JPH09104285A - セミトレーラタイプの燃料給油車 - Google Patents

セミトレーラタイプの燃料給油車

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JPH09104285A
JPH09104285A JP7289362A JP28936295A JPH09104285A JP H09104285 A JPH09104285 A JP H09104285A JP 7289362 A JP7289362 A JP 7289362A JP 28936295 A JP28936295 A JP 28936295A JP H09104285 A JPH09104285 A JP H09104285A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、ポンプの呼び水(つまり呼び燃料
油)が不要となり、第2に、ポンプの圧力損失が小さく
吐出量が増大し、第3に、車体全高が低くなり、第4
に、傾斜面や凹凸面を走行,通過する際、連結ホースや
連結パイプの損傷,破損等の危険がなく、第5に、トレ
ーラ側の配管をタンク内を通って延設する必要もなくな
る、セミトレーラタイプの燃料給油車を提案する。 【解決手段】 この燃料給油車16は、トラクタ2の後
部フレーム3上にトレーラ4の前端部5が、カプラ6を
介し枢支されたセミトレーラタイプよりなる。そしてト
レーラ4上のタンク7内の燃料油が、トレーラ4側の配
管17、連結ホース18,トラクタ2側の配管19、ポ
ンプ12等を経由し、航空機に給油される。そして、配
管19の端がトラクタ2の後部フレーム3下に位置する
と共に、配管17の端がトレーラ4下に位置し、その間
に連結ホース18が配されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セミトレーラタイ
プの燃料給油車に関する。すなわち、空港にて燃料油を
航空機に給油する、セミトレーラタイプの燃料給油車に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、この種従来例のセミトレーラタ
イプの燃料給油車の説明に供する、正面概略図である。
同図にも示したように、セミトレーラタイプの燃料給油
車1では、トラクタ2の後部フレーム3上にトレーラ4
の前端部5が、カプラ6を介し枢支され、もって、トラ
クタ2とトレーラ4とが左右に旋回可能に連結されてい
る。そして、トレーラ4上のタンク7に積載された燃料
油を、トレーラ4側の配管8,中間の連結ホース9,ト
ラクタ2側の配管10,この配管10に介装され機械室
11内に配されたポンプ12等を経由した後、航空機へ
と給油するようになっている。
【0003】ところで、この種従来例の燃料給油車1に
あっては、トラクタ2側の配管10の端が、トラクタ2
の機械室11上に位置すると共に、トレーラ4側の配管
8の端が、トレーラ4のタンク7上に位置していた。そ
して、このような両配管10,8の端間に、それぞれス
イベルジョイント13を介装しつつ、連結ホース9が前
後方向に配されていた。なお、この種従来例の燃料給油
車1にあっては、上下方向を軸に水平面で左右に回動可
能なトレーラ4側のスイベルジョイント13を、トラク
タ2とトレーラ4間のカプラ6の上下中心線と同軸に位
置せしめることが、必須的とされていた。そして、この
ようにトレーラ4側のスイベルジョイント13を配した
ことにより、トラクタ2とトレーラ4間が旋回した際、
これにスイベルジョイント13が追従するようになり、
その位置や長さが変化してしまうことが防止されてい
た。この種従来例のセミトレーラタイプの燃料給油車1
は、上述したように、連結ホース9が車体の上位に配さ
れると共に、トレーラ4側のスイベルジョイント13が
カプラ6上に位置決めされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1
に、この種従来例の燃料給油車1は、途中の連結ホース
9が車体の上位に配され高い位置にあったので、航空機
への給油に際し、まず、下位のポンプ12の始動のため
呼び水(つまり呼び燃料油)が必要となり、作業に手間
取るという問題が指摘されていた。第2に、同様にこの
種従来例の燃料給油車1は、連結ホース9が上位の高い
位置に配されていたので、航空機への給油に際し、ポン
プ12の圧力損失が大きく吐出量が減少するという問題
が指摘され、より吐出量を多くし給油量を増やしたいと
いう要請があった。第3に、同様に連結ホース9が上位
の高い位置に配されていたので、この連結ホース9の高
さ位置が燃料給油車1の全体的な車体全高となり、連結
ホース9の分だけ車高が高くなる、という問題も指摘さ
れていた。
【0005】第4に、同様にこの種従来例の燃料給油車
1では、連結ホース9が上位の高い位置に配されていた
ので、連結ホース9とカプラ6の上下センター位置との
間の寸法Aが、大となっていた。そこで、坂道等の傾斜
面や凹凸面を走行,通過する際、トラクタ2とトレーラ
4間が、カプラ6を中心に前後方向に直線状態から上下
に僅かでも角度を生じると、寸法Aを存しカプラ6より
はるかに上位に配された連結ホース9に、大きな引張力
又は圧縮力が作用して、連結ホース9が上下に略ヘ字状
に屈曲する等、連結ホース9の損傷,破損等の危険が指
摘されていた。
【0006】第5に、同様にこの種従来例の燃料給油車
1は、連結ホース9が車体の上位の高い位置に配されて
いたので、トラクタ2側の配管10の端のみならずトレ
ーラ4側の配管8の端も、上位に位置させることを要し
ていた。すなわち給油に際し、トレーラ4に搭載された
タンク7内の燃料油は、その各タンク室14下位の底弁
15から荷卸し,供給されるが、この各底弁15を連通
する配管8の端をタンク7上にて連結ホース9に接続す
るためには、配管8をタンク7内に通すことが必要とな
っていた。そして、このように配管8をタンク7内の下
位から上位へと延設する工事は、手間がかかりコスト高
となる、という問題が指摘されていた。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、請求項
1では、連結ホースをトラクタの後部フレーム下とトレ
ーラ下間に配し、請求項2では更に、トラクタ側の配管
の端と連結ホース間にスイベルジョイントを介装すると
共に、カプラと同軸とし、請求項3では、連結ホースに
代え連結パイプを、両端にスイベルジョイントを介装し
つつ用いたことにより、第1に、ポンプの呼び水(つま
り呼び燃料油)が不要となり、第2に、ポンプの圧力損
失が小さく吐出量が増大し、第3に、車体全高が低くな
り、第4に、傾斜面や凹凸面を走行,通過する際、連結
ホースや連結パイプの損傷,破損等の危険もなく、第5
に、トレーラ側の配管をタンク内を通して延設すること
も要しない、セミトレーラタイプの燃料給油車を提案す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のセミトレーラタイプの燃料給油車は、トラクタの後部
フレーム上にトレーラの前端部が、カプラを介し枢支さ
れ、もって、該トラクタとトレーラが左右に旋回可能に
連結されている。そして、該トレーラ上のタンクに積載
された燃料油を、該トレーラ側の配管、中間の連結ホー
ス、該トラクタ側の配管、該トラクタ側の配管に介装さ
れエンジンを利用して駆動されるポンプ等を経由した
後、航空機へと給油するようになっている。そして、該
トラクタ側の配管の端が該トラクタの後部フレーム下に
位置すると共に、該トレーラ側の配管の端が該トレーラ
下に位置し、該両配管の端間に該連結ホースが配されて
いること、を特徴とする。
【0009】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、この請求項2のセミトレーラタイプの燃料給油
車は、請求項1記載のセミトレーラタイプの燃料給油車
において、少なくとも、該トラクタ側の配管の端と該連
結ホース間にスイベルジョイントが介装されている。そ
して、該トラクタ側のスイベルジョイントは、前記カプ
ラの上下中心線と略同軸に上下方向を軸に水平面で回動
可能であると共に、前後方向を軸に左右垂直面で回動可
能なものよりなること、を特徴とする。次に、請求項3
については次のとおり。すなわち、この請求項3のセミ
トレーラタイプの燃料給油車は、請求項2記載のセミト
レーラタイプの燃料給油車において、該連結ホースに代
えて連結パイプが用いられると共に、該トレーラ側の配
管の端と該連結パイプ間にもスイベルジョイントが介装
されている。そして、該トレーラ側のスイベルジョイン
トおよび前記トラクタ側のスイベルジョイントは、共
に、上下方向を軸に水平面で回動可能であると共に前後
方向を軸に左右垂直面で回動可能、かつ左右方向を軸に
前後垂直面でも回動可能なものよりなること、を特徴と
する。
【0010】このセミトレーラタイプの燃料給油車は、
トラクタの後部フレーム下とトレーラ下間に、連結ホー
スや連結パイプが配され、トラクタ側の配管の端とトレ
ーラ側の配管の端間に、適宜、スイベルジョイントを介
装しつつ接続されている。このスイベルジョイントは、
水平面と左右垂直面で回動可能であり、連結パイプが用
いられる場合は、前後垂直面でも回動可能なものが用い
られる。そして、このように連結ホースや連結パイプ
は、車体の下位に配され低い位置に設けられている。そ
して航空機への給油は、トレーラ上のタンクに積載され
た燃料油を、トレーラ側の配管、中間の連結ホースや連
結パイプ、トラクタ側の配管を順に経由し、トラクタ側
の配管に介装されたポンプを作動させることにより、実
施される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示すその発
明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1,図
2は、本発明の実施の形態の説明に供し、図1は、全体
の正面概略図であり、図2の(1)図は、その1例のス
イベルジョイントや連結ホースの正面概略図、図2の
(2)図は、他の例のスイベルジョイントや連結パイプ
の正面概略図、図2の(3)図は、(2)図の例にて用
いられるスイベルジョイントの側面概略図である。なお
図4は、この種の燃料給油車による航空機への給油状態
を示す、平面概略図である。
【0012】まず、この種の燃料給油車16について、
図1および図4を参照しつつ一般的に概説する。この燃
料給油車16は、トラクタ2の後部フレーム3上にトレ
ーラ4の前端部5が、カプラ6を介し枢支され、もって
トラクタ2とトレーラ4が左右に旋回可能に連結された
セミトレーラタイプよりなる。そして、トレーラ4上の
タンク7に積載された燃料油を、トレーラ4側の配管1
7、中間の連結ホース18、トラクタ2側の配管19、
このトラクタ2側の配管19に介装されエンジンを利用
して駆動されるポンプ12等を経由した後、航空機20
(図4を参照)へと給油する。
【0013】このような燃料給油車16について、更に
詳述する。まず、トレーラ4上にはタンク7が搭載され
ており、タンク7内は幅方向に沿った仕切板21によ
り、複数室のタンク室14(図示例では5室)に区画さ
れており、航空機20用の燃料油が、上部のマンホール
に付設された注入口(図示せず)から各タンク室14に
積載されている。そして、各タンク室14の底部には、
それぞれ底弁15が付設されており、航空機20への給
油に際しては、燃料油が、タンク7の各タンク室14,
その底弁15,各底弁15に一端が分岐接続された配管
17等を介し、連結ホース18へと供給される。次にト
ラクタ2は、キャブ22と機械室11とを備えてなり、
その後部フレーム3上にトレーラ4の前端部5が連結さ
れる。トラクタ2の機械室11には、その配管19の一
端側から他端側に向け、ラインストレーナ,ポンプ1
2,コントロール弁,フィルターセパレータ,流量計等
の給油機器類(図示せず)が、順に配されている。そし
て、このような配管19の他端に、常時はホースリール
にて保持された給油ホース23(図4を参照)が接続さ
れており、航空機20への給油に際しては、前述により
タンク7側から供給された燃料油が、連結ホース18を
介し、このような配管19を経た後、ホースリールから
巻き出された給油ホース23にて、航空機20の給油口
24へと供給される。
【0014】ところでポンプ12は、トラクタ2側のエ
ンジンを利用して駆動される。すなわち、トラクタ2の
走行用のエンジンにはP.T.O.装置(動力取出し装
置)が付設されており、ポンプ12は、このP.T.
O.装置を介しエンジンにて駆動されるうず巻き式より
なり、トレーラ4側ではなくトラクタ2側に必須的に設
けられ、燃料油を加圧して航空機20へと供給する。
又、トラクタ2とトレーラ4とは、カプラ6を介し連結
されている。すなわち、トラクタ2の後部フレーム3上
にトレーラ4の前端部が、左右の中心位置に配されたカ
プラ6を介し、左右に旋回可能に枢支されており、この
カプラ6は、トラクタ2側の下側カプラと、トレーラ4
側のキングピンを備えた上側カプラとが、対をなして配
設されている。
【0015】以下、本発明について、図1および図2の
(1)図を参照しつつ詳述する。このセミトレーラタイ
プの燃料給油車16では、トラクタ2側の配管19の端
がトラクタ2の後部フレーム3下に位置すると共に、ト
レーラ4側の配管17の端がトレーラ4下に位置し、両
配管19,17の端間に連結ホース18が配されてい
る。そして少なくとも、トラクタ2側の配管19の端と
連結ホース18間にスイベルジョイント13が介装され
ており、このトラクタ2側のスイベルジョイント13
は、前述したカプラ6の上下中心線と略同軸に、上下方
向を軸に水平面で回動可能であると共に、前後方向を軸
に左右垂直面で回動可能なものよりなる。
【0016】これらについて、更に詳述する。まずトラ
クタ2側の配管19は、後の後部フレーム3まで延出さ
れた後、下側に向けられ、この下向きの配管19の端
に、前後方向に配された連結ホース18の前端が、スイ
ベルジョイント13を介して接続されている。又、トレ
ーラ4側の配管17は、搭載されたタンク7の前部下に
て下側に向けられ、この下向きの配管17の端に、連結
ホース18の後端が、図示例ではスイベルジョイント1
3を介して接続されている。両スイベルジョイント13
は、連結ホース18を介し対向して配設され、共に、図
2の(1)図中想像線にて示したように、上下方向を軸
に水平面で回動可能であると共に、前後方向を軸に左右
垂直面で回動可能となっている。
【0017】そして、トラクタ2側のスイベルジョイン
ト13は、その上下方向の軸を、トラクタ2とトレーラ
4とを連結するカプラ6の上下中心線と略同軸に、位置
決めされている。同軸の程度は、勿論、完全に同軸でも
よいが、多少ずれていてもよい。そして、このようにト
ラクタ2側のスイベルジョイント13を配したことによ
り、トラクタ2とトレーラ4間が、カプラ6を中心に左
右に旋回した際、このスイベルジョイント13が、これ
に追従して水平面で回動するようになり、その位置や長
さが旋回に際し変化してしまうことは防止される。な
お、前述した図3のこの種従来例では、トレーラ4側の
スイベルジョイント13をカプラ6の上下中心線上に位
置決めしたことにより、これを実現していたが、本発明
では、トレーラ4側ではなくトラクタ2側のスイベルジ
ョイント13を、カプラ6の上下中心線下に位置決めし
たことにより、これを実現するようになっている。
【0018】次に、図2の(2)図に示した例では、連
結ホース18に代えて連結パイプ25を用いた例が示さ
れている。このように、連結ホース18に代え連結パイ
プ25を用いるようにしてもよいが、この場合には、ト
ラクタ2側のスイベルジョイント13のみならず、トレ
ーラ4側にもスイベルジョイント13を介装することが
必須的となる。
【0019】そして、この図2の(2)図の連結パイプ
25を用いた例にあっては、トレーラ4側のスイベルジ
ョイント13およびトラクタ2側のスイベルジョイント
13は、共に図中想像線にて示したように、上下方向を
軸に水平面で回動可能であると共に前後方向を軸に左右
垂直面で回動可能であることは勿論、更に、左右方向を
軸に前後垂直面でも回動可能なものが用いられる。すな
わち、前述した図1や図2の(1)図の例では、可撓性
を備えた連結ホース18を用いたことにより、加わる振
動,引張力,長さの変動,たわみ等を吸収していたが、
この図2の(2)図の例では、耐久性等に優れた連結パ
イプ25を用いたことに伴い、これらを、前後垂直面で
も回動可能なスイベルジョイント13を用い、連結パイ
プ25を前後方向にも変位可能としたことにより、吸収
するようになっている。勿論、このような振動,引張
力,長さの変動,たわみ等は、図1や図2の(1)図の
例および図2の(2)の例共に、スイベルジョイント1
3の水平面での回動や左右垂直面での回動によっても、
吸収される。
【0020】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。このセミトレーラタイ
プの燃料給油車16は、トラクタ2とトレーラ4が、カ
プラ6を介し左右に旋回可能に連結されている。そし
て、トラクタ2の後部フレーム3下とトレーラ4下間
に、連結ホース18や連結パイプ25が配されており、
この連結ホース18や連結パイプ25は、トラクタ2側
の配管19の端とトレーラ4側の配管17の端間に、ス
イベルジョイント13を介装しつつ接続されている。こ
のスイベルジョイント13は、図2中想像線にて示した
ように、上下方向を軸に水平面で回動可能であると共
に、前後方向を軸に左右垂直面で回動可能であり、更に
連結パイプ25が用いられる場合には、左右方向を軸に
前後垂直面でも回動可能なものが用いられる。
【0021】このように、このセミトレーラタイプの燃
料給油車16において、トラクタ2とトレーラ4間の連
結ホース18や連結パイプ25は、車体の下位に配さ
れ、低い位置に設けられている。そして航空機20への
給油は、トレーラ4上のタンク7に積載された燃料油
を、トレーラ4側の配管17、トレーラ4とトラクタ2
間の連結ホース18や連結パイプ25、トラクタ2側の
配管19を順に経由しつつ、このトラクタ2側の配管1
9に介装されエンジンを利用して駆動されるポンプ12
を作動させることにより、実施される。さてそこで、こ
のセミトレーラタイプの燃料給油車16にあっては、次
の第1,第2,第3,第4,第5のようになる。
【0022】まず第1に、この燃料給油車16におい
て、トラクタ2とトレーラ4間の連結ホース18や連結
パイプ25は、車体の下位に配され低い位置にある。こ
れに伴い、トラクタ2側の配管19やトレーラ4側の配
管17も、連結ホース18や連結パイプ25がこのよう
に低い位置にあるので、勿論、車体の上位まで延出する
必要がない。もって、航空機20への給油に際し、ポン
プ12の始動のための呼び水(つまり呼び燃料油)の必
要もなくなる。
【0023】第2に、同様にこの燃料給油車16にあっ
ては、連結ホース18や連結パイプ25、そしてこれに
接続される配管17,19等が、車体の下位に配され低
い位置にあるので、航空機20への給油に際しポンプ1
2の圧力損失も小さい。すなわち、ポンプ12にて圧送
される燃料油を、一旦車体の上位まで迂回して運ぶ必要
がないので、ポンプ12の圧力損失が比較的小さく、そ
の分、吐出量も増大する。
【0024】第3に、同様にこの燃料給油車16にあっ
ては、連結ホース18や連結パイプ25そして配管1
7,19等が、車体の下位に配され低い位置にあるの
で、全体的な車体全高はタンク7上面付近となる。つま
り、連結ホース18や連結パイプ25、そしてこれに接
続される配管17,19等が、トラクタ2側のキャブ2
2や機械室11上や、トレーラ4側のタンク7上に突出
している訳ではないので、連結ホース18や連結パイプ
25等にて、特に車体全高が高くなるようなこともな
い。
【0025】第4に、この燃料給油車16にあっては、
坂道等の傾斜面や凹凸面を走行,通過する際、トラクタ
2とトレーラ4間が、カプラ6を中心に前後方向に直線
状態から上下に角度を生じても、連結ホース18や連結
パイプ25に大きな引張力が作用することはない。すな
わち、この燃料給油車16において、連結ホース18や
連結パイプ25は、車体の下位に配され低い位置にある
ので、同様に比較的低い高さ位置にあるカプラ6の上下
センター位置との間の寸法Bが、小さく設定されている
(前述した図3のこの種従来例の対応する寸法Aと比較
対照)。そこで、例えカプラ6を中心にトラクタ2とト
レーラ4間に上下の角度が生じても、連結ホース18や
連結パイプ25に、大きな引張力が作用するようなこと
はなく、極く僅かな引張力が作用するに過ぎない。つま
り、トラクタ2とトレーラ4間に上下の角度が生じた場
合、寸法Bが小さい設定によると寸法Aが大きい設定に
比し、連結ホース18や連結パイプ25に作用する引張
力は小さい(角度が共通で高さの寸法A,Bが異なるの
で、例えばサイン計算を実施するとこれらの点は明白で
ある)。
【0026】第5に、この燃料給油車16にあっては、
連結ホース18や連結パイプ25が車体の下位に配され
低い位置にあるので、このような連結ホース18や連結
パイプ25と、タンク7の底弁15を連通すべく同様に
低い位置にあるトレーラ4側の配管17とは、スイベル
ジョイント13を介し、簡単容易にそのまま接続可能と
なっている。すなわち、トレーラ4側の配管17を、連
結ホース18や連結パイプ25と接続するために、タン
ク7内を通して延設する必要はない。
【0027】なお、このようにトラクタ2とトレーラ4
間の連結ホース18や連結パイプ25を、車体の下位の
低い位置に配する際は、特に、トラクタ2の後部フレー
ム3下等に存する左右のクロス,ブレーキ,動力伝達機
構等の周辺の障害物に対し、配管19,連結ホース1
8,連結パイプ25等が干渉しないよう、配慮が必要と
なる。そして、このようなスペース面の配慮は、最近の
CAD等を利用した詳細設計の進歩により、十分に可能
な状況にある。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るセミトレーラタイプの燃料
給油車は、以上説明したように、請求項1では、連結ホ
ースをトラクタの後部フレーム下とトレーラ下間に配
し、請求項2では更に、トラクタ側の配管の端と連結ホ
ース間にスイベルジョイントを介装すると共に、カプラ
と同軸とし、請求項3では、連結ホースに代え連結パイ
プを、両端にスイベルジョイントを介装しつつ用いたこ
とにより、次の効果を発揮する。
【0029】第1に、ポンプの呼び水(つまり呼び燃料
油)が不要となる。すなわち、この燃料給油車におい
て、連結ホースや連結パイプは、車体の下位に配され低
い位置にあるので、航空機への給油に際し、前述したこ
の種従来例のように、ポンプの始動のための呼び水(つ
まり呼び燃料油)は不要となり、作業の手間が省け能率
が向上する。
【0030】第2に、ポンプの圧力損失が小さく吐出量
が増大する。すなわち、この燃料給油車において、連結
ホースや連結パイプが車体の下位に配され低い位置にあ
るので、航空機への給油に際し、前述したこの種従来例
に比し、同じ容量のポンプであっても圧力損失が小さく
吐出量が増大し、給油量を増加させることができる。
【0031】第3に、車体全高が低くなる。すなわち、
この燃料給油車において、連結ホースや連結パイプは、
車体の下位に配され低い位置にあるので、全体的な車体
全高がタンク上面付近となり、前述したこの種従来例の
ように、上位に配された連結ホースが車体全高となる訳
ではないので、その分だけ車高が低くなる。
【0032】第4に、傾斜面や凹凸面を走行,通過する
際、連結ホースや連結パイプの損傷,破損等の危険もな
くなる。すなわち、坂道等の傾斜面や凹凸面を走行,通
過する際、トラクタとトレーラ間が、カプラを中心に前
後方向に直線状態から上下に角度を生じても、この燃料
給油車にあっては、連結ホースや連結パイプが、引張力
にて損傷,破損等することはない。つまり、連結ホース
や連結パイプは車体の下位に配され低い位置にあるの
で、カプラの上下センター位置との間の寸法が、前述し
たこの種従来例のように車体の上位に配された場合に比
し、小さく設定されるので、例えトラクタとトレーラ間
がカプラを中心に上下に角度を生じても、僅かな引張力
が作用するに過ぎず、大きな引張力が作用することは回
避される。もって、連結ホースや連結パイプが、前述し
たこの種従来例のように、上下に略ヘ字状に屈曲するこ
とは防止され、その損傷,破損等の危険も防止される。
【0033】第5に、トレーラ側の配管を、タンク内を
通して延設する必要もなくなる。すなわち、この燃料給
油車において、連結ホースや連結パイプは、車体の下位
に配され低い位置にあるので、同様に低い位置にあるト
レーラ側の配管の端と、簡単容易にそのまま接続可能と
なっている。つまり、前述したこの種従来例のように、
トレーラ側の配管を、タンク内を通して上位の連結ホー
スまで延設する工事を要することはなく、その分、手間
が省けコスト面にも優れるようになる。このように、こ
の種従来例に存した課題が一挙にすべて解決される等、
本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセミトレーラタイプの燃料給油車
について、その発明の実施の形態の説明に供する全体の
正面概略図である。
【図2】その要部の説明に供し、(1)図は、その1例
のスイベルジョイントや連結ホースの正面概略図、
(2)図は、他の例のスイベルジョイントや連結パイプ
の正面概略図、(3)図は、(2)図の例にて用いられ
るスイベルジョイントの側面概略図である。
【図3】この種従来例のセミトレーラタイプの燃料給油
車の説明に供する、正面概略図である。
【図4】この種の燃料給油車による航空機への給油状態
を示す、平面概略図である。
【符号の説明】
2 トラクタ 3 後部フレーム 4 トレーラ 5 前端部 6 カプラ 7 タンク 12 ポンプ 13 スイベルジョイント 16 燃料給油車 17 配管(本発明のもの) 18 連結ホース 19 配管 20 航空機 25 連結パイプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラクタの後部フレーム上にトレーラの
    前端部が、カプラを介し枢支され、もって該トラクタと
    トレーラが左右に旋回可能に連結されたセミトレーラタ
    イプよりなり、該トレーラ上のタンクに積載された燃料
    油を、該トレーラ側の配管、中間の連結ホース、該トラ
    クタ側の配管、該トラクタ側の配管に介装されエンジン
    を利用して駆動されるポンプ等を経由した後、航空機へ
    と給油する燃料給油車において、 該トラクタ側の配管の端が該トラクタの後部フレーム下
    に位置すると共に、該トレーラ側の配管の端が該トレー
    ラ下に位置し、該両配管の端間に該連結ホースが配され
    ていること、を特徴とするセミトレーラタイプの燃料給
    油車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセミトレーラタイプの燃
    料給油車であって、少なくとも、該トラクタ側の配管の
    端と該連結ホース間にスイベルジョイントが介装されて
    おり、該トラクタ側のスイベルジョイントは、前記カプ
    ラの上下中心線と略同軸に上下方向を軸に水平面で回動
    可能であると共に、前後方向を軸に左右垂直面で回動可
    能なものよりなること、を特徴とするセミトレーラタイ
    プの燃料給油車。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のセミトレーラタイプの燃
    料給油車において、該連結ホースに代えて連結パイプが
    用いられると共に、該トレーラ側の配管の端と該連結パ
    イプ間にもスイベルジョイントが介装されており、 該トレーラ側のスイベルジョイントおよび前記トラクタ
    側のスイベルジョイントは、共に、上下方向を軸に水平
    面で回動可能であると共に前後方向を軸に左右垂直面で
    回動可能、かつ左右方向を軸に前後垂直面でも回動可能
    なものよりなること、を特徴とするセミトレーラタイプ
    の燃料給油車。
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