JPS6012602B2 - 高耐久性偏光子及び該偏光子を用いた偏光板 - Google Patents

高耐久性偏光子及び該偏光子を用いた偏光板

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JPS6012602B2
JPS6012602B2 JP16191978A JP16191978A JPS6012602B2 JP S6012602 B2 JPS6012602 B2 JP S6012602B2 JP 16191978 A JP16191978 A JP 16191978A JP 16191978 A JP16191978 A JP 16191978A JP S6012602 B2 JPS6012602 B2 JP S6012602B2
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polarizer
neutral gray
film
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tables
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辰樹 長塚
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はニュートラルグレー色を有する高耐久性の偏光
子及び該偏光子を用いた偏光板に関するものであって、
特に耐湿性及び耐熱性に優れる偏光子及び偏光板を提供
するものである。
従来、ニュートラルグレー色の偏光子としては、ポリビ
ニルアルコール系フィルムに沃素を吸着配向せしめた沃
素タイプと、ポリ塩化ビニルフィルムの脱塩酸又はポリ
ビニルアルコール系フイルムの脱水によりポリェンを生
成して配向せしめたポリェンタイプの二種類が汎用され
ている。
しかして沃素タイプの偏光子は、沃素が昇華性であるた
めに耐湿性及び耐熱性に劣る欠点を有している。特に偏
光子の寿命を評価する促進試験法として65℃×95%
R.日.×10餌時間の加湿試験と、100℃×10餌
時間の加熱試験とが行なわれるが、各れの試験において
も偏光特性の著しい低下が認められる。また、ポリヱン
タィプは、脱塩酸、脱水によるポリェン生成反応が加熱
進行性であるために高温下での耐熱性が悪いという欠点
がある。
本発明者はかかる従来技術の状況に鑑み鋭意研究を重ね
た結果、特定の有機系直接染料を親水性高分子フィルム
に吸着及び/又は含浸配向することにより、優れた耐綱
性及び耐熱性を兼備し、良好な偏光特性を有するニュー
トラルグレー色の偏光子が得られることを知見し、本発
明を完成するに至ったものである。
即ち本発明は、親水性高分子フィルムに偏光素子を吸着
及び/又は含浸配向してなるニュートラルグレー色の偏
光子であり、0.1%の水溶液において700〜40仇
仇の可視光線領域における最大透過率が70%以下で、
且つこの領域における最大透過率と最小透過率との差が
30%より小さい後記構造式凶、‘B}、‘C}及び血
の有機系直接染料をニュートラルグレー色の偏光素子と
して用いたことを特徴とする高耐久性の偏光子を提供す
るものであり、他の本発明の態様はこのニュートラルグ
レー色の偏光子の少なくとも一方の面に光学的透明性と
物理的強度を有する保護層を設けた偏光板を提供するも
のである。
本発明に用いられる親水性高分子フィルムとしては、ポ
リピニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリ
ビニルアルコール系フィルム、エチレン−酢酸ピニル共
重合体系ケン化フィルム、セルロース系フィルムなどが
好適に使用される。
該親水性高分子フィルムに吸着及び/又は含浸配向され
て、耐湿性及び耐熱性の良好なニュートラルグレー色の
偏光子を提供する偏光素子として用いられる直接染料と
しては、0.1%水溶液において700〜40瓜机の可
視光線領域における最大透過率が70%以下で、且つこ
の領域における最大透過率と最小透過率との差が30%
より小さい後記構造式■、‘Bー、‘○及び血のものが
選択される。最大透過率は70%以下、好ましくは35
〜50%で、70%以上では光の透過率が高すぎて好適
な偏光特性が得られないので好ましくないものである。
また最大透過率と最小透過率との差が30%より小さい
、好ましくは15%より小さい値で、30%より大きい
と偏光子としてのニュートラルグレー色が出ないので好
ましくないものである。
本発明の実験によれば、かかる要件を満足する有機系直
接染料として、下記構造式Wで示されるC・1・Dir
ect Black17、脚で示されるC.1.Dir
ect Blackl9、ゆで示されるC.1.Dir
ectBlack22及び皿で示されるC.1.Dir
ectBlack32が、ニュートラルグレー色の偏光
子の耐湿性及び耐熱性の向上、及び偏光特性の点から好
ましいことが判明している。
構造式 本発明のニュートラルグレー色の偏光子は、例えばポリ
ビニルアルコール系フィルムを1〜4%ホウ酸水溶液(
浴槽温度30〜40oo)に浸潰し、次いで一方向に3
〜7倍延伸する。
さらにこれを0.05〜0.5%直接染料水溶液(浴槽
温度30〜40℃)に浸潰して染料を吸着し、次いで8
0〜100qoで乾燥して熱固定することによって得ら
れる。なおニュートラルグレー色を出す偏光素子(直接
染料)を吸着せしめる際に、ホルマール、ョウ化カリウ
ム、ョウ化アンモニュウムなどの助剤を用いてもよい。
またこのように製造してなるニュートラルグレー色の偏
光子の片面又は両面には、光学的透明性と物理的強度に
優れる保護層を設けて偏光板とされる。
該保護層は偏光子面にゴミが付着したり傷付けられたり
するのを防止すると共に、適度な剛性を与える。
該保護層を形成する材料としては光学的透明性を有し、
且つ物理的強度(例えば表面硬度など)に優れる合成樹
脂類或いはガラス類であれば特に限定されないが、例え
ばセルロース系フィルム、ポリエステル系フィルム(未
延伸のもの)、ポリカーボネート系フィルム、アクリル
系フィルムの如き屈折率1.5以上の樹脂フィルムが使
用される。
該フィルムはニュートラルグレー色の偏光子の偏光能を
阻害しない接着剤例えばポリ酢酸ビニル系接着剤などに
て貼り合わされる。しかして保護層を形成するには、上
記の如く樹脂フィルムを貼り合わされる以外に、偏光子
面に塗布硬化し得る重合系樹脂を塗布して硬化させるこ
ともできる。
該重合系樹脂の典型的な例はアクリル系重合樹脂とウレ
タン系重合樹脂である。アクリル系重合樹脂とは、例え
ば(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸−2−ヒド
ロキシプロピルェステルなどの官能基(一COO日、一
OHなど)を有する重合性単量体と、(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチルの如きビニル単量
体とを共重合してなる共重合体(平均分子量10〜50
万)に、前記官能基もしくは活性水素と反応し得る官能
基を2個以上有する化合物例えばポリィソシネート化合
物、メラミン化合物、ジアミン化合物などとを混合させ
たものである。またウレタン系重合樹脂とは、例えばジ
オール系ポリオール、トリオール系ポリオール、ポリエ
ステルポリオールなどのポリオール類とポリィソシァネ
ート化合物とを混合物ごせたものである。これらのアク
リル系、或いはウレタン系重合樹脂は、ニュートラルグ
レー色の偏光子の偏光性を阻害することが極めて少ない
か或いは全くない溶剤例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、
酢酸セロソルブなどにて所望の粘度に調整され、偏光子
の片面または両面に、乾燥後の厚みが約10〜300仏
となるように場合によりカップリング剤の如き下塗り剤
層を介して塗布され、75〜10000で10〜30分
間乾燥して硬化させ、それにより硬化塗膜を形成される
。本発明のニュートラルグレー色の偏光子及び該偏光子
を用いた偏光板は、後述する実施例によってより具体的
に証明されるが、例えば65℃×95%R.日.の高温
高温下に100時間放置しても偏光特性の低下が殆んど
認められず、耐湿性及び耐熱性に優れているという特徴
を有する。
…・ 以下本発明の実施例を示す。
なお第1表中の光線透過率は、光源としてタングステン
電球を用い、分光光度計により測定した700、650
、600、55以 500及び45仇机における光の透
過率の平均値であり、偏光度とは次式により算出したも
のである。偏光度=偽合声柳 但し、Toは2板の偏光子をその配向方向が平行になる
ように重ねた場合の平均光線透過率で、L。
はその配向方向が直交するように重ねた場合の平均光線
透過率である。実施例 1 ケン化度99.9%以上のポリビニルアルコール系フィ
ルムを2%ホウ酸水溶液(浴槽温度30qo)に9の砂
間浸潰し、その後4〜5倍延伸し、次いで0.2%直接
染料水溶液(C.1.DirectBlack17、浴
槽温度3yo)に6胡砂間浸債処理し、水洗い後熱風乾
燥してニュートラルグレー色の偏光子を得る。
その特性は第1表に示す。実施例 2 実施例において直接染料としてC.1.DirectB
lack22を用いたほかは実施例1と同様の操作にて
ニュートラルグレー色の偏光子を得る。
その特性は第1表に示す。実施例 3 実施例1のニュ−トラルグレー色の偏光子の両面に厚さ
80仏のトリアセテート系フィルムを酢酸ビニル系接着
剤で貼り合わせ、60午0で2独特間乾燥して偏光板を
得る。
第1表 表中左上段は光線透過率、右下段は偏光度を示す。
比較例1は市販の沃素系タイプの偏光子、比較例2はポ
リェン系タイプの偏光子をそれぞれ用いた。
上記実施例旧女び比較例からも明らかな如く、本発明の
ニュートラルグレー色の偏光子及び該偏光子を用いた偏
光板は高温及び高温における促進試験を行なっても偏光
特性の低下は殆んど或いは全く見られず良好な耐湿性及
び耐熱性を有している事実が顕著である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 親水性高分子フイルムに偏光素子を吸着及び/又は
    含浸配向してなるニユートラルグレー色の偏光子であり
    、0.1%の水溶液において700〜400nmの可視
    光線領域における最大透過率が70%以下で、且つこの
    領域における最大透過率と最小透過率との差が30%よ
    り小さい下記構造式(A)、(B)、(C)及び(D)
    の群から選ばれた一種以上の有機系直接染料をニユート
    ラルグレー色の偏光素子として用いたことを特徴とする
    高耐久性の偏光子。 構造式▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ 2 親水性高分子フイルムがポリビニルアルコール系フ
    イルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フイ
    ルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体系ケン化フイルム
    、セルロース系フイルムの群から選ばれた一種である特
    許請求の範囲第1項記載の高耐久性偏光子。 3 親水性高分子フイルムに偏光素子を吸着及び/又は
    含浸配向してなるニユートラルグレー色の偏光子の少な
    くとも一方の面に光学的透明性と物理的強度に優れる保
    護層を設けてなる偏光板であり、0.1%の水溶液にお
    いて700〜400nmの可視光線領域における最大透
    過率が70%以下で、且つこの領域における最大透過率
    と最小透過率との差が30%より小さい下記構造式(A
    )、(B)、(C)及び(D)の群から選ばれた一種以
    上の有機系直接染料をニユートラルグレー色の偏光素子
    として用いたことを特徴とする偏光板。 構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼
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DE3889256T2 (de) * 1987-07-03 1994-08-11 Unitika Ltd Polarisierende Folie und Verfahren zur Herstellung derselben.
JP5200325B2 (ja) * 2005-04-04 2013-06-05 三菱化学株式会社 湿式成膜法により形成された異方性色素膜及び偏光素子

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