JPS5998617A - コンバインの穀稈供給調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はコンバインにおいて脱穀機へ供給される殻稈の
供給深さを刈取シ後の搬送中に調節する殻稈供給調節装
置に関するものである。

コンバインによる収穫作業においては、脱穀時の扱き胴
に対する穂先位置が適正でないと扱き残シができたシ余
分なところを扱いて稈切れが発生したシして穀粒のロス
となるので、これを適正にするための殻稈供給調節装置
が付設されている。

この種の装置は、刈取り後脱穀機へ向って搬送される殻
稈を、その稈長の長短にしたがって搬送中に穀倉方向へ
進退させることによって行なうものであって、一般に殻
稈の搬送装置を揺動自在に枢支させてこれを揺動させる
ことによって行なっている。

この場合、操縦席において操作部材を支点中心に回動さ
せることによシこの操作部材にワイヤで接続された搬送
装置を揺動させるが、従来の装置においては、ワイヤを
緊張させるだめのばね部材と、操作部材の操作を軽くす
るためのバランス用ばね部材と、操作部材を調節位置で
係止するクリック用ばね部材の３種のばね部材を必要と
していたために、構造が複雑であり、また組立および調
整、保守がむつかしいと言う欠点があった。

本発明は以上のような点に鑑みなされたもので、中間に
コイル巻部を有する線杆状のばね部材を供給調節操作部
材の枢支軸にコイル巻部を嵌装させて設け、そのコイル
巻軸芯方向の弾発力で供給調節用操作部材を回動用保合
溝に係合させ、コイル巻ねじシ方向の弾発力によシ供給
調節部材揺動用のワイヤが刈取機上昇時にたるむのを緊
張させるように構成することによシ、１個のばね部材で
複数個のばね部材の機能を兼ね備えさせて構造の簡素化
を計り組立、保守を容易にした殻稈供給装置を提供する
ものである。以下、本発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。

第１図ないし第５図は本奏ｌ用に係る殻稈供給調節装置
の実施例を示し、第１図はこれを実施したコンバインの
概要側面図、第２図は同じく正面図、第３図は殻稈供給
調節装置の操作部の一部破断側面図、第４図は同じく正
面図、第５図は同じく平面図である。図において、左右
の走行うローラ１を連結する走行フレーム上には、脱穀
選別装置が収納された脱穀フレーム２と、脱穀穀稈搬送
用無端帯３および脱穀穀粒用袋詰装置４等からなる脱穀
機５が搭載されており、その前端部には刈取機全体を支
持する刈取フレーム６が上端部を回動自在に枢支されて
いる。この刈取フレーム６の下端部で支持されて前方へ
延びる複数個の分草杆Ｉの先端部には、機台の進行とと
もに圃場の殻稈を掻き分ける分草体８が固定されている
。符号９で示すものは倒伏した殻稈の穂先部を揚上搬送
して殻稈を起立させる左右一対の引起し装置であって、
引起しパイプ１０と図示しないステーとで分草杆７側に
一体的に支持されている。引起し装置９の後方には起立
した殻稈の根元部を刈取るノ（リカン状の刈刃１１が分
草杆７に支持され地面に近接して架設されている。

一方、前記刈取フレーム６の上端部からはくの字状に折
曲された支持杆１２が刈取フレーム６に対し一体的に形
成されて突設されており、この支持杆１２の先端部には
、根元搬送装置１３のチェーンフレーム１４が回動自在
に枢支されている。

根元搬送装置１３はチェーンフレーム１４両端部のスプ
ロケット間に張架された根元チェーン１５を備えておシ
、その走行端には後述するＵ字杆２１で支持された挾扼
杆１６が挾扼ばねの弾発力によって圧接されている。チ
ェーンフレーム１４には穂先搬送装置１１のチェーンフ
レーム１８かはソ平行して一体的に形成されておシ、そ
の両端部のスプロケット間に張架された穂先チェーンに
は、多数のラグ１９が一定間隔で配設されている。まだ
、穂先搬送装置１７には、棒状に形成されてラグ１９の
先端走行軌跡に沿って支架された穂先ガイド２０が付設
されている。２１は逆Ｕ字状に形成されて一端をチェー
ンフレーム１８に固定されたＵ字杆であって、両搬送装
置１３．１７の上方を大きく迂回して他端で前記挾扼杆
１６を支持している。２２は搬送殻稈の穂先部を摺接さ
せる穂先部シカバーである。このように構成された両搬
送装置１３．１７は刈取殻稈の穂先部と根元部とを保持
して搬送するとともに、後述する殻稈供給調節装置の操
作によって支持杆１２による枢支部を中心にして第２図
の実線位置と鎖線位置との間で揺動し、脱穀機５への殻
稈供給深さが調節されるように構成されている。まだ、
前記刈取フレーム６と走行フレームとの間は、図示しな
い油圧シリンダで連結されており、そのピストンロンド
を伸縮させることによシ刈取フレーム６が揺動して刈刃
１１による刈高さが調節される。さらに、両搬送装置１
３．１７は、刈取フレーム６による刈取機の上昇時後述
するワイヤ３５で支持されて静止しており、刈取機が所
定の高さまで上昇した後はストッパの作用で刈取機と一
体となって上昇するように構成されている。

次に殻稈供給調節装置について説明する。脱穀機５の後
端部側方には、機台に追従して歩行する作業者が把持す
る操向）・ンドル２３と各種の操作操作部材２５が配設
されている。この操作部材２５は、フレーム２６に植設
された枢軸２７によって下端環状部を回動自在に枢支さ
れておシ、操作部材２５は操作板２８の案内溝２９に中
間部を係入されて回動を東向されている。符号３ｏで示
すものは、中間にコイル巻部３１を有する線杆で形成さ
れたばね部材であって、コイル巻部３１を前記枢軸２１
に嵌装され、座金３２とねじ込み式のボルト３３とで枢
軸２７からの抜けを阻止されている。このばね部材３０
は、一端をフレーム２６にボルト３４で固定されており
、また他端はＵ字状に形成されて操作部材２５と係脱自
在に係合されている。さらにこの係合部には、前記可搬
送装置１３．１７に一端を固定されたワイヤ３５他端の
金具３６が引っ掛けられている。そしてこのばね部材３
０のコイル巻部３１には、前記操作板２８に案内溝２９
とはソ直交して複数個設けた保合部３Ｔへ操作部材２５
を係合させるコイル巻軸芯方向の弾発が蓄積されている
。またばね部材３ｏの一端は前記支持杆１２に枢支され
た可搬送装置１３．１７の重力によって操作部材２５に
圧接されて係合しているが、これには第４図に矢印Ａで
示すように可搬送装置１３．１７の重力に抗するねじり
方向の弾発力が蓄積されている。このように構成するこ
とにより、操作部材２５を案内溝２９に沿って回動させ
ると、可搬送装置１３．１７の重力で操作部材２５に圧
接されているばね部材３０が操作部材２５に追従して揺
動し、可搬送装置１３．１７による殻稈供給深さの調節
が行なわれるとともに、刈取機を所定高さ以上に上昇さ
せることにより可搬送装置１３．１７がこれに追従して
上昇してワイヤ３５がたるんだときには、ばね部材３０
のねじシ弾発力によシワイヤ３５が緊張する。また前記
係合溝３７は操作部材２５を回動調節位置で選択的に係
止させる溝であって、ばね部材３１のコイル巻軸芯方向
弾発力によって操作部材２５が係合溝３７と係合する。

以上のように構成されたコンバインの動作を説明する　
機台が進行すると、分草体８で掻き分けられた圃場の殻
稈は引起し装置９で引起されて起立し、根元部を刈刃１
１で刈取られたのち、可搬送装置１３．１７で穂先部と
根元部とを保持され脱穀機５へ搬送されて脱穀される。

このような収穫作業においては、前述したように穀稈長
にしたかって殻稈供給調節が行なわれる。すなわち、操
作部月２５を案内溝２９に沿って回動させると、自らの
重力によシワイヤ３５を介してばね部材３０を操作部材
２５に圧接させている可搬送装置１３゜１７が支持杆１
２による枢支部を中心にして揺動することによシ、搬送
中の殻稈が穀倉方向に進退し、脱穀機５へ供給されたと
きの扱き胴に対する穂先位置が変化して殻稈の供給調節
が行なわれる。

そして、操作部材２５の回動に際しては、その環状枢支
部と座金３２との間に、弾発力が蓄積されたばね部材３
０のコイル巻部３１を介装したことによシ、操作部材２
５は、このコイル巻部３１を圧縮変形させることによっ
てこれを容易に回動させることができ、また、回動調節
後、任意の保合溝３７を選択して操作部材２５を対向さ
せると、コイル巻部３１の弾発力によって操作部材２５
が保合溝３７と係合し回動が係止される。

さらに収穫作業においては刈取フレーム６を油圧シリン
ダで揺動させることにょシ刈取機を昇降させて刈刃１１
による刈高さの調節を行なうが、この場合両搬送装置１
３．１７は刈取フレーム６とは別に枢支されているので
、刈取機が昇降してもこれとは関係なしに支持杆１２と
ワイヤ３５とで支持されて静止している。そして路上走
行や畦越え時等において刈取フレーム６を大きく揺動さ
せて刈取機を所定高さ以上に上昇させると、ストッパの
当接等によって可搬送装置１３．１７が刈取機と一体化
され、刈取フレーム６の揺動とともに重力に抗して持ち
上げられる。この場合、ワイヤ３５は一端がばね部材３
０を介して機体側に支持されていることによシたるもう
とする。しかしながらばね部材３０には可搬送装置１３
．１７の重力に抗する第４図矢印Ａ方向のねじり弾発力
が蓄積されているので、ワイヤ３５はこの弾発力によっ
て緊張する。

以上の説明によシ明らかなように、本発明によればコン
バインの殻稈供給調節装置において、中間にコイル巻部
３１を有する線杆状のばね部材３０を、供給調節操作部
材の枢軸２７にコイル巻部３１を嵌装させて設け、その
コイル巻軸芯方向の弾発力によシ供給調節用操作部材２
５を回動用係合溝に係合させ、コイル巻ねじり方向の弾
発力によシ供給調節部材揺動用のワイヤ３５が刈取機上
昇時にたるむのを緊張させるように構成することによシ
、１個のばね部材３０で操作部材２５の係合溝３７への
係合係止機能と、ワイヤ３５に対する張力付与機能を兼
ね備えさせることができ、かつ構造が簡単であるから、
装置全体の構造が簡素化され製造コストの削減が計れる
とともに組立や保守が容易になる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明に係るコンバインの殻稈供
給調節装置の実施例を示し、第１図はこれを実施しだコ
ンバインの概要側面図、第２図は同じく正面図、第３図
は殻稈供給調節装置の操作部の一部破断側面図、第４図
は同じく正面図、第５図は同じく平面図である。 １３・・・・根元搬送装置、１７・・・・穂先搬送装置
、２５・・・・操作部材、２６・・・・フレーム、２７
・・・・枢軸、２８・・・・操作板、３０・・・・ばね
部材、３１・・・・コイル巻部、３５・・・・ワイヤ、
３７・・・・係合部。 特許出願人　　井関農機株式会社 代理人　山川政樹（ｔυ・１名） 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基部を機体側の枢軸で回動自在に枢支された操作部材と
   、この操作部材の回動を案内し操作部材をはソ回動と直
   交方向へ傾倒させることによシこれと係合する複数個の
   保合部を備えた案内部材と、一端を機体側に固定され他
   端を前記操作部材と係脱自在に係合されて中間に形成し
   たコイル巻部を前記枢軸に嵌装されたばね部材であって
   前記操作部材を前記係合部へ保合させるコイル巻軸芯方
   向の弾発力および前記操作部材への係脱側端部にワイヤ
   で接続された供給調節部材の重力に抗するねじシ方向の
   弾発力とを備えたばね部材とを設けたことを特徴とする
   コンバインの殻稈供給調節装置。