JPS6010308Y2 - スタ−タソケツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスタータソケットに関するものである。

近年、リード線を径方向に圧入することにより絶縁被覆
を破って導線を挟接する圧接スリットをもつ接続端子を
用いて各電気機器へのリード線の接続処理を行う方法が
開発されているが、蛍光灯器具において安定器、スター
タソケットおよびランプソケットの各接続端子に前記の
リード線圧接スリット１ａを有する接続端子１を採用し
、これらの各部品間のリード線２の接続を第１図に示す
ような圧入用ポンチＡ１リード線チャックＢ１リード線
供給ノズルＣなどからなる位置補正機能を有しない自動
接続処理装置により連続処理する場合には、各部品間の
端子位置が正確でないとリード線２をリード線圧接スリ
ット１ａに正確に圧入接続できず、接続不良を生じたり
接続端子１によるリード線２の断線を生じる。

したがって、この考案の目的は、リード線圧接スリット
を有する接続端子を採用して、位置補正機能のない自動
接続処理装置により蛍光灯器具の各部品間の電気接続を
行う場合に、器具本体への取付位置を正確に設定でき、
他部品との間の端子位置に狂いがなく、前記のような不
都合を生じることなく正確なリード線の接続処理を行う
ことのできるスタータソケットを提供することである。

この考案の一実施例を第２図および第３図に示す。

すなわち、このスタータソケット３は、上面にグローラ
ンプ挿入口４を形威した概形円筒状のソケット本体５の
下面側に、内部をガイドピン挿入用中空部６ａとし下端
部にかしめ処理によって座屈するかしめ部６ｂを形威し
たかしめ固定用の一対の取付脚部６，６を一体形成する
とともに、リード線圧接スリット７ａを有する一対のリ
ード線接続端子板７，７をそれぞれ嵌着する一対の端子
板嵌込溝８，８を前記ソケット本体５の外周部に一体形
成したものである。

前記取付脚部６のガイドピン挿入用中空部６ａは前記か
しめ部６ｂに近い下端部まで形威し、グローランプ挿入
口４を形成した前記ソケット本体５の上面に開口してい
る。

また、前記ソケット本体５の上面には、グローランプピ
ンを挿入する略三日月状の一対のグローランプピン係合
孔９，９を形成している。

そして、前記グローランプピ係合穴９と前記端子板嵌込
溝８とは縦断状態で重合して連続形威し、前記リード線
接続端子板７の一端部すなわち前記リード線圧接スリッ
ト７ａを形成しない方の接触ばね部７ｂが、前記グロー
ランプピン係合穴９に突出しグローランプピンに圧接す
るようにしている。

また、リード線案内溝８′がソケット本体３の上面に端
子板嵌込溝８にその端部付近で直交するように端子板嵌
込溝８に１対１に対応して形成されている。

このスタータソケット３の蛍光灯器具本体への取付処理
は次のようにして行われる。

（１） 第４図に示すようにスタータソケット３の取
付脚部６のかしめ部６ｂを受止する受止部１０ａ、１０
ａを有するかしめ治具下部材１０と、前記受止部１０ａ
、１０ａに対向する位置決めガイドピンｌｌａ、ｌｌａ
を有するかしめ治具上部材１１とを対向配設し、前記か
しめ治具上部材１１の位置決めガイドピンｌｌａ、ｌｌ
ａをスタータソケット３の取付脚部６，６のガイドピン
挿入穴６ａ、６ａに挿入する。

（２）スタータソケット３の一対の取付脚部６，６の配
設間隔に合わせて予め取付穴を形成した蛍光灯器具本体
１２を、前記かしめ治具上部材１１、かしめ治具下部材
１０の配設位置に送る。

（３）スタータソケット３の取付脚部６のかしめ部６ｂ
を蛍光灯器具本体１２の取付穴に係入するとともに、か
しめ治具下部材１０を押し上げて、位置決めガイドピン
ｌｌａと受止部１０ａでかしめ部６ｂを挟圧して座屈さ
せかしめ処理し、蛍光灯器具本体１２ヘスタータソケツ
ト３を固定する。

このように構成したため、次のような効果が得られる。

（１）取付脚部６にかしめ治具上部材１１の位置決めガ
イドピンｌｌａを挿入することができ、かしめ処理にお
ける位置決めを正確に行え、それによって蛍光灯器具本
体１２へのスタータソケットの取付位置が正確になり、
第５図に示すようにスタータソケットと他の部品（安定
器１３、ランプソケット１４など）相互間の端子位置が
正確になり（取付脚部６と、端子板嵌込溝８をともにソ
ケット本体５に一体形成しているために一層正確）、第
１図に示すように各部品の接続端子にリード線圧接スリ
ットを有する接続端子を採用して、位置補正機能を有し
ない自動接続処理装置で各部品間をリード線で接続処理
する場合の処理を極めて正確に行うことができる。

（２）また、蛍光灯器具本体１２への取付をかしめ処理
によって行えるため、ねじなどの接続具を必要とせず、
蛍光灯組立における部品点数を省略できるばかりでなく
、組立工程の自動化が極めて容易となる。

（３）スタータソケット３の取付脚部６のガイドピン挿
入用中空部６ａは、取付脚部６下端のかしめ部６ｂに近
い位置まで形成しているため、かしめ治具上部材１１の
位置決めガイドピン１１ａがかしめ部６ｂの近くまで挿
入され、かしめ処理においてこの位置決めガイドピンｌ
ｌａが取付脚部６を十分な耐強度で支えることができ、
取付脚部６そのものに座屈が生じてスタータソケット３
の取付姿勢が傾くのを防止できる。

、したがって、スタータソケット３の取付姿勢が傾くこ
とによって、スタータソケット３の取付後、グローラン
プが反射板のグローランプ挿通穴に合わなくなったり、
リード線圧接スリットの位置がずれるなどの不都合を回
避できる。

以上のように、この考案のスタータソケットは、ソケッ
ト本体と、このソケット本体のスタータ装着面に相対向
して形成したスタータピン挿入用の一対の略三日月状孔
と、この一対の略三日月状孔にそれぞれ縦断状態で重合
して連続形威した一対の端子板嵌込溝と、前記ソケット
本体のスタータ装着面と逆の面に形成されてスタータ装
着面に開放した有底筒形のかしめ固定用取付脚と、前記
一対の端子板嵌込溝の各々にその端部付近でそれぞれ直
交するように前記一対の端子板嵌込溝に１対１に対応し
て前是記ソケット本体のスタータ装着面に形成した一対
のリード線案内溝と、端部に設けたリード線圧接スリッ
トが前記一対のリード線案内溝との直交部分に位置する
ように前記−対の端子板嵌込溝にそれぞれ嵌込まれてＰ
型グローススタータのピンに両側から弾接する一対の端
子板とを備えているため、蛍光灯器具本体への取付位置
が正確になり、蛍光灯器具の各部品間の電気接続を、各
部品の接続端子としてリード線圧接スリットを有する接
続端子を採用し位置補正機能のない自動接続処理装置に
より極めて正確に行うことができるという効果を有する
。

【図面の簡単な説明】

第１図はリード線圧接スリットを有する接続端子への自
動接続処理装置によるリード線の接続処理を示す説明図
、第２図はこの考案の一実施例を示す分解斜視図、第３
図はその縦断面図、第４図はその蛍光灯器具本体への取
付処理を示す説明図、第５図は蛍光灯器具本体へ取付け
た状態を示す斜視図である。 ３・・・・・・スタータソケット、４・・・・・・グロ
ーランプ挿入口、５・・・・・・ソケット本体、６・・
・・・・取付脚部、６ａ・・・・・・ガイドピン挿入用
中空部、６ｂ・・・・・・かしめ部、７・・・・・・リ
ード線接続端子板、７ａ・・・・・・リード線圧接スリ
ット、７ｂ・・・・・・接触ばね部、訃・・・・・端子
板嵌込溝、８′・・・・・・リード線案内溝、９・・・
・・・グローランプ係合孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ソケット本体と、このソケット本体のスタータ装着面に
   相対向して形威したスタータピン挿入用の一対の略三日
   月状孔と、この一対の略三日月状孔にそれぞれ縦断状態
   で重合して連続形成した一対の端子板嵌込溝と、前記ソ
   ケット本体のスタータ装着面と逆の面に形威されてスタ
   ータ装着面に開放した有底筒形のかしめ固定用取付脚と
   、前記一対の端子板嵌込溝の各々にその端部付近でそれ
   ぞれ直交するように前記一対の端子板嵌込溝に１対１に
   対応して前記ソケット本体のスタータ装着面に形威した
   一対のリード線案内溝と、端部に設けたリード線圧接ス
   リットが前記一対のリード線案内溝との直交部分に位置
   するように前記一対の端子板嵌込溝にそれぞれ嵌込まれ
   てＰ型グローススタータのピンに両側から弾接する一対
   の端子板とを備えたスタータソケット。