JPS60121695A - 電波シ−ル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電熱ヒータを内蔵した高周波加熱装置における
電波漏洩防止構造に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来より、一つの加熱室内で、調理物の高周波による誘
電加熱と電熱ヒータによる雰囲気加熱を同時に、又は連
続して行なえる、いわゆるオーブンレンジが数多く商品
化されている。この腫のオープンレンジでは電熱ヒータ
挿入部からの加熱室外への電波漏洩が問題となる。従来
の電波シール施策として、高周波の実質波長の４分の１
の深さのチョーク溝を設ける方法が知られている。

その構成例を第１図、第２図に示す。第１図において、
被加熱物１はマグネトロン２から発振される高周波によ
り加熱されると共に電熱ヒータ３によジ加熱室４内の雰
囲気温度上昇に伴って表面から加熱される。５は被加熱
物を出入れするための開閉自在の扉で、６は被加熱物受
皿である。電熱ヒータ３−の加熱室外へのＢｙ、Ｖ出し
口である挿入孔７０周りに゛電波シール構ａ８が設けら
れている。

電波シール構造８の詳細を第２図に示す。挿入孔７の周
９に電熱ヒータ３側に向いて開（」シた隙間部９を有す
るチョーク部１０が形成され、チョーク部１０の奥行ｔ
は使用される高周波波長の実質的に４分の１に設計さ九
ている。

上述のとおジ従来のチョーク部は４分の１波長の深さと
して高周波を減衰させるという技術思想ＶＣ基づいてい
る。

すなわち、チョーク部の特性インピーダンスｒＺｏ、深
さケＬとし、終端部を短絡したときにチヨ・−り部間１
−１部でのインピータンスＺＩＮ　ｉ’ｊ、２πＬ ＺＩＮ＝　１Ｚｏｔａｎ　（、、、） （λ０は自由空間波長） となる。

チョーク方式の電波減衰手段は、チョーク部の深さＬ（
７４分の１波長に選定することにより、。

ＩＺＩＮ　ｌ　＝　Ｚｏｔａｎ　（ｐ　）　＝Ｏ’を達
成するという原理に基づいている。

もし、チョーク部内に誘電体（比誘電率εｒ）全充填す
ると、電波の波長λ′は、 ン・′　−λ０／ｒ に圧縮される。この場合チョーク部の深さＬ′は、Ｌ’
　”；　Ｌ　／　Ｖ−Ｇ− と短くなる１、しかしながらＬ’　＝λ′／４とするこ
とに変りはなく、チョーク方式においては、深さを実質
的に４分の１波長よりも小さくすることができず、チョ
ーク部の小型化に限界のあるものであった。また誘電体
が高ｉ＋Ｔｏなものであるため電子レンジ全体の価格も
高価格となってしまい、また製造上手間とコストがかか
り、実用化の妨げとなり、電波シール構造の小型化は困
難を要した。

発明の目的 本究明は電熱ヒータ挿入部の電波シール装置の小型化を
計９、全体が小型でかつ低コストの高周波加熱装置の実
現全可能とすることを目的とするものであるっ 発明の構成 本発明は新しいインピーダンス変換原理を用いた電波シ
ールであり、電熱ヒータ挿入孔の周ジに小型溝を設け、
前記小型溝の開口部側の溝幅は短絡部側の溝幅よジも小
さくし、溝内で特性インピーダンス金不連続にすること
により、前記小型溝の実質的深さを使用高周波の４分の
１波長よりも短くしたものである。

小型化を可能にする基本的杉え方は、以下のとおりであ
る。

溝間１１部の特性インピーダンス、長さ、位相定数をＺ
ｏｌ　、　１１＋β１とする。溝短絡部の特性インピー
ダンス、長さ、位相定数を−Ｚｏ２　、１２＋β２とす
る。溝の開Ｌ１端から短絡縮寸での距離（溝の深さ）を
ｔ（ｔｏｔａｌ　）とするとｔ（ｔｏｔａｌ　）　＝１
１→−ｔ２となる。

」２記条件で溝の開１−１端のインピーダンスＺは、（
但しに＝Ｚｏ２／Ｚｏ１　） となることは、簡ＩＩｊ、なＪ１算で導出できる。

従来例ではＺｏ２＝Ｚｏ１＋β１−β２（即ちに＝１）
に相当するものである。従ってそのインピーダンスＺ′
は１式より ＝　Ｚｏｌ　ｔａｎ　（７）１ｔ１　＋β２ｄ　２）＝
Ｚｏ１　ｔａｎ（β１　＋／１．ｔｏｔａｌ）　・・・
・・・（２）となり、ｌ　ｔ　ｏ　ｔ　ａ　ｌ　ｆ　ａ
とすることでインピーダンス反転していた。

一方本発明の構成によれば構成要件より、特性インピー
ダンスがＺｏ２＞Ｚｏｌであるから、　＋１１式におい
て特性インピーダンスの比にのｔ＋Ｍは必らず１よＶ大
きくなる。インピーダンスｚ２無限大にするためには（
１）式の分母か零になればよいので１＝Ｋｔａｎβ１ｔ
１・ｔａｎβ２ｔ２ｆｃ７ｔ６たせばよく、特性インピ
ーダンス比にの値を１より大きくした分だけ寸法１１＋
１２に小さくしても従来と同様のインピータンス反転が
図れるのである。

実施例の説明 以下本発明の実施例を第３図の図面を用いて説明する。

なお第３図中、第１図、第２図と同一部品については同
一番号？付している。

第３図において、小型溝１１ｒｉ筒状のヒータ案内筒１
２とドーナツ板状の溝底板１３及び半径を途中で変化さ
せた筒状τした溝壁筒１４により成ジ、ビス１５でヒー
タ挿入孔７金中心にして加熱室の壁面１６に収り付けら
れている。溝１１の開１１端は９、短絡端は１７で示さ
れ、開１−１部側溝と短絡部側溝（はそれぞＡ１．１１
で）Ｉ＜　ｉルる。

特性インビ・−タンスを不連続にする考え方は以−１・
のとおりである。

本シール装置１″１”は、その溝部が同軸線路を形成し
ている（１４成からなジ、詳細には開１１部側溝の内導
体の″Ｉ′径ｔａ１、外導体の゛ｆ−径金ｂ１、短絡部
側溝の内導坏の１′径を８２、外導体の半径をｂ２とし
たとき、特１生インピーダンスの比Ｋ（＝２０２／／′
Ｚ０１）を次式で１１１算し、 Ｋの齢全１より大きくすることで特性インピーダンスを
不連続にする工夫ケしている。

ｆ；３図において、ａｌ−Ａ２．ｂｌ〈ｂ２という構成
金取り、Ｋ＞１とし、溝の深さく７１＋７２）と４分の
１波長よりも小さく構成している。

第４図に他の従来側の実施例金示し、それに対応した本
発明の実施例を第５図に示す。第４図、第５図中、第２
図、第３図と対応する部分については同符号を付してい
る。

第４図は、チョーク１−１０金加熱室壁面に並行に設け
て電波漏洩防止を行なっている（ｔ７＋成を示し、この
場合にも溝の深さｔは使用波長の４分の１の長さに設定
さ几ている。これに苅して第５図は開「１部側溝１の溝
幅を短絡部側溝ｌの溝幅より狭くすることにより、特性
インピーダンスを不連続にして、特性インピーダンス比
Ｋを１より大きくして溝の深さく　ＡＩ＋７２　）　’
ｉ４分の１波長よジ小さくしている。

また、実施例では電熱ヒータの挿入孔が円形である例を
示したが、これに限られず、だ円形や矩形などでも同じ
原理で小型な電波シール装置を実現できる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、溝部の特性インピーダン
スを変化させることによ！ｌｌｌｌ電熱ダーク挿入部波
シール装置を小型にすることができる効果に加えて次の
効果が得らｎる。

（１）誘電体を装入することなく小型化できるので、低
コストである。

（２）　小型化することにより加熱室外の不必要な空間
をなくすことができ、加熱室の大きさを変えることなく
全体の大きさの小さな高周波加熱装置全提供できる。

（ａ　溝の深さが使用周波数の４分の１に限定されない
ので、強度面やデザインを考慮した設計が容易になる。

【図面の簡単な説明】 第１図は電熱ヒータを備えた高周波加熱装置の断面図、
第２図は従来例の電熱ヒータ挿入部の電波シール装置の
断面図、第３図は本発明による電波シール装置の断面図
、第４図は他の従来例の断面図、第５図は第４図に対す
る本発明の実施例を示す′電波シール装置の断面図であ
る。 １・・・・・・肢加熱物、２・・・・・マグネトロン、
３・・・・・電熱ヒータ、４・・・・・加熱室、７・・
・・・・挿入孔、９・・・・・・１１部、１１・・・・
・・小型溝、１７・・・・・・短絡部、Ｉ・・・・・・
開［コ１部側溝、ｎ・・・・・・短絡部側溝、（ｂｌ−
ａｌ）・・・・・・開口部側溝幅、（ｂ２−Ａ２）・・
・・・・短絡部側溝幅、（ｔ１＋１２）・・・・・・小
型溝の深さ。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 ７ 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱室内に収納さルる被加熱物を高周波加熱するための
   ゛１Ｌ波洪給手段と前記被加熱物を雰囲気加熱するため
   の電熱ヒータを設け、前記電熱ヒータ？前記加熱室外に
   １１ｙ、り出すために加熱室壁に′電熱ヒータ挿入孔を
   設け、前記挿入孔の周ジに小型溝を設け、前記小型溝の
   開口部側の溝幅は短絡部側の溝幅よジも小さくし、前記
   小型溝の実質的深さを使用高周波の４分の１波長よりも
   短くした電波シール装置。