JPS6010104B2 - 炭化モリブデン基時計側用合金 - Google Patents
炭化モリブデン基時計側用合金Info
- Publication number
- JPS6010104B2 JPS6010104B2 JP2381078A JP2381078A JPS6010104B2 JP S6010104 B2 JPS6010104 B2 JP S6010104B2 JP 2381078 A JP2381078 A JP 2381078A JP 2381078 A JP2381078 A JP 2381078A JP S6010104 B2 JPS6010104 B2 JP S6010104B2
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- Japan
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- atomic
- weight
- alloy
- molybdenum carbide
- atom
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は携帯時計の側用合金を対象とする。
本発明は対擬優性に優れ、軽量かつ研削性良好で表面研
摩の容易な合金を提供せんとするものである。従来耐擦
傷性の優れる時計側としてはタングステンカーバイト(
WC)および/又は炭化チタンおよび/又は金色のTa
C,N比等を主成分とした合金が知られているが、炭化
タングステン、TaCは比重が14以上と重い点に問題
があり、炭化チタンは軽量であるが表面研摩が驚かしい
という製造上の難点がある。
摩の容易な合金を提供せんとするものである。従来耐擦
傷性の優れる時計側としてはタングステンカーバイト(
WC)および/又は炭化チタンおよび/又は金色のTa
C,N比等を主成分とした合金が知られているが、炭化
タングステン、TaCは比重が14以上と重い点に問題
があり、炭化チタンは軽量であるが表面研摩が驚かしい
という製造上の難点がある。
本発明合金はこれらに対し「単純へキサゴナルの結晶構
造の安定化した炭化モリブデン(MoC)を主成分とす
るものであって「 これを5%以上3の重量%以下のC
rおよび/またはMoと鉄族金属からなる結合金属とと
もに暁結したものである。
造の安定化した炭化モリブデン(MoC)を主成分とす
るものであって「 これを5%以上3の重量%以下のC
rおよび/またはMoと鉄族金属からなる結合金属とと
もに暁結したものである。
上記の難点をいずれも克服した理想的な材料である。
ところで炭化モリブデンは通常は、
MoC→Mo2C+Cの反応によって分解しやすいため
「 これを安定化するための方策をとる必要がある。
「 これを安定化するための方策をとる必要がある。
一つの方法は(Mo? W)Cなる固溶体として安定化
させる方法であり「 さらに炭素の一部を窒素、酸素で
置換し、(Mo,W)(C? N,0)とすることによ
り一層の安定化が促進できる。
させる方法であり「 さらに炭素の一部を窒素、酸素で
置換し、(Mo,W)(C? N,0)とすることによ
り一層の安定化が促進できる。
さらに(Mo,W,Cr)(C,N,0)とすると耐蝕
性が一段と向上する。軽量化の観点からMo量はこれら
化合物の金属形成元素の原子比で50%以上さらに望ま
しくは重量比で50%以上を占めることが必要である。
性が一段と向上する。軽量化の観点からMo量はこれら
化合物の金属形成元素の原子比で50%以上さらに望ま
しくは重量比で50%以上を占めることが必要である。
安定化するためのWの置換量は1〜5の重量%が適当で
あり、1%以下では安定化せず50%以上では軽量化の
点で好ましくない。炭素を置換する窒素、酸素量はそれ
ぞれの組成と関連して、窒素含有量A、酸素含有量Bは
〜W原子%A;(1‐両宛びM。
あり、1%以下では安定化せず50%以上では軽量化の
点で好ましくない。炭素を置換する窒素、酸素量はそれ
ぞれの組成と関連して、窒素含有量A、酸素含有量Bは
〜W原子%A;(1‐両宛びM。
の原子%)XくW及萎び悪霊の子蒼奪子%)≦Q5‐‐
…。
…。
■W原子%巳=(1‐雨雨びM。
の原子%)X(W及酸び競山霊の子着筆子%)≦。
o5‐…‐‐■であると好都合である。それぞれの上限
を越えると暁結‘性が悪化する。硬質化合物中のCrに
よるMo+Wの置換は原子比にして50%以下にとどめ
るべきである。
を越えると暁結‘性が悪化する。硬質化合物中のCrに
よるMo+Wの置換は原子比にして50%以下にとどめ
るべきである。
これを越える合金が柔かくなりすぎてしまう。さらに時
計側として適するのは、単純へキサゴナル結晶構造硬質
相の0.1〜8重量%のM2C型硬質相(Mは金属、C
は炭素)および/または0.1〜3の重量%の周期率表
IVa,Va,Via族金属原子(Ti,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Cr.M〇,W)と非金属原子Cおよ
び/またはN及び/または0からなるNaC〆型硬質化
合物によって置換されたものでよい。
計側として適するのは、単純へキサゴナル結晶構造硬質
相の0.1〜8重量%のM2C型硬質相(Mは金属、C
は炭素)および/または0.1〜3の重量%の周期率表
IVa,Va,Via族金属原子(Ti,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Cr.M〇,W)と非金属原子Cおよ
び/またはN及び/または0からなるNaC〆型硬質化
合物によって置換されたものでよい。
この場合の窒素の置換量C、酸素の置換量Dは次の■,
■式で表わされる範囲が好都合であり、それぞれ上限を
越えると暁絹性が悪化する。
■式で表わされる範囲が好都合であり、それぞれ上限を
越えると暁絹性が悪化する。
W原子%C:(1−《,va十va+v,a》族金属原
子%)翠川振子%x(《,va十va+v,a》族金属
原子%)≦0.5・・・■W原子%D=(1−に,va
+va十v,a》族金属原子%)酸素原子%x(衣了v
a+va+v,a》族金属原子%)≦0.05…■上記
のM2C型硬質相の置換量で0.1%以下では硬度上昇
の効果少〈、地Cの硬質相8%及びNaC〆型硬質化合
物30%以上になると研削性が悪化して実用的でない。
子%)翠川振子%x(《,va十va+v,a》族金属
原子%)≦0.5・・・■W原子%D=(1−に,va
+va十v,a》族金属原子%)酸素原子%x(衣了v
a+va+v,a》族金属原子%)≦0.05…■上記
のM2C型硬質相の置換量で0.1%以下では硬度上昇
の効果少〈、地Cの硬質相8%及びNaC〆型硬質化合
物30%以上になると研削性が悪化して実用的でない。
上記M2C型硬質相は(Mo,W)2CやこれにTi等
他の金属が岡溶した炭化物であり、NaCそ型硬質化合
物は、TIC,TaC,TIN等の化合物である。
他の金属が岡溶した炭化物であり、NaCそ型硬質化合
物は、TIC,TaC,TIN等の化合物である。
要は安定化された単純へキサゴナル結晶構造のMoCが
主成分であれば軽量かつ高硬度、強靭、研摩もしやすし
、ので「本発明合金の主旨に合致する。
主成分であれば軽量かつ高硬度、強靭、研摩もしやすし
、ので「本発明合金の主旨に合致する。
この場合についても上記■,■式の範囲でN量ト○量に
上限がある。結合金属量は5%以下では轍性が著しく低
く「30%以上では硬度が下り耐擦傷性に劣る。
上限がある。結合金属量は5%以下では轍性が著しく低
く「30%以上では硬度が下り耐擦傷性に劣る。
結合金属についていえば「硬質相形成元素の園溶の他に
B.P.SiAg.Cu.Auなどの添加が行われても
本発明の主旨は変わりがない。最後に雌C型の硬質相を
含む合金の場合は結合金属にFeを含ませるとM2C型
硬質相の分散がよくなり轍性劣下がなく好都合である。
B.P.SiAg.Cu.Auなどの添加が行われても
本発明の主旨は変わりがない。最後に雌C型の硬質相を
含む合金の場合は結合金属にFeを含ませるとM2C型
硬質相の分散がよくなり轍性劣下がなく好都合である。
以下、実施例について述べる。
実施例 1
MoとWの重量比が56:44である固溶炭化物を作成
すべ〈、Mo2C粉末とWC粉末を混合し、Co雰囲気
ガスで1400ooで1時間、その後N2雰囲気ガス中
で1400℃で1時間処理し、(Mo7W3)(C8N
,0,)o.98の炭酸窒化物を作製した。
すべ〈、Mo2C粉末とWC粉末を混合し、Co雰囲気
ガスで1400ooで1時間、その後N2雰囲気ガス中
で1400℃で1時間処理し、(Mo7W3)(C8N
,0,)o.98の炭酸窒化物を作製した。
IN,0の置換量はA=0.2,B;0.01である。
この炭化物中のMoCとWCの原子比は7:3であり、
特性としてはMoが主成分である。該炭化物を主成分と
して結合相金属としてCrを1重量%、Co及びNIを
総和で10重量%にして配合し、有機溶媒中で緑式混合
して型押成型後、時計枠を作成した。1350ooで1
時間真空焼結して得られた合金を鏡面が出るように研摩
した。
この炭化物中のMoCとWCの原子比は7:3であり、
特性としてはMoが主成分である。該炭化物を主成分と
して結合相金属としてCrを1重量%、Co及びNIを
総和で10重量%にして配合し、有機溶媒中で緑式混合
して型押成型後、時計枠を作成した。1350ooで1
時間真空焼結して得られた合金を鏡面が出るように研摩
した。
該合金は人工汗中4糊時間浸潰してテストを行ったが、
全つた〈くもりもなく時計用側として十分満足しえた。
また本合金では従来から公知であるタングステンカーバ
イトを主成分とする合金の比重が14.5%であるのに
対して、本合金では10.5であった。すなわち従来の
タングステンカーバイトを用にいた合金ではかなり重量
感があり「重いという問題があったが「本合金を用いた
時計はステンレス*より若干重いが疲労感を著しく減少
しえた。
全つた〈くもりもなく時計用側として十分満足しえた。
また本合金では従来から公知であるタングステンカーバ
イトを主成分とする合金の比重が14.5%であるのに
対して、本合金では10.5であった。すなわち従来の
タングステンカーバイトを用にいた合金ではかなり重量
感があり「重いという問題があったが「本合金を用いた
時計はステンレス*より若干重いが疲労感を著しく減少
しえた。
次に時計側として用いる場合は空気中の塵による傷が問
題となる。MoCを主成分とした本合金の硬さを測定し
たところ従来のWCを主成分とする超硬合金と同じHv
=1400の硬さを示した。実施例 2MoとWの重量
比が69:31である固溶炭化物(Mo8W2)(C6
.,25N3.760o.,25)を作成した。
題となる。MoCを主成分とした本合金の硬さを測定し
たところ従来のWCを主成分とする超硬合金と同じHv
=1400の硬さを示した。実施例 2MoとWの重量
比が69:31である固溶炭化物(Mo8W2)(C6
.,25N3.760o.,25)を作成した。
この炭化物中のMoとWの原子比は8:2であり、炭化
物としてはMoC中にWCを固溶ごせたことにより安定
化しえた。なお、さらに炭化物(Mo8W2)Cを安定
させるため、窒素気流中で160000で3船ご窒化さ
せ、その後Coガス雰囲気100Ton、150000
で30分含有させた。この時の窒素含有量Aは明細書記
入の式に従って、A=0.3であり、また酸素含有量B
は0.01であった。
物としてはMoC中にWCを固溶ごせたことにより安定
化しえた。なお、さらに炭化物(Mo8W2)Cを安定
させるため、窒素気流中で160000で3船ご窒化さ
せ、その後Coガス雰囲気100Ton、150000
で30分含有させた。この時の窒素含有量Aは明細書記
入の式に従って、A=0.3であり、また酸素含有量B
は0.01であった。
該炭窒化物にTaN粉末を3重量%「Crを0.5重量
%「Coを1の重量%加えて実施例1の如く時計枠を作
成した。この合金の比重は10.ふ硬度はHv1400
であった。鏡面仕上で見ると金属光沢の中に若干茶色が
かった色であり、人間の皮膚の色によく調和した。実施
例 3 実例1と同様に方法で第1表に示す原料を用いて時計側
用合金を作成した。
%「Coを1の重量%加えて実施例1の如く時計枠を作
成した。この合金の比重は10.ふ硬度はHv1400
であった。鏡面仕上で見ると金属光沢の中に若干茶色が
かった色であり、人間の皮膚の色によく調和した。実施
例 3 実例1と同様に方法で第1表に示す原料を用いて時計側
用合金を作成した。
第1表
本合金を鏡面仕上したものを観察すると金属光沢の中に
茶色がかった色でありt人間の皮膚の色に調和した。
茶色がかった色でありt人間の皮膚の色に調和した。
※実施例 4
実施例1と同様の方法で第2表に示す原料を用いて時計
側用合金を作成した。
側用合金を作成した。
第2表
この結果、実施例3と同様に鏡面は時計側用として充分
な色調を呈していた。
な色調を呈していた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭化モリブデンを主成分とする硬質相と結合金属か
らなる硬質合金において、該炭化モリブデンは、(イ)
Moの1〜50重量%までWで置換する、(ロ) 炭
素の1部を窒素及び酸素によつて置換し、その置換量A
,Bが、A=(1−(W原子%)/(W及びMoの原子
%))×((窒素原子%)/(W及びMoの原子%))
≦0.5B=(1−(W原子%)/(W及びMoの原子
%))×((酸素原子%)/(W及びMoの原子%))
≦0.05であつて、安定化した単純ヘキサゴナル結晶
構造であり、結合金属はCr及び/又はMoと鉄族金属
からなり合金全体の5〜30重量%であることを特徴と
する炭化モリブデン基時計側用合金。 2 炭化モリブデンを主成分とする硬質相と結合金属か
らなる硬質合金において、該炭化モリブデンが、(イ)
Moの1〜50重量%までがWで置換され、(ロ)
炭素の一部が窒素及び酸素によつて置換され、(ハ)
炭化モリブデンの一部が0.1〜8重量%のM_2C型
硬質相(MはW及び/またはMo金属、Cは炭素)およ
び/又は0.1〜30重量%のIVa,Va,VIa族金属
の1種又は2種以上と非金属原子C及び/またはN及び
/またはOよりなるNaCl型硬質化合物によつて置換
され、上記、窒素置換量C,酸素置換量Dは、C=(1
−(W原子%)/(《IVa+Va+VIa》族金属原子%
))×((窒素原子%)/(《IVa+Va+VIa》族金
属原子%))≦0.5D=(1−(W原子%)/(《I
Va+Va+VIa》族金属原子%))×((酸素原子%)
/(《IVa+Va+VIa》族金属原子%))≦0.05
であり、安定化した単純ヘキサゴナル結晶構造であり、
結合金属はCr及び/またはMoと鉄族金属からなり、
合金全体で5〜30重量%であることを特徴とする炭化
モリブデン基時計側用合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2381078A JPS6010104B2 (ja) | 1978-03-01 | 1978-03-01 | 炭化モリブデン基時計側用合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2381078A JPS6010104B2 (ja) | 1978-03-01 | 1978-03-01 | 炭化モリブデン基時計側用合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54116314A JPS54116314A (en) | 1979-09-10 |
JPS6010104B2 true JPS6010104B2 (ja) | 1985-03-15 |
Family
ID=12120681
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2381078A Expired JPS6010104B2 (ja) | 1978-03-01 | 1978-03-01 | 炭化モリブデン基時計側用合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6010104B2 (ja) |
-
1978
- 1978-03-01 JP JP2381078A patent/JPS6010104B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54116314A (en) | 1979-09-10 |
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