JPS6012800Y2 - 航空機に燃料を供給する車輛装備用テ−ブルリフタ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は給油車若しくはサービスカー等の飛行場にお
いて、航空機に燃料を供給する車輌に装備されるテーブ
ルリフターの改良に係わる。

この種の作業者が作業のし易すい所定の高さの作業台を
現場にて形成するためのテーブルリフターには作業時の
安全のためにテーブル周縁に落下防止用の折りたたみ式
の手摺枠が付設されているものであるが、従来のものは
作業者によって不使用時は内側に倒されて折りたたまれ
、使用に際して外側に向は起立されるものであるので、
折りたたみ時のテーブルの有効利用面積は狭まれてしま
うことと、作業者の不注意で折りたたみを忘れたまま車
輌を走行させた場合に突起している手摺枠での衝突事故
が生じるおそれがある等の難点を有している。

本案は主に叙上難点の解消をめざしてなされたもので、
以下、本案を図にもとづいて詳細に説明する。

第１図は、この種のテーブルリフターの設置例を示した
もので、図では給油車１の最後部上面にテーブルリフタ
ー２が設置されてあり、これが現場でせり上り、この上
に乗った作業者は好適な高さ位置にて給油作業をとり行
うことができるものである。

第２図は、該テーブルリフター２の昇降機構の構成を手
摺枠を省略して示したもので、図中３はテーブル、４は
ベースフレーム、５．５’は該テーブル３とベースフレ
ーム４間に設けられた１組のリフトアームで、これ等は
中央で相比６されると共に一方端で固定側相比７，７′
とされ、他方端には移動側としてのローラー８，８′が
取り付けられている。

該ローラー８，８′は該テーブル８下面並びにベースフ
レーム４上面に付設のガイド３′並びに４′に遊嵌され
である。

９は内側のリフトアーム５′間並びに外側のリフトアー
ム５間に架設の連結枠１０並びに１１間に両端相比りで
装着の油圧ジヤツキで、その伸縮作動によって該リフト
アーム５，５′は起立、傾倒し、テーブル３を上昇、下
降させるものである。

第３図は、上述の如きテーブル３周縁に付設される本案
手摺枠の構成を示し、図中１２は囲繞矩形枠で、この対
向短辺下部にリフト機構が付設されていて、囲繞矩形枠
１２、つまり手摺枠は垂直昇降式に構成されたもので、
図中１３．１３’は当該リフト機構を構成する１組のリ
フトアームで、中央で相比１４されると共に一方端で該
枠１２に付設のブラケット１５並びにテーブル３側面に
相比１６，１６’とされ、他方端はスライド部材１７．
１７’に相比されている。

当該スライド部材１７’、１７は該枠１２と、テーブル
３側面に所定間隔をもって対峙付設のブラケット１８．
１９間に架設のガイドバー２０に、夫々付設のローラー
２１．２１’を当接した態様で捲着されているものであ
る。

これによって、リフトアーム１３，１３’はスライド部
材１７．１７’取り付は側が移動側となる。

２２は一方の辺において、該ブラケット１９と該リフト
アーム１３′間に両端相比にて装着の油圧ジヤツキで、
この油圧ジヤツキ２２はテーブル昇降用油圧ジヤツキ９
の作動圧力より低い作動圧力（手摺枠による油圧ジヤツ
キ荷重／手摺枠用油圧ジヤツキ断面積〈テーブルによる
油圧ジヤツキ荷重／テーブル用油圧ジヤツキ断面積）で
作動するよう構成されており、その伸縮作動によってリ
フトアーム１３，１３’よりなるリフト機構は起立、傾
倒し、囲繞矩形枠１２、つまり手摺枠は上昇、下降する
。

本案では、図示省略するも、上述の本案手摺枠のリフト
機構における油圧ジヤツキ２２とテーブル３の昇降機構
における油圧ジヤツキ９とは、同一の油圧源より分校配
管して構成される。

よって、両者はその負荷差故に、リフトアップの加圧時
には必らず、手摺枠の起立が先行してからテーブルの上
昇が後続し、減圧時には必らずテーブルの下降が先行し
てから手摺枠の下降が後続する。

２３は下降限に達した手摺枠の一方のリフトアーム１３
′によって作動するようテーブル３の一側縁に配設され
たリミットスイッチ等の感知装置であり、このリミット
スイッチ等の感知装置２３は図示省略するも車輌におけ
るブレーキ若しくはエンジンの安全用制動装置の解除回
路に接続されている。

したがって、必らず手摺枠の下降格納が完了しないかぎ
り車輌の発進走行はなし得ないものとなり、既述の如き
、手摺枠による衝突事故の発生は完全に防止される。

叙上の如く、本案によるならば手摺枠は垂直昇降式で、
格納時にあってもテーブルの有効利用面積を何んら損う
ものでなく、かつ、テーブルリフター格納のための減圧
操作で自動的に手摺枠の格納さらに安全用制動装置の解
除にいたるもので実際上極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は給油車の正面図、第２図Ａ、 Ｂ、 Ｃはテー
ブルリフターの平面、正面、側面図、第３図Ａ、 Ｂ、
Ｃは手摺枠リフト機構の平面、正面、側面図である。 符号の簡単な説明、２・・・・・・テーブルリフター３
・・・・・・テーブル、４・・・・・・ベースフレーム
、５゜５′・・・・・・リフトアーム ３／、４／・・
・・・・ガイド、９・・・・・・油圧ジヤツキ、１２・
・・・・・囲繞矩形枠、１３゜１３′・・・・・・リフ
トアーム、１７．１７’・・・・・・スライド部材、２
０・・・・・・ガイドバー、２２・・−油圧ジヤツキ、
２３・・・・・・リミットスイッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 油圧ジヤツキで作動するリフトアームによって昇降操作
   されるところのテーブル３の周縁に囲繞矩形枠１２を配
   賦この囲繞矩形枠１２の対向する二辺の下部と前記テー
   ブル３の縁部間に、前記リフトアームを昇降操作せしめ
   る油圧ジヤツキの作動圧力より低い作動圧力で作動する
   油圧ジヤツキによるリフト機構を付設して垂直昇降式の
   手摺枠を構成するとともに、前記二つの油圧ジヤツキを
   同一油圧源から分岐して設け、かつ、前記手摺枠の下降
   限に設けられた感知装置により車輌の発進、停止を規制
   するよう構成してなることを特徴とする航空機に燃料を
   供給する車輌装備用テーブルリフター装置。