JPS599302B2 - 工具締付装置 - Google Patents

工具締付装置

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JPS599302B2
JPS599302B2 JP3047476A JP3047476A JPS599302B2 JP S599302 B2 JPS599302 B2 JP S599302B2 JP 3047476 A JP3047476 A JP 3047476A JP 3047476 A JP3047476 A JP 3047476A JP S599302 B2 JPS599302 B2 JP S599302B2
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JP3047476A
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尚一郎 臼井
進 今井
敏彦 水野
芳郎 内田
勲 樋口
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は,工作機械の工具締付装置の改良に関するもの
であり、特に主軸端の形状が大径工具はもとより,アダ
プタを介してシャンク形状の異なる小径工具をも受入れ
る事が可能な工作機械において、大径工具と小径工具の
選択的な締付け開放動作を行なうことを可能とした工具
締付装置の提供Kある。
従来から種々の形式の自動工具交換装置が開発されてい
るが、工具交換時間を主題として見直した時、工具主軸
を支承した主軸頭に、工具貯蔵マガジンと工具転送腕と
を装備した所謂主軸頭一体形の自動工具交換装置が最も
能率的である。
しかし、上記主軸頭一体形の自動工具交換装置は、種々
の制約から一般的に、工具貯蔵マガジンに保有される工
具本数が限定される欠点があった。
この問題点を解決するため、シャンク形状の異なる大径
工具群と小径工具群とを、工具貯蔵マガジン内に互に干
渉しないよう最小限の間隔をあけて、不等ピッチに並べ
た形式の工具貯蔵マガジンが提案される。
しかし,従来の工具締付装置では,このようなシャンク
形状の異なる大径工具と小径工具の、主軸への選択的な
締付け開放動作を行なうことが不可能であるため、前述
した形式の工具貯蔵マガジンを採用することができなか
った。
また、近年多数の種類の異なる工作慎械を,コンピュー
ターによって一括制御する群制御方式ノ生産ラインが普
及してきているが、この場合に,全体としての工具本数
を減らし,工具の効率的な利用と維持管理費の低減を図
る為,種類の異なる工作機械間で、工具を転用して共通
に使用する方法が提案されている。
このように生産ラインに、主軸端の形状が大径工具はも
とよりアダプタを介して小径工具をも受入れる事ができ
る自動工具交換装置付工作機械を組み込んで、工具の転
用を図る場合にも、従来とは異なる工具締付装置が必要
となる。
本発明の目的は,大径工具と該大径工具のシャンク部と
同一のシャンク形状を有しその内部に大径工具とはシャ
ンク形状の異なる小径工具のシャンク部を保持し得るア
ダプタとを装着可能な工具挿入孔を有する工具主軸と、
前記工具挿入孔に挿着された大径工具または小径工具を
主軸軸線方向の移動により工具挿入孔内に引き込んで締
付ける工具締付棒と,該工具締付棒を主軸軸線方向に移
動せしめる駆動源と、前記工具挿入孔内に挿入された工
具が大径工具か小径工具かに応じて前記駆動源を選択的
に制御し、前記工具締付棒の移動量を変化せしめる制御
手段とを設けることにより,大径工具と小径工具の両方
を,一つの工具主軸に共通して装着することを可能にし
た工具締付装置を提供するにある。
本発明の詳細な説明に先立って、第1図イ、第1図口を
もとに,本発明に係る工具締付装置を装備した自動工具
交換装置付工作機械の概略説明を以下に行なう。
1はT字形をしたベースで、該ベース上面にはコラム案
内路2とテーブル案内路3とが削設されている。
前記コラム案内路2上には、コラム4がX軸方向に摺動
自在に設けらね,該コラム4はモータ5及びボールスク
リュー・ナットの公知の駆動手段で駆動される。
捷だテーブル案内路3上には、テーブル6がZ軸方向に
摺動自在に設けられ、該テーブル6はモータ7及びボー
ルスクリュー・ナット等の公知の駆動手段で駆動される
前記コラム4には,側面に主軸頭案内路8が削設され,
該案内路上には主軸頭10がY軸方向に摺動自在に設け
られている。
該主軸頭10は、モータ9及びボールスクリュー・ナッ
ト等の公知の駆動手段で駆動される。
前記主軸頭10には,工具主軸11が回転自在に設けら
れ、該工具主軸11はモータ10及び主軸頭内の変速歯
車を経た駆動系で回転される。
主軸頭10上には、工具転送装置本体13が取付けられ
、該本体13上にマガジンベース14を搭載する。
マガジンベース14上には、工具ソケットが着脱自在に
設けられたチェン式の工具貯蔵マガジン16を回転自在
に設ける。
従って次の工具を呼び出すと、所望の工具ソケットは所
定の呼び出し位置でチエンから外され,工具交換準備位
置へ前進し、その位置で加工完了指令があるまで待機す
る。
加工完了指令に従ってその位置で倒れ,主軸と平行にな
り、工具交換される。
前記工具転送装置本体13には、工具転送腕17が前後
動並びに旋回可能に設けられ,前記工具主軸11の工具
と前記待機中の工具ソケット内の工具とを交換する。
次に工具貯蔵マガジンの詳細な説明を第2図イ、第2図
口にもとづき以下に行なう。
マガジンベース14の上面には、2本の柱18Aと18
Bが垂直状態に取付けられている。
主軸先端側の柱18Aには従動チェンホイール19が,
また他の柱18Bには駆動チエンホイール20が夫々軸
受を介して回転自在に取付けられている。
この2個のチェンホイールによってループ状に緊張され
た上下2段のチェン21は、チェンピン22の各頭部と
ソケット15側面の引掛駒23との係合により、周囲に
多数の工具ソケット15を着脱自在に保持し,且つ工具
ソケット15の底部にはローラー15Rが取付けられ、
工具ソケット15の重量を支えている。
工具ソケットの種類は工具挿入孔の形状によりナショナ
ルテーパシャンクの工具が入る15F,15Bとストレ
ートシャンクの工具が入る15Dの2種類がある。
工具ソケットが倒れた時の工具飛び出し防止のため,ナ
ショナルテーパシャンク用ソケツ}15F,15Bでは
プルスタッド62の首部をスプリング15Sで挾む方法
をとり、またストレートシャンク用ソケット15Dでは
工具7ランジ部の溝に、工具ソケット入口のリングスプ
リング11を挿入して保持する方法をとっている。
これらの工具ソケット15をチェンに取付ける時、隣り
との間隔のとり方により3種類の工具ソケットとして使
用される。
即ち,15Fは隣りのソケットとの間にチェンピン22
が3個あり,大径工具(フルバック等)の工具ソクット
として使用される。
また15Bは隣りのソケットとの間にチェンピン22が
2個あり、中径工具(ポーリング工具等)の工具ソケッ
トとして使用される。
更に15Dは隣りのソケットとの間にチェンピン22が
なく、小径工具(ドリル,タップ、リーマ等)の工具ソ
ケットとして使用される。
この結果、各工具ソケットはチェン21に対して不等ピ
ッチに配列されるので、各工具ソケットとその中に入る
工具とは対応関係をもつ所謂固定番地方式の工具貯蔵マ
ガジンとなる。
上記15Bの工具ソケットには、中径工具に混ぜて第2
図口の如く、アダプタ60も挿入されている。
アダプタ60には小径工具のストレートシャンクが保持
され,アダプタ60の工具フランジ部とストレートシャ
ンクの工具フランジ部との高さが異なるように挿入され
ている。
これらの説明から理解されるように,工具ソケット15
F又は15Bと工具ソケット15Dとはアダプタ60に
見られる夫々のフランジ部の高さに合致するよう各々の
ソケットの長さが異なっている。
工具交換動作は犬,中径工具およびアダプターの場合に
は主軸とマガジン側の工具待機位置とで同一形状の7ラ
ンジ(大きい方)の高さの一致した工具同志で行われ,
小径工具の場合には小径工具専用の工具ソケットまたは
アダプタに設置される工具即ち前記同様大、中径工具の
場合とは異なる位置で同一形状の7ランジ(小さい方)
の高さの一致した工具同志で行われる。
前記ソケット15Bとソケツ}15Fとは基本形状は一
致しているがソケツ}15Bの場合は隣りのソケットと
のチェンピン22を2個設けて間隔をとり中径用とし、
ソケット15Fの場合は隣りのソケットとのチェンピン
22を3個設けて間隔をとり大径用としている。
又ソケツ}15Bの場合のみアダプタを取付けられるよ
うにして小径工具をソケット15Dの他このアダプタを
介してソケット15Bにも取付けられるように構成され
ている。
前記小径工具はシャンクがストレート形状をなしている
ので,大、中径工具のテーパ形状と異なり工具はソケッ
トまたはアダプタに対してリングスプリングを介して保
持されている。
又主軸端の形状はテーパであるので主軸側には常にアダ
プタを介して小径工具が取付けられる。
前記リングスプリングは一端が開放されリング形状に弾
性変形するようになっている。
このリングスプリングは後記するようにアダプタ又はソ
ケツ}15Dの挿着穴に設けられた溝に挿入されている
一方小径工具側にも溝が設けられ,挿入時にこの工具が
リングスプリングを拡張し工具の7ランジ面がアダプタ
又はソケット15Dの端面に当接したときこのリングス
プリングの付勢力によって小径工具を保持する。
またマガジンベース14の上面で且つ駆動チェンホイル
20の左側に取付けられた駆動源24は,該駆動源24
の出力軸端に取付けられた歯車24Aと、駆動チエンホ
イール20の中央の歯車20Aとの噛合により、駆動チ
ェンホイール20を回転し,その結果チェン21をルー
プ状の軌跡に従って旋回させる。
この駆動源24は、テープ等による次に使用する工具の
呼び出し指令によシ作動される。
マガジンベース14の中央上面には,前記ループ状チェ
ン21に不等ピンチに取付けられた工具ソケット15の
位置を判別する識別装置28が取付けられている。
該識別装置28には軸29が回転自在に設けられ、該軸
上には工具ソケットの番号に対応した符号を持つコード
板30と歯車31とが一体的に取付けられている。
上記歯車31は、識別装置28の下側でマガジンベース
上面に取付けられた軸32に回転自在に設けられた歯車
付スプロケットホイール33の歯車33Aと噛み合う。
また駆動チエンホイール20の下側に取付けられたスプ
ロケットホイール34と前記歯車付スプロケットホイー
ル33とは互いにチェン35で連結されている。
従って駆動スプロケットホイール20の回転により,チ
ェン21を駆動すると共にコード板30も旋回させる。
この時チエンの一周はコード板1回転と同期するように
設定されている。
また前記駆動源24の下側には,チェン21の割出しを
するシリンダ25が配置され、該シリンダ25の圧油の
切換えによりピストンロンド26を前進後退させ,ピス
トンロンド先端のローラー21を駆動チェンホイール2
0の下側の歯と保合離脱させることにより、ループ状チ
ェン21の割出しをする。
テープ指令により,駆動源24が作動し、次使用の工具
の工具ソケット番号に対応するコード板の番号を識別し
,その工具ソケットが呼び出し位置に来た時,駆動源2
4を停止させると共に、割出し用シリンダ25を作動し
,ピストンロンド26のローラー27を駆動用チェンホ
イール20の歯に係合させループ状チヱン21を割出す
チェン式マガジン16の主軸先端寄りで、工具転送装置
本体13とマガジンベース14との間には工具搬送装置
36がある。
該工具搬送装置36のキャリャーベース3γの上面には
,主軸軸線と平行な案内路38が削設され,更に該案内
路38と平行にキャリャーベース37の後端にシリンダ
39を設ける。
前記案内路38上には、キャリャー40が摺動自在に設
けられ,該キャリャー40の後方は前記シリンダ39内
を往復するピストンロツド41の先端と連結され,シリ
ンダ39への圧油を交互に切換えることによって,キャ
リャー40はソケット呼び出し位置から工具交換準備位
置の間を往復する。
この動作の確認は,ピストンロツド41のドッグ42が
,リミットスイッチLS−3又はLS−4を踏んだ時に
行なわれる。
キャリャ−40には3位置シリンダ43が設けられ、該
シリンダ43にはピストン44と45とが摺動自在に設
けられている。
ピストン44のピストンロツド44A先端には,上下両
側にラツク46A,46Bが削設され、またピストンロ
ツド44Aの後方には,前記ピストン45が摺動自在に
設けられ,更に後端にはドッド41が設けられ,シリン
ダ43後方のリミットスイッチLS−5,LS−6及び
LS−7を踏み,各3位置の確認をする。
またキャリャ−40には,主軸軸線と直交する方向の第
1の軸48上に遊嵌し,該軸48を支点として揺動ずる
俯仰腕49があり、該腕49の側面にはソケット掛外し
片50が上下方向摺動可能に設けらh−ている。
該ソケット掛外し片50後方にはロー251を支持した
ロツド52が取付けられ、該ローラ51は常時ソケット
掛外し片50を下方に押し下げるスプリング53によっ
て,軸48にキー止めしたソケット掛外し用歯車付カム
54のカム面に当接される。
前記歯車付カム54の歯車54Aは前記ピストンロツド
44Aの上側のラツク46Aと噛合っている。
またピストンロツド44Aの下側のラック46Bは、主
軸軸線と直交する方向の第2の軸55にキー止めされた
歯車付ゼネバ駆動板の歯車56Aと噛合っている。
前記駆動板のピンは、前記俯仰腕49に固着したゼネバ
被動板のカムと係合する。
従って第2図イの状態から,シリンダ43のボー}43
Aと43Cに圧油を送り,ポート43Bから排油を戻す
と,ピストン44はピストン45に当るまで右に移動す
る。
この移動でピストンロツド44Aの両側のラツク46A
,46Bと噛合っている歯車54Aと56Aは回転し、
歯車54Aはカム54,ローラ51及びロツド52を介
して,ソケット掛外し片50を上昇させ,掛外し片50
のピン50Aを工具ソケット15の引掛駒59の孔59
Aに挿入し,工具ソケット15を引き上げ、チェン21
のピン22に引掛けられていた他方の引掛駒23を外す
この動作と同時に歯車56Aも回転し、ゼネバ駆動板の
ピンも回転するが、ピンの回転はゼネバカム溝に丁度入
った所で止まる。
この動作の完了は、ピストンロツド44Aのドッグ4γ
がリミットスイッチLS−6を踏むことによって行なわ
れる。
このリミットスイッチLS−6の確認信号でシリンダ3
9のポー}39Aに圧油が入り,ピストン41A及びピ
ストンロツド41を介してキャリャー40は工具交換準
備位置まで前進する。
この完了信号は、ドッグ42がリミットスイッチLS−
3を踏んで確認される。
この状態で,加工完了まで待機し,加工中のワークとの
干渉を防止する。
加工完了の信号で、シリンダ43のポート43Aに圧油
を送り,ポート43B.43Cから排油を戻すと,ピス
トン44はピストン45と共に前より更に右に移動し,
この移動でピストンロツド44Aの下側のラック46B
と噛合っている歯車56Aは回転し、この歯車56Aは
ゼネバ駆動板を回転し,前記駆動板のピンを介してゼネ
バ被動板58をも回転し,俯仰腕49を反時計方向に9
0度回転し,工具ソケット15が主軸と平行になり、工
具転送腕で交換し得る位置まで倒れる。
これと同時に歯車54Aも回転するが,前の回転でカム
54の最大リフト量に昇りきっているので,ソケット掛
外し片50はその位置を保持する。
この動作の完了はリミットスイッチLS−7をドッグ4
7が踏んだ時に行なわれる。
この信号で工具転送腕17の作動が開始される。
工具転送腕17の作動完了信号の後は、使用済の工具を
工具貯蔵マガジンの元の番地に戻すため、上記説明と逆
の順序で反対方向に作動する。
第3図イ,口に示すように,主軸頭10には前後を軸承
された工具主軸11が回転自在に設けられている。
工具主軸11は前端の工具挿入孔11Aから後方にかけ
て貫通孔11Bを穿設し、該貫通孔11B内に本発明の
工具締付装置を内蔵している。
即ち前記貫通孔11Bに工具締付棒61が軸方向摺動自
在に設けられ、該締付棒61の先端には工具挿入孔11
Aに差し込まれた工具のプルスタツド62を掴むため,
貫通孔11Bに取付けられたコレットカム63と該コレ
ットカム63によって作動する締付棒61先端のボール
64とにより、プルスタツド用コレットチャックを形成
し、更に主軸貫通孔11Bの肩11Cと締付棒61後端
部の7ランジ611:の間に工具締付用の多数の皿バネ
65が挿入され、該皿バネ650反力で工具を主軸内に
引き込む。
本発明の一実施例では、主軸端の工具挿入孔11Aには
、通常のナショナルテーパ・シャンクの工具と,第3図
イの如くやは如ナショナルテーパ・シャンクを有し,且
つストレートシャンク工具把持用コレットチャックを内
蔵したアダプタ60の,2種類の工具が直接的に取付け
られる。
従って,ストレートシャンクの工具もアダプタ60を介
して主軸に取付けられる。
アダプタ60には軸方向に中空孔60Aが削設され,該
中空孔60Aには、小径工具のストレートシャンクを把
持するコレットチャック66が軸方向摺動自在に設けら
れている。
コレットチャック66の先端円錐面は,アダプタ60内
の円錐カム面60Cと接合し、該コレットチャック66
が後方へ引込まれると閉じ,前方へ押し出されると開放
する。
コレットチャック66の後方には,プルスタツド62が
取付けられ,アダプタ60が主軸の工具挿入孔11Aに
挿入された時、前記プルスタツド62は前記プルスタツ
ド用コレットチャックと保合可能な位置にある。
アダプタ60の後端筒部の孔には,ボール68が遊動自
在に保持され、コレット外周溝66B又は主軸の内側の
溝11Dのいずれか一方と係合する。
アダプタ60の前面にはリング状のカバー70が取付け
られ,該カバーの内径溝?OAにリングスプリング71
が挿入され,小径工具110の7ランジがアダプタ60
内に挿入された時、該7ランジ部に削設された溝111
に前記リングスプリング71が飛び込み,一時的にアダ
プタ60内へ小径工具を保持する。
また前記カバー70とコレット前面66Aとの間にスプ
リング69が挿入され,コレットチャック66を常時後
方に移動し,アダプタ60内でコレットチャック66が
遊動するのを防止している。
アダプタ60のフランジ部には,外周から中空孔60A
に達する孔60Dがあけられ,該孔内にスプリング72
を介してロツド73が挿入されている。
第3図イではアダプタ60が主軸内に挿入されているの
で,ロッド13はスプリング72により,中空孔60A
内のコレット外周に押圧されているが、アダプタ60が
搬送中又は工具貯蔵マガジン内にある時は、ボール68
とコレットチャック66の外周溝66Bとが合致した位
置にコレットチャックを保持させておくため,ロツド7
3の先端に対応するコレット外周に、位置決め孔66E
を設けている。
即ちアダプタ60が主軸に挿入される時は、ボール68
が主軸の溝11Dに達するまでは、前記ボール68がア
ダプタ端部の孔内で自由に遊動できる必要があるからで
ある。
アダプタ60が主軸の工具挿入孔11Aに完全に挿入さ
れ,締付棒先端のコレットがプルスタツド62を介して
,ロツドγ3によって保持されているコレットチャック
66を第3図イの如く引キ込むと、ボール68はコレッ
トの溝66Bから主軸の溝11Dに移り、アダプタ60
を主軸内に保持する。
また工具転送装置がアダプタ60を掴み,アダプタ60
を主軸から外す時には,締付棒61の先端面でコレット
チャック66をスプリング69に抗して押し出し,前記
ボール68とコレット外周溝66Bとが合致した時,ア
ダプタ60は取外し可能となる。
この時ロツド73がスプリング12の押圧力によって位
置決め孔66Eに飛び込み,スプリング69の反力に対
抗してコレットの前進位置を保持する。
この状態でアダプタ60は小径工具を把持したまま主軸
から取外される。
またアダプタ60内から小径工具のみを取外す場合は、
まず第3図イの状態から締付棒61が左へ前進し,コレ
ットチャック66のプルスタツド後端面に当接し,コレ
ットチャック66を僅か(コレットの外周溝66Bがア
ダプタ60のボール68と合致しない程度)前進させる
と、コレットチャック66は緩み,小径工具110のス
トレート・シャンク112は取外すことができる。
しかしアダプタ60はボール68が主軸の溝11Dと係
合しているのでその位置に留まる。
以上の如く、工具主軸11からアダプタ60や大径工具
等のナショナルテーパ・シャンクの工具を抜く場合と,
小径工具のストレートシャンクの工具を抜く場合とでは
,締付棒61の前進量が異る。
このため主軸頭10後方に取付けられた工具解放用シリ
ンダ(駆動源)14のピストンロッド15は、二種類の
異った締付棒前進量を有しなければならない。
そこでピストンロツド75先端の案内路75Aに高さの
異ったストツパ76を摺動自在に設け、ピストンロツド
15に支持板11を介して取付けたソレノイド78によ
って,二位置の割出し選択をし,締付棒61の押込量を
変えている。
主軸内の工具が大径工具の時は、第3図イの如くソレノ
イド18が働き,高い方のストツパ76が割出される。
この時シリンダ74のポー}74Aをポンプ側にポー}
74Bをタンク側につなぐと、ピストン15は前進し,
締付棒61を介してプルスタツド62を深く押し込み,
大径工具を主軸から解放する。
後で詳細に説明する工具転送装置13の工具転送腕1γ
が主軸の工具を掴んだ時の確認信号で、上記工具解放用
シリンダ74のピストン75を作動し,リミットスイッ
チLS−16による完了信号で工具転送腕1γを前進し
,工具を主軸から抜き出し,180度旋回して工具の位
置を入れ換え、工具転送腕17を再び後退させる。
工具転送腕11の後退完了信号でシリンダ74のピスト
ン75を後退し,締付棒61を作動して工具を締付け,
リミットスイッチLS−17による上記締付け完了信号
で、工具転送腕17の把持動作を解放し加工を開始する
第4図及び第5図に示す如く,工具転送装置本体13に
は旋回中心軸80が主軸軸線と平行な方向に摺動自在に
且つ回転自在に挿嵌されている。
工具転送装置本体13から前部に突出した前記旋回中心
軸80の先端には、工具転送腕17が取付けられている
該工具転送腕17の外筐は、前押え板81と後押え板8
2の2枚の板で構成されている。
前記2枚の板81.82の両端部には前記2枚の板の間
に各々1本ずつの旋回中心ピン83が固定されている。
該ピン83には各々一対の工具把持爪84が開閉可能に
枢着されている。
第5図に示すように,工具把持爪84は,曲率半径の小
さい小径工具把持部85Aと曲率半径の大きい大径工具
把持部85Bとから構成されている。
各工具把持爪84には把持部から離れた位置にピン86
が取付けられており,該ピン86は,工具把持爪84を
開閉するため2枚の押え板81.82の間に挾まれた各
ホーク87の先端部の鉤87Aと係合している。
2枚の板81.82は各板の内側で前記ホーク81の前
後方向の案内をし,更にホーク81のリンク取付部8γ
Cの前面が,前押え板81の裏面に削設された案内溝8
1Aに案内されることによって、各ホーク81を正確に
工具転送腕の半径方向に摺動させる。
またホーク81の下側には中心ピン83の逃げ溝87D
を削設した突出部87Bを有し,該突出部87Bの先端
は、把持爪84が工具を把持した時,その工具のキー溝
と係合し,工具転送腕17の旋回中に把持爪内で工具が
回わるのを防止している。
各ホーク87のリンク取付部87Cには、夫々2個のリ
ンク88又は89がピン90によって枢着されている。
また前記リンク88,89の他端は,ピン91によって
、旋回中心軸80内を軸方向に摺動する往復駆動軸92
の先端に枢着されている。
前記旋回中心軸80の後端には,3位置決めシリンダ9
3が設けらね、該シリンダ内には,往復駆動軸92の後
方のピストンロツド92A上を摺動するピストン94と
、ピストンロツド92Aに固定されたピストン95とを
設け、ポート93A,93Bへの圧油の切換えにより,
前記往復駆動軸92、リンク88.89及びホーク87
を経て把持爪84を3位置に制御する。
これは,爪を開いた時,大径工具を掴んだ時,更に小径
工具を掴んだ時の三種類である。
次に工具転送腕11の180°旋回運動,並びに工具を
抜き差しする前後動を行なう機構について説明する。
第4図に示す如く,旋回中心軸80の後部には環状溝部
97が削設され,該環状溝部91には連結板98がフォ
ーク状K@合している。
連結板98の下端には,工具転送腕前後動用シリンダ9
9のピストンロンド100が固着されている。
前記シリンダ99は,ピストンロツド100に固着した
ピストン101と,ピストンロツド100上を摺動する
ピストン102によって三つの室に区切られ,ソレノイ
ドバルブ103の切換えによって,ボー}99Aと99
Bに圧油を選択的に供給することにより,ピストンロツ
ド100と一体となった連結板98を介して旋回中心軸
80を三位置に位置決めする。
この三つの位置は、既にアダプタの構造説明で触れた如
く,大径工具(フルバツクカツタやアダプタ等)の工具
の7ランジ部の把持部と,小径工具(ドリル、タップ及
びリーマ等)の工具のフランジ部とが、旋回中心軸80
の軸方向において異るため,大径工具の工具把持位置、
小径工具の工具把持位置、及び主軸若しくは工具ソケッ
トから工具を抜き出した位置の三つとなる。
また旋回中心軸80の中央外周には、第4図の如く旋回
中心軸方向に長い(前記シリンダ99の最大ピストンス
トロークよりも少し長い)ピニオン104が削設されて
いる。
該ピニオン104に噛合するラック105は、前記旋回
中心軸80に直交して工具転送装置本体13内に摺動自
在に設けられ、工具転送腕17を180°旋回させるの
に必要なストロークだけ、図示されていないシリンダの
ピストンによって駆動される。
今,主軸の工具が加工していると仮定すると、工具転送
装置の工具把持爪84は,前回の工具交換で主軸に工具
を挿入した時の挿入位置で,工具把持爪84が開いた状
態で終了しているので,今主軸が使用している工具の工
具フランジ部外周に開いた状態で待機していることにな
る。
しかし,加工が終了すると、加工完了の信号で工具搬送
装置36が工具交換準備位置にあった工具を倒し、工具
交換位置へ持ち来たす。
この時の確認はドッグ47がリミットスイッチLS−7
を踏んだ時の信号で行なわれる。
この確認信号で工具把持爪84の開閉用シリンダ93の
ソレノイドバルプ96を切換えピストン95を作動し,
工具把持爪84が主軸と工具ソケットの各工具に適合し
た把持をする。
例えば両工具が大径工具の場合は,ドッグ92Bがリミ
ットスイッチLS−9を踏むまでピストンを前進し、ま
た小径工具の場合は,ドッグ92Bがリミットスイッチ
LS−10を踏むまでピストン95を前進させて工具を
把持する。
この確認信号は,当然リミットスイッチLS−9又はL
S−10によって行なわれ,この信号で次に主軸後方の
工具解放用シリンダ14のピストン75が作動し,締付
棒61を前進し,工具の解放を行なう。
しかし,この動作に先駈けて、主軸と工具ソケットの各
工具が大径工具の場合には,ソレノイド78の働きでピ
ストンロンド75先iのストツパ76が高い方に割出さ
れ.また小径工具の場合には、ソレノイド78の解磁に
伴うスプリングカによってストツパ76の低い方が割出
されている。
しかし何れの場合も,上記工具の解放完了信号はLS−
16によって行なわれ,この完了信号によって,工具転
送腕17の前後動用シリンダ99のソレノイドバルブ1
03が切換えられ,ピストン101を作動し主軸と工具
ソケットから夫々の工具を同時に抜き出す。
この完了信号はリミットスイッチLS−13の作動で行
なわれる。
この完了信号でラツク105のシリンダが作動し,工具
転送腕17を180°旋回する。
この旋回完了信号で再びソレノイドバルブ103を作動
し,使用済の工具七新しい工具に適合した位置までピス
トン101を後退させる。
例えば主軸と工具ソケットの各工具が小径工具の場合に
は,リミットスイッチLS−1 2を踏むまでピストン
101を後退させ,また夫々の工具が大径工具の場合に
は、リミットスイッチLS−1 1を踏むまでピストン
101を後退させる。
これらのリミットスイッチによる後退完了信号の内いず
れかの信号によって後退確認が行なわれる。
この後退完了信号によって工具解放用シリンダγ4のピ
ストン75が作動し,ピストンγ5は最も後方に後退す
る。
その結果皿バネ65の復元力によって,締付棒61を後
退し,該締付棒先端のプルスタツド用コレットチャック
が、大径工具のプルスタツド又はアダプタ60の小径工
具把持用コレットのプルスタツドを引き込み、工具を主
軸内に保持する。
ピストン75の後退完了信号は,リミットスイッチLS
−17によって行なわれる。
この後退完了信号によって工具把持爪用シリンダ93の
ソレノイドバルプ96が作動し,ピストン95を最も後
方に後退し工具把持爪84を開く。
この完了信号は、リミットスイッチLS−8によって行
なわれ,この完了信号によって加工が再開される。
また工具ソケット15に挿入された使用済みの工具は,
その工具が入っていた工具貯蔵マガジンの指定番地の所
へ工具ソケットごと返還される。
また工具貯蔵マガジンは今使用している工具の次に使用
予定の工具を呼び出し、呼び出された工具を工具ソケッ
トごと工具搬送装置によって工具交換準備位置へ搬出し
待機する。
以上の如く大径工具と小径工具とによって各機構の移動
量や確認位置が異ってくる。
本発明は,以上の如く大径工具と同一の形状をしたシャ
ンク部を有し,且つ小径工具を挿着可能なアダプタを使
用することにより、一台のマシニングセンタで大径工具
のみならず小径工具もまた使用できるようになシ、また
これに伴って工具貯蔵マガジンの工具収容本数を極度に
増加させることができる等の効果を有するものである。
本発明の実施例においては,ナショナルテーパシャンク
のアダプタにストレートシャンクの小径工具を挿入し,
コレットチャック66を介してアダプタ内に小径工具を
把持しているが,小径工具を大径工具よりも番手の小さ
なナショナルテーパまたはモールステーパのシャンクに
形成し,該小径工具の後端のプルスタツドを直接締付棒
の先端で把持して,アダプタ内に引き込むことも可能で
ある。
以上述べた如く、本発明は実施例に示された構成に限定
されるものではなく,特許請求の範囲に記載された本発
明の技術思想を逸脱しない範囲内での変更は予期される
ところである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係る工具締付装置を装備した自動工具交換
装置付工作機械の一実施例を示すもので第1図イは本発
明に係る工具締付装置を有する自動工具交換装置付工作
機械の全体を示す正面図,第1図口は同じく全体を示す
側面図。 第2図イは工具貯蔵マガジンの概略を示す縦断面図,第
2図ロは小径工具が挿入さtた工具ソケットを示す縦断
面図。 第3図イは工具主軸に工具が挿入された状態を示す縦断
面図,第3図町ま第3図イのA矢視図。 第4図は工具転送装置を第5図のB−B線に沿って示す
縦断面図。 第5図は工具転送腕を示す縦断面図。 図に於いて 1・・・ベース,4・・・コラム,6・・
・テーブル,10・・・主軸頭、11・・・工具主軸,
13・・・工具転送装置本体.15・・・工具ソケット
、15F・・・大径工具用ソケツ},15B・・・中径
工具用ソケツ},15D・・・小径工具用ソケット,1
6・・・工具貯蔵マガジン,17・・・工具転送腕,2
1・・・チェン,36・・・工具搬送装置、40・・・
キャリャー,43・・・3位置シリンダー,49・・・
俯仰腕,50・・・ソケット掛外し片,60・・・アダ
プタ,61・・・工具締付棒,62・・・プルスタツド
.63・・・コレットカム.64・・・ボール.66・
・・コレットチャック、69・・・ボール,71・・・
リングスプリンク.73・・・ロツド,74・・・工具
解放用シリンダ,75・・・ピストンロンド,γ6・・
・ストツパ,78・・・ソレノイドバルプ.80・・・
旋回中心軸,85結・・小径工具把持部,85B・・・
大径工具把持部,92・・・往復駆動軸、93・・・位
置決めシリンダ,99・・・工具転送腕前後動用シリン
ダ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 大径工具と、該大径工具のシャンク部と同一のシャ
    ンク形状を有しその内部に大径工具とはシャンク形状の
    異なる小径工具のシャンク部を挿入可能なアダプタとを
    装着可能な工具挿入孔を有する工具主軸と、前記工具挿
    入孔に装着された大径工具またはアダプタを介して装着
    された小径工具を、主軸軸線方向の移動により工具挿入
    孔内に引き込んで締付ける工具締付棒と、該工具締付棒
    を主軸軸線方向に移動せしめる軸動源と、前記工具挿入
    孔に挿入される工具が大径工具か小径工具かに応じて前
    記駆動源を選択的に制御して前記工具締付棒の移動量を
    変化せしめる制御手段とからなり、前記工具挿入孔に挿
    入される工具に応じて工具締付棒の主軸軸線方向の移動
    量を変化させることを特徴とする工具締付装置。
JP3047476A 1976-03-19 1976-03-19 工具締付装置 Expired JPS599302B2 (ja)

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