JPS60106946A - 球状黒鉛鋳鉄及びその製造法 - Google Patents
球状黒鉛鋳鉄及びその製造法Info
- Publication number
- JPS60106946A JPS60106946A JP21476183A JP21476183A JPS60106946A JP S60106946 A JPS60106946 A JP S60106946A JP 21476183 A JP21476183 A JP 21476183A JP 21476183 A JP21476183 A JP 21476183A JP S60106946 A JPS60106946 A JP S60106946A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cast iron
- less
- spheroidal graphite
- bainite
- graphite cast
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、基地組織を安定してベイナイトと残留オース
テナイト組織となし得る球状黒鉛鋳鉄とその製造法に関
する。
テナイト組織となし得る球状黒鉛鋳鉄とその製造法に関
する。
近年球状黒鉛篩鉄及びその製造法は長足の進歩を逐げ、
多くの技術が開発されている。特に抗張力100kgf
/mm”以上、伸び10%以上の高強度、高靭性を有す
る球状黒鉛鋳鉄が出現するに至り、熱処理技術の進歩は
著しいものがある。
多くの技術が開発されている。特に抗張力100kgf
/mm”以上、伸び10%以上の高強度、高靭性を有す
る球状黒鉛鋳鉄が出現するに至り、熱処理技術の進歩は
著しいものがある。
このような高強度、高靭性を有する球状黒鉛鋳鉄の基地
組織は、ベイナイトとオーステナイトの混合組織であり
、このような球状黒鉛鋳鉄及び熱処理法は、特公昭55
−3422あるいは特開昭53−48014.53−4
8015などの明細書に記載されている。
組織は、ベイナイトとオーステナイトの混合組織であり
、このような球状黒鉛鋳鉄及び熱処理法は、特公昭55
−3422あるいは特開昭53−48014.53−4
8015などの明細書に記載されている。
ところが、これらの技術は部分的に肉厚の異る球状黒鉛
鋳鉄製鋳造品、特に50+uwを超える肉厚を有する場
合には、そのすべてをパーライトを残留させずに、ベイ
ナイトと残留オーステナイト組織とすることはきわめて
困難である。
鋳鉄製鋳造品、特に50+uwを超える肉厚を有する場
合には、そのすべてをパーライトを残留させずに、ベイ
ナイトと残留オーステナイト組織とすることはきわめて
困難である。
本発明の目的は、鋳造品の基地組織を安定してベイナイ
トと残留オーステナイト組織となし得る球状黒鉛鋳鉄及
びその製造法を提供するにある。
トと残留オーステナイト組織となし得る球状黒鉛鋳鉄及
びその製造法を提供するにある。
本発明でCを3.0〜4.0%と限定した理由は、Cが
3.0%未満では鋳造品の欠陥、特に引は巣が増大する
ばかりでなく、セメンタイトが残留し好ましくないし、
4.0%を超えるとキッシュグラファイトが析出して強
度が著しく低下する。
3.0%未満では鋳造品の欠陥、特に引は巣が増大する
ばかりでなく、セメンタイトが残留し好ましくないし、
4.0%を超えるとキッシュグラファイトが析出して強
度が著しく低下する。
Siは1.5%未満ではセメンタイトが析出し3.0%
を超えるとキッシュグラフアイ1−助長の原因となり、
引は巣が発生し易くなり靭性が低下する。
を超えるとキッシュグラフアイ1−助長の原因となり、
引は巣が発生し易くなり靭性が低下する。
M nは0.3%未満ではMoの添加量を増大しないと
完全なベイナイトと残留オーステナイト組織にすること
が困難であるが、このMoは高価であるため経済的に不
利益を招く。Mnが0.6%を超えると炭化物が多くな
り伸び、衝撃値が低下する。
完全なベイナイトと残留オーステナイト組織にすること
が困難であるが、このMoは高価であるため経済的に不
利益を招く。Mnが0.6%を超えると炭化物が多くな
り伸び、衝撃値が低下する。
Pが0.06%を超えるとステダイトが出て?#撃値が
低下し、Sが0.02%を超えると黒鉛の球状化が阻害
さオしる。
低下し、Sが0.02%を超えると黒鉛の球状化が阻害
さオしる。
Cuは0.3%未満では焼入性が悪く、1.0%を超え
てもその効果は変らないので経済的にも1.0%を上限
とすることが好ましい。
てもその効果は変らないので経済的にも1.0%を上限
とすることが好ましい。
N」は必要に応じて添加するものであるが、1,5%を
超えても何らの効果も期待することは望めない。
超えても何らの効果も期待することは望めない。
Crは0.10%を超えるとセメンタイトが析出し易く
なり、Moは0.3%未満では、鋳造品が肉厚の場合、
パーライトを残留させずにベイナイトと残留オーステナ
イト組織を得ることは困難である。
なり、Moは0.3%未満では、鋳造品が肉厚の場合、
パーライトを残留させずにベイナイトと残留オーステナ
イト組織を得ることは困難である。
またMoが0.6%を超えると炭化物が増加し伸び。
衝撃値が低下する。
1−が析出し易くなる。
以上の理由により各種元素の成分範囲を限定したもので
ある。
ある。
次に熱処理状件について記述する。
まずオーステナイト化する際、850℃より低い温度、
あるいは950℃よりも高い温度ではいずれも伸びが低
下するので850〜950℃と限定したものである。
あるいは950℃よりも高い温度ではいずれも伸びが低
下するので850〜950℃と限定したものである。
オーステナイト化の保持時間は、0.5時間未満では完
全にオーステナイト化することができず、4.0時間を
超えるとオーステナイト結晶が粗大化して引張強さが低
下し経済的にも不利である。
全にオーステナイト化することができず、4.0時間を
超えるとオーステナイト結晶が粗大化して引張強さが低
下し経済的にも不利である。
また急冷時の保持温度が250℃より低い温度ではマル
テンサイ1−が発生して伸び、衝撃値が著しく低下する
。450℃より高い温度でも伸び、衝撃値がやはり低下
する。
テンサイ1−が発生して伸び、衝撃値が著しく低下する
。450℃より高い温度でも伸び、衝撃値がやはり低下
する。
さらにオーステンパー処理の保持時間が1.0時間未満
では、完全にベイナイト変態が終らず、4゜0時間を超
えるとベイナイト変態が終った後も保実施例(1) Mo及びNi含有量と肉厚が鋳造品の基地組織に及ぼす
影響を第1表に示す。
では、完全にベイナイト変態が終らず、4゜0時間を超
えるとベイナイト変態が終った後も保実施例(1) Mo及びNi含有量と肉厚が鋳造品の基地組織に及ぼす
影響を第1表に示す。
テストピースの詳細寸法は第1図に示す。
次葉へ
第1表
注 X・・・パーライト残り
O・・・ベイナイト+残留オーステナイト実施例(2)
オーステティ1〜化温度と伸びとの関係を第2表に示す
。 MoO,3%の場合 第2表 第3表 850 950 250 450 温度(℃) 温度(’C) 実施例(3) 急冷時の保持温度と伸びとの関係を第3表に示す。 M
o0.3%の場合 以上の説明で明らかなように、本発明は鋳造品の肉厚の
大小にかかわらずベイナイ1〜と残留オーステナイトの
混合せる基地組織を安定して得ることのできる球状黒鉛
鋳鉄及びその製造法であり、工業的にきわめてすぐれた
効果を有するものである。
。 MoO,3%の場合 第2表 第3表 850 950 250 450 温度(℃) 温度(’C) 実施例(3) 急冷時の保持温度と伸びとの関係を第3表に示す。 M
o0.3%の場合 以上の説明で明らかなように、本発明は鋳造品の肉厚の
大小にかかわらずベイナイ1〜と残留オーステナイトの
混合せる基地組織を安定して得ることのできる球状黒鉛
鋳鉄及びその製造法であり、工業的にきわめてすぐれた
効果を有するものである。
第1図はテストピースの平面図である。
以上
第 1 図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、重量%で3.0〜4.0%C;t、s〜3.0%S
i、0.3〜0.6%Mn、0.06%以下P 、0.
02%以下S 、0.3〜1゜0%C:u、1.5%以
下Ni、0.10%以下Cr、0.30〜0゜6%M
o 、 0 、02〜0 、06%Mg残余鉄からなり
、黒鉛、ベイナイトと残留オーステナイト組織からなる
球状黒鉛鋳鉄。 2、重量%で3.0〜4.0%G、1.5〜3.0%S
i、0.3〜0.6%Mn、0.06%以下P 、0.
02%以下S 、0.3〜1゜0%C,u 、 1 、
5%以下N i、0.10%以下Cr 、 0 、30
〜0゜6%M o 、 0 、02〜0 、06%Mg
残余鉄からなり、850〜950℃で0.5〜4.0時
間保持してオーステナイト化し、上記温度からパーライ
ト変態をおこさない冷却速度で急冷し、250〜450
℃の適正温度まで降温し、該適正温度で1.0〜4.0
時間保持した後冷却し黒鉛、ベイナイトと残留オーステ
ナイトの組織を有することを特徴とする球状黒鉛鋳鉄の
製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21476183A JPS60106946A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21476183A JPS60106946A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60106946A true JPS60106946A (ja) | 1985-06-12 |
Family
ID=16661102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21476183A Pending JPS60106946A (ja) | 1983-11-15 | 1983-11-15 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60106946A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS616249A (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-11 | Toyota Motor Corp | 被削性の優れた高強度球状黒鉛鋳鉄 |
JPS6227547A (ja) * | 1985-07-30 | 1987-02-05 | Hitachi Metals Ltd | コイルばねとその製造法 |
CN101851726A (zh) * | 2010-05-18 | 2010-10-06 | 贵阳新阳汽车配件厂 | 低合金珠光体球墨铸铁 |
RU2605048C1 (ru) * | 2015-06-22 | 2016-12-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Брянский государственный технический университет" | Чугун для изготовления сердцевины двухслойных валков |
CN110387457A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-10-29 | 西安理工大学 | 一种共晶石墨钢及其高碳亚稳奥氏体体积分数的调控方法 |
-
1983
- 1983-11-15 JP JP21476183A patent/JPS60106946A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS616249A (ja) * | 1984-06-20 | 1986-01-11 | Toyota Motor Corp | 被削性の優れた高強度球状黒鉛鋳鉄 |
JPS6227547A (ja) * | 1985-07-30 | 1987-02-05 | Hitachi Metals Ltd | コイルばねとその製造法 |
CN101851726A (zh) * | 2010-05-18 | 2010-10-06 | 贵阳新阳汽车配件厂 | 低合金珠光体球墨铸铁 |
RU2605048C1 (ru) * | 2015-06-22 | 2016-12-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Брянский государственный технический университет" | Чугун для изготовления сердцевины двухслойных валков |
CN110387457A (zh) * | 2019-07-04 | 2019-10-29 | 西安理工大学 | 一种共晶石墨钢及其高碳亚稳奥氏体体积分数的调控方法 |
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