JPS60262384A - 高周波加熱器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、導波管部に周波数特性をもたせて基本波以外
の周波数が加熱室内に伝搬しに＜＜シた高周波加熱器に
関するものである。

従来例の構成とその問題点 被加熱物の出し入れが伴う電子レンジなどの高周波加熱
器はドア部を有する。このドア部では、人体への安全性
を考慮して電波漏れを防ぐため基本波に対して対策がと
られている。一方マグネトロンなどの高周波発振器は、
電子運動と共振構造の相互作用で電波を発生するので基
本波以外の電波（基本波の整数倍）も多少生じる。

これらの高調波は、ラジオ雑音として、放送電波に悪影
響を与える可能性を有する。このような問題への対策と
して実開昭４９−７６５２号などがある。これらはマグ
ネトロンのアンテナと加熱室開孔の間に、電波不連続部
を設けて周波数選択性をもたせるものであるっ しかしながら複数の金属板や金属棒を電波の主伝送区間
に装荷して構成されていることもあり、伝送損失が大き
いことや導体の間隔を精度高く装着することの実装上の
困難さが解決されていない。　□発明の目的 この発明は、高周波加熱器において、基本波の略整数倍
波の不要輻射が漏洩しないようにすることを目的とする
。

発明の構成 上記目的の達成のためにこの発明は、′導波管内部の加
熱室開孔と反対側部分の先端を短絡し、かつインピーダ
ンス的に不連続とした。

実施例の説明 マグネトロンから発振される電波を発射するアンテナを
導波管内に臨ませ、導波管の一端を開口、他端を閉口と
する。このうち導波管のアンテナから閉口までを少なく
とも２つの区間に分け、それぞれの区間の長さは基本波
長λｇ（伝送部の基本波に対する管内波長）の４分の１
未満とする。

インピーダンス的に不連続゛な構造にするには、導波管
の特性値である導波管の幅、高さを変えたり、誘電体や
導体を装荷して特性値を変えている。

先端短絡の一様線路にくらべて、途中で特性値の変化す
る先端短絡線路は、インピータンスの周波数特性を特徴
あるものにできる。

定性的に両者の差を説明すると、一様線路については基
本波に対するインピーダンス条件は奇数倍波に対して類
似する。すなわち、マグネトロンのアンテナと短絡板の
位置を基本波に対して最適化すると、３，５倍波も出や
すくなる。

一方、特性インピーダンスを変化させると、イ咬　ンピ
ーダンスの差に応じてこの関係に自由度が出るのである
。

これは特性インピーダンスの比をＫとし、位相定数をθ
としく両区間で等しくθ−θ１−θ２）、寸法を１（両
区間で等しく１＝ｘ１＝１２）とした先端短絡線路のイ
ンピーダンス開放条件式はｌ　＝、　Ｋ　ｔａｎ２θ　
となることから説明できる。すなわち基本波のｎ倍に対
して同じインピーダンスを得るには一２θ−ｔａｎ”　
（ｎθ）−にとすればよくこの関係は次の表のようにな
る。

表 従って特性インピーダンスの比を上記１／３゜１　、１
．８９４　、３以外の値にすれば、基本波は効率よく電
波が出せるが、その整数倍波に対しては電波が出にくい
条件を実現できることになる。

第１図に示すように、加熱室１の開口部を開閉自在に覆
うドア２が設けられ、この加熱室１の上部には導波管３
か設けられている。この導波管３は一端が前記加熱室１
に臨む開孔６を有し、他端はマグネトロン４で発振され
る電波が発射されるアンテナ５を有する。前記導波管３
の開孔６と反対側は閉じられている。前記導波管３の開
孔６からアンテナ５までを主伝送区間７と呼び、アンテ
ナ５から他端までを短絡部８と呼ぶ。

導波管３の詳細を第２図に示す。第２図において１ｔは
アンテナ５から端部までを示し、１ｔ−１１＋１２であ
る。導波管３の端部には高さの低い段部９を形成し、こ
の段部９の長さを１２とする。１１　と１２は共に使用
される電波の波長の４分の１波長よりも短い。

第３図には他の実施例を示す。この例でけ導波管３の外
形は変えず、短絡部８の内部にコ字状で導波管の長辺と
平行に位置する導体板１０を配置し、実質的に第２図の
構成と同様の効果を持たせたもの、である。

この他に導波管の幅を変化させてもよい。

発明の効果 以上のように本発明によれは、基本波を効率よく加熱室
に伝送でき、かつ、基本波の略整数倍高調波がマグネト
ロンアンテナから放射しにくくできる。その他に １、主伝送区間に不連続構造を設けるのにくらべて導波
管の端側であるので加工が容易であ２る。特に不連続構
造を板金のしぼり加工する場合は端側なので実現しやす
い。

２、主伝送区間は対策前と同じ形でありアンテナと加熱
室間の基本波の伝送効率は低下することがない。

３、主伝送区間の横幅の検別などにおいては、基本波伝
送の条件から基本波長の半分以下にはできないが、短絡
部側でかつ各区間がλｇ／′４より短いために、エバネ
セント伝搬も利用できフィルタ特性としての多様性が増
す。

（自由度が高くなる） など特有の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

、第１図は本発明の一実施例の高周波加熱器の断面図、
第２図は同導波管の斜視図、第３図は他の゛　実施例の
導波管の要部切欠斜視図である。 １・・・加熱室、３　・・・導波管、４・・・・・・マ
グネトロン（高周波発振器）、５−　アンテナ、８　・
・・短絡部、９　段部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名莞１
図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高周波発振器からの電波を加熱室に供給する導波管を設
   け、との導波管の短絡部に区間長が基本波の４分の１波
   長より短い不連続部を施した高周波加熱器。