JPS599349Y2 - 自動販売機の商品取出口装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は商品排出装置から排出された商品を商品シュー
トを介して商品取出口へ排出するよう構戊した自動販売
機の商品取出口装置に関するものであり、販売された商
品が前記取出口装置内に排出されたときのみ取出口が開
放可能となる取出口装置を提供するものである。

以下本考案の実施例を図面に基づき説明する。

１は自動販売機本体で、前面の扉２には選択ボタン３、
硬貨投入口４、商品取出口５等を設けている。

６は下部に商品排出装置７を設けた商品収納棚、８は商
品排出装置７から排出された商品を取出口５に案内送出
する商品シュート、９は断面を略Ｌ字状に形威した内扉
で、商品シュート８がら送出されて来た商品を載置する
載置部１０と前記取出口５を通常閉塞する閉塞部１１と
を形威している。

また該内扉９は載置部１０下部を回動自在に軸支される
と共に該軸支部１２は上下動自在に構威されている。

即ち内扉９は軸支部１２を中心に回動可能であり、且つ
上下動可能に構威されている。

１３は前記内扉９を販売する商品の重量よりも小なる弾
性力によって常時上方に付勢するバネである。

即ち内扉９の載置部１０に商品が載置された場合は、そ
の商品重量によって内扉９は下部所定位置に下動し、ま
た載置部１０に商品が載置されてない場合にはバネ１３
の弾性力によって内扉９は上部所定位置に保持されるよ
う構或している。

１４は上端を回動自在で下端を前記内扉９の閉塞部１１
上端に係合するよう設けたロック部材で、扉２の回動阻
止部１５によって前方への回動は阻止され、後方への回
動のみ許されるよう設けている。

１６は内扉９の所定以上の後方への回動を阻止する内扉
受である。

１７は後方に張出した把手部１８を有する外扉で、前記
内扉９の前面に位置するよう下端部を回動自在に軸支す
ると共に前記取出口５を通常閉塞するよう設けている。

１９は前記外扉１７ノ回動動作時に前記商品シュート８
がら載置部１Ｃへの商品導入を阻止するよう商品シュー
ト８下靖部から突出して商品通路２０を閉塞する阻止部
２１と前記載置部１０上に商品が無いときに前記閉塞部
１１後壁に当接するよう形威された当接部２２と載置部
１０上に商品を有しているときに商品に当接するよう形
威した当接部２３とを有する阻止板で、端部を前記外扉
１７の下端部に固着せしめている。

上記構威に於ける動作を説明する。

商品収納棚６の商品ａが排出装置７によって排出される
と、商品ａは商品シュート８上を摺動案内されて取出口
５内の載置部１０上に載置される。

従って内扉９は載置された商品ａの重量によってバネ１
３の弾性力に抗して下部所定位置に下動し、閉塞部１１
の上端はロック部材１４の下端部より下方に移動する。

この状態は第３図に示す。そして外扉１７を手動によっ
て軸支部を中心に前方、即ち第２図に於て反時計方向に
回動せしめると、阻止板１９の当接部２３は前記載置部
１０上の商品ａに当接し、該商品ａを押圧する。

従って内扉９は前記外扉１７と同様に軸支部１２を中心
に反時計方向に回動し、取出口５を開放して商品ａを取
り出す動作位置へ回動する。

この時、阻止板１９の阻止部２１は商品シュート８の下
端部より商品通路２０内に突出して該商品通路２０を閉
塞する。

この状態を第４図に示す。

そして取出口５から商品ａを取り出すと内扉９はバネ１
３の弾性力によって上部所定位置に上動する。

然る後に手動による外扉１７の回動動作を中止すると、
該外扉１７は阻止板１９の重量によって軸支部を中心に
第４図に於て時計方向に回動すると共に、把手部１８の
後壁によって内扉９を押圧するため内扉９も外扉１７と
同様に回動する。

そして内扉９の閉塞部１１上端がロック部材１４の位置
に到達すると、該閉塞部１１上端はロック部材１４の下
端に当接して後方に押圧する。

この状態を第５図に示す。

従ってロック部材１４は軸支部を中心に第５図に於て反
時計方向に回動する。

そして更に内扉９が後方に回動して移動すると閉塞部１
１とロック部材１４との押圧係合状態が解がれ、ロック
部材１４は軸支部を中心に時計方向に回動して復帰する
と共に、内扉９の閉塞部１１上端は内扉受１６に当接し
て回動を停止する。

従って内扉９と外扉１７は共に取出口５を閉扉し、阻止
板１９の阻止部２１は商品通路２０から逃がれて該商品
通路２０を開放する。

次に内扉９の載置部１０に商品が載置されて無いときに
外扉１７を回動せしめた場合の動作を説明する。

外扉１７を前方、即ち軸支部を中心に第６図に於て反時
計方向に回動すると阻止板１９の阻止部２１は商品通路
２０内に突出して商品通路２０を閉塞すると共に当接部
２２が内扉９の閉塞部１１に当接する。

然しなから内扉９の載置部１０に商品が載置されて無い
ために該内扉９はバネ１３の弾性力によって上部所定位
置に保持状態にある。

従って内扉９の閉塞部１１上端はロック部材１４の下端
に当接して外扉１７の回動に追従しないロック状態とな
り、内扉９はそれ以上の前方への回動を阻止されて取出
口５は開放されない。

また外扉１７も内扉９の閉塞部１１に当接部２２が当接
するためそれ以上の回動を阻止される。

本考案は上述したように、排出装置がら排出された商品
を載置する載置部と取出口を通常閉塞する閉塞部とを有
し且つ上下動可能な内扉と、該内扉の前面に位置して取
出口を通常閉塞する外扉と、該外扉動作時に商品通路内
に突出して商品の導入を阻止するよう外扉に連絡して或
る阻止部と、前記載置部が商品載置状態にないときに前
記外扉の回動に追従しないように前記内扉を係止し取出
口の開放を阻止するロック部材とを夫々具備して或り、
前記載置部に商品が載置されると前記内扉はその商品の
重量によって下動してロック部材とのロック状態を解き
、商品を取り出す動作位置へ前記外扉と共に回動可能に
設け、また前記載置部に商品が載置されて無いときには
ロック部材によって前記内扉の取出口開放を阻止するよ
う構威せしめたものである。

即ち排出装置がら商品が排出されて載置部上にその商品
が載置されているときのみ取出口を開放できるよう構或
したものである。

従って無用な取出口の開放を防ぐことが出来るため、悪
戯の防止が出来ると共に、冷却または加温商品自動販売
機等に於て、無用な取出口の開放による庫内温度の上昇
または下降を防止できる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による自動販売機の斜視図、第２図は本
考案の一実施例を示す断面側面図、第３図〜第６図は同
様の動作説明図である。 ５・・・商品取出口、７・・・商品排出装置、９・・・
内扉、１０・・・載置部、１１・・・閉塞部、１４・・
・ロック部材、１７・・・外扉、２０・・・商品通路、
２１・・・阻止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 商品排出装置から排出された商品を、商品通路を介して
   本体前面に設けた取出口に排出するように構或した自動
   販売機において、前記取出口を開放したときに前記商品
   通路を閉塞する阻止部を設けた阻止板を後部に設け前記
   取出口を閉塞する閉塞位置と商品を取出す動作位置とに
   回動可能なよう下端を回動自在に設けられ、かつ常時取
   出口を閉塞する方向に付勢された外扉と、前記排出装置
   から排出された商品を載置する載置部と前記取出口を開
   閉可能な閉塞部とを有して前記外扉内に下端を回動自在
   かつ上下動可能に軸支され、バネにて常時上方へ付勢さ
   れるも商品の載置により下動する内扉と、通常時の前記
   内扉の上端に係合可能に設けられ該保合時内扉の開扉を
   阻止するとともに復帰時の内扉に係合すべく後方へ可動
   可能なロック部材とから或り、前記内扉は商品の載置に
   よりロック部材との保合を解除し、前記外扉を商品取出
   し動作位置へ回動すると載置した商品に前記阻止板が当
   接して外扉とともに前記取出口を開放し、また朴扉の閉
   塞位置への復帰時に該外扉とともに後方へ復帰して該復
   帰時にロック部材を後方へ可動せしめて該ロック部材と
   保合可能な通常位置に復帰するよう構或した自動販売機
   の商品取出口装置。