JPS6010210B2 - 摩擦クラツチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は少なくとも１つの圧力プレートを操作するため
にケーシングに支承されたレバーが設けられており、該
レバーが結合藤を介して圧力プレートに係合している形
式の、たとえば自動車用の摩擦クラッチに関する。

公知の摩擦クラッチのぱあし、には、薄版から押出され
たほぼＵ字形に成形されたレバーが使用されている。

しかしこのようなしバ一には、複雑な工具を必要とする
ので、製造が著しく高価になるという欠点があり、さら
に次のような欠点もある。つまり、支承個所並びに加圧
部材あるいはしリーズベアリングのための突合わせ個所
もしくは走行個所が付加的に硬化されなければならず、
このことによって硬化の遅れが生じ、この遅れが支承部
もしくは操作部材にレバーを締め付けることになり、並
びに傾斜状態によって生ぜしめられる過度の摩耗が生じ
る結果になる。本発明の課題は、前述の欠点を排除する
と共に、簡単かつ安価に製造され、並びに機能的であり
しかも著しく耐摩耗性であるような薄板から成形された
レバーを提供することである。

このような課題を解決するため本発明の構成では、前記
レバーが少なくとも２つの薄坂部材から成っており、該
薄板部村が少なくとも２つの結合部材を介して固定的に
互いにヒンジ結合しており、さらに薄板部材が、しリー
ズベアリング、加圧部材あるいは類似のもののような操
作部材によって負荷される半径方向の内側端部の範囲で
前記薄板部材の間に走行部材を保持しているようにした
。

この‘まあし、特に有利でかつ簡単な形式で、小さなし
かも極端に硬い走行部村が取付けられており、一面では
しバーのためにそれ自体安価で申し分ない粘性及び曲げ
強さを有する材料が使用される。走行部材が著しく小さ
く形成され、かっこのことによって極めてわずかな材料
費しか必要とされないので、それに従って、極めて高価
にすることないこ申し分なく適する材料が使用され、こ
のぱあし・しかも申し分ない摩耗特性が補償される。

要するに、たとえば走行部材がその横断面全体にわたっ
てレバー側壁より大きい硬さを有しており、あるいは走
行部材がレリーズベアリングのような操作部材に向かう
表面において最大の硬さを有している。
Ｚさらに、走行部材は焼入れ硬化されあるい
は暁もどし硬化され、並びに競縞材料、セラミック材料
から成り、もしくは押出成形部材から成る。

しかも走行部材は全体が硬金属から成るかあるいは硬金
属を有している。さらに、走行部材はクロムめつきされ
、特に硬質クロムめつきされ、あるいはクロムもしくは
モリブデンを少なくとも含んでいる。レバー自体は、た
とえばプレート状の２つの側壁から成っており、このぱ
あし、側壁は、ほぼプレート状のもし〈は平らな２つの
薄板部材から形成されていて、該薄坂部材は、クラッチ
の回転軸に対して垂直な平面で延びている。

走行部材が、レバー側壁の間でリベットによって固定さ
れているぱあいに有利である。

要するに、たとえば走行部材も、リベットを中心にして
回動可能なローラである。しかも走行部材はＴ字形に形
成されており、かつその両方の張出部によってレバー側
壁をつかみ、もしくはレバー側壁上に置かれ、さらにＴ
字部材の脚部を介してレバー側壁に鋲止めされている。

さらに走行部材が薄板成形部材から成り、この薄板成形
部村が保持のために２つの張出部を有しており、その張
出部によってその張出部の両側に設けられたレバー側面
に係合している。

別の固定個所並びに回動安定部が、次のように、つまり
薄板成形部材がレバー側壁の半径方向で内側の範囲でレ
バー側壁の中間室から出る張出部を有しており、該張出
部によってレバー側壁に支持されるように形成される。
レバー側壁を貫通する張出部が、レバー側壁によってか
しめられもしくは鋲止めされている。別の固定可能性は
「薄板成形部材が湾曲された、たとえばＳあるいはＺ字
状横断面を有し、かつループによって両方のレバー側壁
を結合するりペットに密着されることによって得られる
。このような固定形式のための別の固定個所は、薄板側
壁を貫通するすでに述べた張出部によって形成され、も
しくは上述の張出部によって形成され、これらの張出部
によって薄板成形部村がレバー側壁の中間室から突出し
、かつ端部範囲に置かれる。さらに走行部材がさら状に
曲げられた都材から成っており、該部材がレバー側壁の
端部を締付けてつかみ、かつたとえば縦付スリーブの形
状から成り、該締付スリーブがレバー側壁の端部にスナ
ップ隊合あるいは差し緩めによって固定されてその緒付
力によって保持される。

別の有利な実施例によれば、レバーを介して操作される
摩擦クラッチの‘まあし、に、しリーズレバーシステム
の稀付けを及ぼし、並びにレバーの移動を遠心力下で阻
止するような普通使用される脚状の締付ばねが両方のレ
バー側壁の間に位置され、このことによってこのような
ばねの簡単かつ安価な形成が得られる。

このようなばねに生ぜしめられる張出ピークは、ばねが
２心線の脚ばねとして形成される‘まあし、に特に簡単
な形式で排除される。このぱあし、心線は狭く互いに密
着されている。さらに本発明によれば、レバーの旋回支
承部のための支承合が、レバー側壁の間に位置するよう
に形成されるぱあし、にさらに簡単かつ安価になる。こ
の‘まあし、それぞれのレバーのために唯１つの支承合
のみが設けられることができる。以下に図面の実施例に
つき本発明を説明する。

第１図において部分的断面図で示された摩擦クラッチ１
は、ケーシング２に旋回可能に支承されたレバー３を示
しており、該レバーは結合棒４を介して圧力プレート５
と結合している。相応するクラッチを外すために、もし
くは圧力プレート５を解離するために、レバー３が加圧
部材あるいはしリーズベアリングによって矢印６の方向
で旋回され、従って圧力プレート５が所属のクラッチ円
０板７から持ち上げられる。レバー３が２つの薄板側壁
３ａ，３ｂから成っており、該薄板側壁は平らに押抜か
れた部材でありかつクラッチの回転平面に対して垂直に
延びている。

薄板レバーは、特に簡単な形成で押抜工程によって単数
及び複数の工具を用いて製造され、さらに申し分なく高
い粘性及び曲げ強さを有する比較的安価な材料が使用さ
れる。両方のレバー側壁が「前述の実施例において３つ
の段階リベット８，９，１０を介して互いに留められて
おり「この‘まあし、段階リベット８は結合棒４のため
の支承部として役立ち、段階リベット１０は、側壁の端
部３ａ′と３ｂ′との間で該段階リベット１０にやはり
回動可能に支承されたローラ１１を収容するため及びた
とえばしリーズベアリングによって負荷するために役立
つ。ローラ１１は、それが比較的小さく従ってきわめて
わずかな材料費であるので「申し分なく適合した材料た
とえは耐摩耗性の材料から全体にあるいは部分的に製造
されもしくは相応して加工され、たとえば硬化されてい
る。

支持台として形成されている支承個所１２は、両方のレ
バー側壁３ａと３ｂとの間に設けられている。第３図及
び第４図によるレバーｉ４はやはり２つの平らな薄板側
壁１４ａ，１４ｂから成っており、該薄板側壁は２つの
段階リベット１５，１６を介して互いに結合している。

段階リベット１６は結合榛４のための支承部として役立
ち「 これに対して段階リベット１６は走行部村１７の
保持のために役立つ。走行部材１７はＴ字形横断面を有
しており、かつ張出部１７ａもしくはＩＴｂによって両
方の側壁１４ａ？ 亀４ｂをつかみ、もしくは側壁端部
１４ａ′，１４ｂ′上に位置している。Ｔ字形の走行部
材の脚部は段階リベット１６によって貫通されている。
脚状ばね１８が両方の薄板側壁１４ａと１４ｂとの間に
設けられており、かつ矢印１９の方向で力を及ぼし、こ
のことによってレバー榛は繁定しもしくはしバ−の移動
が遠心力影響下で阻止される。

このような実施例において「ばね１８はホース状に形成
されておりかつ２つの心線１６ａ，１８ｂから成ってい
る。Ｔ字形の走行部材１７は「押出成形部村、競緒部材
、高品質鋳物部材、鍛造部材あるいは類似のものであり
、全横断面にわたって、表面上であるいは横断面にわた
って配分されたセラミック材料、硬金属、クロム、炭化
タングステン「モリブデンあるいは別の耐摩耗性材料を
含みあるいは競入れ硬化、焼きもどし硬化「浸透硬化た
とえばガス窒化されている。

第５図及び第６図におけるレバー２川ま、２つの平らな
薄板側壁２０ａ，２０ｂから成り、該薄板側壁はリベッ
ト２１，２２を介して互いに結合されている。

リベット２１‘ま、同時に圧力プランジャ２３のための
旋回支承部として役立ち、この圧力プランジヤ２３を介
して周知であってしかもここでは述べていない形式で第
１図に示された圧力プレート６ａが外される。走行部材
としてこの５まあし「には薄板柳壁の端部にもこれら側
壁の間にＳ字形に成形された薄板部村２４が保持されて
おり、しかも薄板成形部材の一端部に一体成形された張
出部２４ａ？ ２４ｂが側壁２０ａ，２０ｂに設けられ
た切欠き部２０ｃ，２０ｄに係合していてかつ張出部が
側壁に対してかしめられており「 さりこ薄板部材２４
が他端部に張出部２４ｃ，２４ｄを有していて、この張
出部によって端部範囲２０ａ’，２０ｂＦ上に支持され
ているように保持されている。

さらに「 Ｓ字形の薄板部材２４のループ状範囲２４ｅ
がリベット２２に密着されており、もしくはリベット２
２によって綿付けられている。薄板部材２４は、比較的
小さな都材が特に安価に硬化されもしくはガス窒化され
るので、やはり特に安価でかつ剛性に関しては申し分な
い実施が得られる。

第７図はやはり平らな薄板側壁２５ａ，２５ｂから成る
レバー２５の別の実施例を示しており、前記薄板側壁２
５ａが前方部分で断面して示されている。

２つのりペット２６，２７が両方の薄板側壁を固定的に
互いに保持しており、かつ第５図に示すように圧力プラ
ンジヤ２３がリベット２６を介して回動可能にヒンジ結
合している。

リベット２７及びレバー側壁端部２５ａ′，２５ｂ‘が
、少なくとも９０度以上の角度にわたって輪郭を同じく
して構成されている。このような輪郭は、締付スリーブ
状に形成された巻いた薄板部材２８によって、同様にリ
ベット２７をつかんでいる。両方の側壁２５ａ，２５ｂ
の間に、薄板部村２８が、２つの成形された互いに向き
合う張出部２８ａ，２８ｂを有しており、該張出部がリ
ベット２７を取り囲み、このことによってレバー端部へ
の薄板部材２８の固定的な保持が保証されている。薄板
部材２８は、ばね鋼あるいは類似の硬質材料から成つて
いる。

【図面の簡単な説明】

第１図は摩擦クラッチの部分的縦断面図、第２図は第１
図のレバーを矢印０の方向で見た平面図、第３図はしバ
ーの１実施例であって第４図の町−ｍ線に沿った断面図
、第４図は第３図に相応するレバーの平面図、第５図は
第６図のＶ−Ｖ線に沿った断面図、第６図は第５図に相
応するさらに別の実施例を示す平面図、第７図はさらに
別の実施例を示す縦断面図である。 １・…・・摩擦クラッチ、２・・・・・・ケーシング、
３・・・．・・レバー、３ａ，３ｂ…・・・側壁、３ａ
′，３ｂ′…・・・端部、４……結合榛、５，５ａ……
圧力プレート、６・・・・・・矢印、７・・・・・・ク
ラッチ円板、８，９，１０・・・・・・段階リベット、
１１・・・・・・ローラ、１２・・・・・・支承個所、
１４・・…・レバー、１４ａ，１４ｂ・・・・・・側壁
、１４ａ′，１４ｂ′・…・・側壁端部、１５，１６・
・・・・・段階リベット、１７・・・・・・走行部材、
１７ａ，１７ｂ……張出部、１８…・・・ばね、１８ａ
，１８ｂ……心線、１９……矢印、２０…・・・レバー
、２０ａ，２０ｂ・・・・・・側壁、２０ａ′．２０ｂ
′…・・・端部範囲、２０ｃ，２０ｄ・・・・・・切欠
き部、２１，２２……リベット「２３……圧力プランジ
ヤ、２４……薄板部材、２４ａ，２４ｂ，２４ｃ，２４
ｄ……張出部、２４ｅ・・・・・・ループ状範囲、２５
……レバー、２５ａ，２５ｂ・・・…側壁、２５を．２
５ｂ′・・・・・・側壁端部、２６，２７・・・・・・
リベット、２８…・・・薄坂部材、２８ａ，２８ｂ・・
・・・・張出部。 Ｆ‘９．１ Ｆｉｇ。 ２ Ｆ‘９．３ Ｆｉｇム Ｆｉｇ．５ Ｆね‐６ Ｆｉｇ．７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 少なくとも１つの圧力プレートを操作するためにケ
   ーシングに支承されたレバーが設けられており、該レバ
   ーが結合棒を介して圧力プレートに係合している形式の
   摩擦クラツチにおいて、前記レバー３，１４，２０，２
   ５が少なくとも２つの薄板部材３ａ，３ｂ；１４ａ，１
   ４ｂ；２０ａ，２０ｂ；２５ａ，２５ｂから成っており
   、該薄板部材が少なくとも２つの結合部材８，９，１０
   ；１５；１６；２１；２２；２６，２７を介して固定的
   に互いにヒンジ結合しており、さらに薄板部材が、レリ
   ーズベアリング、加圧部材あるいは類似のもののような
   操作部材によって負荷される半径方向の内側端部３ａ′
   ，３ｂ′；１４ａ′，１４ｂ′；２０ａ′，２０ｂ′；
   ２５ａ′，２５ｂ′の範囲で前記薄板部材の間に走行部
   材１１，１７，２４，２８を保持していることを特徴と
   する摩擦クラツチ。 ２ レバー３，１４，２０，２５が２つのプレート状の
   側壁３ａ，３ｂ；１４ａ，１４ｂ；２０ａ，２０ｂ；２
   ５ａ，２５ｂから成っている特許請求の範囲第１項記載
   の摩擦クラツチ。 ３ 側面３ａ，３ｂ，１４ａ，１４ｂ，２０ａ，２０ｂ
   ；２５ａ，２５ｂが、ほぼ平らな２つの薄板部材から成
   っており、該薄板部材がクラツチの回転平面に対して垂
   直な平面で延びている特許請求の範囲第２項記載の摩擦
   クラツチ。 ４ 走行部材１１，１７，２４，２８が、全横断面にわ
   たってレバー側面より大きい硬さを有している特許請求
   の範囲第１項記載の摩擦クラツチ。 ５ 走行部材１１，１７，２４，２８が表面において比
   較的大きな硬さを有している特許請求の範囲第１項記載
   の摩擦クラツチ。 ６ 走行部材が焼入れ硬化されている特許請求の範囲第
   ４項記載の摩擦クラツチ。 ７ 走行部材が焼きもどし硬化されている特許請求の範
   囲第４項記載の摩擦クラツチ。 ８ 走行部材が焼結されている特許請求の範囲第１項記
   載の摩擦クラツチ。 ９ 走行部材がセラミツク材料を有している特許請求の
   範囲第１項記載の摩擦クラツチ。 １０ 走行部材が押出成形部材として形成されている特
   許請求の範囲第１項記載の摩擦クラツチ。 １１ 走行部材が硬金属を有している特許請求の範囲第
   １項記載の摩擦クラツチ。 １２ 走行部材がクロムめっきされている特許請求の範
   囲第１項記載の摩擦クラツチ。 １３ 走行部材がモリブデンを有している特許請求の範
   囲第１項記載の摩擦クラツチ。 １４ 走行部材がレバー側壁の間に鋲止めされている特
   許請求の範囲第１項記載の摩擦クラツチ。 １５ 走行部材１１が回動可能に設けられている特許請
   求の範囲第１４項記載の摩擦クラツチ。 １６ 走行部材１７がＴ字形に形成されており、該走行
   部材の両張出部１７ａ，１７ｂによってレバー側壁の端
   部範囲１４ａ′，１４ｂ′をつかんでいる特許請求の範
   囲第１項記載の摩擦クラツチ。 １７ 走行部材２４，２８が薄板成形部材から成ってい
   る特許請求の範囲第１項記載の摩擦クラツチ。 １８ 薄板成形部材２１が少なくとも２つの張出部２４
   ａ，２４ｂを有しており、該張出部によってレバー側壁
   の切欠き部部２０ｃ，２０ｄの所で係合している特許請
   求の範囲第１７項記載の摩擦クラツチ。 １９ 薄板成形部材２４がレバー側壁２０ａ，２０ｂの
   中間室から出る張出部を有しており、該張出部によって
   レバー側壁の端部範囲２０ａ′，２０ｂ′上に支持され
   ている特許請求の範囲第１７項記載の摩擦クラツチ。 ２０ レバー側壁２０ａ，２０ｂを貫通する張出部２４
   ａ，２４ｂがかしめられもしくは鋲止さされている特許
   請求の範囲第１７項記載の摩擦クラツチ。 ２１ 薄板成形部材２４が湾曲された横断面を有してお
   り、かつループ２４ｅによって両方のレバー側面２４ａ
   ，２４ｂを結合するリベツト２２に密着されている特許
   請求の範囲第１７項記載の摩擦クラツチ。 ２２ 走行部材２８がざら状の湾曲部材であり、該湾曲
   部材がレバー側壁２５ａ，２５ｂの端部２５ａ′，２５
   ｂ′を締付けてつかんでいる特許請求の範囲第１項記載
   の摩擦クラツチ。 ２３ 脚ばね状のばね部材がレバーをその力によってク
   ラツチを外す方向に負荷しており、ばね部材１８が少な
   くともほぼ両方のレバー側壁１４ａ，１４ｂの間に設け
   られている特許請求の範囲第１項記載の摩擦クラツチ。 ２４ ばね部材１８が二心線である特許請求の範囲第２
   ３項記載の摩擦クラツチ。２５ 心線１８ａ，１８ｂが
   互いに密着されている特許請求の範囲第２４項記載の摩
   擦クラツチ。 ２６ レバー側壁３ａ，３ｂが旋回支承部のためにケー
   シング２に設けられた支承台１２を間に収容している特
   許請求の範囲第１項記載の摩擦クラツチ。