JPS6010219Y2 - タンクトレ−ラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はポンプを架装したトラクターに連結されるタ
ンクトレーラについての改善に係わる。

一般に、タンクトレーラにおいて、ポンプによって吐出
を行なう場合にはポンプを駆動する動力は走行用のエン
ジンの動力を使用する関係上ポンプはトラクターに架装
されている。

この場合、タンク底部に設けられている底弁とポンプ吸
入口との間を連通ずる吸入配管は途中に連結点であるキ
ングピンの軸心線上に設けた吸入回転接手を介して配設
され、また、液を吐出する吐出口はトラクター側に設け
られ、この吐出口に吐出ホースを接続して吐出作業が行
なわれる。

しかるに、航空機に給油する給油車のごときタンクトレ
ーラにおいては、タンク上面の後端部に設けられた作業
台上で給油作業を行なう必要があるが、従来はトラクタ
ーに設けた吐出口に接続された吐出ホースをタンク上面
の後端部まで引き上げる必要があり、作業者が片手に吐
出ホースを抱えて梯子を昇らねばならず、作業が厄介で
、しかも、転落等の危険があった。

本案は主に叙上の難点を解決すべくなされたもので、そ
の要旨とするところは、液を吐出する吐出口をトレーラ
側の適宜位置に設けるものとし、この吐出口とトラクタ
ー側に設けられているところのポンプ吐出口との間を連
通ずる吐出配管については、その途中に吐出回転接手を
設けるものとし、前述の吸入回転接手とこの吐出回転接
手の回転中心をキングピンの軸心線上に配設することに
より、吐出ホースを接続する吐出口をトレーラ側に設け
ることを可能とし、給油車等の給油作業を容易に、かつ
、安全に行なわしめようとするものである。

以下、この詳細を実施例図にもとづいて説明する。

図中１はトラクター、２はトレーラ、３はタンク、４は
機械室、５はポンプ、６は底弁、７は底弁６とポンプ５
の吸入口との間を連通ずる吸入配管、８はキングピン、
９は吸入回転接手、１０はタンク３上面の後端部に設け
られた作業台、１１は梯子等の上述の従来に於ける各構
成部であり、その他、図中１２はストレーナ、１３はフ
ィルタ−であり、１４はカプラーである。

本案は上述の構成に於いて、液を吐出する吐出口１５を
トラクター１側に設けず、トレーラ２側の適宜位置、例
えば、図示例の如く、タンク３上面の作業台１０近くに
設け、かつ、これとポンプ５の吐出口との間は途中に吐
出回転接手１６を配備した吐出配管１７で連通させる。

当該吐出回転接手１６は既述の吸入回転接手９と同じく
キングピン８の軸心線上に配される。

本案は叙上の如き構成よりなるから、吐出ホース１８を
接続する吐出口１５はトレーラ２側にあってタンク３上
面の後端部に設けられている作業台１０に極めて近く、
よって、吐出ホース１８についての持ち運び作業は大巾
に軽減されるものとなる。

尚、本案にあっては図示例に於けるが如く、タンク３上
面の両側適宜位置に吐出ホース１８先端に着脱自在に装
着した給油ノズル１９の格納部２０を設け、吐出ホース
１Ｂを吐出口１５に接続した状態のままタンク３上面に
収納できるよう構成してもよく、また、タンク３の前端
上部に切欠部２１を形成し、この切欠部２１におけるキ
ングピン８の軸心線上に吐出及び吸入回転接手１６，９
を配するとしてもよく、さらに、トラクター１側に於け
るポンプ５等を収容した機械室４上部の前記吐出及び吸
入回転接手１６，９とほぼ同高位置に、ポンプ５の吐出
口及び吸入口にそれぞれ連通せしめた回転接手２２．２
３を配し、このそれぞれの接手１６−２２．９−２３間
を可撓性ホース２４．２５で連結するとしてもよい。

なを、２６は機械室４上面に設けた可撓性ホース２４の
ガイドである。

かくすることにより、吐出ホース１８を吐出口１５に接
続した状態のままタンク３上面に収納しておくことがで
きるため、いちいち吐出ホース１８を接続或いは取り外
し収納する必要がなく作業効率が著しく向上し、又、タ
ンク３前端上部に形成した切欠部２１に吐出及び吸入回
転接手１６゜９を設けたため、トレーラ２全高が車輛制
限高さを超過することなく、さらに、タンクトレーラ２
の事故等の際、前記回転接手１６，９の破損防止の効果
を有する。

さらに、タンクトレーラ２が走行中、トラクター１とト
レーラ２が連結用キングピン８を中心として旋回及びピ
ッチングした場合でもトラクタ−１側機械室４上部にそ
れぞれ設けた回転接手２２．２３とタンク３側キングピ
ン８軸心上に設けた吐出及び吸入回転接手１６，９間を
可撓性ホース２４，２５で連結したため、可撓性ホース
２４．２５はタンクトレーラ２の前記運動に従って無理
なく撓みスムーズに作動する。

また、機械室４上面に設けたガイド２６は可撓性ホース
２４がタンクトレーラ２の運動によって直接機械室４に
触れることを防ぎ、可撓性ホース２４の損傷を防止する
作用を果すので好適である。

叙上の如く、本考案構成によるならば、吐出ホースを接
続する吐出口をトレーラ側に設けることが可能となるた
め、給油作業を容易にかつ安全に行うことができ、実用
上極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

図は本案の実施態様を示し、第１図Ａ、 Ｂは本案タン
クトレーラの平面図、側面図である。 １・・・・・・トラクター、２・・・・・・トレーラ、
３・・・・・・タンク、５・・・・・・ポンプ、６・・
・・・・底弁、７・・・・・・吸入配管、８・・・・・
・キングピン、９・・・・・・吸入回転接手、１０・・
・・・・作業台、１５・・・・・・吐出口、１６・・・
・・・吐出回転接手、１７・・・・・・吐出配管、１８
・・・・・・吐出ホース、１９・・・・・・給油ノズル
、２１・・・・・・切欠部、２２．２３・・・・・・回
転接手、２４，２５・・・・・・可撓性ホース、２６・
・・・・・ガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポンプを架装したトラクターに連結するタンクトレーラ
   において、トレーラ側に吐出ホースを接続する吐出口を
   設け、トレーラに架装されたタンク各室の底弁とポンプ
   吸入口とを連通ずる吸入配管と、前記吐出口とポンプ吐
   出口とを連通ずる吐出配管とを設け、前記吸入配管、前
   記吐出配管の途中にそれぞれ吸入回転接手、吐出回転接
   手を設け、前記吸入回転接手と前記吐出回転接手の回転
   中心を前記トラクターと前記トレーラとを回転自在に連
   結するキングピンの軸心線上に配設したことを特徴とす
   るタンクトレーラ。