JPS599120Y2

JPS599120Y2 - 風車安全装置

Info

Publication number: JPS599120Y2
Application number: JP1975157915U
Authority: JP
Inventors: 利彦佐竹
Original assignee: サタケトシヒコ
Priority date: 1975-11-19
Filing date: 1975-11-19
Publication date: 1984-03-22
Also published as: JPS5269607U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は含塵風を排出する排風機の安全装置に関する。

穀物乾燥機等の排風機は高温多湿な含塵風を排出するの
で、該風の一部が翼取付胴壁内に流入し、動翼胴壁の内
周面に重積して付着し、ために翼車の回転バランスを悪
化し、遂には機体を強振するなどの欠陥を有するもので
ある。

前記の点に対処するため、固定ケーシングの中央の軸受
部を静翼および動翼の各胴壁で被装し、静翼の胴壁内に
環状を呈する塵埃進入防止体の一端を取り付け、その他
端を動翼胴壁内に突設して動翼胴壁内面へ当接させ、動
翼回転軸を前記軸受部を貫通させて乾燥機内を通過させ
、機外のプーノに連結したものが例えば実開昭４８−１
８７０４号として提案されている。

しかし、このものは、回転軸が静翼の胴壁から外部に突
出しているため、これを穀物乾燥機に使用した場合、回
転軸の取付け作業が面倒であるとともに、動翼の回転を
他の部品、例えばスクリューコンベヤやエレベータ等の
回転と連動させているため、他の部品の回転数と独立し
て動翼の回転数を制御することができず、塵埃進入防止
体は、その環状周縁全体が動翼胴壁内部と当接している
ために、動翼胴壁と塵埃進入防止体との間の摩擦抵抗が
大きく、動翼回転動力が大になるとともに、塵埃進入防
止体の摩耗が早く、塵埃進入防止体が摩耗すると、もは
や胴壁内への塵埃の侵入の防止ができなくなるという欠
点があった。

本考案は、この点に鑑み、改良したものであって、胴壁
から外部への回転軸の突出をなくして取付けを容易にす
るとともに、他の部品の回転と無関係に動翼の回転数を
設定でき、可及的に摩擦の小さな清掃手段を装設するこ
とによって動力を小さく、寿命を長く、しかも、厚層の
塵埃が積層しないように絶えずその付着塵埃を除去し、
常に排風機の円滑な回転を保持し機体の強振や排風機の
故障を生じさせない安全装置を提供せんとするものであ
る。

以下本考案の実施例図で説明すると、第１図において符
号１は循環式穀物乾燥機で、乾燥室２・・を横切った熱
風は穀物中の湿気および塵埃を含有した含塵風となり排
風箱３に装着した排風機４を介して機外に排除されるこ
とになる。

そこで第２図の排風機４の構造であるが、固定ケーシン
グ５の中央部にモートル６を固定的に配設し、該モート
ル６を静翼７および動翼８の各胴壁９，１０で被装し、
前記静翼７の胴壁９内の固定要部１１に小刃形状の清掃
用ヘラ１２の一側を取り付け、その他側を動翼胴壁１０
内に突設し、該ヘラ縁１３を動翼胴壁内周面１４に近接
した狭隙１５を保って対峙させて装着する。

なお、１６は動翼胴壁１０と静翼胴壁９との間に設けた
間隙部、１７は静翼胴部９の外側壁に設けた通気孔であ
る。

次に、その作用を説明すると、乾燥機内で発生した高温
多湿な含塵風はケーシング５内を図中実線矢印方向に流
通し、機外に排除される。

そのとき、前記両胴壁間隙部１６および静翼胴壁通気孔
１７・・から上記含塵風は点線矢印方向に胴壁内に侵入
して、特に回動する動翼の胴壁内周面１４に接触して加
湿塵介となり重積して厚層状に付着する。

該厚層状の付着塵埃は該動翼８の回転バランスを悪化し
、遂には該機を強振させる結果となる。

しかし、静翼胴壁内固定要部１１に清掃ヘラ１２の一側
を取り付け、その他側を動翼胴壁１０内に突設し、該ヘ
ラ縁１３を動翼胴壁内周面１４に近接して狭隙１５を保
って対峙するように形或したので前記動翼８の胴壁内周
面１４に厚層状に重積せんとする事前に、前記清掃用ヘ
ラ１２のヘラ縁１３で該部の塵埃を削り取るものであり
、削り取られた塵埃は該部に侵入した当初の塵埃が固形
状に集合したものであるから該部での空気の若干の流動
とは関係なく終端間隙部１６から流下して排風により機
外に排除される。

したがって本考案によると、排風機の動翼は胴壁内に付
着する厚層状の塵埃に起因する回転バランスの悪化およ
び機体振動の幣害等を除去し、またヘラ縁１３と内周面
１４に狭隙１５を設けたので、環状周縁全体が動翼胴壁
に当接して摩擦を生じる塵埃進入防止体を有するものに
比して、摩耗を生じないので寿命が長く、摩擦抵抗によ
るその回転力の損失も排除でき、正常で円滑な回転を保
持し、機体の強振、排風機の故障等を生じることがなく
、胴壁外に回転軸を延長してこれにプーり等の回転手段
を取付ける必要がないので、機械への取付けが容易で、
他の部品の回転数と無関係に動翼の回転数を制御できる
ため、とくに穀物乾燥機の乾燥風移送用排風機に用いる
と最適の乾燥状態設定に便であり、安全な装置として実
用的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置を装設した穀物乾燥機の断面図、第
２図は本考案装置の断面図、第３図は要部の斜視図であ
る。１・・・循環式穀物乾燥機、２・・・乾燥室、３・・，
・排風箱、４・・・排風機、５・・・固定ケーシング、
６・・・モートル、７・・・静翼、８・・・動翼、９・
・・胴壁、１０・・・胴壁、１１・・・固定要部、１２
・・・清掃用ヘラ、１３・・・ヘラ縁、１４・・・動翼
胴壁内周面、１５・・・狭隙、１６・・・間隙部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

固定ケーシングの中央にモートルを固定的に配設し、該
モートルを静翼及び動翼の各胴壁で被装し、前記靜翼の
胴壁内の固定要部に清掃用ヘラの一側を取り付け、その
他側を動翼胴壁内に突設し該ヘラ縁を動翼胴壁内周面に
近接した狭隙を保って対峙させた含塵風を排出する排風
機の安全装置。