JPS599720B2 - 暗渠の継手 - Google Patents

暗渠の継手

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JPS599720B2
JPS599720B2 JP54037993A JP3799379A JPS599720B2 JP S599720 B2 JPS599720 B2 JP S599720B2 JP 54037993 A JP54037993 A JP 54037993A JP 3799379 A JP3799379 A JP 3799379A JP S599720 B2 JPS599720 B2 JP S599720B2
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吉則 浅沼
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Seibu Polymer Kasei KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、上下水道、共同溝、地下道などに用いられる
暗渠の継手に関するものであり、更に詳しくは暗渠内外
間の止水をゴム、合成樹脂などの弾性材よりなる筒状の
可撓部材によって果たし、該可撓部材にかかる外水圧、
土砂などの外圧荷重まだは暗渠内流水などの内圧荷重の
支持をロープ、チェーン、ベルトなどの屈撓性を有する
耐力手段によって果した、新規な暗渠の継手に関するも
のである。
一般に、軟弱な埋立地や地層の変化する地盤に埋設され
る、上下水道、地下道、共同溝などの暗渠にあっては、
地盤の不等沈下や相対変位を受けて暗渠躯体に亀裂、漏
水が生じたり、場合によっては暗渠躯体自体が破損する
ので、これを防止するために、要所に可撓継手を配設し
て暗渠を接続する対策がとられている。
従来、暗渠の可撓継手としては、ゴム、合成樹脂などの
短筒状の可撓部材を暗渠の内周面に沿って設け、可撓部
材の両端を接続すべき暗渠の内周壁面に碇着しだものや
、あるいは、可撓部材の背面にボルトを設け、そのボル
トにより筒状の可撓部材を懸垂させ暗渠の内外水圧差に
よる可撓部材の歪を少量に抑えだものなどが用いられて
おり、可撓部材により止水を図るとともに、対向する暗
渠の継手間の相対変位を吸収できるようになっている。
しかし、何れの暗渠の継手によるときも、接続される両
暗渠が地盤の不等沈下や地震時の地盤の相対変位を受け
て軸方向に相離反して移動すると、暗渠間に大量の隙間
が形成され、その隙間より暗渠の外側の土砂が侵入して
可撓部材を内側半径方向内側に変形させて可撓部材の耐
久性の低下や、破損を招く他、暗渠内の流れを阻害した
り、暗渠内の配管、構築物を損傷するという問題があっ
た。
これらの問題を解消するために、本特許出願人により、
接続すべき暗渠の対向端面に、中央に可撓部材取付用の
座部を有しその内外周位置の夫々に筐体部を有する碇着
部材を装着し、碇着部材の座部間に可撓部材を跨設する
とともに、との可撓部材の内外周位置の夫々に耐力部材
をその両端を碇着部材の筐体部に一定の範囲内で移動可
能にかつ抜外れ不能に挿入させて多数並設し、これによ
って適宜の両暗渠間の変位を許容しながら継手の分断を
防止し、かつ可撓部材の過犬な変形、有害な歪あるいは
、内外圧差による可撓部材の半径方向の過犬な変形を阻
止した暗渠の継手が提案されている。
この可撓部材と多数並設された剛体の耐力部材を備えた
暗渠の継手は、前述の従来の暗渠の継手の問題を悉く解
消でき、かつ確実な作動が得られるという大きな利点を
有する反面、耐力部材同志の干渉及び耐力部材と筐体部
との干渉によりその作動範囲が限られること、サイズや
圧力条件により具体的構成を種々に変えなければならな
いので継手の種類が多くなること、両暗渠間の伸縮、剪
断、角変位、捩れという作動の種類に対して個々その安
全性を検討することが必要となり継手の規格化が困難と
なること、耐力部材が大きなスペースをとるので継手が
大型化すること、などの問題を有していた。
本発明は、耐力部材が両暗渠の相離反する方向の相対変
位を規制できるとともに両暗渠が相離反する方向又は軸
と直角方向に相対変位しても可撓部材に過犬な変形が生
じないように該可撓部材を支持できるものであればよい
という点に着目し、既に提案した暗渠の継手における耐
力部材を、従来は暗渠の継手の荷重支持部材になり得る
とは考えてもみられなかったロープ、チェーン、ベルト
などの屈撓性を有する耐力手段に代えるとともに、該屈
撓性を有する耐力手段が利用できるように継手の構成を
工夫し、もって既に提案した可撓部材と耐力部材とを備
えた暗渠の継手の利点を維持しつつ、それが有していた
前述の問題をも巧みに解消した暗渠の継手を提供するこ
とを目的とする。
以下に、本発明の暗渠の継手の実施例を図に従って説明
する。
第1図は、接続すべき暗渠A,Aが暗渠の継手Bによっ
て接続されている外観を示している。
図示例では矩形断面の暗渠が示されているが、断面形状
はこれに限られるものではなく、他の形状、たとえば円
形、ばてい形、多角形などであってもよい。
また暗渠A,A′はコンクリート製のものが示されてい
るが、セグメント連結型暗渠、一体筒状型の鋼製暗渠な
どであってもよい。
まだ必要に応じて暗渠A,Aと暗渠の継手Bとの間にジ
ョイントセグメント(図示せず)を介装させてもよい。
第2図乃至第5図に符号B1 jjB2 jB3 jB
4を付して示した暗渠の継手は、本発明の暗渠の継手B
の代表的な実施例を示しだものであるが、何れも左右対
称の構造を有しているので、左右部材のうち主に一方の
みの部材について説明し、他方の部材には前記一方の部
材の符号にダッシュをつけた符号を付すことにより、必
要に応じて他方の部材の説明を省略する。
暗渠の継手B1,B2,B3,B4は、何れも、一対の
暗渠A,Aの端部に夫々碇着部材1 0 . 1 0’
を固定し、両碇着部材1 0 , 1 0’間に、弛み
をもって継手軸方向に延びる屈撓性を有する耐力手段2
0 , 20 ,・・・を継手周方向に多数並設して全
体として筒状に形成した耐力手段層200,201,2
02,・・・を継手軸方向と直角方向に少なくとも1層
跨設し、かつ両碇着部材1 0 . 1 0’間に、ゴ
ム、合成樹脂等の弾性材よりなる筒状の可撓部材30,
31,32,33,34,・・・を継手軸方向と直角方
向に少なくとも1層跨設したものから構成されているO 尚、碇着部材間に弛みをもって延びる耐力手段及び耐力
手段層は図面の複雑化を避けるため棒状に図示してある
第1実施例に係る暗渠の継手B1は、第2図に示すよう
に、両碇着部材10,10′間に耐力手段層200を1
層跨設し、可撓部材30を耐力手段層200の外周位置
に1層跨設したものから構成されている。
暗渠の継手B1は、暗渠の継手B1内部への土砂や地下
水の侵入を阻止するだめに、碇着部材1 0 . 1
0’の可撓部材30の外周側の部分を対向する碇着部材
1 0 . 1 0’に向ってそれぞれ張り出させ、可
撓部材30の外周位置に設けた両碇着部材1 0 ,
1 0’の張り出し部1 1 . 1 1’に跨って更
に可撓部材31を1層跨設して構成することが望ましい
まだ、両碇着部材1 0 , 1 0’の張り出し部1
1,1゜1′に跨って跨設した可撓部材31は、その外
周側を、両碇着部材1 0 , 1 0’の外周部にお
いて両碇着部材10,10’間に跨設された、ゴム、合
成樹脂、薄鉄板等からなる可変形止水部材40によって
被蓋されることが望ましい。
可変形止水部材40は、継手組立時の地下水や土砂の侵
入を防ぐとともに、両暗渠A,A’間に相対変位が生ず
る以前の暗渠の継手内への地下水、土砂の侵入を防ぐ機
能を有しており、まだ、暗渠A,A′間に相対変位が生
じるときは可変形止水部材40が容易に変形又は分断す
るので相対変位を阻止することはない0 第2実施例に係る暗渠の継手B2は、第3図に示すよう
に、両碇着部材1 0 . 1 0’間に耐力手段20
の多数並設群からなる耐力手段層200を1層跨設し、
可柳部材30,32を耐力手段層200の内外周位置の
夫々に1層づつ跨設したものから構成されている。
暗渠の継手B2は、継手内部への土砂や地下水などの侵
入を阻止するために、碇着部材1 0 . 1 0’の
外周側可撓部材30の外周側の部分を対向する碇着部材
10’,10に向ってそれぞれ張り出させ、外周側可撓
部材30の外周位置に設けた両碇着部材1 0 , 1
0’の張り出し部11.11’K跨って更に可撓部材
31を1層跨設して構成することが望ましい。
また、両碇着部材10,10’の張り出し部11,11
に跨って跨設した可撓部材31は、その外周側を、両碇
着部材1 0 , 1 0’の外周部において両碇着部
材10,10’間に跨設された、ゴム、合成樹脂、薄鉄
板等からなる可変形止水部材40によって被蓋されるこ
とが望ましい。
可変形止水部材40の機能は第1実施例のそれに準ずる
第3実施例に係る暗渠の継手B3は、第4図に示すよう
に、両碇着部材1 0 , 1 0’間に可撓部材33
を1層跨設し、耐力手段層201 ,202を可撓部材
33の内外周位置の夫々に1層づつ跨設したものから構
成されている。
暗渠の継手B3は、継手内部への土砂や地下水等の侵入
を阻止するために、碇着部材1 0 . 1 0’の外
周部に薄鉄板41とその外周側に張設されたゴム又は合
成樹脂板42との組合せ体からなる可変形止水部材40
を跨設して、外周耐力手段層201の外周側を被蓋する
ように構成することが望寸しい。
−可変形止水部材40の機能は第1実施例のそれに準ず
る。
第4実施例に係る暗渠の継手B4は、第5図に示すよう
に、両碇着部材1 0 , 1 0’間に可撓部材33
.34を2層跨設し、耐力手段層201 ,202を、
可撓部材33 .34間に1層と、外周可撓部材33の
外周位置に1層との、合せて2層跨設したものから構成
されている。
暗渠の継手B4は、継手内部への土砂や地下水等の侵入
を阻止するために、碇着部材10.10’の外周部に薄
鉄板41とその外周側に張設されたゴム、又は合成樹脂
板42との組合せ体からなる可変形止水部材40を跨設
して、外周耐力手段層201の外周側を被蓋するように
構成することが望ましい。
可変形止水部材400機能は第1実施例のそれに準ずる
次に第1実施例乃至第4実施例に用いられる屈撓性を有
する耐力手段自体について説明する。
耐力手段20は、ロープ21、チェーン22、ベルト2
3の何れか一つからなっており、それぞれ、第6図、第
7図、第8図にその一態様を示してある。
ただし、第6図、第7図、第8図は耐力手段20が各々
1本のロープ21、チェーン22、ベルト23からなる
ものを示しているが、更に第9図に示すように、複数本
が1束にまとめられているロープ束、チェーン束、ベル
ト束であってもよい。
耐力手段20の材質は、ロープ、チェーンまたはベルト
状に形成されたときに全体として強じんで、耐腐蝕性が
よく屈曲性または可撓性を有するものであればよく、た
とえばワイヤロープ、鉄鎖、化繊ベルトなど鋼製、化繊
製のものは使用に適する。
耐力手段20は、ロープ、チェーン、ベルトナどからな
る芯材を、たとえば、第10図に示すように、被覆材2
4で被覆して構成されたものであってもよーとのように
被覆材24で被覆することにより耐力千段20の耐蝕性
、防錆、耐久性を向上させることができる他、たとえば
芯線がチェーン22からなるようなものにあっては可撓
性のある棒状形状を保持することができるという効果も
達成することができる。
耐力千段20は、対向する暗渠A,A’が軸方向に相離
反する方向に一定量以上相対変位したときにそれ以上の
相対変位を拘束するように、その両端部を碇着部材に保
合又は掛合される。
第11図及び第12図は、碇着部材10が碇着部材10
′に対向する側部に開口12を有する筐体部13を備え
ており、耐力手段20がその端部に開口12の高さh1
より犬なる高さh2を有する係合突起25を備えてお
り、耐力手段20が開口12を挿通してその端部を筐体
部13内に一定の範囲まで移動可能且抜外れ不能に保持
されたものを示しており、第2図乃至第5図はこの係合
構造によって耐力手段20を碇着部材1 0 , 1
0’に保持させた場合を示している。
ここにおいて、第4図、第5図、第11図、第12図に
示すように係合突起25が碇着部材10と直接接触する
ことにより、摩耗したり、破損したりするのを防止する
ため、係合突起25と碇着部材10との間にゴム、合成
樹脂等よりなる緩衝材26を設けておくことが望ま17
いが、これは第2図、第3図に示すようになくてもよい
第11図及び第12図の係合構造においては、筐体部1
3はその開口12部に串歯状板片14を有しており、開
口12の高さh1は、串歯状板片14の串歯状切欠の底
辺15とこの底辺15に対向する開口辺16とによって
形成されてもよい。
串歯状板片14の切欠ピツチは、多数並設される耐力手
段20の間隔を規制している。
これらの構成によって、耐力手段20は、両暗渠A,A
が相離反する方向に相対変位するとき、係合突起25が
開口12周縁に当接する迄の一定範囲内の相対変位を許
容する。
第13図乃至第18図は耐力手段20の端部の碇着部材
10への別の3例の掛止構造を示しており、耐力千段2
0を撓ませた状態で両暗渠A,A間に渡設し、第13図
乃至第18図に示すような掛止構造を用いて耐力手段2
0を碇着部材10に離脱不能にかつ回動回能に掛合させ
てもよい。
第13図及び第14図に示す掛止構造は、碇着部材10
に固定された鉤状金具26aと、耐力手段20の端部に
耐力手段20を折り返して形成された輪状部27と、鉤
状金具26aと輪状部27とを挿通して両者を連結する
リング26bとから構成されている。
第15図及び第16図に示す掛止構造は、碇着部材10
に並列させて固定された一対のアイボルト28aと、耐
力手段20の端部に耐力手段20を折り返して形成され
た輪状部27と、一対のアイボル}28aの頭部の目孔
と輪状部27とを挿通して両者を連結するピン28bと
から構成されている。
第17図及び第18図に示す掛止構造は、碇着部材10
に固定された孔29aを有するブラケット29bと、耐
力手段20の端部に耐力手段20を折り返して形成され
た輪状部27と、該輪状部27に挿通されたコ字状金具
29cと、該コ字状金具29cの両端部に設けられたボ
ルト挿通孔29d,29dとブラケット29bの孔29
aとを挿通して、コ字状金具29cとブラケツ}29b
とを連結する、コ字状金具29cに取付けられたボルト
29eとから構成されている。
第13図乃至第18図に示す掛止構造では、耐力手段2
00両端は碇着部材10に離脱不能に掛止されているの
で、多数並設された耐力千段20の両端部における相互
間隔は自ずと規制されている。
耐力手段20の長手方向中央部には、耐力手段20の撓
みによって耐力手段20.20間に大きな間隙が生ずる
ことを防止するだめに、並設問隔を規制する間隔規制材
50が設けられている。
第1′9図は、該間隔規制材50が等ピッチに耐力手段
20挿通用の孔51が穿設された、ゴム、合成樹脂また
は鋼材の何れか一つの素材からなる、継手周方向に延び
る棒体からなる場合を示している0 第20図は、別型式の間隔規制材50を示したもので、
一側に等ピッチに凹状切欠52,53が形成された、ゴ
ム、合成樹脂、鋼材の何れか一つの素材からなる2つの
棒体54,55を、耐力手段20,20,・・・を凹状
切欠52 , 52 ,・・・に装入して挾持した状態
で、凹状切欠52 ,53同志を互に合せて組合わせた
、継手周方向に延びる組合せ棒体からなる場合を示して
いる。
第19図、第20図は間隔規制材の一例を示したもので
あり、耐力手段20 .20間の間隔を規制できれば他
の構成であ゛つても勿論さしつかえない。
可撓部材30,32,33,34は、その両端を碇着部
材に形成されている可撓部材取付用の座17.17’に
水密状態を維持して座着されている。
可撓部材30,32,33.34は、暗渠A,A間の相
対変位に十分追従できるように断面波形に形成されるこ
とが望ましいが、波の山、谷の数は図示のものに限定さ
れるものではない。
上記構成を有する暗渠の継手の作用について説明する。
暗渠A , A’間に相対変位が生ずる以前は暗渠の継
手Bは、第2図乃至第5図の状態またはそれに近い状態
にあり、継手内への地下水や土砂の侵入は阻止されてい
る。
仮りに、何らかの要因で地下水等が侵入しても、可撓部
材30.33で止水性が維持される。
この時可撓部材30.33の半径方向変形は耐力手段2
0が弛1せて碇着部材間に跨設されていることから、耐
力千段20は可撓部材30.33を全体的に包むように
支持し、可撓部材30,33の取付部に無理な力が作用
することを軽減することができる。
また、暗渠内流水も第3図及び第5図に示しだ実施例の
ように内周に可撓部材32,34が張設されている場合
は流水抵抗も小となり、円滑に流れる。
暗渠A,A間に、軸方向に接近する方向の相対変位が生
じた場合、その相対変位は、碇着部材1 0 . 1
0’に適量の間隔が設けられており、かつ耐力千段20
が屈撓性を有するので、無理なく吸収される。
暗渠A,A間に、軸方向に相離反する方向の相対変位が
生じた場合、第2図及び第5図の実施例においては、耐
力手段20の端部が碇着部材10に対して一定量移動す
ることにより、また第13図及び第18図の実施例にお
いては、撓ませた耐力手段20が除々に直線状に近づく
ことにより、その相対変位は無理なく吸収される。
この場合過度の相対変位が生ずると、可変形止水部材4
0が分断され、それによって第2図及び第3図の実施例
にあっては可撓部材31も損傷することがある。
このような場合には可撓部材30 ,33が半径方向内
側に変形して耐力手段層200 ,202を押圧するの
で、第2図及び第5図の実施例にあっては係合突起25
が碇着部材10の開口部周縁に当?された状態で、まだ
第13図及び第18図の実施例にあっては耐力手段20
の端部が碇着部材10に掛合された状態で、耐力手段2
0は弧状に撓んで緊張され、可撓部材30 ,33は全
体的に包まれるように耐力千段20で支持されることか
ら可撓部材30,33の取付部に無理な力が作用するこ
とが軽減される。
また、可撓部材30 . 33にかかる荷重は耐力手段
20を介して碇着部材1 0 . 1 0’に支持され
る。
このとき、耐力千段20に生ずる応力は、従来の剛体の
耐力部材では曲げ応力であるのに対し、引張応力である
から、耐力手段20の全断面が荷重の支持に有効に働ら
き、細い耐力千段20で大きな荷重を有効に支持できる
こととなる。
暗渠A,A′間に剪断変位(両暗渠A,A′が軸の平行
性を保ったtまずれる変位)、または角変位、(両暗渠
A,Aの軸が交角を発生する変位)が生じたときは、耐
力千段20が屈撓性を有するため、耐力手段20.20
同志、及び耐力手段20と碇着部材10との相互干渉に
よる拘束を受けることなく自由にその相対変位に追従し
てその相対変位を吸収する。
まだ、可変形止水部材40が損傷して地下水、土砂等が
可撓部材30 ,33に作用しても、前述と同様、耐力
手段20により効果的に荷重を支持することができる。
したがって、本発明による暗渠の継手によるときは、一
対の暗渠の対向する端面に夫々碇着部材を固定し、両碇
着部材間に、ゴム、合成樹脂等の弾性材よりなり半径方
向にも変形可能な筒状の可1撓部材を少なくとも1層跨
設し、かつ両碇着部材間に、弛みをもって継手軸方向に
延び屈撓性を有する耐力手段を、前記可撓部材の半径方
向変形を支持可能に多数並設して全体として筒状に形成
した耐力手段層を少なくとも1層跨設したので次の種々
の効果を得る。
(イ)可撓部材の半径方向変形は耐力手段によって支持
されるので、暗渠間に地下水や土砂が侵入しても可撓部
材の過犬な又は有害な変形は阻止され、可撓部材の耐久
性の低下や破損が防止される他、可撓部材が暗渠内に膨
出して暗渠内の流れを阻害したり、暗渠内の配管、構築
物を阻害することが阻止される。
(口)また耐力手段は屈撓性を有するので、剛体耐力部
材のような、耐力部材同志の干渉耐力部材と碇着部材と
の干渉による、暗渠の継手の作動範囲の限定を生じるこ
とはない。
(ハ)また、耐力手段は屈撓性を有するので、上述(口
)の如く暗渠の継手の作動範囲の限定を生じることがな
いため接続すべき一対の暗渠間に軸方向変位、剪断変位
、角変位、これらの組合せ変位が生じて耐力手゛段に荷
重がかかつても、またこれらの相対変位に伴なって地下
水や土砂が継手内に侵入し耐力手段に荷重がかかつても
、耐力手段は直線状又は弧状に緊張されて引張力を受け
るだけであるから、サイズ、圧力条件によって耐力手段
や碇着部材の構成を複雑に設計変更する必要はなく、従
って継手の種類も少なくて済む。
(ニ)また、耐力手段が屈撓性を有するので、前述のよ
うに、耐力手段に生じる応力は本質的には引張応力のみ
となり、従来の剛体耐力部材の暗渠の継手において必要
であった軸方向変位、剪断変位、角変位、まだはこれら
の組合せ変位により生じる複雑な引張り、剪断、曲げ等
の組合せ応力の個々に対する安全性をー々検討すること
が必要でなくなる他、継手の規格化も容易となる。
(ホ)耐力手段が屈撓性を有するため、耐力手段に生じ
る応力は引張り応力となり、耐力手段の全断面が荷重支
持に有効に働らくので、材料が少なくて済みその結果コ
ストの低減を図ることができる。
また従来の剛体の耐力部材に比べて極めて細い耐力手段
で荷重が支持できるので、暗渠の継手の小型化、設置ス
ペースの減少を図ることができる。
(ヘ)また、化繊ロープもしくはベルトtたは被覆材を
有する耐力手段を用いれば、耐蝕性、防錆が図られるの
で、継手の耐久性を著しく向上させることができる。
(ト)また耐力手段が屈撓性を有するため、従来の剛体
耐力部材の暗渠の継手において必要であった剛体耐力部
材の両端部を一定の範囲で移動可能に挿入するに必要な
碇着部材の大きな空間部が不必要または小さな空間部で
済むこととなり、碇着部材の小型化が可能となるので、
暗渠の継手の小型化、設置スペースの減少を図ることが
できる。
←)更に耐力部材は屈撓性を有するとともに弛みをもっ
て碇着部材間に跨設してあるため、可撓部材の半径方向
変形の支持を耐力手段層で可撓部材を全体的に包むよう
にして支持することとなり、可撓部材の取付部への無理
な力が作用することを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の暗渠の継手を用いて接続した暗渠の斜
視図、第2図は本発明の暗渠の継手の第1実施例に係る
、第1図のX−X線に沿う断面図、第3図は本発明の暗
渠の継手の第2実施例に係る、第1図のX−X線に沿う
断面図、第4図は本発明の暗渠の継手の第3実施例に係
る、第1図のX−X線に沿う断面図、第5図は本発明の
暗渠の継手の第4実施例に係る、第1図のX−X線に沿
う断面図、第6図はロープからなる耐力手段の部分正面
図、第7図はチェーンからなる耐力手段の部分正面図、
第8図はベルトからなる耐力手段の部分斜視図、第9図
はロープ束からなる耐力手段の部分斜視図、第10図は
被覆チェーンからなる耐力手段の断面図、第11図は耐
力手段の碇着部材への保合構造の断面図、第12図は第
11図の側面図、第13図は耐力手段の碇着部材への掛
止構造の一部断面正面図、第14図は第13図の平面図
、第15図は耐力手段の碇着部材への別の掛止構造の一
部断面正面図、第16図は第15図の平面図、第17図
は耐力手段の碇着部材への更に別の掛止構造の一部断面
正面図、第18図は第17図の平面図、第19図は間隔
規制材の斜視図、第20図は別の間隔規制材の斜視図、
である。 A , A′−・・暗渠、B1,B2,B3,B4・・
・暗渠の継手、1 0 , 1 0’・・・碇着部材、
11.11’・・・張り出し部、12.12’・・・開
口、1 4 , 1 4′−・・串歯状板片、20・・
・耐力手段、200,201,202・・・耐力手段層
、21・・・ロープ、22・・・チェーン、23・・・
ベルト、24・・・被覆材、25.25・・・係合突起
、 .30,31 ,32,33,34・・・可撓部材
、40・・・可変形止水部材、50・・・間隔規制材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一対の暗渠の対向する端面に夫々碇着部材を固定し
    、両碇着部材間に、ゴム、合成樹脂等の弾性材よりなり
    半径方向にも変形可能な筒状の可撓部材を少なくとも1
    層跨設し、かつ両碇着部材間に、弛みをもって継手軸方
    向に延び屈撓性を有する耐力手段を、前記可撓部材の半
    径方向変形を支持可能に多数並設して全体として筒状に
    形成した耐力手段層を少なくとも1層跨饅したことを特
    徴とする暗渠の継手。 2 特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記両碇着部材間に前記耐力手段層を1層跨設し、前
    記可撓部材を該耐力手段層の外周位置に1層跨設したも
    の。 3 特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記両碇着部材間に前記耐力手段層を1層跨設し、前
    記可撓部材を該耐力手段層の外周位置に1層跨設し、前
    記碇着部材の前記可撓部材の外周側の部分を対向する碇
    着部材に向って張り出させ、前記可撓部材の外周位置に
    前記両碇着部材の張り出し部に跨って更に可撓部材を1
    層跨設したもの。 4 特許請求の範囲第3項に記載の暗渠の継手において
    、前記両碇着部材の張り出し部に跨って跨設した可撓部
    材が、その外周側を両碇着部材間に跨設されたゴム、合
    成樹脂、薄鉄板等から形成された可変形止水部材によっ
    て被蓋されているもの。 5 特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記両碇着部材間に前記耐力手段層を1層跨設し、前
    記可撓部材を該耐力手段層の内外周位置の夫々に1層づ
    つ跨設したもの。 6 特許請求の範囲第1項の暗渠の継手において、前記
    両碇着部材間に前記耐力手段層を1層跨設し、前記可撓
    部材を該耐力手段層の内外周位置の夫々に1層づつ跨設
    し、前記碇着部材の前記耐力手段層の外周位置に設けた
    可撓部材の外周側の部分を対向する碇着部材に向って張
    り出させ、前記耐力手段層の外周位置に設けた可撓部材
    の更に外周位置に前記両碇着部材の張り出し部に跨って
    更に可撓部材を1層跨設したもの。 7 特許請求の範囲第6項に記載の暗渠の継手において
    、前記両碇着部材の張り出し部に跨って跨設した可撓部
    材が、その外周側を両碇着部材間に跨設されたゴム、合
    成樹脂、薄鉄板等から形成された可変形止水部材によっ
    て被蓋されているもの。 8 特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記両碇着部材間に前記可撓部材を1層跨設し、前記
    耐力手段層を該可撓部材の内外周位置の夫々に1層づつ
    跨設したもの。 9 特許請求の範囲第8項に記載の暗渠の継手において
    、前記可撓部材の外周位置に跨設した耐力手段層が、そ
    の外周側を両碇着部材間に跨設されたゴム、合成樹脂、
    薄鉄板等から形成された可変形止水部材によって被蓋さ
    れているもの。 10特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記両碇着部材間に前記可撓部材を2層跨設し、前記
    耐力手段層を、前記2層の可撓部材間に1層と、前記2
    層の可撓部材のうち外周側の可撓部材の外周位置に1層
    との、合せて2層跨設したもの。 11 特許請求の範囲第10項に記載の暗渠の継手にお
    いて、前記外周側の可撓部材の外周位置に跨設した耐力
    手段層が、その外周側を両碇着部材間に跨設されたゴム
    、合成樹脂、薄鉄板等から形成された可変形止水部材に
    よって被蓋されているもの0 12特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段がロープからなるもの。 13特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段がチェーンからなるもの。 14特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段がベルトからなるもの。 15特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段が複数本のロープを束ねたロープ束から
    なるもの。 16特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段が複数本のチェーンを束ねたチェーン束
    からなるもの。 17特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段が複数本のベルトを束ねたベルト束から
    なるもの。 18特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段がゴム、合成樹脂、布等の被覆材が被覆
    されたロープからなるもの。 19特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段がゴム、合成樹脂、布等の被覆材が被覆
    されたチェーンからなるもの。 20特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段がゴム、合成樹脂、布等の被覆材が被覆
    されたベルトからなるもの。 21 特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手におい
    て、前記耐力手段がゴム、合成樹脂、布等の被覆材が被
    覆されたロープ束からなるもの022特許請求の範囲第
    1項に記載の暗渠の継手において、前記耐力手段がゴム
    、合成樹脂、布等の被覆材が被覆されたチェーン束から
    なるもの。 23特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段がゴム、合成樹脂、布等の被覆材が被覆
    されたベルト束からなるもの。 24特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記両碇着部材がそれぞれ相対向する側部に開口を有
    する筐体部を備えており、前記耐力手段がその両端に前
    記開口の高さより犬なる高さを有する保合突起を備えて
    おり、前記耐力手段は前記開口を挿通してその端部を前
    記碇着部材の筐体部内に一定の範囲内で移動可能にかつ
    抜外れ不能に保持されているもの。 25特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段の各端部が各碇着部材に離脱不能に掛止
    されているもの。 26特許請求の範囲第1項に記載の暗渠の継手において
    、前記耐力手段の長手方向中央部に耐力手段の並設問隔
    を規制する間隔規制材が付設されているもの。
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