JPS5986621A - 新規なグラフト重合体の製造方法 - Google Patents

新規なグラフト重合体の製造方法

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JPS5986621A
JPS5986621A JP57197333A JP19733382A JPS5986621A JP S5986621 A JPS5986621 A JP S5986621A JP 57197333 A JP57197333 A JP 57197333A JP 19733382 A JP19733382 A JP 19733382A JP S5986621 A JPS5986621 A JP S5986621A
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cellulose
graft polymer
cellulose acetate
ring
caprolactone
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Masahiro Asami
浅見 正廣
Kiyoshi Okitsu
清 興津
Yoshiaki Okumura
奥村 嘉章
Hajime Namikoshi
肇 浪越
Masatoshi Mikumo
三雲 正敏
Masaharu Watanabe
正治 渡辺
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はセルロース誘導体存在下に環状エステルを開環
重合して得られるグラフト重合体、および該グラフト重
合体の製造方法に関するものである。
セルロース誘導体にビニル化合物のような不飽和単量体
をグラフト重合することによってセルロース誘導体を更
に加工し易くする等の方法は従来数多く提案されている
。例えば、特開昭50−48032号公報中には共重合
可能な不飽和基およびラジカルによシ水素を引き抜かれ
得る炭素−水素結合よりなる官能基のうち少なくとも1
種を有するセルロースアセテートブチレートまたはニト
ロセルロースと重合性単量体とを共重合することによっ
て得られるグラフト共重合体の製造方法が開示されてい
る。また放置、高分子学会高分子実験学編集委員会編「
高分子実験学第6巻高分子反応」(典型出版1978年
発行) P、i47〜P、192には一般のグラフト・
ブロック反応とともにセルロース誘導体へのグラフト・
ブロック反応についても記載されている。
しかも、これらの反応は重合性単量体が主にラジカル重
合、イオン重合の付加重合で重合する化合物であり、一
般にセルロース誘導体とのグラフト重合体またはブロッ
ク共重合体の生成率が非常に小さいことが多い。
また、セルロースそのものへのグラフト重合は数多くな
されており、上記の載置[高分子実験学第6巻高分子反
応J P147〜P、192、あるいは載置、大河原信
著「講座重合反応論(10)高分子の化学反応ω」(化
学同人1972年発行) P、56〜P、74にも記載
されている。これらの載置に記載されているセルロース
そのものへのグラフト重合においてもセルレース誘導体
の場合と同様に主に重合性単量体は付加重合(ラジカル
重合、イオン重合等)で重合する化合物でア如、わずか
にセルロースそのものへエチレンオキシド、エチレンイ
建ンあるいはβ−プロピオラクトン等を反応させる例が
数例あるに過ぎない。
本発明者らは、上記のセルロース誘導体のグラフト物ま
たはブロック物とは異なった従来文献上未載の産業上有
用な溶解性の優れたセルロース誘導体を得ることを目的
として、鋭意検討1〜た結果、セルロース誘導体の存在
下に環状エステルを開環重合することによって全く新規
のグラフト重合体の工業的製造に成功し、更に該グラフ
ト重合体は透明性、造膜性、溶解性の良い新規高分子材
料であることを見出し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明はセルロース誘導体存在下で、環状エステ
ルの開環重合触媒を加えて、環状エステルを開環重合さ
せることを特徴とするグラフト重合体の製造方法を提供
するものである。
本発明で用いられるセルロース誘導体としては、分子中
に残存水酸基を有するものであればjL<、例tはセル
ロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、
セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセ
テートフタレート及ヒ硝酸セルロース等のセルロースエ
ステル類s アルイtriエチルセルロース、ベンジル
セルロース、シアノエチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース及びヒドロキシプ四ヒルメチルセルロース等
のセルロースエーテル類等が挙げられる。
これらのセルロース誘導体のうち、有機溶剤への溶解性
が良く、比較的安価で、工業的に入手し易いことからセ
ルロースエステル類を本発明に使用することは好ましく
、さらに取り扱い易いことかう、セルロースアセテート
、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテ
ートプロピオネートが%に好ましい。また、セルロース
エーテル類においても、有機溶剤への溶解性が良く、工
業的に入手し易いエチルセルロース、シアノエチルセル
ロース、ベンジルセルロース、ヒドロキクプロピルセル
目−スカ好ましい。
本発明においては上記のセルロース誘導体よシ少なくと
も1種を選び使用すればよい0本発明の環状エステルと
しては、開環重合し得るものであれば良く、例えばβ−
プロピオラクトン、α、α−ジメチルーβ−プロピオラ
クトン、−一バレロラクトン、β−エチル−δ−バレロ
ラクトン、C−カプロラクトン、α−メチル−6−カプ
ロラクトン、β−メチル−C−カプロラクトン、r−メ
チル−C−カプロラクトン、β、J−ジメチル−6−カ
プロラクトン、34.5−)リメチルーe−カプロラク
トン、エナントラクトン、ドデカノラクトン等であり、
また載置、三枝武夫著[講座重合反応論(6)、開環重
合(I)J(化学同人1971年発行)P27にも記載
されている。とシわけ、工業的に入手【−易く、比較的
安価でしかもセルロース誘導体、トリワケセルロースア
セテート、セルロースアセテートブチレート、セルロー
スアセテートプロピオ*−)、エチルセルロース、シア
ノエチルセルロース、ぺ/シルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセル四−ス等と相溶性の優れたC−カプロラク
トンを用いるのが有利である。本発明においては、上記
の環状エステルのうち1種を単独゛で用いてもよく、ま
た共重合し得る環状エステル同志を2種以上併用しても
良い0本発明において、セルロース誘導体の存在下で環
状エステルを開環重合することによってグラフト重合体
を得るに際して、セルロース誘導体と環状エステルの比
率は特に制限はないが、一般にはセルロース誘導体1〜
95重量%で環状エステル5〜99重量%が望ましい。
セルロース誘導体の仕込み比率が大きくなると反応系の
粘度が著しく高くなり取り扱いにくくなるが、キシレン
等の分子中に活性水素を有さす、セルロース誘導体およ
び環状エステルと相溶性の良い有機溶剤を加えることに
よって系の粘度を取り扱い易い範囲に下げて反応させる
ことも可能である。
本発明の重合反応においては、用いる触媒としては、通
常環状エステルの開環反応に用いられる触媒、即ちナト
リウムやカリウム等のアルカリ金属及びその誘導体、ピ
リジン等の三級アミン、トリエチルアルミニウムで代表
されるアルキルアルミニウム及びその誘導体、テトラブ
チルチタネート(+o、H,+4oTt )で代表され
るアルコキシチタン化合物、オクチル酸スズ、ジブチル
スズラウレート等の有機金属化合物、塩化スズ等の金属
ハロゲン化物を用いればよい。これらの環状エステルの
開環重合触媒は放置、三枝武夫著「講座重合反応論(7
)、開環重合(IOJ(化学同人1973年発行) ”
s、1oy〜151 Kも記載されでいる。また、特公
昭34−5294号公報、特公昭56−41656号公
報、特開昭55−75422号公報及び特開昭55−1
04315号公報中にも示されている。
グラフト重合体を得るための重合温度は、通常環状エス
テルの開環重合に適用されている温度であり、好ましく
は120〜2!10℃、さらに好ましくは140〜21
0℃の温度で、乾燥した窒素雰囲気下で反応を行なう。
また反応時間は、七ルμmス鰐導体と環状エステルの種
類および仕込みの比率、また触媒の種類と量、反応温度
により異なり特に制限はないが、通常0.1〜96時間
程時間表えば良い。
また本発明のグラフト重合体を得るに際して 7− 用いる原料及び窒素1反応器等については十分に水分を
除去し、乾燥させておくことが望ましい0 かくして得られる反応物はグラフト重合体と、環状エス
テルのグラフトしていないセルロース誘導体及び環状エ
ステルのホモポリマーが一部含まれることもあるが、た
とえセルロース誘導体と環状エステルのホモポリマーと
の相溶性がそれ程良くなくても、グラフト重合体が仲介
役と表リグラフトしていないセルロース誘導体ト環状エ
ステルのホモポリマーの混和性を良くするので、見かけ
上鉤−な樹脂となる。またグラフト重合体単独を得たい
場合には常法に従って溶剤及び非溶剤を用いて分別すれ
ばグラフト重合体だけを得ることができる。
Daubらによって1954年に提案されたCG、C0
Daul、 R,M+Re1nhardt、 J、D、
Re14 : Text、 Ree。
J、、 24.738 (19541,1bid、 2
4.744 (19541゜1t)ia、Uと一、 s
so (1955) )セルロース自身へβ−プロピオ
ラクトンを −1零−4グ  8− ラフトしたポリマーはグラフトしているβ−プロピオラ
クトンからなるポリエステル末端はカルボキシル基であ
るのに対して、本発明で得られるグラフト重合体はその
重合においてセルロース誘導体分子中に存在する水酸基
あるいは他の活性水素を有する官能基が環状エステルの
開環重合の開始点となるため、重合1−た環状エステル
の大部分はセルロース誘導体と結合(グラフト)シてい
る。この環状エステルが開環重合して生成したポリエス
テル連鎖のセルロース誘導体とセルロース誘導体の水酸
基を介して結合(グラフト)シた連鎖末端の反対側の連
鎖末端は水酸基となっており、しかもこの水酸基はセル
ロース誘導体のグルコース骨格から離れて存在するため
、本発明のグラフト重合体は原料のセルロース誘導体と
比べて、水酸基と反応する官能基、例えばエポキシ基、
インシアナート基。
スルホン酸基1gハライド構造、27m水物構造等を有
する化合物と効率よく反応させることができる。
本発明のグラフト重合体は使用したセルロース誘導体よ
シも、溶解性に優れ、透明性、造膜性の良い高分子材料
であるので、セルロース誘導体成型材料の内部可塑剤、
成型材料、医用材料、フィルム材料、濾過膜材料、ポリ
ウレタン用のポリオール、エラストマー材料、塗料用バ
インダー、接着剤あるいは粘着剤の構成物、NI維、イ
ンキ用バインダー、コーテイング物のブロッキング防止
添加剤等の用途がある。また、セルロース誘導体と他の
樹脂との混和性改良剤としても有用である。
以下、実施例によって本発明を説明する。
尚、特にことわりのない限シ、実施例中の部及び俤は重
量部及び重量部を示す。
実施例 1 攪拌機、温度計、還流冷却器を備えた反応器に酢酸セル
四−ス(ダイセル化学製、酢化度44.4俤、置換度1
.74 ) 100部、6−カプロラクトン244.4
部(グルコース単位に対し5.04モル)、キシレン 
55部を加え、90’CK加温し、酢酸セルロースを均
一に溶解させた。攪拌を続けながらテトラブチルチタネ
ー) 0.0024部を含むキシレン30部を加えよく
攪拌した後150 ℃で20時間加熱し反応した。
その結果、淡黄色の透明なグラフト重合体が得られた。
該グラフト重合体にアセトンを加え、溶解した後、四塩
化炭素に沈殿した。生成した固体をとシ真空乾燥した後
、四塩化炭素により10時間ソックスレー抽出液から0
.3係のポリカプロラクトンホモポリマーが得られた以
外は、この重合体は四塩化炭素に溶解しなかった。この
ポリマーはアセトンに完全に溶解し、原料の酢酸セルロ
ースがアセトンに溶解しないことよりこのポリマーはグ
ラフト重合体であると確認される。原料の酢酸セルロー
スの赤外吸収スペクトル及びプロトンNMRスペクトル
(溶媒an、5oaD、)をそれぞれ図1゜図2に示す
。また抽出により得られたポリカプロラクトンホモポリ
マーの赤外吸収スペクトルを図3に示す。
得られたグラフト重合体の赤外吸収スペクトルを図4、
プロトンNMRスペクトル(溶媒CD、5OOD、)を
図5に示す。赤外吸収スペクトルからグラフト重合体は
原料の酢酸セルロースに比較し、約2800〜3000
 cm−’にみられるメチレン基のO−H伸縮振動によ
る吸収および約1700〜1760crn  にみられ
るエステル基のa=O伸縮振動による吸収の増大(約3
400〜3600例−1にみられる0−H伸縮振動によ
る吸収を基準とする)が認められる。
又、プロトンNMRスペクトルから3.8〜4.21)
pmのピークは開環エステル化したε−カ5位のメチレ
ンプロトンを示し、2.1〜2.4I)TXnのピーク
は1位のメチレンプロトンを示し、1.0〜1.8pp
mのピークは2,5.4位のメチレンプロトンを示す。
1.8〜2.lppmのピークはアセチル基のメチルプ
ロトンを示す。セルロース骨格のプロトンは5〜5.4
1)I)mにブロードな吸収として含まれる。2,5.
4位のメチレンプロトンとアセチル基のメチルプロトン
の比よ如吃とめた開環重合したカプロラクトンとアセチ
ル基のモル比は2.06 : 1であった。
またこのグラフト重合体をケン化後滴定すること罠よっ
て得られるエステル基の含量は0.00804モル/f
であり、上記モル比よシ算出したエステル基はグルコー
ス単位当リアセチル基DB 1.56 。
カプロラクトン単位MS3.21であった。
実施例 2 攪拌機、温度針、還流冷却器を備え、十分に乾燥した反
応器に、乾燥した窒素雰囲気下で、ε−カプロラクトン
200部およびテトラブチルチタネー) ((0,、H
3O1,Ti ) 0.00′56部を仕込み、120
℃に加熱する。このものに予め十分に乾燥した酢酸セル
ロール(ダイセル化学製、酢化度55.29b、置換度
2.45 ) 100部をゆつく)と添加し、実質的に
均一となるまで攪拌する。その後、温度を170℃に上
昇し、この温度で16時間反応を続ける。
かくして黄色の透明なグラフト重合体が得られた。
該グラフト重合体をアセトンを用いて50℃の極限粘度
を求めたところ〔η]=0.75t/l  であった。
次に該グラフト重合体5部をアセトン25部に溶解した
後、溶液を攪拌しながらベンゼン600部を加えて重合
物を析出させた。との重合物を真空乾燥器中で十分に乾
燥した後、再度アセトンに溶解し、さらに上記と同様な
操作で大過剰のベンゼンを加えて重合物を析出させた。
この重合物を十分に乾燥した後、熱分解ガスクロマトグ
ラフィー(熱分解装置;日本分析工業製キュリーポイン
トパイロライザーJHP Z型、熱分解温度590℃、
熱分解時間3秒;ガスクロマトグラフィー装置;日本電
子ガスクロマトグラフィーJGO−20に1力ラムgP
KG20M10チ/クロモソルフW−AW(ステンレス
カラム2m)、カラム温度70〜230℃(8℃/分昇
温)、キャリアーガスヘリウム 60 m/9p s検
知器Fより)を用いて測定したところ、図6に示すよう
に、ε−カプロラクトンのポリエステル構造によるピー
ク(展開時間27〜28分)が認められた。尚、展開時
間15〜16分に認められるピークは酢酸セルロース中
のアセチル基に基因するものである〇尚、図7は分別前
のグラフト重合体、図8は原料の酢酸セルロースのチャ
ートである。図9は酢酸セルロースとC−カプロラクト
ンのホモポリマーを1:2(重量比)で配合したブレン
ド物5部を上記と同様な操作、即ち、アセトン25部に
溶解した後、溶液を攪拌しながらベンゼン600部を加
えて析出するものを乾燥した重合体の上述した条件で熱
分解ガスクロマトグラフィーで測定したチャートである
。この図9のチャートは図8のチャートと同様に6−カ
プpラクトンのポリエステル構造によるピークは認めら
れない。
これは図6がグラフト重合体のものであり、図9がブレ
ンド物であるためにブレンド物がポリカブ日うクトン部
分がベンゼンに溶解し、完全に除去されて酢酸セルロー
スのみになるのに対して、グラフト重合体はベンゼンに
よジグラフトしたポリカプロラクトン部分(ポリエステ
ル構造)が除去されないためである。
また上記の方法で分別したグラフト重合体は原料の酢酸
セルロースが溶解しないクロロホルムに完全に溶解し、
アセトンを用いて30℃で測定した極限粘度は〔η) 
= 0.98 t/9  であった。
図10にこの分別したグラフト重合体を、溶媒に重アセ
トン(CD、 0OOD、 )を用いてプロトンNMR
C核磁気共鳴吸収スペクトル測定装置5日本電子(株)
製M)I−100,10(I MHz 、測定温度25
℃)によって測定したチャートを示す0ε−カプロラク
トンが開環重合して生成したチレンプpトンが、2.1
〜2.7ppmに1位のメチレンプロトンが、1.3〜
1.9ppmに2〜4位のメチレンプロトンが認められ
るatた1、8〜2.2 ppmのシグナルはアセチル
基のメチルプロトンである。
また図11は原料の酢化度55.2チの酢酸セルロース
を、図12はポリカプロラクトンホモポリマーを上記と
同一の条件で測定したプロトンNMRのチャートである
上記の方法で分別したグラフト重合体をアセトンに溶解
して流延法でフィルムを作成した。
このフィルムは原料の酢酸セルロースと1−カプロラク
トンのホモポリマーを1:2(重量比)で配合したブレ
ンド物を用いて上記と同一の方法で作成したフィルムよ
り透明で、しかも原料ott[セルロースを用いて上記
と同一の方法テ作成したフィルムよりも、はるかに柔軟
性に富んだフィルムであった。
また、図13゛は上記の方法で分別したグラフト重合体
のフィルムを、図14は原料の酢酸セルロースのフィル
ムを赤外線吸収スヘクトル測定装置(日本分光1株)A
−3型)によって測定したチャートである。
上記と同一な方法で測定したポリーe−カプロラクトン
及びポリ−6−カプロラクトンと原料の酢酸セルロース
とを1=2CIit比)で配合したブレンド物の赤外線
吸収スペクトルを図15及び図16に示す。
分別したグラフト重合体は酢酸セルロースと比べて、約
2800〜3000 cm  にみられるメチレン基の
C−H伸縮振動による吸収および約1720〜1730
crn−1にみられるエステル基の一〇伸縮振動(注二
図15のポリーe−カブpラクトンの赤外線吸収スペク
トルにもみられる)による吸収の比率(約3400〜3
600 cm  にみられる0−H伸縮振動による吸収
を基準とする)が増大している。
一方上記の方法で分別したグラフト重合体の酸価は1以
下であった。以上のことから該グラフト重合体のポリエ
ステル構造部分の連鎖末端は水酸基であることが判った
実施例 3 実施例1と同様な反応器に乾燥した窒素雰囲気下でε−
カプロラクトン100部および塩化スズ(SnOt2)
 0.001部を仕込み120℃に加熱する。
このものに予め十分に乾燥したセルロースアセテートプ
チレー) (OAB 551−0.2イ一ストマンケミ
カル社製)200部をゆっくりと添加し、実質的に均一
になるまで攪拌す石。その後150℃まで昇温し、14
時間反応を続ける。
かくして濃黄色の透明性のあるグラフト重合体が得られ
た。該グラフト重合体をアセトンを用いて30℃の極限
粘度を求めたところ〔η〕=0.621/f  であっ
た。
図17に該グラフト重合体のプロトンNMRのチャート
を示す。
このスペクトルチャートにおいて0.8〜1.lppm
のシグナルはセルロースアセテートブチレートのブチリ
ル基のメチルプロトン、1.4〜1.8 ppmのシグ
ナルはカプロラクトン部分のメチレンプロトンおよびセ
ルロースアセテートブチレートのブチリル基のメチレン
プロトン、2.0〜2.1’ppmのシグナルはセルロ
ースアセテートブチレートのアセチル基のメチルプロト
ン、2.1〜2.s ppmはカプロラクトン部分のカ
ルボニル基に隣接したメチレンプロトンおよびセルロー
スアセテートブチレートのブチリル基のカルボニル基に
隣接したメチレンプロトン、3.9〜4.1 ppmの
シグナルはカプロラクトン部分の酸素に隣接したメチレ
ンプロトン、約2.5〜5.4ppmの幅広いシグナル
はセルロースアセテートブチレートのゲルコール骨格の
プロトンである。
実施例 4 実施例1と同様な反応器に乾燥した窒素雰囲気下で、C
−カプロラクトン75部、テトラブチルチタネート0.
0015部およびキシレン100部を仕込み120℃に
加熱する。このものに予め十分に乾燥したセルロースア
セテートブチレート(0AB−551−0,2イ一スト
マンケミカル社製)150部をゆっくりと添加し、実質
的に均一になるまで攪拌する。その後145℃まで昇温
し、反応を20時間続ける。かくして黄色の透明性のあ
るグラフト重合体が得られた。該グラフト重合体をアセ
トンを用いて30℃の極限粘度を求めたところ、〔η]
=o、6at/lであった。
図18に該グラフト重合体のプロトンNMRのチャート
を示す。図18においても、図17と同様にセルロース
アセテートブチレートとカプロラクトン部分に存在する
各プロトンのシグナルが認められる。
実施例 5 攪拌機、温度計、還流冷却器を備えた反応器にエチルセ
ルロース(ダウケミカル製エトセル■M丘D50、エト
キシル置換度 D82.3 )100部、C−カプロラ
クトン141部(グルコース単位あたす2.8モル)、
キシレン55部を加え、90℃に加温し、エチルセルロ
ースを均一に溶解させた。
攪拌を続けながらテトラブチルチタネート0.0024
4部を含むキシレン30部を加え、よく攪拌した後、1
45℃で14時間加熱し反応した。
その結果少し褐色を帯びたグラフト重合体が得られた。
キシレンを蒸発させ乾燥したグラフト重合体はキシレン
、アセトン等に溶解し、原料のエチルセルロースがこれ
らに不溶であることよシ、グラフトが起っていると確認
できた。
実施例 6 攪拌機、温度計、還流冷却器を備えた反応器に酢酸セA
/ o −/< (酢化度54.71 D82j9)1
00f、  ε−カプロラクトン66.4f〔グルコー
ス単位に対し1.53モル)、キシレン73.1 f 
t−加え、140℃に加熱し、酢酸セルロースを均一に
溶解した。
攪拌しながらテトラブチルチタネー) 0.664■を
含むキシレン4fを加え、攪拌しながら140℃で18
.5時間加熱し反応した。
その結果、淡黄色の透明なグラフト重合体が得られた。
この重合体にアセトンを加え溶解させ、四塩化炭素に沈
殿した。生成した固体を真空乾燥した。この生成物を四
塩化炭素で10時間ソックスレー抽出し抽出液から少量
のポリカプロラクトンホモポリマーが得られた以外に、
このポリマーは四塩化炭素に溶解しなかった。原料の酢
酸セルロースはクロロホルムに溶解し表いが、グラフト
重合体はクロロホルムに均一に溶解した。この物質をカ
セイソーダでケン化して測定したエステル化度Fi 0
0008646 eq/fでありプロトンNMRスペク
トルよりもとめたアセチル基とカプロラクトン単位のモ
ル比は7 : 4.16であり、これよりもとめた置換
度はアセチル基D82.17であ郵カプロラクトンの付
加モル数MBは1.29であった。
【図面の簡単な説明】
図1は実施例1で用いた原料の酢酸セルロースの赤外吸
収スペクトル、図2は同様の酢酸セルロースのプロトン
NMRスペクトル、rEJsFiホリカブロラクトンホ
モボリマーの赤外吸収スペクトル、図4は実施例1で得
られたグラフト重合体の赤外吸収スペクトル、図5は同
様のグラフト重合体のプμトンNMRスペクトル、図6
は実施例2で得られた分別後のグラフト重合体のガスク
ロマトグラム、図7は分別前のグラフト重合体、図8は
原料の酢酸セルロース、図9Fi。 酢酸セルロースと6−カブロラクドンホモボリマーの1
:2(重量比)配合物のそれぞれガスクロマトグラム、
図10は実施例2で得られた分別後のグラフト重合体の
プロトンNMRスペクトル、図11は原料酢酸セルロー
ス、図12はポリカプロラクトンホモポリマーのそれぞ
れプロトンNMRスペクトル、図15は実施例2で得ら
れた分別後のグラフト重合体、図14は原料の酢酸セル
ロース、図15はポリ−ε−カプロラクトン、図16は
ポリ8−カプロラクトンと原料の酢酸セルロースとの1
:2の配合物のそれぞれ赤外線吸収スペクトル、図17
は実施例3で得られたグラフト重合体のプロトンNMR
スペクトル、図18は実施例4で得られたグラフト重合
体のプロトンNMRスペクトルである。 出願人代理人 古 谷    馨 ”          −171

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 セルロース誘導体の存在下で環状エステルの開環
    重合触媒を加えて、環状エステルを開環重合させること
    を特徴とするグラフト重合体の製造方法。 2、 セルロース誘導体がセルロースアセテート。 セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテー
    トグロピオネート、エチルセルロース、シアノエチルセ
    ルロース、ベンジルセルロース又ハヒドロキシプロビル
    セルロースである特許請求の範囲第1項記載の製造方法
    。 5、 環状エステルがε−カプロラクトンである特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の製造方法。
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