JPS599398Y2 - テ−プ種別インジケ−タ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、複数種類のテープに応じて録音バイアスおよび
イコライザ特性等の切替えをなすテープセレクタスイッ
チと連動し、このセレクタスイッチで選定したテープの
種類を表示してなるテープ種別インジケータに関する。

近年、コンパクト化されたカセットテープが多用されて
いるが、その中でも磁気特性の異なる数種類のコンパク
トカセットが実用化されている。

したがって、近時録音再生装置ではテープセレクタスイ
ッチを設けて、使用されているテープの種類に応じて選
択切替操作し、そのテープに最適な録音・再生特性を得
るべく装置の録音バイアスおよびイコライザ特性を切替
えている。

そして、このテープセレクタスイッチの切替えに応じて
使用されるテープの種類をランプ表示あるいはセレクタ
スイッチのポジションに記された印字によってテープの
種別を示していた。

しかしながら、このような表示方法はテープの種類が増
すにつれテープセレクタスイッチの切替操作が煩雑を極
めるため、度々スイッチの切替え忘れをきたし装置に装
填されるテープの種類とセレクタスイッチのポジション
とが一致せず、かえってテープに記録された信号の特性
を低下させていた。

このことは、従来のこの種の切替えによる表示ランプ等
の配置がテープセレクタスイッチの近くに位置するとと
もに、このセレクタスイッチが装置の内部空間の設計上
から、またキャビネットの意匠的見地から配置されてい
たことに起因する。

したがって本案は、かかる欠点を解決する目的でなされ
、特に本案はこの種のテープセレクタスイッチの選択切
替操作を必要とするコンパクトカセットの交換時におい
て、必ず作動されるカセットハウジング部にテープ種別
インジケータを設けたものを提供する。

また本案の他の目的は、本案テープ種別インジケータを
カセットハウジング部の特に、カセットの装填の有無並
びにカセットテープの走行状況を知るための透明部と対
設させ、カセットの交換時におけるこの種インジケータ
の見落し並びにセレクタスイッチの切替え忘れを防止す
る点にある。

以下本案を実施例図面に添って説明するが、便宜上この
種の装置としてラジオ付カセットテープレコーダを例と
し、３種類のカセットテープすなわちヘリクロムオキサ
イドテープ（以下単にＦｅＣｒと称す）、２酸化鉄テー
プ（以下単にＬ．Ｈと称す）、２酸化クロムテープ（以
下単にＣｒＯ２と称す）を適宜切替えるテープセレクタ
スイッチと連動するテープ種別インジケータの場合につ
いて説明する。

ＣｒＯ２テープの場合には、そのカセット後部にこのカ
セット特有の凹穴を従来から有するから、この凹穴と連
動させた周知の機構を用いて他の特性のテープカセット
と異なることを自動的に検知し、適宜点灯回路を切替え
て対応する表示ランプを点灯させればよい。

したがってここで使用される手動のテープセレクタスイ
ッチとしては、ＬＨテープとＦｅＣｒテープカセットの
装填が行なわれた場合にのみ２者択一の切替操作を必要
とするものを例示している。

第１図はこのような場合における本案テープ種別インジ
ケータを備えたカセットハウジング部１と「ＥＱ」と印
字されたテープセレクタスイッチ２を示す一部切欠正面
図である。

このカセットハウジング部１は周知のようにエジエクト
釦３によって開閉され、図示しない適宜種類のコンパク
トカセットが装填される。

また、テープセレクタスイッチ２は図の印字「７０」が
ＦｅＣｒテープの装填時、印字ｒｌ２０ＪがＬＨテープ
の装填時における切替ポジションを示している。

第２図はこのような本案テープ種別インジケータが設け
られたカセットハウジング部１を拡大した一部切欠き正
面図を示すものである。

カセットハウジング部１は周知の合或樹脂等によりモー
ルド或形されたもので、その面の略中央部にカセットウ
インドウ４を形威している。

また、このカセットハウジング部１は内部に図示しない
ＬＥＤ等の表示ランプが取付けられたプリント基板がカ
セットウインドウ４の一部分の面を占める位置に組込ま
れている。

このプリント基板は図示しないが極めて極くなるよう構
或することによって、カセットハウジング部１内に組込
むことができる。

その結果、カセットハウジング部１からは適宜ＬＥＤ等
の表示用ランプのリード線が引き出され、すでに述べた
図示しない周知の点灯回路と接続されている。

一方、カセットハウジング部１のカセットウインドウ４
は、内部が透視できる透明部５１と裏面より黒色印刷さ
れたインジケータ部５２とで構威される一体の板体５に
よって覆われている。

このインジケータ部５２は、カセットハウジング部１の
内部に設けられたＬＥＤ等の表示用ランプと対応する位
置に透明窓部５３を有し、この窓部５３と対応してテー
プの種別を表わす文字部５４が裏面より白色印刷されて
いる。

その結果、表示用のＬＥＤ等のランプの点灯はインジケ
ータ部５２の窓部５３より識別することができる。

以上のようにして本案は、テープ種別インジケータをカ
セットの出し入れの行なわれるカセットハウジング部に
設けることにより、カセットの装填交換の都度テープセ
レクタスイッチのポジションを確認することができ、ま
たカセットハウジング部の内部を透視することのできる
透明部に並置することにより、これにカセットが装填さ
れているか否かの確認と同時にテープセレクタスイッチ
の正しいポジションを常に識別することができるもので
ある。

以上本案をラジオ付テープレコーダを例とし３種類のテ
ープの場合に添って説明してきたが、本案はこれに限る
ことなく多種類のテープ並びに他のテープデッキ等の装
置に適応できることはいうまでもない。

また、本案インジケータ部５２が透明部５１と並置した
場合を例示したが、これに限ることなく他の適宜カセッ
トハウジング部１の面上であれば可である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案実施例の一部切欠き正面図、第２図は本案
実施例の要部拡大切欠き正面図である。 １・・・・・・カセットハウジング部、２・・・・・・
テープセレクタスイッチ、３・・・・・・エジエクト釦
、４・・・・・・カセットウインドウ、５・・・・・・
板体、５１・・・・・・透明部、５２・・・・・・イン
ジケータ部、５３・・・・・・透明窓部、５４・・・・
・・文字部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数種類のテープカセットが出し入れされるカセットハ
   ウジング部と、このハウジング部に装填されるテープカ
   セットに収納されたテープの特性に応じて回答を切替え
   るテープセレクタスイッチと、前記カセットハウジング
   部の適宜面に設けられ前記テープセレクタスイッチと連
   動し装填されたテープの種別を表示する表示用ランプと
   を備えたことを特徴とするテープ種別インジケータ。