JPS599507B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
- Publication number
- JPS599507B2 JPS599507B2 JP55137202A JP13720280A JPS599507B2 JP S599507 B2 JPS599507 B2 JP S599507B2 JP 55137202 A JP55137202 A JP 55137202A JP 13720280 A JP13720280 A JP 13720280A JP S599507 B2 JPS599507 B2 JP S599507B2
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- Japan
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- dielectric constant
- temperature coefficient
- composition
- porcelain composition
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は誘電体磁器組成物にかかり、特に温度係数が小
さく、誘電率が高く、高周波での損失角の小さい誘電体
磁器組成物を提供しようとするものである。
さく、誘電率が高く、高周波での損失角の小さい誘電体
磁器組成物を提供しようとするものである。
これまで誘電体磁器組成物としてはＭｇＴｌＯ２系、Ｃ
ａＴｉＯ３系、ＳｒＴｉＯ３系、ＣａＴｉＯ３一Ｌａ２
Ｏ３・ ２ＴｉＯ２−ＭｇＴｉＯ３系、およびＢａＯ一
ＴｉＯ２−Ｎｄ２０３系等の組成物が使用されている。
ａＴｉＯ３系、ＳｒＴｉＯ３系、ＣａＴｉＯ３一Ｌａ２
Ｏ３・ ２ＴｉＯ２−ＭｇＴｉＯ３系、およびＢａＯ一
ＴｉＯ２−Ｎｄ２０３系等の組成物が使用されている。
これらは、誘電率が１５〜２８０の範囲で、温度係数が
＋１００×１０−６〜−４５０×１６−６／℃の範囲内
にある。これら磁器組成物の最大の欠点は、温度係数が
小さくなるに従つて、高い誘電率が得られなくなり、さ
らに高周波での損失角も悪化するということである。コ
ンデンサを設計するにあたり、温度係数が特定の値に限
定された大容量のコンデンサを得るためには、電極の対
向面積を広げ、素体の厚みを薄くする以外に方法がない
。
＋１００×１０−６〜−４５０×１６−６／℃の範囲内
にある。これら磁器組成物の最大の欠点は、温度係数が
小さくなるに従つて、高い誘電率が得られなくなり、さ
らに高周波での損失角も悪化するということである。コ
ンデンサを設計するにあたり、温度係数が特定の値に限
定された大容量のコンデンサを得るためには、電極の対
向面積を広げ、素体の厚みを薄くする以外に方法がない
。
また、素体を薄くすると耐電圧特性の低下を来たすため
、あまり素体を薄くすることができない。したがつて、
この対策としては温度係数を小さくし、誘電率を高くし
、耐電圧を高くする以外に方法がない。近年、カラーテ
レビジョン受像機の中間周波増巾回路等において温度補
償用磁器コンデンサが広く使用されるようになつて来て
おり、特に温度係数が小さく（−３５０×１０１〜＋１
００×ＩＯＨ／℃）、また、高周波での損失角が小さく
、誘電率の高い材料が要望されるようになつている。
、あまり素体を薄くすることができない。したがつて、
この対策としては温度係数を小さくし、誘電率を高くし
、耐電圧を高くする以外に方法がない。近年、カラーテ
レビジョン受像機の中間周波増巾回路等において温度補
償用磁器コンデンサが広く使用されるようになつて来て
おり、特に温度係数が小さく（−３５０×１０１〜＋１
００×ＩＯＨ／℃）、また、高周波での損失角が小さく
、誘電率の高い材料が要望されるようになつている。
さらに、誘電体共振器用として、マイクロ波周波数帯で
の損失が小さく、かつ共振周波数の温度依存性が直線的
であるものが要望されている。本発明は、上述のような
問題点を解決し、温度係数が小さく、誘電率が高く、高
周波での損失角が小さく、また耐電圧の高い誘電体磁器
組成物を実現したものである。
の損失が小さく、かつ共振周波数の温度依存性が直線的
であるものが要望されている。本発明は、上述のような
問題点を解決し、温度係数が小さく、誘電率が高く、高
周波での損失角が小さく、また耐電圧の高い誘電体磁器
組成物を実現したものである。
すなわち、この組成物は、ＴｉＯ２が６４〜７３モル％
、ＢａＯが７．５〜１３モル％、Ｎｄ２Ｏ３が９．５〜
１６．５モル％、Ｂｉ２Ｏ３が２〜６．５モル％、およ
びＬａ２ｏ３が０．５〜３モル％の範囲内の組成を有す
る。なお、本発明の磁器組成物において、上記組成に限
定したのは、次の理由による。
、ＢａＯが７．５〜１３モル％、Ｎｄ２Ｏ３が９．５〜
１６．５モル％、Ｂｉ２Ｏ３が２〜６．５モル％、およ
びＬａ２ｏ３が０．５〜３モル％の範囲内の組成を有す
る。なお、本発明の磁器組成物において、上記組成に限
定したのは、次の理由による。
すなわち、ＴｉＯ２成分が６４モル％よりも少なくなる
と、誘電率が低下し、また７３モル％より多くなると、
温度係数が負に大きくなるために、好ましくない。Ｂａ
Ｏ成分が７．５モル％よりも少なくなると、誘電率が低
下し、また、１３モル％より多くなると、破壊電圧が低
下して耐電圧性が悪化するだけでなく、温度係数が負に
大きくなるので、好ましくない。Ｎａ２Ｏ３成分が９．
５モル％より少なくなる高周波での損失角が悪化し、１
６．５モル％より多くなると、誘電率が極度に低下する
ので、好ましくない。Ｂｉ２Ｏ３成分が２モル％より少
ないと、温度係数を小さくするという効果が乏しくなり
、また、それが６．５モル％よりも多くなると、破壊電
圧が低下して耐電圧性が悪くなるので、好ましくない。
Ｌａ２Ｏ３成分は特に高周波での損失角を小さくするに
有用なものであるが、それが０．５モル％よりも少ない
とその効果が乏しくなり、また、３モル％より多いと誘
電率が低下するので、やはり好ましくない。以上、各成
分の組成化の限定理由について述べて来たが、これら各
成分がそれぞれ単独では本発明の目的を実現することは
できない。
と、誘電率が低下し、また７３モル％より多くなると、
温度係数が負に大きくなるために、好ましくない。Ｂａ
Ｏ成分が７．５モル％よりも少なくなると、誘電率が低
下し、また、１３モル％より多くなると、破壊電圧が低
下して耐電圧性が悪化するだけでなく、温度係数が負に
大きくなるので、好ましくない。Ｎａ２Ｏ３成分が９．
５モル％より少なくなる高周波での損失角が悪化し、１
６．５モル％より多くなると、誘電率が極度に低下する
ので、好ましくない。Ｂｉ２Ｏ３成分が２モル％より少
ないと、温度係数を小さくするという効果が乏しくなり
、また、それが６．５モル％よりも多くなると、破壊電
圧が低下して耐電圧性が悪くなるので、好ましくない。
Ｌａ２Ｏ３成分は特に高周波での損失角を小さくするに
有用なものであるが、それが０．５モル％よりも少ない
とその効果が乏しくなり、また、３モル％より多いと誘
電率が低下するので、やはり好ましくない。以上、各成
分の組成化の限定理由について述べて来たが、これら各
成分がそれぞれ単独では本発明の目的を実現することは
できない。
上記５成分＊ネが上記組成範囲内にあつてはじめて所期
の目的を達成することができるのである。次に、本発明
にかかる磁器組成物の実施例ならびに比較例をあげて、
詳細に説明する。
の目的を達成することができるのである。次に、本発明
にかかる磁器組成物の実施例ならびに比較例をあげて、
詳細に説明する。
出発材料として、ＴｌＯ２、ＢａｃＯ３、Ｎｄ２Ｏ３、
Ｂｉ２Ｏ３、およびＬａ２Ｏ３を使用した。
Ｂｉ２Ｏ３、およびＬａ２Ｏ３を使用した。
これら成分を下表の組成比率になるよう秤取し、それぞ
れに焼成時の還元性を防止するために酸化剤として０．
２重量％のＭｎＯ２と０．１重量％のＳｌＯ２とをそれ
ぞれ添加した。配合物それぞれをウレタン内張リポツト
ミルで湿式混合し、その後水分を蒸発させてから、１１
００℃で１，５時間仮焼成した。得られた仮焼成物それ
ぞれを微粉砕してから、圧力約１０００ｋｇ／Ｃｒｉｌ
で直径２０關、厚さ１ｍｍの円板状に成型した。これら
成型物を１３６０℃で２時間保持して焼成した。得られ
た磁器素体のそれぞれに公知の方法で銀電極を焼付けて
形成した。なお、耐湿負荷寿命試験には、銀電極にリー
ド線をそれぞれ接続してからフエノール樹脂で被覆し、
さらにワツクス含浸をした試料を使用した。耐湿負荷寿
命試験は、温度６０℃、相対湿度９５（ｆ）の雰囲気中
において、電極間に直流電圧１０００Ｖを２０００時間
印加するという条件で実施した。各試料の特性を下表に
まとめて示す。上表の結果から明らかなように、本発明
の範囲内の組成物では良好な特性が得られる。
れに焼成時の還元性を防止するために酸化剤として０．
２重量％のＭｎＯ２と０．１重量％のＳｌＯ２とをそれ
ぞれ添加した。配合物それぞれをウレタン内張リポツト
ミルで湿式混合し、その後水分を蒸発させてから、１１
００℃で１，５時間仮焼成した。得られた仮焼成物それ
ぞれを微粉砕してから、圧力約１０００ｋｇ／Ｃｒｉｌ
で直径２０關、厚さ１ｍｍの円板状に成型した。これら
成型物を１３６０℃で２時間保持して焼成した。得られ
た磁器素体のそれぞれに公知の方法で銀電極を焼付けて
形成した。なお、耐湿負荷寿命試験には、銀電極にリー
ド線をそれぞれ接続してからフエノール樹脂で被覆し、
さらにワツクス含浸をした試料を使用した。耐湿負荷寿
命試験は、温度６０℃、相対湿度９５（ｆ）の雰囲気中
において、電極間に直流電圧１０００Ｖを２０００時間
印加するという条件で実施した。各試料の特性を下表に
まとめて示す。上表の結果から明らかなように、本発明
の範囲内の組成物では良好な特性が得られる。
特に、試料３は誘電率が高く、高周波（１０ＭＨｚ）で
のＱ値が大きく（すなわち損失角が小さい）耐湿負荷寿
命特性の良好なものである。さらに、破壊電圧が高く、
温度係数も±０ＰＰ［［ｌ／℃と小さく、良好なもので
あつた。以上の説明から明らかなように、本発明にかか
る磁器組成物は、小さな温度係数を有し、高い誘電率と
Ｑ値を有し、破壊電圧の高いものである。
のＱ値が大きく（すなわち損失角が小さい）耐湿負荷寿
命特性の良好なものである。さらに、破壊電圧が高く、
温度係数も±０ＰＰ［［ｌ／℃と小さく、良好なもので
あつた。以上の説明から明らかなように、本発明にかか
る磁器組成物は、小さな温度係数を有し、高い誘電率と
Ｑ値を有し、破壊電圧の高いものである。
Claims (1)
- １ ＴｉＯ＿２が６４〜７３モル％、ＢａＯが７．５〜
１３モル％、Ｎｄ＿２Ｏ＿３が９．５〜１６．５モル％
、Ｂｉ＿２Ｏ＿３が２〜６．５モル％、およびＬａ＿２
Ｏ＿３が０．５〜３モル％の範囲内の組成を有すること
を特徴とする誘電体磁器組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55137202A JPS599507B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55137202A JPS599507B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5761667A JPS5761667A (en) | 1982-04-14 |
| JPS599507B2 true JPS599507B2 (ja) | 1984-03-02 |
Family
ID=15193172
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55137202A Expired JPS599507B2 (ja) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS599507B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61186210U (ja) * | 1985-05-13 | 1986-11-20 | ||
| JPH03112910U (ja) * | 1990-03-01 | 1991-11-19 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6022452B2 (ja) * | 1982-08-13 | 1985-06-01 | 三菱鉱業セメント株式会社 | 誘電体磁器組成物 |
| JPS61215255A (ja) * | 1985-03-18 | 1986-09-25 | 京セラ株式会社 | 誘電体磁器組成物 |
| JPS6229008A (ja) * | 1985-07-29 | 1987-02-07 | 太陽誘電株式会社 | 誘電体磁器組成物 |
-
1980
- 1980-09-30 JP JP55137202A patent/JPS599507B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61186210U (ja) * | 1985-05-13 | 1986-11-20 | ||
| JPH03112910U (ja) * | 1990-03-01 | 1991-11-19 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5761667A (en) | 1982-04-14 |
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