JPS594389Y2

JPS594389Y2 - 自動販売機

Info

Publication number: JPS594389Y2
Application number: JP8970778U
Authority: JP
Inventors: 敏彦浅川; 正淵上
Original assignee: 三洋電機株式会社
Priority date: 1978-06-27
Filing date: 1978-06-27
Publication date: 1984-02-08
Also published as: JPS557085U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野。

本考案は自動販売機に関する。

（ロ）従来技術。

従来の自動販売機を第１図〜第３図に基づいて説明する
と、庫蔵本体１は内部を仕切壁２により複数個の商品収
納室３，３・・・に区画され、本体１の前面には扉体４
が一側を枢支されて開閉自在とされている。

そして、この扉体４には夫々前記商品収納室３，３・・
・に対応して開閉自在な商品取出口扉５，５・・・が設
けられ、取出口扉５，５・・・は前記庫蔵本体１の一側
に設けた硬貨投入口６より規定額の硬貨投入後、対応す
る選択釦７，７・・・の操作により開扉可能とされる。

前記扉体１は通常第２図の様に閉塞され、第１図のよう
に開放されるのは管理者の所有する鍵等によってのみ威
される。

又、この扉体４の前面には図示されないが化粧界が枢着
されている。

次に前記商品取出口扉５のロック機構に付いて説明する
。

各商品取出口扉５の一側内端には鉤部８，８・・・が設
けられている。

一方、扉体４の前面には前記鉤部８，８・・・が挿入す
る孔部９，９・・・が夫々対応して設けられている。

又、扉体４内には二つの部材にて構成されたケース体１
０が夫々固定されており、このケース体１０内には、ロ
ック操作板１１が、ケース体背壁１０に穿った案内孔１
２．１２に遊挿される支承軸１３及びリセットシャフト
１４を介して上下摺動自在に装着されている。

前記ロック操作板１１は側端に、前記鉤部８と係合する
鉤片１５を有すると共に、上端にはロック孔１６が開設
されており、この孔１６に、前記ケース体１０内に固定
したロックソレノイド２５の従動子１７がコイルスプリ
ング等の弾力によって突出挿通して、通常ロック操作板
１１が自重にて、或いは図示しないがバネ等による下動
を阻止している。

この状態で、第３図の如く、ロック操作板１１の鉤片１
５と商品取出口扉５の鉤部８とは引っ掛り合って、取出
口扉５を開かないようロックしている。

更に、前記リセットシャフト１４は、ロックが外れてロ
ック操作板１１が下がった後、再び外部より上昇出来る
よう、扉体４の裏面カバー１８に開穿した長孔１９より
庫内１側に突出している。

今、上記構成にて通常の販売方法を説明すると、販売前
に於いては、商品取出口扉５は第３図の様に、ロック操
作板１１は上昇していて上端のロック孔１６にロックソ
レノイド２５の従動子１７が嵌まってその下降は阻止さ
れている。

そして、この状態で、ロック操作板１１の鉤片１５と取
出口扉５の鉤部８とがかみ合い、取出口扉５は閉扉状態
にロックされている。

今、硬貨を硬貨投入口６より規定額投入し、所望の選択
釦７を押すと、ロックソレノイド２５が励磁されて、従
動子１７がロック孔１６より引っ込む。

すると、ロック操作板１１がその自重、或いは引っ張り
コイルスプリング（図示せず）により点線図示のように
下降する。

その結果、鉤片１５と鉤部８の係合が解かれるので、商
品取出口扉５は開扉可能となり、中の品物を取り出せる
。

商品取売後、管理人が商品を充填する時は、先ず鍵で扉
体４を開け、各商品収納室３，３・・・に商品を入れた
ら、扉体４裏に突出しているリセットシャフト１４を上
方に持ち上げる。

すると、ロック操作板１１は上昇させられ、最上位置に
来ると、再びロックソレノイドの従動子１７がコイルバ
ネの弾力で、ロック孔１６に嵌まり、第３図の様に、元
のロック状態に戻る。

こうして各商品取出口扉５゜５・・・は閉扉状態にロッ
クされる。

而しながら、商品取出口扉５を開くと、取出口扉５の鉤
部８が侵入する扉体前面の孔部９，９・・・が夫々露出
するので、顧客のイタズラにより、指或いはハシ等でロ
ック操作板１１を上方に移動させることが可能である。

このようなイタズラ操作が威されて、ロック操作板１１
が上昇されると、商品取出口扉５は開放しているにも係
わらず、ロック操作板１１のロック孔１６とロックソレ
ノイドの従動子１７は嵌合し、ロック操作板１１のロッ
ク状態となる。

即ちイタズラによるリセットである。従って、これを解
除するためには通常の販売動作と同様に所定の硬貨を投
入し、販売動作をせねばならず管理者にとっては迷惑で
あるばかりでなく、設置場所によって、商品補充人と集
金係員とが別人である場合には、特に両者の間にトラブ
ルが発生し易い。

（ハ）考案の目的本考案は商品取出後、この取出口扉を、商品の補充が管
理者によって行なわれないうちに、イタズラ操作によっ
てロックしてしまう、所謂「イタズラリセット」を未然
に防止することを目的とする。

に）考案の構成本考案は、硬貨の投入により商品取出口扉のロックを解
除する上下摺動自在なロック操作板を扉体内に設けると
共に、ロック操作板には後方に突出するリセットシャフ
トを設け、販売時にロック操作板が降下した時、リセッ
トシャフトと下端が対向する様回動するリセット防止板
を扉体裏面に枢着してなる自動販売機である。

また、リセット防止板の下端には、リセットシャフトの
係合用凹所を形成してなるものである。

（ホ）実施例第４図及び第５図に基づいて説明するが、従来例と同一
のものには同一の番号を付すこととする。

かくして扉体４の裏面カバー１８に開設された長孔１９
より収納室方向に突出した前記リセットシャフト１４の
上方に、上端をやはりこの裏面カバー１８に固定した支
軸２０に一定角度、揺動自在なるようリセット防止板２
１が枢着されている。

そして、このリセット防止板２１は販売後、第４図で示
す実線状態の如く鉛直位置となるが、リセットシャフト
１４と対応する下端部分には凹部２２が設けられている
。

２３は販売後、このリセット防止板２１がその凹部２２
と前記リセットシャフト１４とが対応する位置にて回動
を停止する様に設けられた位置決め突起であって、裏面
カバー１８に設けられている。

更に、２４はこのリセット防止板２１に設けられたリセ
ット操作用の突片で、通常のリセットを、この突片２３
に指を引掛ってリセット防止板２１を第４図で一点鎖線
状態の様に上方へ回動させて、リセットシャフト１４に
対する凹部２２を逃がし、次いで、リセットシャフト１
４を上昇できるような仕組みとなっている。

以上の如き構造であるから、販売前はリセット防止板２
１は第４図の一点鎖線の如く、傾むいていて、リセット
シャフト１４にて下方への回動を規制されている。

又、取出口扉５のロック状態は第３図の通りである。

こ・で、通常の販売が威されると、リセットシャフト１
４は降下し、リセット防止板２１も実線状態の鉛直位置
となり、リセットシャフト１４と凹部２２とが対応する
。

今、イタズラにより、扉体前面の孔部９よりロック操作
板１１を上げ、リセットシャフト１４を持ち上げようと
しても、リセットシャフト１４は凹部２２と当接し、そ
れ以上の上方への移動が出来ない。

尚、実施例では凹部２２を設けて、これにリセットシャ
フト１４を係合させているが、要はリセットシャフト１
４を上昇できなくすれば良いのだから、単にリセット防
止板２１の下端部分をリセットシャフト１４に対向させ
るだけでも十分である。

即ち、本考案はリセットシャフト上方の扉体裏面に、一
端を軸支したリセット防止板を一定角度揺動自在なるよ
う装着しである。

そして、このリセット防止板は販売時に、前記ロック操
作板が降下した時自然に下方に回動し、その下端が前記
リセットシャフトに対向するようになる。

従って通常のリセット動作では、指でこのリセット防止
板を上方へ回動してその下端部をリセットシャフトから
退避させることによって、リセットシャフトを上昇させ
ロック操作板のロック状態に戻せるが、イタズラ操作に
より、リセットシャフトを上昇させても、この時はリセ
ットシャフトはリセット防止板の下端部分に当接してそ
れ以上の上昇が出来ない。

（へ）考案の効果本考案はイタズラによるリセットを未然に防止できるの
で、管理上のトラブルの少い自動販売機を提供できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は商品充填の為、管理人による扉体が開かれた時
の従来の自動販売機の外観図、第２図は同じく通常の販
売動作により所望とする商品取出口扉が開かれた状態の
外観図、第３図は同じく商品取出口扉のロック機構を示
す要部断面図、第４図は本考案に係るイタズラによるリ
セットの防止構造を示す正面図、第５図は第４図と同様
趣旨の側断面図である。３．３・・・商品収納室、１・・・本体、５，５・・・
商品取出口扉、４・・・扉体、１１・・・ロック操作板
、１４・・・リセットシャフト、２１・・・リセット防
止板。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】１内部を複数個の商品収納室に区画した本体と、前記
商品収納室に夫々対応する商品取出口扉を有する扉体と
より戊るものに於いて、硬貨の投入により前記商品取出
口扉のロックを解除する上下摺動自在なロック操作板を
前記扉体内に設けると共に、前記ロック操作板には後方
に突出するリセットシャフトを設け、販売時に前記ロッ
ク操作板が降下した時、前記リセットシャフトと下端が
対向する様回動するリセット防止板を前記扉体裏面に枢
着してなる自動販売機。２前記リセット防止板の下端には、前記リセットシャ
フトの係合用凹所を形成してなる実用新案登録請求の範
囲第１項記載の自動販売機。