JPS598463Y2

JPS598463Y2 - 超小型偏平直流モ−タ−

Info

Publication number: JPS598463Y2
Application number: JP1974124136U
Authority: JP
Inventors: あきら小山内
Original assignee: オリンパス光学工業株式会社
Priority date: 1974-10-15
Filing date: 1974-10-15
Publication date: 1984-03-15
Also published as: JPS5149808U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、超小型偏平直流モーターに関する。

超小型偏平直流モーターは、従来、第１図および第２図
に示すように、ハウジング１の両端、すなわち第１図に
おいて上下の部分にヨーク２，３を設け、このヨーク２
，３に、軸受け４，５を介して出力軸６を嵌装し、ハウ
ジング１内において、出力軸６のヨーク２寄りの部分に
はロニター７を固嵌し、また他方のヨーク３には整流子
等を組込むための凹部８ａ，ｇａを持つ磁石８，９を固
着し、この組込凹部８ａ，９ａで形或される空間内に整
流子１０を介在させるようにし、さらに、１対のブラシ
１１．１２を上記空間内に位置させるようにしてヨーク
３に取り付け、そこでこのブラシ１１，１２の当接部１
１ａ，１２ａを整流子１０に接触させることによっ
て構威されていた。

ところで、このような従来の構或においては、ハウジン
グ１とヨーク２，３とで閉鎖された空間内に、整流子１
０やブラシ１１，１２が収容されているので、ブラシ
の位置調整や、点検修理が困難であり、また組込みスペ
ースを捻出するため、磁石８，９に凹部８ａ，９ａを設
けていたので、その分だけ磁束が減少し、その上、整流
子の位置が軸受けに近くなっているので、軸受けから潤
滑油が漏洩して整流子に付着するのを遮断するため、た
とえばフランジ１３のような遮断部材が必要となること
などの不具合があった。

この考案は、整流子とブラシとを、磁石の部分でなく、
ヨークに設けた組込穴内でヨークの厚み内に設置するこ
とによって、外部から容易に点検整備でき、磁束減少の
心配がなく、また潤滑油遮断部材などをも不要にした、
新規な構戒の超小型偏平直流モーターを提供することを
目的とする。

以下、図示の一実施例によってこの考案を詳細に説明す
る。

第３図および第４図において、筒状のハウジング２１の
両端、すなわち第３図において上下の部分にはヨーク２
２．２３が設けてあり、一方のヨーク２３に固定した
軸受け２４には出力軸２５が回動自在に嵌着されている
。

このヨーク２３には、軸受２４を囲うようにして磁石２
６．２７が固定してあり、また出力軸２５の、ハウジ
ング２１内の部分のヨーク２２寄りには、ローター２８
が固着されている。

ヨーク２２の方には、組込穴２９が設けてあり、この穴
２９の中央部分には、ローター２８と一体の整流子３０
が出力軸２５に固着して配置されている。

整流子３０に当接する当接部３１ａ，３２ａを持つブラ
シ３１．３２は、組込穴２９のヨーク２２の厚み内に配
設され、その基部が、ヨーク２２に設けられた組込穴２
９の端縁を構或している部分に固定されている。

このため、当接部３１ａ，３２ａは完全にヨーク２２の
厚み内に収まる。

組込穴２９の外方、すなわち第３図において上方には、
押え板３３が、出力軸２５の端部とブラシ３１，３２の
支持部とに嵌合するようにして設けられている。

但し、この押え板３３は、特に必要なものではない。

なおこの実施例においては、出力軸２５が軸受け２４に
よって片持ちされているが、必要ならこの押え板３３で
軸２５の他方を支えるようにしてもよい。

第５図には、押え板３３で出力軸２５の端部２５ａを
当て止めした例が示してあり、このようにして軸２５の
スラストを受けるようにしてもよい。

本実施例において、ブラシ３１．３２の位置調整をする
ときは、ヨーク２２を他の部分に対して回動させること
により容易にこの調整を行なうことができる。

そのため、第３図に示すように、ヨーク２２の周縁を面
取りしておくとよい。

この考案においては、ヨークに設けた組込穴内に整流子
やブラシが設けられているので、組立て後でも容易に調
整を行なうことができ、磁石には全く手を加えていない
ので、磁束の減少を招くことがなく、また、必然的に、
整流子が軸受けから離れた場所に配置されるので、潤滑
油の流れを遮断するための手段などは全く設ける必要が
ない。

また、ヨークに設けた組込穴内のヨーク厚み内に整流子
やブラシが設けられているので、従来のモーターに比べ
より偏平化できる等の優れた効果が得られる。

なお、この考案の装置は、若干の変更を加えるのみで、
発電機としても利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の超小型偏平直流モーターの構或を示す側
断面図、第２図は第１図におけるＩ■−ＩＩ線に沿う平
断面図、第３図は本考案の一実施例を示す超小型偏平直
流モーターの側断面図、第４図は第３図におけるＩＶ−
ＩＶ線に沿う平断面図、第５図は押え板で出力軸のスラ
ストを受けるようにした例を示す要部側面図である。２１・・・ハウジング、２２．２３・・・ヨーク、２
５・・・出力軸、２６．２７・・・磁石、２８・・・
ローター、２９・・・組込穴、３０・・・整流子、３１
．３２・・・ブラシ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】ローターおよびマグネットを収容するハウジングと、このハウジングの両端を覆うヨークと、このヨークの一
方に設けられていて、整流子、ブラシを収容するための
組込穴と、この組込穴のヨークの厚み内に配設された、上記ロータ
ーと同軸の筒型整流子および同整流子に接触するブラシ
と、を具備する超小型偏平直流モーター