JPS601251Y2 - 内燃機関の暖冷気供給と過濃防止の一体化装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、環境温度の変化に応じ、内燃機関へ吸入する
暖気、冷気の混合割合と、高温時にインテークマニホル
ド側へ空気を供給して空燃比を適正化する両装置を一体
化し、自動的に有害ガスの発生量を抑制する装置に関す
る。

従来の装置は第１図に示すように、暖気路２４と冷気路
２５の切換用のバタフライバルブ２３を作動する負圧を
、バキュームモータ１８に導く温度感知器２６と、イン
テークマニホルド１に流入する空燃比制御、の空気量を
増加させる混合気濃度調整器２７がエアクリーナ２８内
に別々に設けられ、導管２９，３０．３１でそれぞれ連
通されている。

周知のごとく公害対策をほどこしたエンジンルーム内１
ト１よ□、この他にも多数の導管が複雑多岐に設けてあ
りエンジン整備上の作業性を低下させる不具合があった
。

本考案は上記に鑑みてなされたもので、前記温度感知器
と混合気濃度調整器を一体化装置とし、特にその混合気
濃度調整器を調節できるようにし、自動的に有害ガス生
成を減少し導管も少なくなるようにしたものである。

以下その実施例を図面により説明するが、便宜上第１図
も流用する。

第２図は本考案によるものであり、インテークマニホル
ド１は動管３１連通路６とにより第２空室２に連通して
いる。

そして第２空室２の頂部壁中央には第２開口部４が穿設
され、その底部壁８に配置されたスプリング９は第２弁
体１１を前記第２開口部４に押圧するものであり、第２
弁体１１の螺旋部１４には制限孔１０を有する調整ネジ
２２が螺設されている。

３２は制限孔１０の一端開口を示し、他端開口には後述
する椀状凹部１７と一端開口３２の間隙を調節する工具
の尖端と適合する凹部１５を有する。

バキュームモータ１８と導管２９て連通ずる第１空室３
の連通路７と外殻１９は、第２開口部４を形成している
部材と同一で、その端面は第２開口部４と同一軸上に穿
設した第１開口部５を有する蓋板２０て密閉されており
、第１開口部５には蓋板２０に固着したバイメタル２１
に軸１３が支持された第１弁体１２を配置する。

そして一端開口３：、２と対面する第１弁体１２の座面
には、調整ネジ２２の外径より大径でなる椀状凹部１７
が形成されており、１６は第１開口部５と接触する弁座
を示す。

上記構成でなる本考案の装置は次のように作用する。

環境温度が低温度は、第２弁体１１はスプリング９に押
圧されて第２開口部４が閉弁されており、また第１弁体
１２もバイメタル２１に支持されて第１開口部５を閉弁
状態とし、第２空室２、制限孔１０、第１空室３および
連通路７、導管３１の順路で導かれたインテークマニホ
ルド１の負圧は導管２９を経てバキュームモータ１８に
作用しバタフライバルブ２３が暖気路２４を開口する。

またバイメタル２１は環境温度上昇のさい所定温度を感
知すると蓋板２０側にたわむようになっているので、温
度が上昇すると第１弁体１２はバイメタル２１とともに
下降し弁座１６が第１開口部５から離れ、第１空室３に
大気を連通し負圧を低下させるので、バタフライバルブ
２３は８Ｍ気路２４を閉弁する方向に変位する。

すなわち第１図の温度感知器２６の作用を行なうのであ
る。

さらに温度が上昇すると、前記バイメタル２１のたわみ
量が増腰第１弁体１２はさらに下降して弁座１６と第１
開口部５との開度が増大して、椀状凹部１７が制限孔１
０の一端開口３２に接し、ついにはスプリング９の弾発
力にうち勝って第２弁体１１を第２開口部４から離し、
第１空室３、第２空室２を大気に連通ずる。

そカｉコめ大気が第１開口部５、第２開口部４、連通路
６および導管３１を経てインテークマニホルド１に流入
し高温による空気の膨張で燃料過濃傾向の混合気を正常
な状態にする。

すなわち第１図の混合気濃度調整器２７の作用をなすこ
とになるのである。

以上のように本考案は、温度感知器と混合気濃度調整器
を一体化した装置で、環境温度による暖冷気の供給も確
実に自動化できるとともに、椀状凹部で制限孔の一端開
口を閉弁し、それから第２弁体を押圧する構造としたの
で、第１１第２開口部が急激に開口することがなく、イ
ンテークマニホルドに供給する外気を徐々に加減するの
で、より適正な空燃比が得られる。

また第１、第２開口部が開弁状態にあるときは、バイメ
タルとスプリングの弾発力によって、椀状凹部より小径
でなる；制限孔の一端開口を前記椀状凹部の中央部に位
置させることができ、第１、第２弁体の振動防止という
効果も有する。

さらに第２開口部の開閉時期は該開口部の連通路から工
具を挿入し、椀状凹部と調整ネジの一端開口までの間隙
を容易に調節設ｒ定でき、混合気濃度調整器への導管（
第１図）も減らすことができコンパクトな構成で経済的
な効果も大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の装置を説明するための配管系統の模式図
。 第２図は本考案に係わる装置の断面図。 １・・・・・・インテークマニホルド、２・・・・・・
第２空室、３・・・・・・第１空室、４・・・・・・第
２開口部、５・・・・・・第１開口部、９・・・・・・
スプリング、１０・・・・・・制限孔、１１・・・・・
・第２弁体、１２・・・・・・第１弁体、１７・・・・
・・椀状凹部、１８・・・・・・バキュームモータ、２
０・・・・・・ｉ板、２１・・・・・・バイメタル、２
２・・・・・・調整ネジ、３２・・・・・・一端開口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. インテークマニホルドと連通ずる第２空室の第２開口部
   へ、制限孔を有する調整ネジを螺設した第２弁体をスプ
   リングで押圧し、さらに蓋板の端部に固着したバイメタ
   ルに支持され、バキュームモータと連通ずる第１空室を
   形成する蓋板の第１開口部に配設した第１弁体の椀状凹
   部が、前記制限孔の一端開口と対面したことを特徴とす
   る内燃機関の暖冷気供給と過濃防止の一体化装置。