JPS5995095A - ミシンの自動糸通し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は上糸を針の目孔に通すための糸通し部材を備
えたミシンに関するものである。

従来技術 従来ミシンにおいて上糸を針の目孔に通すためには、そ
の上糸を予め定められた順序に従って糸調子皿、天秤、
糸取りばね等を周回して針の目孔に通す必要があり、こ
の周回作業はたとえ糸通し部材を備えたミシンにおいて
も変わりはない。つまり、糸通し部材は単に上糸を針の
目孔に通すだめのものであり、糸調子皿、糸取りばね等
への糸通しを省略し、たり容易にしたりするものではな
い。

しかも、糸調子皿、糸取りばね等への定められた順序に
従う糸通し作業は極めて難しいものであり、この糸通し
の順序を間違えると、たとえ針の目孔に糸を通しても縫
製作業を行い得ないものである。

発明の目的 この発明の目的は、前述した糸通しを予め定められた順
序に従って極めて容易に行うことができるミシンの自動
糸通し装置を提供することにある。

実施例 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。ミシン機枠の一部を構成する上方アーム１の
上面には先立て棒２が支持されており、その先立て棒２
には上糸供給源としての糸と１３が支持される。

第２図に示１ように、上方アーム１の左端面には取付板
１１が固定されている。また、上方アームＩＶｃは下端
に押え足１２を有する押え棒１３が支持されるとともに
、支軸１４罠より針棒支枠１５が揺動可能に支持されて
おり、その針棒支枠１５には針棒１６が上下動可能に支
持されている。

針棒１６の下端には目孔１７ａを有する縫針１７が取付
けられている。同じく針棒支枠１５にはスプリング１Ｂ
により常に下方へ向かつて付勢された糸通し棒１９が上
下動可能に支持され、その下端には糸掛け２０．フック
２１Ｆ１等を有する糸通し部材２１が設けられている。

糸通し棒１９にはスプリング２２により常に上方へ向か
つて付勢された糸通し作動部材２３が挿嵌され、その上
部に透設された斜状のガイド孔２４には前記糸通し棒１
９に突設されたピン２５が挿嵌されている。なお、以上
に述べた糸通し部材２１等の糸通し機構の詳細はこの出
願と同一出願人による実開昭５４−４８８７８号公報に
詳細に記載されている。

糸案内体３１は、第３図からも明らかなように取付板１
１に固定され、後方に開口する案内溝３３ａを有する案
内板３３と、その案内板３３に取付けられ前記案内板３
３の内端部を閉塞する弾性板３４とから構成され、前記
糸こま３からの上糸が３５と、取付板１１の前部の軸３
６に嵌挿されたスプリング３７と、そのスプリング３７
のばね力を糸調子皿３５に伝える連係レバー３８と、前
記スプリング３７のばね力を調節する調節つまみ３９と
から構成されており、前記糸案内体３１からの上糸が糸
調子皿３５間に挾持されて上糸に適度な張力が付与され
る。そして、調節つまみ３９を左右いずれかに回動操作
することにより上糸の張力を調節できるようになってい
る。

取付板１１の前部には軸４１により天秤４２が揺動可能
に支持されており、その天秤４２にはミシン支軸（図示
しない）上のベルクランク（同じく図示しない）に連結
される軸４３を介して糸引上げ運動かけ与される。この
天秤４２には天秤本体４８と、その天秤本体４８にピン
４４により取付けられた天秤案内板４５とよりなり、天
秤本体４８と天秤案内板４５との間には上方に開口する
間隙が形成され、また天秤案内板４５には天秤本体４８
の透孔４７内に遊挿される糸受は片４６が切起こされて
いる。そして、前記糸調子器３２からの上糸が天秤本体
４８と天秤案内板４５との間に案内され、糸受は片４６
上に掛渡される。

第４図に最もよく示されているように５．前記取付板１
１には上下方向に延びる支持部５１が折曲形成されてお
り、その支持部５１には上下方向に平行に延びる第１及
び第２のガイド溝５２．５３が透設されている。第２図
及び第４図に示すように前記支持部５１の後面には昇降
体５４が配置され、その下端部には前記第１ガイド溝５
２に嵌合する第１ガイトビ１５５と、第２ガイド溝５３
に嵌合する第２ガイドピン５６とが植設されるとともに
、上端部には第１ガイド溝５２に嵌合し前方へ突出する
長めの係合ピン５７が植設されている。

そして、昇降体５４がそれらの各ピン５５，５６゜５７
と、第１及び第２のガイド溝５２．５３との保合により
、第１及び第２のガイド溝５２．５３に沿って上下動可
能である。昇降体５４の上端部にはそれぞれ後方へ突出
する上部当接腕５Ｂ及び下部当接腕５９が形成されてお
り、この昇降体５４の下方移動に伴い上部当接腕５Ｂと
前記糸通し作動部材２３に突設された当接ピン６０との
当接によりその糸通し作動部材２３が下方へ押下げられ
る。

第４図及び第５図に示すように、前記糸案内体３１と天
秤４２との間に位置する案内部材としてのフック体６１
はその基端の軸６２において前記第１ガイド溝５２に上
下動及び回動可能に嵌合されている。一方、第２図に示
すように、フック体６１の下方において取付板１１に固
定されたビン６３に一端を固定したスプリング６４がそ
の上方において同じく取付板１１に固定されたビン６５
を周回してその他端が軸６２に近接するフック体６１上
の小ピン６６に上方から掛止めされており、このためフ
ック体６１がスプリング６４のばね力により常に上方へ
向かつて付勢されている。また、前記ビン６３に一端を
結着した連結ワイヤ６７が同じくビン６５を周回し、さ
らに前記昇降体５４上の第２ガイドピン５６を周回して
他端が軸６２に結着されている。従って、第２ガイドビ
ン５６を壱する昇降体５４が上昇または下降されると、
第２のガイドビン５６が動滑車、ビン６５が定滑車とな
り軸６２が昇降体５４の二倍の速度で上昇または下降さ
れ、これより、フック体６１が第４図に実線で示す位置
と２点鎖線で示す位置との間を移動される。また、第５
図に実線で示すように、フック体６１が上端位置に配置
されたときには、スプリング６４が収縮してそのばね力
が弱くなり、フック体６１が自重により軸６２を中心に
下方へ回動してフック部６１Ｂが糸案内体３１と天秤４
２との間の上糸供給路から側方へ外れる。また、連結ワ
イヤ６７によりフック体６１が引下げられると、その引
下げ開始時においてスプリング６４の反発力によりフッ
ク体６１はそのフック部６１ａがと糸供給路内に進入す
るように回動される。

第４図に示すように前記支狩部５１の上下方向はぼ中間
部においてその支持部５１の端縁には糸取りばね体６８
がその基端において固定され、その先端の糸掛部６８ａ
が前記フック部６１Ｂの上下動域の近傍に位置している
。また糸取りばね体６８の近傍において支持部５１には
案内片７０が固定され、その先端には前記糸取りばね体
６８の糸掛部６８ａの上方に位置する案内部７０ａが形
成されており、引下げられてきた上糸がこの案内部７０
ａに案内されて糸掛部６８ａに掛けられるようになって
いる。

前記支持部５１の前方において、取付板１１の上部及び
支持部５１の下端にはそれぞれ支持片８１．８２が折曲
形成され、その両支持片８１，８２間には上部はど前方
に位置するように傾斜するガイド軸８３が支持されてい
る。そのガイド軸８３には昇降作動体８４がその上端及
び中間部の折曲部８５．８６の透孔において上下動可能
に嵌挿され、常にスプリング８７のばね力により上方へ
け勢されている。昇降作動体８４の上端には押下げ片８
Ｂが突出形成され、その先端の三叉部８８ａが前記昇降
体５４の係合ビン５７に上方から嵌合しており、昇降作
動体８４の下降に伴いその二叉部８１と係合部５７との
係合を介して昇降体５４が下降される。昇降作動体８４
の下方延出部８９には長孔９０が透設されている。

前記長孔９０には手動操作体１０１がその後部の軸１０
２において回動及び上下動可能に支持されるとともに、
その手動操作体１０１の上面と昇降作動体８４の前記折
曲部８６との間には前記スプリング８１よりばね力の強
いスプリング１０Ｂが掛装されている。第２図および第
４図に示すように手動操作体１０１の下端には下方及び
前後両方向に開口する切欠部１０３と、後方に開口し上
糸を切欠部１０３の下端開口部へ横切るように掛渡す売
渡部１０４が形成されている。また、前記昇降作動体８
４の下方延出部８９の前面にはカム面１０５と、そのカ
ム面１０５の下端に連続するストッパ部１０６とが形成
され、手動操作体１０１の後面には前記カム面１０５及
びストッパ部１０６に相対する保合突起１０７が突設さ
れている。

そして、前記スプリング１０Ｂは保合突起１０７がカム
面１０５に係合する方向に付勢している。

手動操作体１０１の左側面にはその手動操作体１０１の
左側面との間で上糸を弾性的に挾持する糸挟持片１０９
が取付けられている。

なお、第１図に示すように、上方アーム１の左端面には
前記手動操作体１０１の上下動を許容する溝１１４を有
するとともに、アーム端部の内部機構を隠蔽する面板１
１５が設けられている。また図面において１１１は上方
アーム１の下端に位置する糸掛部、１１２は針孔１１３
を有する針板を示す。。

次に以上のように構成された糸通し装置の作用を説明す
る。さて、第２図は糸通し前の状態を示している。この
状態では、昇降作動体８４がスプリング８７のばね力に
より上方位置に配置されている。従って、糸通し作動部
材２３はスプリング２２のばね力により上端位置に配置
され、その糸通し作動部材２３のガイド孔２４と糸通し
棒１９のピン２５との係合を介して糸通し棒１９がと端
位置に引とげられ、糸通し部材２１が縫針１７の目孔１
７ａの上方に配置されている。塘た、昇降体５４が上方
に配備１されていることにより、連結ワイヤ６７に引下
げ力が働かず、フック体６１がスプリング６４のばね力
により上端位置に配置されるとともに、そのフック体６
１が自重により第６図に実線で示すようにフック部６１
ａがと糸供給路から若干外れるように回動配置されてい
る。

さらに、スプリング１０Ｂのばね力により手動操作体１
０１が引上げられてその保合突起１０７が昇降作動体８
４の下方延出部のカム面１０５から若干上方へ外れた位
置に係合して、その手動操作体１０１の基波部１０４が
下方アームの前面より前方に位置している。

この状態で、糸通し作業を行うには、まず、糸こま３上
の上糸を糸案内体３１に通し、そこから糸調子器３２を
経て天秤４２を通過させ、さらに、手動操作体１０１の
右側面からその手動操作体１０１の糸受渡部１０４に掛
渡し、その上糸の糸端を糸挟持片１０９と手動操作体１
０１との間に挾持する。従って、上糸は手動操作体１０
１の切欠部１０３の下端開口部に掛渡される。また、こ
の場合、糸案内体３１．糸調子器３２．天秤４２゜手動
操作体１０１の基波部１０４はそれぞれ上方アーム１の
外方に突出または露出しているので、以上の基波作業に
同等困難はない。

以上の作業を終了したら、次に手動操作体１０１を手動
操作により押下げる。このようにすると、スプリング１
０８はスプリング８７よりも強いばね力を有しているの
で、まず、昇降作動体８４が下降を開始する。このため
、昇降作動体８４の押下げ片８Ｂと昇降体５４の係合ピ
ン５７との係合を介して昇降体５４が押下げられ、その
昇降体５４の上部当接腕５Ｂと糸通し作動部材２３の当
接ビン６０との係合を介してその糸通し作動部材２３が
引下げられ、糸通し部材２１が下降する。

一方、昇降体５４の下降に伴い、連結ワイヤ６７を介し
てフック体６１の軸８２にスプリング６４のばね力に抗
する下方への力が付与される。このため、フック体６１
が第５図の実線位置からフック部６１　）１が」二糸の
供給路内に進入する位置まで回動された後に、昇降体５
４の二倍の速度で下降される。従って、糸調子器３２と
天秤４２との間の上糸が引下げられて、その上糸は案内
片７０の案内部７ＤｉｌｌＣ案内されて糸取りばね体６
Ｂの糸掛部６８ａの内に位置する。

そして、手動操作体１０１が下端位置に達した後は手動
操作体１０１がスプリング１０Ｂのばね力に抗して下方
移動されて、昇降作動体Ｂ４のカム面１０５に従い、ス
トッパ部１０６により規制されるまで回動される（第２
図２点鎖線の位置）。

このため、手動操作体１０１の切欠部１０３に掛渡され
た部分の上糸が縫針１７の目孔１７＆の前方に位置する
。

一方、昇降作動体８４が下端位置に達した状態において
は、糸通し部材２１も下端位置に達し、このときガイド
孔２４とビン２５との係合による斜状のガイド孔２４０
作用により糸通し棒１９が回動されて糸通し部材２１の
フック２１Ｂが縫針１７０目孔１７ａ内に後方から進入
してその目孔ｔｙａの前方に突出する。そして、前記切
欠部１０３１Ｃ掛渡された上糸がこのフック２１Ｂに掛
けられる。

その後、手動操作体１０１に対する下方への力を解除す
ると、前記とは逆に、そのフック２１Ｂが縫針１７の目
孔１７ａから後方へ抜けるように糸通し部材２１が回動
復帰されて上糸が針ＩＴの目孔１７Ｂに通される。そし
て、昇降作動体８４の上昇復帰に伴い昇降体５４の上昇
が許容される。

このため、スプリング６４のばね力により昇降体５４及
びフック体６１がそれぞれ上昇されて第２図及び第５図
の実線位置に復帰する。これにより、糸通し作動部材２
３が糸通し棒１９とともに上昇位置に復帰して糸通し部
材２１が元の位置に配置されるとともに、フック体６１
の復帰により上糸が糸取りばね体６８の糸掛部６８ａに
掛けられる。

従って、以上で糸通し作業が終了し、縫製を開始し得る
状態となる。

以上のようにこのミシンにおいては、糸案内体３１、手
動操作体１０１等に糸を掛渡した後に、手動操作体１０
１を下降操作させるのみで上糸を糸供給路を通して縫針
１７の目孔１７８に通すことができる。

発明の効果 以上実施例において例示したように、この発明は上糸供
給源からの上糸を捕捉して少くとも糸供給路中の糸取り
ばね体へ案内する案内部材と、ミシン機枠上で操作可能
に配置された１つの操作体とを設け、その手動操作体の
操作に関連して案内部材及び糸通し部材が動作するよう
に手動操作部材と両部材とを作動的に連結したことによ
り、糸通し作業を極めて容易に行うことができる優れた
効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明を具体化したミシンの自動糸通し装置を
示すものであって、第１図はミシンの全体を示す斜視図
、第２図は糸通し装置の機構全体を示す一部切断側面図
、第８図は糸通し装置の平面図、第４図は主にフック体
の関連構成を示す正面図、第５図はフック体部分を拡大
して示す正面図である。 上方アーム１、糸こま３、縫針１７、目孔１７ａ５糸通
し部材２１、糸調子器３２、天秤４２、フック体６１、
糸取りばね体６８、手動操作体１０１゜ 特許出願人　　　　ブラザー工業株式会社代理人　　弁
理士恩田博宣 特開昭５９−９５０９５　（７） 第４図 −も

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｌ　上糸供給源（３）から糸調子装置（３２）、糸取ば
   ね体（６−８）及び天秤（４２）を経て縫針（１７）の
   目孔（１７Ｂ）に向、う糸供給路を介して供給された上
   糸をその目孔（１７Ｂ）に通すために動作可能な糸通し
   部材（２１）“を備えたミシンにおいて、 前記上糸供給源（３）からの上糸を捕捉して少なくとも
   前記糸供給路中の糸取ばね体（６８）へ案内する案内部
   材（６１）と、ミシン機枠（１）上で操作可能に装置さ
   れた１つの手動操作体（１０１）とを含み、その手動操
   作体（１０１）の操作に関連して前記案内部材（６１）
   及び糸通し部材（２１）が動作するように手動操作体（
   １０１）と両部材（６１）（２１）とを作動的に連結し
   たミシンの自動糸通し装置。