JPS6012550Y2 - 衣類プレス機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シャツ等の衣類を基板に着せ、これを２枚の
プレス板で両方向からプレスする衣類プレス機に関する
。

この種の衣類プレス機にあっては、上記基板を２つの位
置間において往復移動させる必要がある。

１つの位置では基板に衣類を脱着し、もう１つの位置で
はプレスを行なう。

従来では、基台をレールに沿って平行移動させる等、種
々の移動手段が採用されているが、構成が複雑であった
。

本考案はこのような事情にもとづきなされたもので、そ
の目的とするところは、平行うランク機構を使用するこ
とにより構成が簡単な衣類プレス機を提供することにあ
る。

以下、本考案の一実施例を図面にもとづき説明する。

第１図は衣類プレス機の正面図、第２図は同右側面図で
ある。

図中符号１は基台を示し、この基台１には相対向する支
柱２，２が立設されている。

各支柱２，２には回動アーム３，３を介してプレス板４
，４が取りつけられている。

これらプレス板４，４は、第２図に示すように回動アー
ム３．３が矢印Ａ−Ａ’方向に回動することにより、矢
印Ｂ−Ｂ’方向に往復動される。

なお、回動アームを回動付勢する機構については公知で
あるから図示せず、説明を省略する。

図中符号５ａｔ５ｂは基板を示す。

各基板５ａ、５ｂシヤツ等の衣類を着せるのに適した形
状をなしており、２つの位置間で往復移動されるように
なっている。

１つの位置は、上記プレス板４．４に挾まれた位置であ
り、ここで後述するプレス作業がなされるようになって
いる。

この位置を以下プレス位置と称することにする。

もう１つの位置は、衣類の脱着を行なう位置であり、以
下衣類脱着位置と称することにする。

一方の基板５ａの衣類脱着位置は第１図中右側にあり、
他方の基板５ｂの衣類脱着位置は左側にある。

次に、上記基板５ａ、５ｂを往復移動させる移動装置に
ついて説明する。

各基板５ａ＋５ｂの下端部は支持台６ａ、６ｂによって
それぞれ支持されている。

各支持台６ａｔ６ｂと基台１との間には、それぞれ平行
うランク機構７ａ、７ｂが配設されている。

一方の平行うランク機構７ａについて以下詳述する。

基台１の上面にはボックス８が固定されている。

ボックス８には第２図に示すように２本の支軸９，１０
が貫通支持されており、支軸９の両端にはアーム１１．
１１’の下端が回動自在に取りつけられており、支軸１
０の両端にはアーム１２．１２’の下端が回動自在に支
持されている。

他方、支持台６ａには支軸１３．１４が平行に貫通支持
されている。

支軸１３の両端には上記アーム１１．１１’の上端が回
動自在に支持されており、支軸１４の両端にはアーム１
２゜１２′の上端が回動自在に支持されている。

支持台６ａの一側には杆体１５が固定されており、この
杆体１５の両端にはゴム等のストッパ１６，１６が取り
つけられている。

このストッパ１６，１６は基板５ａがプレス位置に到達
した時支柱２の側面に当たり１２位置決め作用をなすよ
うになっている。

なお、このストッパ１６．１６はなくてもよい。

他方の平行うランク機構７ｂについては、同−構成であ
るので図面上各構成部材に同番号を付して、その説明を
省略する。

一方の平行うランク機構７ａは駆動機構たとえばエアシ
リンダ１７によって往復回動されるようになっている。

すなわち、エアシリンダ１７の一端が基台１に回動自在
に取りつけられており、そのロッド部１７ａの先端がア
ーム１１′に回動自在に連結されている。

また、平行うランク機構７ａには油圧式のショックアブ
ソーバ１８が連結されている。

このショックアブソーバ１８のロッド部１８ａと、アー
ム１１との間には杆体１９が回動自在に連結されている
。

このショックアブソーバ１８は、プレス位置および衣類
脱着位置での平行うランク機構７ａの回動停止を円滑か
つ正確に行なうためのものである。

一方の平行うランク機構７ａのアーム１１と他方の平行
うランク機構７ｂのアーム１１との間には連結アーム２
０が回動自在に取りつけられており、これにより、平行
うランク機構７ｂは平行うランク機構ａと連動するよう
になっている。

支持台６ａ、６ｂには、それぞれファン２１゜２１が取
りつけられており、このファン２１，２１は、基板５ａ
ｙ５ｂに連通され、基板５ａ、５ｂの面部に形成された
多数の吸気孔から吸引作用を行ない、衣類を基板５ａ、
５ｂに密着できるようになっている。

次に上述の構成をなす衣類プレス機の作用を説明する。

第１図は、一方の基板５ａがプレス位置にあり、他方の
基板５ｂが衣類脱着位置にある状態を示している。

一方の基板５ａには予め衣類が着せられている。

この状態で回動アーム３，３を介して加熱状態のプレス
板４，４を矢印Ｂ方向に移動させて衣類をプレスする。

このプレス作業と相前後して、他方の基板５ｂに衣類を
着せる。

着せた後、ファン２１の駆動により衣類を吸引して基板
５ｂに密着させる。

なお、この吸引動作は最終的に衣類を脱がせる前まで続
けられる。

上記プレス作業および衣類装着作業が終了した後、プレ
ス板４，４を矢印Ｂ′力方向移動させて基板５ａから離
間させる。

この後、エアシリンダ１７を駆動させて、平行うランク
機構７ａを矢印Ｃ方向に回動させる。

これにより、基板５ａはプレス位置から右側の衣類脱着
位置（想像線で示す）へ移動される。

この際、他方の平行うランク機構７ｂが連動して矢印り
方向に回動し、これにより他方の基板５ｂはプレス位置
に到る。

この状態で基板５ｂに着せられた衣類を前述と同様にプ
レスするとともに、基板５ａに着せられたプレス終了後
の衣類を脱がせ新しい衣類を着せる。

上述のように、基板５ａ、５ｂを往復移動させながら、
衣類のプレス、脱着を繰り返す。

この往復動に平行うランク機構７ａ、７ｂを用いるため
、基板５ａ、５ｂは常に起立状態を維持できる。

本例では、平行うランク機構？ａ、７ｂの衣類脱着位置
での傾斜角θ１が、プレス位置での傾斜角θ２より小さ
くなっている。

このため、基板５ａ、５ｂは比較的高いプレス位置から
斜め下方に移動して比較的低い衣類脱着位置に到る。

衣類脱着位置が低いため、基板５ａ、５ｂへの衣類の脱
着作業を楽に行なうことができる。

なお、本考案は上述した実施例に制約されず種々の態様
が可能である。

たとえば、衣類プレス機を１個の基板、１組の平行うラ
ンク機構で構成してもよい。

以上説明したように、本考案は平行うランク機構により
基板の往復移動をするようにしたから、簡易な構成にす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例をなす衣類プレス機を一部省
略して示す正面図、第２図は同右側面図である。 １・・・・・・基台、４・曲・プレス板、５ ａｔ
５ ｂ・・開基板、６ａ、６ｂ・・・・・・支持台、７
ａ、７ｂ・・・・・・平行うランク機構、１７・・・・
・・エアシリンダ（駆動機構）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 シャツ等の衣類を基板に着せ、この基板の両面を２枚の
   プレス板でプレスするとともに、上記基板を、移動装置
   により上記プレス位置と衣類の脱着を行なう衣類脱着位
   置との間で往復移動させるようにした衣類プレス機にお
   いて、上記移動装置は、 （イ）基台と、 （ロ）上記基板の下端を支持する支持台と、（ハ）上記
   基台と支持台との間に設けられる平行うランク機構と、 に）上記平行うランク機構を往復回動させる駆動機構 とを具備したことを特徴とする衣類プレス機。