JPS598498Y2 - バインダ−における穀稈の横方向搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバインダーにおける穀稈の横方向搬送装置に関
する。

すなわち、刈刃の幅方向における複数個所でそれぞれ刈
取る穀稈を横方向搬送板にもたれかけさせながら搬送下
手側に向け合流させて搬送するとともに、機体搬送下手
の結束部で結束する構或のバインダーにおいて、その合
流部分での合流搬送が乱れないで整揃と確実良好に行な
われ、次いで広い結束ポケットに良好に送り込んで、結
束ポケットに送り込まれた穀稈を搬送上手側に倒れこま
ないよう良好姿勢に維持し無理なくスムーズに結束がで
き、好適に実施できるよう提供するものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図はバインダーの斜視図を示し、機体前部において
機体幅方向両側端および中間にそれぞれ延出した刈取フ
レーム５．５’，５“の先端にはデバイダー６．６’，
６”をそれぞれ装設し、両側端のデバイダー６．６’の
後方にはそれぞれタイン７，７′を有する引起しケース
８，８′を対応して斜設し、画引起しケース８，８′の
後方下部には刈刃１を横設し、刈刃１の横方向中央部か
ら前方にかけては穀稈の稈元側を案内する平面３角状の
ガイド杆９を装着し、一側端のデ゛バイダー６と中間テ
゛バイダー６″の間の後方におけるガイド杆９のテ゛バ
イダー６側部分には穀稈の稈元側を掻込むスターホイル
１０を軸架し、デバイダー６に対して反対側に位置する
テ゛バイダー６′と中間テ゛バイダー６″の間の後方に
おけるガイド杆９のデバイダー６′寄り部分には穀稈の
稈元側を掻込むスターホイル１１を軸架して構威する。

前記スターホイル１１はテ゛バイダー６′側の引起しケ
ース８′の下方において下方の伝動ケース１２より駆動
するよう垂直軸にして装設し、引起しケース８′の上部
側後方にはスターホイル１１の縦軸から延長する傾斜し
た回転軸１３をのぞませるとともに上下にスターホイル
３，３を嵌着し、回転軸１３により引起しケース８′の
引起しチェンを駆動できるように構戊する。

また、前記スターホイル１１の搬送下手側における結節
カバー１４の内方には結節ビル等を装設し、その後方に
おける結束ポケツｌ−Ｂの下部右側方にはドア１５を装
設し、その後方には二一ドル１６やパツカー等を装設し
て機体右側部に結束部２を従来構造同様に構戊する。

刈刃１の上方後部を機体右側部に向け横方向の搬送板Ａ
を延設するが、該搬送板Ａは上部が後方に傾斜して刈取
穀稈がもたれながら結束ポケットＢ側に搬送されるよう
に構或し・、前記スターホイル３，３の後方に対応する
搬送板Δの後上方傾斜部位には、両側部分に比して前方
に膨出する隆起部ａを下部から上方にかけて連続するよ
うに形威し、この隆起部ａとスターホイル３，３との間
隔が両側部分に比して狭くなるように形戊し、隆起部ａ
から結束ポケツ｝Ｈの後方側に延長する搬送板Ａの端部
４側を後方に寄せて結束ポケツ｝Ｂが広くなるように形
或する。

また、搬送板Ａの下部にそって突起付チェン１７を回転
自在に装設し、搬送板Ａの上部において横方向に形威し
た溝２０からは突起付ベルトが突出して回転するように
装設し、搬送板Ａの後方には両車輪１８を、機体後方に
はハンドル１９を延設して構或する。

しかして、作業に際しては、搬送板Ａの搬送方向上手側
にあるデバイダー６と中間テ゛バイダー６″の間に１条
の穀稈を受け入れるとともに、搬送板Ａの搬送方向下手
側にあるデバイダー６′と中間テ゛バイダー６″の間に
ｌ条の穀稈を受け入れて少なくとも２条刈りができ、テ
゛バイダー６．６”間の穀稈はスターホイル１０により
後方に掻込みなから刈刃１により刈取ってそのまま搬送
板Ａにもたれかけさせると、第４図に矢印イで示すよう
に受入れられた刈取穀稈は搬送板Ａにそって突起付チェ
ン１７や突起付ベルトにより搬送下手側、つまり矢印口
方向に搬送され、合流点である隆起部ａに搬送されてく
る。

一方、デバイダー６ｔ．６ｔｔ間の穀稈はスターホイル
１１により後方に掻込まれて刈刃１により刈取られなが
らスターホイル３，３により搬送板Ａの隆起部ａ側に掻
込まれるが、前記の刈取穀稈と矢印ハで示すように案内
されてきた刈取穀稈とは隆起部ａとスターホイル３，３
の間で合流し、その隆起部ａとスターホイル３，３との
間隔が狭いためにスターホイル３，３による結束ポケツ
｝Ｂ側への掻込み搬送が乱れず確実に行なわれ、次いで
更に搬送下手の広い結束ポケツ）−Ｂに無理なく送り込
まれて結束部２により結束されて機体外側方へ放出され
る。

このように本考案は、機体幅方向にむけて横設する刈刃
１の幅方向における複数個所でそれぞれに刈取る複数条
の穀稈を、刈刃１の後側で後上方に傾斜する横方向搬送
板Ａにもたれかけさせて搬送下手側にむけて搬送しなが
ら合流させ、搬送合流した穀稈を結束機２で結束する構
戒のバインダーにおいて、搬送方向上手側で刈取られる
穀稈が搬送板Ａにもたれて搬送されてきて搬送下手側で
刈取られた穀稈と合流するその位置における搬送板Ａの
後上方傾斜部位には前方に膨出する隆起部ａを下部から
上方にかけて連続するように形戊し、該隆起部ａとその
前方における複数の上下スターホイル３，３との間を狭
く形戒するとともに、穀稈合流位置より搬送下手の結束
部２側の搬送板Ａ端部を後方に延設して結束ポケツ｝Ｂ
を広く形威して構威したから、搬送上手側で刈取られて
搬送板Ａにもたれかかりながら搬送されてくる刈取穀稈
と搬送下手側で刈取られる刈取穀稈とを、搬送板Ａの隆
起部ａとスターホイル３，３の間の狭い間隔内で合流さ
せることができて、２条が合流することにより搬送に乱
れを生じがちな処で、スターホイル３，３により乱れな
いで整揃と確実良好に合流状態からの搬送を行なわせる
ことができ、次いで合流点からさらに搬送下手にある広
い結束ポケツ｝Ｂに無理なくスムーズに送りこんで良好
に結束することができる。

しかも、隆起部ａはスターホイルに対向する部分に局部
的に設けられるだけでなく、搬送板Ａの後上方傾斜部位
の上下方向全体にわたって設けられるので、スターホイ
ルとの共働で掻込みを良好にするというだけでなく、そ
の隆起部は、株元が掻込作用を受ける故に搬送上手側に
倒れ易くなる穀稈穂部の垂れ下がりや倒れ込み逆流を確
実に阻止して結束ポケット内での穀稈姿勢を良好にし結
束ミスのない結束を行わせることか゛できる。

更に、隆起部ａは搬送板Ａの前方膨出で形成されるから
構造は簡潔となり、搬送穀稈が引つ掛つたりするような
こともないといった特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はバインダーの斜
視図、第２図は要部の平断面図、第３図は要部の側面図
、第４図は第２図の一部で示す説明図である。 １・・・・・・刈刃、Ａ・・・・・・搬送板、２・・・
・・・結束部、ａ・・・・・・隆起部、３・・・・・・
スターホイル、４・・・・・・端部、Ｂ・・・・・・結
束ポケット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体幅方向にむけて横設する刈刃１の幅方向における複
   数個所でそれぞれに刈取る複数条の穀稈を、刈刃１の後
   側で後上方に傾斜する横方向搬送板Ａにもたれかけさせ
   て搬送下手側にむけて搬送しながら合流させ、搬送合流
   した穀稈を結束機で結束する構戊のバインダーにおいて
   、搬送方向上手側で刈取られる穀稈が搬送板Ａにもたれ
   て搬送されてきて搬送下手側で刈取られた穀程と合流す
   るその位置における搬送板Ａの後上方傾斜部位には前方
   に膨出する隆起部ａを下部から上方にかけて連続するよ
   うに形戊し、該隆起部ａとその前方における複数の上下
   スターホイル３，３との間を狭く形或するとともに、穀
   稈合流位置より搬送下手の結束部２側の搬送板Ａ端部を
   後方に延設して結束ポケツ｝Ｂを広く形威して構或した
   ことを特徴とする穀稈の横方向搬送装置。