JPS601232Y2 - バ−チカル型エンジンの燃料タンク取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はバーチカル型の汎用エンジンにおける燃料タンク
取付装置に関するものである。

汎用エンジンにはホリゾンタル型（クランク軸が水平）
とバーチカル型（クランク軸が垂直）とがあり、従来そ
れらのエンジンの部品のほとんどは、各型専用に作られ
ており、部品中特に形状・重量等で重点を占めているシ
リンダバレルまでも各型専用であるためコスト高の一因
となっている。

ホリゾンタル エンジンの場０、燃料タンクは、シリン
ダ部゛ ゛の上に重ねテ板付けるが、バーチカル型エン
１ の場合、上面□のリコイノ□し支タータがじやま
に−ため、又シリンダ部との重量バランスをとる八め、
燃箪４タンクはクランク軸を中にしてシリンダ部と反対
側に取付ける。

そしてシリンダバレルに、そのタンク取付は用のボスを
設ける必要があった。

本案は従来のものがもつ以上のような欠点を除去した燃
料タンク取付装置を提供することを目的とするもので、
本案装置の構造を図面について説明する。

１はシリンダバレルで、クランク軸通し穴２・リコイル
スタータ取付は用ボス３・タペット室４・吸気口５・排
気口等は、このシリンダバレル１を、ホリゾンタル型エ
ンジン及びバーチカル型エンジンの何れに使用した場合
にも共通するように設けられている。

そして上記シリンダバレル１のシリンダ部ＩＡと反対側
の面ＩＢ、即ちホリゾンタル型エンジンの場合底面とな
る面に、複数個の据付ボルトねじ込穴６がおいている。

７は上記シリンダバレル１の面１Ｂに固着するタンクス
テー、８はそのステー７に支持させるバーチカル型エン
ジン用燃料タンクで、左右一対の押えバンド９・９を具
えている。

その押えパッド９とタンク８の間に緩衝ゴム１０をはさ
んでいる。

実施例の緩衛ゴム１０は、タンク８の周囲２個所に設け
た溝に弾性を利用してはめた輪状ゴムである。

上記シリンダバレル１を用いて組立てたホリゾンタル型
エンジンは、第２図のようにその底面１Ｂを台枠１１に
重ね、台枠１１のボルト穴１２を通してボルト１３をシ
リンダバレル１のねじ穴６にねじ込むことにより据付け
られる。

バーチカル型エンジンの場合、シリンダバレル１は第１
図のように寝かせて台枠１４に据付ける。

そして側面ＩＢにタンクステー７をボルト１５で固着し
、そのステー７に燃料タンク８を支持させ押えバンド９
の上端のフック９１をタンクステー７の穴７１に引掛け
ると共に、下端９２をタンクステー７にビス１６で締付
は固着する。

なお上記燃料タンク８の給油口８１を、第３図のように
ファンカバー１７にあけた穴１８にはめて支持した場合
、タンクステー７はその下部のみをシリンダバレル１に
固着すればよい。

タンク給油口８１を支持しないときは、タンクステー７
は上下両端部て°シリンダバレル１に固着する。

実施例の燃料タンク８は、タンクステー７を介してシリ
ンダバレル１に取付けているが、燃料タンク８にボルト
穴を設けるなどして、タンク８を直接シリンダバレル１
に固着することもできる。

本案は上記のように、シリンダバレル１をホリソンタル
型エンジン（第２図）にもバーチカル型エンジン（第１
図）にも使用できる形状・構造に形成し、そのシリンダ
バレルでバーチカル型エンジンを組立てた時、その−側
面に現れるホリゾンタル型エンジンの場合の据付面１Ｂ
に、据付ボルトねじ透穴６を利用して燃料タンク８をボ
ルト止めしたものであるから、バーチカル型エンジン専
用のシリンダバレルを用意する必要がなく、又燃料タン
クボルト止めのためのボスを設ける必要もなくて、バー
チカル型エンジンに燃料タンクを容易に取付けられる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置の分解斜面図、第２図はホリゾンタル
型エンジンの据付状態を示す斜面図、第３図はタンク取
付部の拡大縦断面図。 １はシリンダバレル、ＩＡはシリンダ部、１Ｂは据付面
、２はクランク軸通し穴、６は据付ボルトねじ透穴、７
はタンクステー ８は燃料タンク、１５はタンク取付用
ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホリゾンタル型エンジンとバーチカル型エンジンとに兼
   用できるシリンダバレルを形成し、そのシリンダバレル
   でバーチカル型エンジンヲ組立て、その際−側面に現れ
   るホリゾンタル型エンジンの場合の台枠に対する据付面
   に、燃料タンクをボルト止めしたバーチカル型エンジン
   の燃料タンク取付装置。