JPS60124627A - 熱可塑性樹脂粉末の製造方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂粉末の製造方法

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JPS60124627A
JPS60124627A JP23380783A JP23380783A JPS60124627A JP S60124627 A JPS60124627 A JP S60124627A JP 23380783 A JP23380783 A JP 23380783A JP 23380783 A JP23380783 A JP 23380783A JP S60124627 A JPS60124627 A JP S60124627A
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JP
Japan
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diameter
latex
thermoplastic resin
powder
less
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Application number
JP23380783A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Sugimori
輝彦 杉森
Takayuki Tajiri
象運 田尻
Akio Hironaka
弘中 章夫
Hideaki Hane
羽根 英明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は粉体性状に優れる熱可塑性樹脂の粉末及びその
製造方法に関するものである。さらに詳しくは熱可塑性
樹脂粉末がみかけ密度、圧縮度、50%径、及び粒子径
分布に特徴をもつものでアリ、さらにその製造方法とし
て管内径及び管長に特徴をもつ細管より該熱可塑性樹脂
のラテックスを凝固液中に吐出して凝固せしめる際に、
該ラテックス中の異物を一定量以下に除去することを特
徴とする熱可塑性樹脂粉末の製造方法の二つの発明に関
するものである。
尚、本明細書中、みかけ密度とはJIS−に−6911
で測定したもの、圧縮度とはRoL。
Carr の方法、具体的にはパウダーテスター(#B
川用体工学研究所製)によって測定したもの、50襲径
とはJIS標準i!11iを用いて粉体を篩分けしたと
き重量基準の′!*算粒径粒径分布0%を示す点の粒径
、細管の内径とは該細管の動水半径の4倍、ラテックス
とは乳化重合法によって得られる熱可塑性樹脂微粒子(
直径5μm以下)が界面活性剤の存在下に液中に分散し
た同一液混合物をそれぞれ意味し、スラリーとは前記ラ
テックスと凝固液を接触せしめることによって得られる
、液中に熱可塑性樹脂粒子(直径5μm以上)が分散し
た固液混合物を意味する。
重合反応によシ樹脂、塗料、接着剤等を製造する高分子
工業において用いられる重合手法は乳化重合法、塊状重
合法、懸濁重合法および溶液重合法が主なものである。
これらの重合手法のうち塊状重合法、懸濁重合法、およ
び溶液重合法は夫々独自の短長所を有するものの重合挙
動が非常に類似している為製造された重合体は類似の物
性を有する。またこれ等三種の重合法は共重合組成をは
じめとする重合体構造を設計する上で技術上あるいは操
作上の困Mを有し実用上多くの制約を受けるため、ある
種の優れた機能をもつ樹脂?!−得ようとする場合に適
用が難かしいことが多い。ところが、乳化重合法は乳化
剤の使用により単量体を極めて小さい粒子状Vこなして
これを重合せしめるために前述の三種の重合法とは全く
異った重合機構を有し結果として自由な重合体構造の設
計を可能にする。乳化重合法を操作面から見れば乳化剤
使用による泡立ちの対策や排水処理問題等の負担をかか
え−Cおりまた品質面では乳化剤の重合体への混入等好
ましからざる問題が存在するが、乳化重合法は先にも述
べた通り優れた機能を持つ樹脂の製造手法として有力な
手法であり近年高付加価値樹脂の重合工程に盛んに利用
されている。そして樹脂のファイン化、機能化が論じら
れている現状からすれば乳化重合法の活躍分野がますま
す広がることは明らかである。
このようにきわめて重要な重合手法である乳化重合法に
おける重合体の製造工程は通常塗料や接着剤苛の如く重
合体をラテックス状で使用する場合を除き乳化重合工程
、凝固工程、洗浄脱水工程、乾燥工程及びベレット化工
程で構成され製品はペレット状あるいは粉末状で出荷さ
れる。これらの各工程のうち乳化重合工程は製造される
重合体の物性を決定する重要な工程であるが、この工程
が以降の工程に多大な影響を及はすことは殆どない。そ
れは重合処方の如何に拘らず重合体が乳化液中の微粒子
として得られ、且つ該乳化液の物性が重合処方に殆ど関
係しないためである。ところが乳化重合工程に続く凝固
工程は乳化液中の微粒状重合体を合一せしめて肥大化し
、粉体としてこれを取り出す工程であって、その手法に
より得られる粉体の性状が左右されるため脱水機、乾燥
器、集塵器あるいは貯槽をはじめとする多くの機器のデ
ザインが影響を受ける。つまジ乳化重合による重合体の
製造工場のデザインを決めるのは凝固工程であると1つ
ても過言ではない。仮りに凝固工程で粒径が均一で球形
に近く微粉や粗大粒子がなく嵩比重や脱水性に優れる粉
体を製造できるとしたら製造工程全体の操作性、作業性
、工程安定性、エネルギーコスト、環境対策、省力化等
に大きく貢献することは明白である。以上のように凝固
工程は粉体の注状に拘るために重合体の製造面で重要な
工程として位置付けられる。
一方、後続の洗浄脱水工程、乾燥工程、及びベレット化
工程は夫々ユニットプロセスとしての重要性はあるがこ
れらの工程の良否が他の工程へ多大な影響を及ぼすこと
は稀である。
従って乳化重合法の適用にあたっては重合手法の確立は
言うに及ばず、凝固手法の確立あるいは開発は極めて重
要なテーマである。しかしながら凝固手法に関してはど
うにか許容できる程度の粉体が安易に得られる理由から
か、凝W機構が難解である理由からか、あるいは別の理
由からか釈然としないが、従来より研究開発の努力があ
まりなされなかったようである。そのために現状の凝固
技術あるいは凝固装置は旧態依然としたものであり、製
造される重合体の粉末は不定形で粒径分布が広く粗大粒
子が含まれる一方多量の微粉末が含まれるのが常である
その結果重合体粉末の飛散に基く歩留りの低下、あるい
は環境問題、粉末の低流動性に基く配管内あるいは貯槽
出口等での詰シ、粉塵発生による作業環境の悪化、ある
いは粉塵爆発の危険性増大等好ましからざる問題をかか
えている。さらに粉末の嵩比重が小さく、しかも脱水時
の脱水性が悪いため輸送あるいは貯蔵のコストが高く、
且つ乾燥器で多大のエネルギーを消費している。
近年エネルギー価格が高騰するに及び製造コストの低減
が問われる中で該コストに最も影響力の大きい凝固工程
の重要性が認識され、該工程で得られる樹脂粉末の粉体
物性を向上せしめるための手法が多く提案されるに至っ
た。ところで優れた粉体物性とは流動性が良いこと、噴
流性が少いこと、脱水性が良いこと、みかけ密展が高い
こと、微粉が無いこと、及び粗大粒子が無いこと等が掲
けられる。
これらの粉体物性はと9もなおさず本発明で言う粉体が
有する物性でちゃ、前述の流動性及び噴流性に関しては
圧縮度及び粒径分布で、脱水性に関してはみかけ密度で
、微粉及び粗大粒子に関しては粒径分布で、それぞれの
性質を代表して表現することができる。つまり、一定の
粒径分布を有する粉末で圧縮度が一定値以下のものは概
して流動性が良く、しかも噴流性が少いと言える。また
みかけ密度の大きい粉末は概して脱水性が良い。さらに
粉体に含まれる微粉及び粗大粒子の量が粒径分布で規定
できる事は自明である。このような優れた物性を有する
粉体とは外見的には粒度のよく揃った球状に近い粒子か
らなる粉体である。
かかる粉末を得るための手法としてこれまづ提唱されて
いるものに噴霧乾燥法または噴霧凝固法と呼ぶべき手法
に属するものがあり、前者は重合体ラテックスを鋳状に
なして直接乾固し細い球状の粉末を製造する手法、後者
は重合体ラテックスを凝固雰囲気中に噴霧し同様の凝固
体を製造する手法である。提案の甲にはこれらの手法を
さらに発展、改良させたものも当然ながら含まれている
が、いずれにせよこれらの手法の共通点は気相を利用し
霧滴の形状を固定化する手法であると言える。従って得
られる粉体粒子は霧滴の形状を反映し球形に近く粉体物
性も従来型の凝固粉に比較しそれなシに改善されている
。しかしながら平均粒径は非常に小さ〈従来言われてい
る微粉の箱鳴に入るため微粉に起因する諸問題からは逃
がれ得ない。これは空間における大粒径液滴の形状の保
持、粒度分布の制御、滞空時間の制御等技術的に完成し
ていないためである。またこれらの手法は空間を利用す
ることから外形の大きい装置を必要とするため多大な建
設コストが必要であり、さらに噴霧乾燥法については重
合体の1〜3倍量の水を蒸発せしめる必要から運転コス
トも厖大なものとなる。
以上のような理由から重合体ラテックスより粉体物性に
優れた粉粒体を製造する手法として噴霧乾燥法や噴霧凝
固法と呼ぶべき手法は必ずしも縦向工程の優良な改@策
とはな!ll得ていない。
しかるに最も優れた凝固工程ひいては最も優れた乳化重
合による重合体の製造工程とは前述の如き優れた粉体物
性を有する粉粒体を製造できることに加えて運転コスト
及び建設コストが安いことの6条件を満す必要がある。
本発明者らはかかる観点に立ち、鋭意研究を続けた結果
本発明に至った。
本発明は気相を利用することなく液中で任意な粒径を有
する粉体を製造する方法に関するものであり若干の設備
投資で大きな運転コストメリットをもたらすものである
。つまシ内径が5咽以下の細管よジ熱可凰性樹脂乳化ラ
テックスを凝固液中に吐出せしめて前述の如き優れた粉
体物性を有する粉粒体を製造する方法を提唱するもので
ある。この場合最も重要なことは、まず第1に細管の内
径が5箇以下で、且つL/D≧0.065Re(Lは細
管の長さ、Dは細管の内径、Re は細管内ラテックス
流に関するレイノルズ数)なる条件を細管が満さねばな
らない。
細管の内径を太きくすればラテックスの吐出量が増大し
、生産性が向上する反面、吐出したラテックスと凝固液
が接触して成るラテックス凝固物の形状安定性が低下し
、ついには粉体特性に優れる顆粒子状の粉粒体を得るの
が困難になる。我々の研究によれば細管内径の上限値は
5咽であり、これ以上細管の内径を大きくすれば本発明
で言う粉体が得られないことがわかった。
また細管の内径は工業的には得られる粉体の粒径を勘案
して決めるべきである。さらに細管よりラテックスを凝
固液中に吐出せしめて粉体物性に優れる粉末を得ようと
する場合、細管内のラテックス流は十分安定したもので
なければならない。これは細管よシ吐出した直後のラテ
ックス中の形状安定性を維持する上で不可欠の要件であ
ってその工業的表現がL/D≧0.065Re である
。仮にL/Dが0.065Re より小さい場合にはラ
テックスの流れが十分発達しない不安定な状態のままで
ラテックスが細管より放出ちれてしまうので本発明で言
う粉体は得られない。
第2にラテックス中の異物を一定量以下に除去すること
である。ところで工業的には1系列の生産能力を増大す
る必要から細管は可及的多数を1つのパッケージに組込
み、該パッケージを1つの凝固ノズルとして取扱うが、
このときラテックス中の異物によって細管は漸時閉塞し
、1個の凝固ノズルの生産能力は漸時低下するが、その
速さは異物の性質及び量に依存する。しかるに本発明の
如き細管を使用した工業規模の凝固操作に耐え得る熱可
塑性樹脂乳化ラテックスとは、該乳化ラテックスに含ま
れる異物のうち使用する卸1管の内径の1/2より大き
い球相当直径會有する粒子の割合が該乳化ラテックスに
含まれる全重合体重量に対して50 ppm以下である
必要がある。この値は乳化重合に依り得られる熱可塑性
樹脂乳化ラテックスに対しては一般的に適用できるもの
である。一般に剛球の場合、出口が剛球自身の3倍以上
であれば非常に剛球がころが9出易いと言われるがラテ
ックスの場合の異物は重合中に乳化状態が破壊されてで
きた不定形の朱かい重合体であるものが殆どであるため
、前述の剛球の場合の経験則Fi適用できない。しかし
ながら使用する細管の内径の1/6以上球相当直径を有
する異物を含まないラテックスであれば剛球の場合と同
様非常に細管の閉塞は少くなる。理由は簡単で3個の異
物が同時に一直線状になって細管につまる確率は極めて
小さい為である。
さてラテックスより大粒径の異物を除去する方法はf過
が簡単であるが工業的に連続して大量のラテックスをf
過しようとすればf材の交換等定常的に人力を要する作
業を免れ得ない。
もしラテックス中の異物が比重差により沈降もしくは浮
上する性質を有するならば連続式遠心分離機を使用して
該異物を効率よく除去できる。
そして乳化重合によって得られる熱可塑性樹脂ラテック
スより前述の如く異物を除去したラテックスを、細管よ
り凝固液中に吐出すれば、長期間人力を要する事なしに
粉体物性に優れる粉粒体を得ることができる。
従来よシ採用されている凝固手法により製造場れる粉体
の粉体物性は、使用する熱可塑性樹脂乳化ラテックスの
種類にも依り異るが概ねみかけ密度が025〜0.35
 f/cm”、圧縮度が15%〜30チ、重量基準によ
る50%径が005〜015閣、50%径の1/2以下
の微粉が約20%といったところである。粗大粒子につ
いては凝固の条件に依り異るため一般論としては言えな
い。ところか本発明の方法によれば簡単に、みかけ密度
が0,55り/cm”以上、圧縮度が15%以下、重量
基準による50チ径が0.15〜3.0閣で、前bピ5
0チ径の2倍以上の球相当直径をもつ粗粒子が全体の5
重量%以下、且つ前記50%径の0.5倍以下の球相当
直径をもつ微粒子が全体の10重量%以下である粉体を
得ることが可能である。しかも製造条件次第ではみかけ
密度が4.017cm”以上、圧縮度が10チ以下、重
量基準による50%径の2倍以上の球相当直径を有する
粗粒子が全体の2重量%以下、前記5’ O%径の1/
2倍以下の球相当直径を有する微粒子が全体の5重量%
以下である粉体を工業的に、長期間安定して得ることが
できる。その理由はまず第1に細管より熱可塑性樹脂乳
化ラテックスを凝固液中に吐出せしめて数珠状に該ラテ
ックスを凝固せしめ次いで弱い攪拌によって数珠状の重
合体を個々の粒子に分解していること、第2に使用する
ラテックス中の粗大異物を除去していることであるが、
この場合重要なことは使用する細管が特定のものであり
、且つ長期間の安定運転のために、使用する細管の内径
の1/2より大きな球相当直径を有する粗大異物の量が
ラテックス中の全重合体の重量に対1.て50 ppm
以上以上テラテックスまれていないことである。しかし
て熱可塑性樹脂乳化ラテックスより、上述の如き物性を
有する粉体を得ることができるわけでおるが、得られる
粉体の優位性については前に述べた通りである。
さらに詳細に本発明を説ゆ」する。本発明で言う細管と
は管内径が5wn以下で、且つL/D≧0.065Re
(Lは管長、Dは管の内径、Reは管内ラテックス流に
関するレイノルズ数)を満足するものであって、重合体
ラテックス及び凝固液に対して化学的に安定なものであ
れば全て使用できる。ここで管内径は動水半径の4倍の
値を用いるものとする。そのような材質としてはステン
レススチール、チタン、ノ\ステロイ、貴金属等の金属
類、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリプロピレン
、ポリエチレン、ABS樹脂、ポリアセタール、AS樹
脂、フッ素樹脂等の樹脂類、セラミックス類及びガラス
類が適している。細管は、工業的には多数本を1つのノ
ズルとして組立てるのが常道であるが、このような凝固
ノズルとは任意の形状をした基板に前述の細管を組付け
たものであって基板その他の部材は細管同様の材質のも
のを使用できる。
凝固液としては硫酸、塩酸、硝酸、リン酸、亜硫酸等の
tR@の水溶液;硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム
、塩化カルシウム、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウ
ム、硫眩アルミニウムカリウム等の多価金属塩類の水溶
液を単独もしくは混合して用いることができる。さらに
重合体ラテックスを凝固せしめる能力を有する薬品、例
えばアルコール類等も上記の凝固液と同様に使用可能で
あることは言うまでもない。
そしてラテックス中の粗大粒子は、まずラテックスを十
分目の細い篩で一過し、篩上の粗大粒子の顕微鏡写真を
撮る。次いで各粒子の投影面積を測定し、これをAとす
れば各粒子の球相当直径はa−7としてめることができ
る。
また使用する細管の内径の1/2よりも大きい粗大粒子
の量は測定した粒子の粒径分布および篩上の全粒子の重
量よシ、粒子を全て球相当直径金有する球状粒子と仮定
して簡単に知ることができる。
次に実施例を掲げて本発明を具体的に6明する。実施例
甲、都あるいは饅とあるのは全て重量部あるいは重量%
である。
実施例1 アクリル龍ブチル40部、スチレン20部、メタクリル
酸メチル40部を乳化重合して得られた熱可塑性樹脂乳
化ラテックスを濾過圧1 kg/cm2で沢過する。こ
のときf材として100メツシユのステンレス金網(目
開きI″l:149μm)を用いた。一過されたラテッ
クスを凝固液の液面上3mの高さに設置されたヘッドタ
ンクに導き、これよシ落差で凝固槽(30crnX 3
0crnX100 cm )に設置された凝固ノズルに
該ラテックスを細管内のRe が250となる流速で供
給する。凝固ノズルは断面が円形であり内径が04閾、
長さが50咽のa管500本を組み込んだものを使用し
た。また#同操作とは別にヘッドタンク内のラテックス
を少廿採取し、200メツシユ(目開き74μm )の
標準篩で静かにこれを1過した。さらに面に捕捉された
粗大粒子の顕微鏡写真を撮り、該粒子の球相当直径及び
粒径分布をめた。そしてこれとは別にヘッドタンク内の
ラテックス1kg全採取し、200メツツユの標準篩で
静かにこれを21−J過して篩上を乾燥したところ粗大
粒子として295qが得られた。一方200メツシュで
f過したラテックスをイソプロピルアルコールで凝固後
十分水洗して乾燥し重量を測定したところはじめの1k
gのラテックスに含まれていた重合体は42172であ
ることがわかった。その結果簡単な計算よシ使用した細
管の内径の172、つまJ O,2゜以上の球相当直径
を有する粗大粒子は200メツシユの師に捕捉された異
物のうちの8,3■であることがわかった。つま9これ
はラテックスに含まれる全重合体のうちの19.7 p
pm (重量基準)にあたる。200メツシユの標準篩
で静かにf過したラテックスの中に0.2簡以上の球相
当直径を有する粗大粒子は含まれていないという妥当な
仮定適用すればヘッドタンク内のラテックスは本発明で
言うラテックスとして使用できるものであると言える。
また100メツシユ(目開き149μrn)で−反濾過
したラテックス中に0.2■以上の径を有する粒子が含
まれていた点については微小な粒子がt5過後に会合し
たか、大径の粒子が高い1過圧によって変形しながら網
目を通過したためであると考えられる。
さて凝固槽に1%の硫酸水溶液からなる凝固液をラテッ
クスの吐出方向と同じ向きに流し、凝固操作を連続して
7日間続けた後使用した凝固ノズルを取出して閉塞した
細管の数を調べたところ89本であった。この結果よシ
本凝固操作は実施例4と同様の理由で十分工業上利用で
きることが確認された。また前述の凝固操作により得た
熱可塑性樹脂の凝固粉全95℃に加熱固化した後遠心脱
水して乾燥した。最終的に得られた熱0T塑性樹脂乾粉
のみかけ密度は0,43f /cm3、圧縮度は4.7
俤、重量基準による50チ径は0.55 mm、粒径が
0.7■以上の粒子は全体の18チ、且つ粒径が0.1
75mm以下の微粉は全体の4.6%であった。
実施例2 ブタジェン30部、アクリロニトリル20部、スチレン
50部を乳化重合して得られた熱可塑性樹脂乳化ラテッ
クスを42メツシユの金網(目開きは650μm)を用
いた濾過器に濾過圧0.3 kg/cm2で通した。次
いでf過したラテックスを落差が50国となるように設
置されたヘッドタンクに導き、該ヘッドタンクよりホー
スで実施例1と同一の凝固槽に設置されている内径1t
Mn、長さ25mの円断面細管300本を組み込んだ凝
固ノズルに細管内のRe が200となる流速で供給し
た。凝固槽には0.5俤の硫酸水溶液を流し、連続して
7日間の凝固操作を行つた後凝固ノズルを取出して閉塞
した細管の本数を調べたところ38本であった。これは
本凝固操作が実施例4と同様の理由で工業上十分利用で
きることを意味している。筐だ実施例1と同様の方法で
ヘッドタンクにあるラテックス中の0.5咽以上の球相
当直径を有している粗大粒子の量を測定したところラテ
ックスに含1れる全重合体に対して115 ppm (
重量基準)であった。一方得られた凝固粉を95℃に加
熱固化した後実施例1と同一の方法によシ乾燥粉を得た
。この乾燥粉のみかけ密度は0.45 t/cm”、圧
縮度は59%、重量基準の50チ径は082調、粒径が
1.64 vm以上の粒子は全体の1.5チ、且つ粒径
がり、 41 tan以下の粒子は全体の5.8%であ
った。
実施例3 ブタジェン50部、メタクリル酸メチル20部、スチレ
ン30部を乳化重合して得られた熱可塑性樹脂乳化ラテ
ックスを150メツシユの金網(目開きは105μ毒 
)を用いた濾過器に1過圧0.5 kg/crn2で通
した。次いで濾過したラテックスを落差が4mとなるよ
うに設置されたヘッドタンクに導き、該ヘッドタンクよ
りホースで実施例1と同一の凝固槽に設置されている内
径0.3閣、長さ10喘の正方形断面の細管500本を
組み込んだ凝固ノズルに細管内のReが100となる流
速で供給した。ちなみに細管断面の正方形の一辺は0.
3.である。さて、凝固槽に0.5%の硫酸アルミニウ
ム水溶液を流し、連続して7日間の凝固操作を行った後
凝固ノズルを取り出して閉塞した細管の本数を調べたと
ころ61本であった。これは7日間運転後の生産能力が
当初に比べ約12%だけ低下しているととi意味するも
のであるが工業的にみてこの程度の能力低下は何ら重大
性を持たない。このような安定した操作が可能であった
のは、対重合体当りわずか8.9 ppm (重量基準
)しかヘッドタンク内のラテックス中に0.15+ll
11以上の球相当直径を有する粗大粒子が存在しなかっ
た為である。尚粗大粒子の測定は実施例1と同様の方法
に依る。
一方得られた凝固粉を85℃に加熱固化した後実施例1
と同一の方法により乾燥粉を得た。
この乾燥粉のみかけ密度は0.4317cm”、圧縮度
は7.1%、重量基準の50チ径fi 0.28問、粒
径が0.56 tm以上の粒子は全体の1.7チ、且つ
粒径が0.14部m以下の微粉は全体の5.2チであっ
た。
実施例4 ブタジェン40部、アクリロニトリル25部、スチレン
65部を乳化重合して得られた熱可塑性樹脂乳化ラテッ
クスを62メツシユの金網(目開きは500μm )を
用いた1過器にlj過圧0.05 kl/cm2で通し
た。次いで1過した2テツクスを落差が20crnとな
るように設置されたヘッドタンクに導き、該ヘッドタン
クよりホースで実施例1と同一の凝固槽に設置されてい
る内径4囁、長さ40咽の円断面の細管91本を組み込
んだ凝固ノズルに細管内のRe が100となる流速で
供給した。凝固槽にはα8チの硫阪水浴欣を流し、連続
して7日間の凝固操作を行った後凝固ノズルを取外して
閉塞した細管の本数を調べたところ11部本であった。
この結果は本凝固操作が工業上十分利用できることを示
している。つまりノズルにおける細管の本数を必aL故
より仮に20チ多くしておき、運転中に細管か漸時目詰
ジして有効な細管が必要数よ920%減少した時点でノ
ズルを交換すると言った運転手法を採用すれば、本実施
例の結果よシ簡単な計算で連転開始よυ23日目に該ノ
ズルを交換すればよいことになる。
また実施例1と同様の方法でヘッドタンクにあるラテッ
クス中の2囁以上の球相当直径を有する4’fL大粒子
の量を測定したところラテックスに含まれる全重合体に
対して31.2 ppm (重量基準)であった。つま
ジこのラテックスは本発明で計うラテックスとして使用
できるものである。一方得られた凝固粉を93℃に加熱
固化した後実施例1と同一の方法によシ乾燥粉を得た。
この乾燥粉のみかけ密度は0.3997cm3、圧縮度
は8.8係、重量基準の50%径は2.8111111
.粒径が5.6 am以上の粗粒子は全体の2.2チ、
且っ粒径がt4瓢以下の粒子は全体の11%であった。
比較例1 ラテックスのFA器に使用する1材として80メツシユ
の金網(目開きは177μm )を使用した以外は実施
例1と同一の凝固操作を行った。その結果運転開始よ9
20時間経過した時点でノズルよシ吐出するラテックス
の量がかなり減少していることに気付いたのでノズルを
取シ外し閉塞した細管の本数を調べたところ、662本
が閉塞していた。このように短時間で大量の閉塞を生じ
る条件で工業操作を行うことは極めて不利であり、仮に
工業的に利用したとしても毎日数回のノズル交換を余儀
なくされ、それに要する人力は無視できない。ところで
ヘッドタンクより採取したラテックスを実施例1と同一
の方法で分析し、0.2 m以上の球相当直径を有する
粒子の量を調べたところラテックス中の重合体に対し6
2.7 ppm (重量基準)含まれていることがわか
った。従ってこのラテックスは不発明で言うラテックス
にはあたらない。
比較例2 実施例1で用いたラテックスを使用して従来性なわれて
きた方法によりこれを凝固した。つまり強攪拌下にある
タンクに1%の硫酸水溶液を入れ、これを75℃に昇温
したところで徐々にラテックスをタンクに流し入れ凝固
スラリーを得る。次いで強攪拌下に該スラリーを昇温し
て95℃とし、重合体粒子を固化する。この方法は工業
的には2〜5槽のタンクを連結し連続操作によってなさ
れているが、得られる熱可塑性樹脂粉末の性状は本比較
例で採用した固分操作と大差ない。さて固化した熱可塑
性樹脂粉末を冷却後洗浄、脱水、乾燥して乾燥粉を得た
この粉体のみかけ密度は0.2997cm”、圧縮度は
28,4俤、重量基準の50チ径は0.12順、粒径が
024叫以上の粗大粒子は全体の8.8チ、且つ粒径が
0.06 mm以下の微粉は全体の15.7チであった
。一方ここで得た粉体s′Kgを下部に内径20鰭の出
口配管を有する壁面の傾斜が水平より55°である逆円
錐型のホラ−く−に入れた場合、粉体はブリッジをおこ
し少量しか出て来なかったが実施例1で得た粉体の場合
には最後までサラザラと取り出せた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 みかけ密度が0.35 t/cm3以上、圧縮度
    が15%以下、重量基準による50チ径が015〜5.
    0鰭で、前記50%径の2倍以上の球相当直径會有する
    粗粒子が全体の5重量%以下、並びに前記50チ径の0
    5倍以下の球相当直径を有する微粒子が全体の10重量
    %以下であることを%徴とする熱可塑性樹脂粉末。 2 熱可塑性樹脂乳化ラテックスを内径が5m以下で、
    且つL/p≧0.065Re(Lは管長、Dは管の内径
    、Re は管内ラテックス流に関するレイノルズ数)を
    満足する細管より凝固液中に吐出せしめ凝固することを
    特徴とする見掛は密度が0.35 f/cm”以上、圧
    縮度が15チ以下、重量基準による50%径が015〜
    5.0■で、前記50%径の2倍以上の粒径含有する粗
    粒子が全体の5重量−以下、並びに前記50チ径の0.
    5倍以下の粒径を有する微粒子が全体の10重量%以下
    である熱可性樹脂粉末の製造方法。 3、 熱可塑性樹脂乳化ラテックスとして、該乳化ラテ
    ックス中の重合体粒子の内組管の内径の1/2よシ大き
    い球相当直径を有する粒子の割合が該乳化ラテックス中
    の全重合体重量に対して50 ppm以下である熱可塑
    性樹脂乳化ラテックスを使用することを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の熱可塑性樹脂粉末の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020084079A (ja) * 2018-11-28 2020-06-04 Toyo Tire株式会社 ゴム状重合体の製造方法

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JPS57187322A (en) * 1981-05-15 1982-11-18 Mitsubishi Rayon Co Ltd Production of particulate product
JPS5880328A (ja) * 1981-11-10 1983-05-14 Mitsubishi Rayon Co Ltd ペレツト状成形物の製造法

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