JPS60115946A - 電子写真現像剤用キャリア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、電子写真現像剤用キャリア、すなわちトナ
ーと共に電子写真現像剤を構成するキャリアに関する。

〔従来技術〕

一般に、静電記録法や電子写真法においては、光導電性
の感光体から成る像支持体に、コロナ放電等の手段によ
シ一様、な静電荷を与え、これに対して原稿に応じた光
像を露光させることにより、露光部分の静電荷を消去し
、潜像形成を行なう。

このようにして形成された静電荷像を現像するため、着
色微粉であるトナーと磁性を有するキャリアより成る現
像剤が用いられる。この現像剤を構成するトナーは、樹
脂およびカーボンブラックなどの着色剤と、添加剤など
から形成されており、磁性を有するキャリア粒子と混合
されることにより摩擦帯電し、静電荷像とは反対極性の
電荷がトナーに誘起され、現像の過程でトナーが静電潜
像に静電的に付着して可視像が形成される。

このように静電潜像を現像化することによって、トナー
粒子は消費されるため、その消費量に応じて、新たなト
ナー粒子を現像剤に補給する必要がある。この際、現像
剤内に補給されたトナーは、素早く均一に分散し、さら
に摩擦帯電しなければならない。

ところで、このトナー補給時におけるトナーとキャリア
との混合、撹拌により、また現像剤使用中におけるトナ
ー粒子とキャリア粒子との衝突、あるいはキャリアと現
像器との衝突により、キャリア表面にトナーが融着し、
キャリア粒子表面がトナーによって汚染されてくる。

このような状態においては、キャリアとトナーとの摩擦
帯電に影響が出てきて、可視画像の濃度が低下し、非画
像部へのトナー付着、いわゆるカブリ現象の発生がでて
くる。このような状態となると、現像剤そのものを交換
しなければならなくなる。

そこで、このような欠点を防止するために、現像器の機
構を改良し、なるべく現像剤に機械的な衝撃力がかから
ないようにする方法や、トナーの組成を改良する方法な
どが考えられている。これらの改良のうち、キャリアの
表面に樹脂をコーティングすることによって、前記の欠
点を改善することが、例えば、特公昭３９−３５８８９
号公報、特開昭４９−５１９５０号公報などに提案され
ている。このような被覆キャリアにおいて満足すべき特
性としては、帯電特性、耐久性などがある。このうち帯
電特性に関しては、１・５ナーに対してキャリアの持つ
静電荷と逆極性の静電荷を充分に帯電させうる表面特性
を、キャリアは持たなくてはならない。

壕だ、耐久性については、次のような特性が要求される
。すなわち、電子写真装置での連続複写においては、キ
ャリアは繰り返し使用され、その間にキャリア粒子は機
械的衝撃を受け、このためキャリア被覆層の割れ、欠（
づ、摩滅が生じ、キャリア核が表面に露出してし寸い、
トナーのイマ」着が生じてしまう。したがって、これを
防止する／Ｃめには、キャリアの被覆は充分に耐摩耗性
に優れ、強度の高いものでなければならない。

従来、例えば、スチレン−アクリル系の樹脂をコーティ
ングしたものがあるが、スチレン−アクリル共重合体の
樹脂は、キャリア表面に対する接着力は大きいが、長期
に亘って使用すると、被怪層が剥離して、現（８）剤の
特性を著しく劣化させてし甘う欠点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、安定した摩擦帯電特性を治し、使用寿命の長
い電子写真現像剤用キャリアを提供することを目的とす
る。

〔発明の概要〕

本発明は、キャリア粒子表面に金属アルコレートを含む
樹脂を被覆し、キャリアに安定した摩擦帯電特性と耐久
性を側力するものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例について説明する。市販のエポキ
シ樹脂５１を、メチルエチルケトン／トルエン（６／４
　）の混合溶媒２００　ｍｌに溶がし、これに、金属ア
ルコレ−１・の一つである、アルミニウム一方−ブチレ
ート２ｏＪをエチレングリコール２０１に溶かした溶液
を加え、充分に混合し、これをコーティング溶液とした
。

次に、平均粒径７５μのフェライトキャリア粒子２　Ｋ
ｙを、循環型流動床乾燥器の中に入れ、温度を３０Ｃに
保ち、毎分８　ｍｌづつコーティング溶液ラスプレーし
た。スプレーが終了したのちも、循環型流動床乾燥器の
中の温度を１５０　ｃに保ち、２０分間、送風を続けた
。

第１図は、コーティングを行なう際に用いる装置の説明
図である。送風機１より送り込１れた空気はチャンバー
２に入り、該チャンバー２内に収納されているフェライ
トキャリア４を舞い上げ、排気口３から出て行く。チャ
ンバー内中火イ」近にはスプレーノズル５が設けられて
おり、コーティング溶液６を入れたタンク７よりくみ」
−げられ／（−コーティング溶液６ば、ポンプ８によっ
てスプレ−ノズル５へ送られスプレーされる。ノズル５
よりスプレーされたスプレー状のコーティングｌｒ′ｆ
、６ば、フェライトキャリア４の表面にイマ」着し、乾
燥とコーティングがくり返えされる。これにより＼−ヤ
リア表面に均一な被覆が形成されていく。

このようにして得られたコーティングギヤリ−）′を、
スチレン−アクリル樹脂とカーボンブラックなどから構
成されている）・ナー粉と混合して、［・ナー濃度が５
ｗｔ％の現像剤を作った。

これと対比するため、アルミニラｊ、−５ｅｅ−ブブレ
ーＩヲ含寸ないエポキシ樹脂で被覆したコーティングキ
ャリアを、前記と同様な方法で作成し、トナーと混合し
、トナー濃度５　ｗ　１％の現ｆ象剤を作成した。

これらの現像剤を市販のコピーマシンの現ｆｔ器に入れ
、強制撹拌を行ない、１時間（１，１４）、５時間（５
Ｉ（）、１０時間（１０）１　）　、２０時間（２０１
−１）、３０時間（３０Ｈ）経過後の帯電量を測定した
。測定は、ブローオフ帯電量測定装置（東芝ケミカル社
製）を用いて行ない、測定値は第１表に示す通りであっ
た。

第　１　表 なお表中、コーティングキャリア１は、アルミニウムー
５ｅＣ−フチレートを含有したものであり、コーティン
グキャリア２は、これを含有しないものである。

以上の測定結果から明らかなように、アルミニウムーＳ
（イ）−ブチレートを含有した樹脂でコーティングした
キャリアは、強制撹拌による帯電量の変化が少く、良好
な安定した帯電特性を示していることがわかる。

〜また、これらの現像剤を３０時間撹拌後、３０Ｕ、８
５％の室内環境に一昼夜放置したのち、それぞれの帯電
量を測定したところ、第２表に示すような結果が得られ
た。

第　２　表 この測定結果から、アルミニウムー５ｅｃ−ブチレート
を含有するコーティングキャリアは、長時間の強制撹拌
によっても帯電特性は低下せず、更に高温高湿による変
化も少く、耐久性並びに面］環境性が優れていると表が
わかる。

上記実施例では、金属アルコレートとして、アルミニウ
ムー５ｅｅ−ブチレートを用いたものを示したが、被覆
樹脂に含有させる他の金属アルコレートとしては、アル
ミニウムイソプロピレート、モノ５ｅａ−プトキシアル
ミニウムジイノプレート、アルミニウムエチレート、マ
グネシウム武−ブチレート、マグネシウムイソプロピレ
ートなどがある。

また、被覆用樹脂としては、エポキシ樹脂の他に、ビニ
ル系樹脂、フェノール樹脂、アルキッド樹脂なども用い
ることができる。

〔発明の効果〕

以上詳細に説明したように、本発明は、金属アルコレー
トを含む樹脂でキャリア粒子表面を被覆したので、安定
した摩擦帯電特性を有し、耐摩耗性、耐久性の向上した
電子写真現像剤用キャリアを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の７実施例の電子写真現像剤用キャリ
アを製造するための装置の一構成例を示す概略図である
。 図において、２はチャンバー、４はキャリア、５はスプ
レーノズル、６はコーテイング液を示す。 特許出願人　オリンパス光学工業株式会社代理人弁理士
　最　上　健　治　ｌ （、・。 叉−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. キャリア粒子表面に、金属アルコレートを含む樹脂を被
   覆したことを特徴とする電子写真現像剤用キャリア。