JPS60103343A - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発す」は、耐熱性、密着性、銅に対する耐変色性など
に優れた新規な光硬化性樹脂組成物に関する。

従来より、電子部品やプリント配線板等の技術分野、或
はこれらの周辺の技術分野においては、保護材用、絶縁
材用、ソルダーレジスト用、接着用、コーティング用な
どの各相料として、エポキシ系樹脂組成物が主に使用さ
れ、それらを硬化する手段として加熱や常温乾燥などの
手段が一般に採られていた。

しかしながら、近年になって、生産性の向」二、作業環
境の安全確保、省資源及び省エネルギーなどの種々の観
点から、光硬化性樹脂組成物についての検討が活発に行
なわれるようになシ、それに伴って熱硬化性樹脂組成物
から光硬化性樹脂組成物への桐料転換が図られるように
なってきた。

ところで、これまでの光硬化性樹脂組成物は、一般に、
末端不飽和二重結合を］個以上有する不飽和ポリエステ
ル樹脂、アクリル系又はメタアクリレート系オリゴマー
、光重合性モノマーなどの各樹脂成分と、光重合開始剤
とを必須成分として含み、８閥に応じて無機質充填イ」
、着色顔料、微１浅添加物などを更に配合したものであ
るか、このような光硬化性樹脂組成物は、塗膜状態にし
て紫外線照射により架橋硬化させた場合、従来のエポキ
シ系を主流とする熱硬化性樹脂組成物に較べて、剛結性
、耐湿性、密着性、下地銅に対する耐変色性などの諸物
性力玉相対自勺に劣るという問題があった。

こノ１ら諸物性のうち、特に下地銅に対する面１変色性
ｔ、［、光硬化１〈１°樹脂組成物をプリント配線板の
ンルダーレジスＩ・インキや銅相の防錆塗料などに使１
１．１する場合、重要な評価項目となり、品質判定に太
きな影響を及ぼすものである。そのため、＋ｌｊＪ変色
性をイ；］与する物質として、ベンゾトリアゾール系、
イミダゾール系、ヒタ゛ントイン系、゛アミン系などの
各化合物を組成物に配合し、銅に対する１１変色性の向
上を図る試みもなされているようであるが、このような
化合物は感光性基を有しないものが殆んどで、いずれも
重合反応１＜Ｌを持たないものであり、従って硬化皮膜
の骨格に組みこまれずにその！、ま硬化皮膜中に残存し
、溶剤等で溶出され易いため、硬化皮膜の電気的特性そ
の他の諸性質の低下を招く結果となり、まだ成功するま
でには至っていない。

本発明者らは、斜上の事情に鑑み、高品位の光硬化性樹
脂組成物の調製を自相して鋭意研究を重ねた結果、２−
ビニル−４，６−リアミツーｓ　−）リアジン２配合す
るときは、こｔｚ−４での光硬化性樹脂組成物に較べ、
耐熱性、密着性、とりわけ銅に対する耐変色性の点で遥
かに優れた光硬化性樹脂組成物が得られるという事実を
見出し、本発明を完成するに至った。

即ち、本発明の光硬化性樹脂組成物は、末端不飽和二重
結合を１個以上有し紫外線によっ゛Ｃ架橋硬化する光硬
化性樹脂と光重合開始剤とを少なくとも含んだ組成物に
対し、下記構造式（１）で示される２−ビニル−４，６
−リアミツーｓ　−トリアジン（以下、Ｖ、Ｔ、と略記
する）を配合することを要旨とするものであり、紫外線
照射によって、後記の第１〜第２表に示すような優れた
耐熱ｊ’ｌ：、ｉ何ノ：”ｆ　ｌ隼１．５７ｉｉ１に対
する耐変色１生等を備えた硬化物となるが故に、プリン
ト配線板のソルダーレジストインキや鋼材の防錆痢料を
はじめ、その他金属鑵のベースコート、トップコート、
金属塗捧等、各種用途に好適に使用できるのである１） （１′４造人（１） 本発明組成物の主成分である１］１■記光硬化性樹脂と
１〜ｒ　ｉ：ｉ、末端不飽和二重結合を１個以上有する
不飽イ１１ボＩＪ　Ｊ−ステル樹脂や、ポリオールアク
リレート、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリ
レート、エポキシアクリレート、ポリアセタールアクリ
レ−］−、ソリコンアクリレート、ブタジェンアクリレ
ート、メラミンアタリレート等のアクリル系オリゴマー
もしくは同メクアクリレート系オリゴマーなどが挙げら
れ、これらは単独で、或は混合して使用される。そして
、必要とあらば更にアクリル酸、メタクリル酸、アクリ
ル酸アルキルエステル、ビニルベンゼン類、ヒドロキシ
アルキルアクリレート類、アリルエステル類その他の光
重合性モノマーを混合して使用することができる。

一方、これらの樹脂成分の光重合を開始させる前記光重
合開始剤は、紫外線により増感してラジカルを発生する
もので、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾイン
エチルエーテル、べ／ジル、アントラキノン等の芳香族
カルボニル化合物、チオキサントン等の有機硫黄化合物
、過酸化ベンゾイル、過酸化ブチル等の有機過酸化物、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイノブチロアミ
ジン、アゾビス−２，４−ジメチルバレロニトリル等の
アゾ化合物などが挙げられ、これらは単独で、或は混合
して使用される。

尚、この光重合開始剤の配合量は、前記の樹脂成分１０
０　ｉ：ｊ（（重量部、以下同様）に対し、１部＋ｉＱ
後の割合とすれば充分である。

不発１」１の光硬化性樹脂組成物は、以上のような樹脂
成分と光重合開始剤とを少なくとも含み、を更に適１ｊ
１配合して成る組成物をベースとし、このベース組成物
に銅に対する耐変色作用を有する＋ｉｆＪ記Ｖ、　′ｌ
’、を配合したものであるが、本発明組成−の最大の！
特徴成分であるこのＶ、Ｔ、は、従来の耐変色性を（’
Ｊ’　”ｊするためのベンゾトリアゾール系、イミダゾ
ール系、ヒダントイン系、アミン系等の各化合物とは大
きく異なり、紫外線照射によりＣ光増感重合性を有する
ものである。

このため、不発り［組成物は、下地銅の」二に塗布して
紫外線を照射すると、１０述の樹脂成分が架橋硬化する
際にこのＶ、Ｔ、も重合して架橋反応に参加し、硬化塗
膜の骨格の一部となるのである。

従って、硬化塗膜の電気的特性その、他の緒特性を損な
うことなく、銅に対する耐変色性を伺与することが可能
となり、硬化塗膜の耐熱性や密着性も向上するのである
。

尚、Ｖ、　Ｔ、の配合量は、前述の光硬化性樹脂１００
部に対し、１〜２０部の範囲とするのが望ましい。この
範囲を下回る場合はＶ、　Ｔ、の不足により耐熱性や密
着性の向上、銅に対する耐変色性の付与等を実質的に期
待することが困難となり、逆にこの範囲を上回る場合は
Ｖ、　Ｔ、が過剰のために硬化塗膜の脆弱化等の不都合
を生じる虞れがでてくるからである。

次に実施例を挙げて本発明組成物を更に具体的に説明す
る。

（実施例１） ポリエステルアクリレート〔商品名Ｍ−７１００、東亜
合成（株）製〕１００部、ベアジル１部、及びＶ、７．
１０部を三本ロールミルで均一に分散混合して光硬化性
樹脂組成物を調製した。

この組成物をアルミ板及び銅板に２０〜３０μ厚に塗布
し、紫外線照射装置で紫外線を調整照射して硬化させた
後、硬化塗膜の密着性と表面硬度を測定した。その結果
を下記第１表に示ず０ （実施例２） Ｖ、　Ｔ・の配合量を２０部に変更した以外は実施例１
と同様Ｖ（−シて光硬化性樹脂組成物を調製し、同様の
物１＜ｌ試験を行・；ｆ・つた。その結果を下記第１表
に併せて示す。

（比較例１．） ｖ、’ｒ、を無配合とした以外は実施例１と同様にして
光硬化１テ１−樹脂組成物を調製し、同様の物性試、験
を行な−）／コ。その結果を下記第１表に併せて示す。

（以−１・余白） 第　１　表 註ｌ、註２・・・ごばん目試験方法（ＪＸＳ　Ｄ−０２
０２に準拠）によるもので、○ は１００　／　１００、△は１　／　１００〜９９／１
００、×はｏ　／　１００ を示す。

註３　鉛筆硬度（ＪＩＳ　Ｋ−５４００に準拠）にて゛
量定。

（実施例３） ノボラック型エポキシをアクリ１／−ト化した化合物〔
商品名５Ｐ−４０１０，昭和高分子（株）製〕７０部、
トリメチロールプロパントリアクリレートに商品名Ｍ−
３０９、東亜合成（株）製〕；ろ０部、■。’ｒ、ｉ１
．ｏ部、ベンゾインエチルニーデル〔商品名ＢＥＥ、大
阪有機化学（株）製〕１部を二本ロールミルで均一に分
散混合して光硬化性樹脂組成物を調製した。っ この組成物を、ω［摩処理した銅張り積層板上に約Ｊ、
　５　Ｉｌ厚にンクリーン印刷し、次いで、紫外線照射
装置６．にて硬化させた後、銅に対する耐変色性、ハン
ダ耐熱性、初期密着性を測定した。

その結果を下記第２表に示す。

（実施例４） ｖ、　’ｒ、の配合量を２０部に変更した以外は実施例
３と同様にして光硬化性樹脂組成物を調整記第２表に併
せて示す。

（比較例２） ｖ、　Ｔ、を無配合とした以外は実施例３と同様にして
光硬化性樹脂組成物を調製し、同様の物性試験を行なっ
た。その結果を下記第２表に併せて示す。

（以下余白） 第　２　表。

註４）・・目視にて判定。

計５）−２Ｇ　Ｏ”Ｃ／　２０　ｓｅｃ　浸漬後、目視
Ｋ　テ判定。

註６）・・とばん目試験方法（ＪｔＳ・・Ｄ−０２０２
１こω拠）によるもので、○は１００／１００、ΔＯｕ
　１／１００〜９９／１００を示す。

以上の第１及び第２表を見れば、ｖ、’ｒ、を配合した
本発明の光硬化性樹脂組成物は、Ｖ、　Ｔ、無配合の組
成物に較べ、硬化物の密着性、表面硬度、銅に対する耐
変色性、１１１１１熱性等が優れており、高品位の組成
物であることが判る。

特許出願人　四国化成工業株式会社 四国ファインケミカルズ株式会社 代理人　弁理士　鈴江孝−

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 末端不飽イ１」二重結合ｆｒ、１個以上有し紫外線によ
   って架橋硬化する光硬化性樹脂と光重合開始剤とを少な
   くとも含んだ組成物に対し、溝造式 で示される２−ビニル−４，６−ジアミツーｓ　−）リ
   アジンを配合することを特徴とする光硬化性樹脂組成物
   。