JPS6012048Y2 - 設備ユニットの壁と天井との接続構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は設備ユニットの壁パネルと天井パネルとの接続
構造に関するものである。

第５図乃至第７図は本考案に至る前に使用されていた設
備ユニットにおける壁パネルと天井パネルとの接続構造
を示す斜視図及び部分断面図である。

図において、１′は室内側を化粧層で覆い金属板又は合
板等によって形成された方形の天井パネルであり、その
四周縁部裏面には木材等の補強材２′が接着材等により
固定されている。

３′は四周の補強材２′に螺子等で固定され金属板等を
折曲して形成された断面逆り字状で且つ長尺体の枠体で
ある。

８′は設備ユニット底部となる防水床（図示せず）の四
周壁付面に固定立設された壁パネルであり、該パネル８
′は金属板等の平板四周を室内側とは反対側に略９０度
の角度で折曲し補強リブ１５を設けさらに該リブ１５の
先端を外方へ該平板と平行に折曲し接続片１６を設けて
浅い皿状に形成させたものである。

即ち、上記壁パネル８′の下部接続片１６は防水床四周
の壁付面に、上部接続片１６は天井パネルＶ四周の補強
材２′に固定された枠体３′に、左右接続片１６はファ
スナー等の接続具を介して隣接する壁パネル接続片に又
はドア粋に接続固定されるものである。

１４は、壁パネル８の上部接続片１６と該補強材２′に
固定された枠体３′下部とを螺子等で固定し、天井パネ
ル１′表面と壁パネル８′の補強リブ１５間の空所に打
込まれ合成樹脂等の弾性体によって形成された長尺の目
地材である。

しかしながら、上記天井パネルと壁パネルの接続構造は
下記の欠点がある。

即ち、目地材１４′は成形型によって押出し形成される
ので断面形状の縦・横の寸法が一定である。

そのため天井パネル１表面と壁パネル８′の補強リブ１
５面との間隔に目地材１４′を打込んだあと目地材１４
′が振動等により位置ずれしないように、又は間隔が広
がって設備ユニット室内より室外への浅水防止を図るた
めの水密性の確保から、目地材１４′と天井パネル１′
及び目地材１４′と補強リブ１５面との間に間隙がない
ように組立てなければならない。

したがって、目地材１４′を打込むのには長手に渉って
形成される補強リブ１５と天井パネル１′との空間に一
定高さを有するスペーサーを目地材１４′に先立って挿
入し正確に天井パネル１′表面と補強リブ１５の間隔を
決めた状態で螺子固定を行なうのであるが、多くの時間
を要するとともに煩雑な作業になる欠点を有するもので
あった。

また、接続片１６と枠体３′とを螺子固定するに際し、
予め接続片１６及び枠体３′に電気ドリルによって下孔
を明けなければならず、上方が天井パネルで閉塞された
状態における電気ドリルの作業性から下孔位置の上方に
該ドリルの器具を用いるための最小限の巾が必要となり
、従って必然的に間隔が広く目地材１４′の巾が広くな
り高価になるとともに外観上見栄えが悪くなるという欠
点があった。

本考案は上記欠点に鑑みてなされたものであり、接続作
業が容易で且つ外観上も良好な設備ユニットの壁と天井
との接続構造を安価に提供せんことを目的としたもので
ある。

本考案の実施例を第１図乃至第４図に基づき以下説明す
る。

１は方形の金属製又は木製の板状体裏面の周囲に木製の
補強材２を接着剤等で固定させた天井パネルである。

３は第４図に示すごとく金属板状体の両端を折曲し上・
下フランジ部４・５とその中間部にウェブ部６を設けた
断面コ字状の長尺体を形成し、下方のフランジ部５には
壁パネル８の幅ごとに壁パネル８，８の接続化分の幅を
有する切りおろし部７を垂下させた枠体である。

８は第１図に示すごとく、方形の金属板状体の四周を適
宜幅室外側へ略９０度折曲し補強リブ９を設けて箱状体
を形成し、該箱状体の縦方向の補強リブ９及び下部の補
強リブ９の先端をさらに外方へ折曲し接続片１０．１０
．１０を設けた壁パネルである。

即ち、上部の補強リブ９には接続片１０を設けていない
。

１１は壁パネル８，８同志を横方向に接続するための壁
パネル８の高さより、略切りおろし部の高さ分低い断面
コ字状のファスナーであり、１２はファスナー１１と共
に締結するワッシャーである。

１４は室内において天井パネル１周縁と壁パネル８の補
強リブ９との間隙に打込まれ合成樹脂等の弾性体によっ
て形成された目地材である。

上記構成による枠体３及び壁パネル８を用いて天井パネ
ル１と接続するには、第１段階として第２図に示すごと
く防水床１７の四周の壁付面１８所定位置に最初の壁パ
ネルを螺子等で固定し、そして第４図に示すごとく最初
の壁パネル８の左右接続片ｉｏ、ｉｏに隣接する左右の
壁パネル８゜８の接続片１０．１０が突き合わさるよう
立設固定させるとともに、隣接する壁パネル８，８同志
の接続片ｉｏ、ｉｎ及び数片に連なる補強リブ９．９に
壁パネルの高さより略枠体３の切りおろし部７の高さ分
低い長尺体で断面コ字状のファスナー１１を壁パネル８
，８上方に切りおろし部の高さの間隔をあけて室外側よ
り挿入し、室内側より接続片１０．１０にワッシャ１２
を当接しワッシャ１２とファスナー１１とを螺子１３に
より固定させて壁パネル同志を接続させる。

そして角隅部においては図示していないが、予め別に製
作した金属製の支柱を立設し該支柱に壁パネルの接続片
１０を固定する。

第２段階として、前記のごとく防水床に複数の壁パネル
を立設し壁パネル同志を接続させたものにおいて、天井
パネル１の裏面周縁の補強材２上面に枠体３の上方フラ
ンジ部４内面を挿入し螺子等で枠体３を天井パネル１に
固定し、そして天井パネル１に固定した枠体３の下フラ
ンジ部５を壁パネル８上方の補強リブ９内面に当接挿入
させるとともに隣接する壁パネル８，８の接続片１０゜
１０上部を介して枠体３の切りおろし部７と室内側から
のワッシャ１２とを螺子１３によって締結固定させるも
のである。

尚、枠体３の上下フランジ間の寸法即ちウェブ部は、補
強材２、目地材、補強リブの厚さ等を予め計算し設定し
ておく。

従って、本考案は下記の効果を奏するものである。

壁パネルを、方形の板状体の周縁を内方へ折曲し補強リ
ブを設けさらに該リブの一辺を除く各辺の先端を外方へ
折曲し接続片を設けた構成としたので、材料の板取り時
点で接続片分の材料が節減でき、量産しまた防水性及び
耐食性を必要とする壁パネルにあっては大きな原価低減
となり安価に提供できる。

２ 枠体を、上下に平行なフランジ部と中間にウェブを
設は下フランジ部には壁パネルの幅ごとに該パネルの接
続化分の幅を有する切りおろし部を設け、枠体の下フラ
ンジ部を隣接する壁パネル上方の補強リブ内面に当擦さ
せて切りおろし部を接続片上部に固定させるとともに天
井パネル四周の補強材を枠体上フランジ内面に固定させ
た構成としたので、枠体の下フランジ部が壁パネルの補
強リブと天井パネルとの間隔のガイド役となり該リブと
天井パネルの間隔が容易に平行形成できるとともに、下
フランジ部が壁パネルの補強リブの補強の役目を果し目
地材を打込んでも間隔が広がらず脱落及び水密性が失わ
れることなく容易に装置できる。

また、切りおろし部と接続片との接続位置は下フランジ
部より下方に垂下させた切りおろし部によって締結され
るので、組立中の天井パネルと接続位置の間隔は大きく
電気ドリル等を用いた孔明は作業も良好で短時間で容易
に組立てが可能になる。

さらに、天井パネルと壁パネル補強リブ間の間隔を枠体
のウェブ部の寸法を変えることによって小さくできるの
で目地材の幅が小さく形成でき安価になるとともに室内
における外観も良好になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の壁パネルを示す斜視図、第２図は本考
案の接続片以外の箇所を切断した縦部分断面図、第３図
は本考案の接続片の箇所を切断した縦部分断面図、第４
図は本考案の実施例を示す組立斜視図、第５図は従来の
壁パネルを示す斜視図、第６図及び第７図は従来の実施
例を示す部分断面図である。 符号の説明、１，１′・・・・・・天井パネル、２゜２
′・・・・・・補強材、３，３′・・・・・・枠体、４
・・・・・・上フランジ、５・・・・・・下フランジ、
６・・・・・・ウェブ部、７・・・・・・切りおろし部
、８．８’・・・・・・壁パネル、９・・曲補強リブ、
１０・・・・・・接続片、１１．１１’・・・・・・フ
ァスナー、１２・・・・・・ワッシャー、１３・・・・
・・螺子、１４．１４’・・・・・・目地材、１５・・
・・・・補強リブ、１６・・・・・・接続片、１７・・
・・・・防水床、１８・・・・・・壁付面、１９・・・
・・・設備ユニット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形の板状体の周縁を内方へ折曲し補強リブを設けさら
   に該リブの一辺を除く各辺の先端を外方へ折曲し接続片
   を設けた複数の壁パネルを防水床の周縁に補強リブのみ
   の一辺を上部に位置させて固定させるとともに壁パネル
   同志をファスナー等で接続し、上下に平行なフランヂ部
   と中間にウェブ部を設は下フランヂ部には壁パネルの幅
   ごとに該パネル接続化分の幅を有する切りおろし部を設
   けた枠体を形成し、枠体の下フランジ部を隣接する壁パ
   ネル上方の補強リブ内面に当接させて切りおろし部を該
   パネル接続片の上部に固定させるとともに天井パネル四
   周の補強材を枠体上フランジ部内面に当接し枠体上部と
   天井パネルの補強材とを固定させ天井パネル周縁と壁パ
   ネル補強リブとの空間に目地材を嵌着させたことを特徴
   とする設備ユニットの壁と天井との接続構造。