JPS597751Y2 - Ｅｌ表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ＥＬ表示装置に関するものである。

従来のＥＬ表示装置は、第１図に示すように、ＢａＴｉ
Ｏ３、ＴｉＯ２などの高誘電率材料を、エポキシなどの
高誘電率樹脂で固めた誘電体層１と、ＺｎＳなどを主或
分とした螢光体粉末をエポキシ等の高誘電率樹脂で涸め
た螢光体層２とを、透明電極３、金属板（電極）４の両
電極間に介在させ、防湿フイルム５，５ａでラミネート
封止したものである。

６はラミネート封止の際、使用する接着剤である。

このような構造のＥＬ表示装置では、ＥＬ表示装置の表
示模様が複雑になり、電極配線が複雑になると、両電極
間と交流電圧を印加した場合、配線間の容量結合が起こ
り、所望の箇所以外の部分が発光したり、又、表示のコ
ントラストが悪くなるという欠点があった。

本考案は上記の点に鑑み威されたもので、透明基板の表
裏に配設した表示素子基体を同一方向から視認可能で、
かつ、表示コントラストの良いＥＬ表示装置を提供する
ことを目的とする。

以下、本考案の詳細を第２図に示した１実施例によって
説明する。

この実施例の特徴は、図示した如く、透明なガラス基板
７の両面に互に対向しないように、又表示面が同一方向
になるように、ＥＬ表示素子基体を配設した事にある。

本実施例の製作にあたっては、まずガラス基板７の片面
上に銀ペースト等の導電塗料を用いスクリーン印刷等の
方法により電極層８を含む配線回路を所要のパターンに
形或する。

さらに電極層８上に、誘電体層１及び螢光体層２をスク
リーン印刷法等により形或する。

さらに螢光体層２上及び前記ガラス基板７の他面上に、
所要のパターンに、金などを蒸着して透明電極３及び３
ａを形或する。

次に、透明電極３ａ上に、螢光体層２ａ及び誘電体層１
ａをスクリーン印刷法等により形或する。

次に誘電体層１ａ上に、スクリーン印刷法等により、銀
ペースト等の導電塗料を用いて電極層８ａを形或する。

さらに、ポリエステルなどの防湿フイルム５上に、所定
の透明導電配線回路パターンを、金などを蒸着して形或
する。

又防湿フイルム５ａ上にも、所定の導電配線回路パター
ンを、銀ペーストなどの導電塗料を用い、スクリーン印
刷法などにより形或する。

最後に、図に示す如く、ガラス基板７と２枚の防湿フイ
ルム５，５ａを、位置合せして配置し、接着剤６により
熱圧着ラミネートしてＥＬ表示装置を完或する。

このようにして完戊したＥＬ表示装置はＥＬ表示素子基
体をガラス基板の両面に配置してあるため、導電配線回
路を２つに分割でき、複雑な模様の表示に対しても、電
極配線が複雑になるのを防ぐことができる。

従って、電極間に交流電圧を印加した場合も、配線間の
容量結合が起きにくく、表示コントラストの明確なＥＬ
表示装置が提供できる。

又、基板の両面に配設したＥＬ表示素子基体の発光体材
料を変えることにより、発光色の異なるＥＬ表示装置も
容易に提供できる。

以上の説明のように、本考案によれば、透明基板の両面
にＥＬ表示素子基体を、互に対向しないように、さらに
表示面が同一方向となるように、配設することにより、
表示コントラストの明確なＥＬ表示装置を提供できると
いう利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＥＬ表示装置の断側面図を示し、第２図
は本考案の１実施例を示すＥＬ表示装置の断側面図であ
る。 １，１ａ・・・誘電体層、２，２ａ・・・螢光体層、３
，３ａ・・・透明電極、４・・・金属板（電極）、５，
５ａ・・・防湿フイルム、６・・・接着剤、７・・・ガ
ラス基板、８，８ａ・・・電極層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２つの電極の間に、誘電体層と螢光体層とを介在させた
   ＥＬ表示素子基体を、透明基板の両面に、表示面が同一
   方向になるように、かつ、互に対向しないように配設し
   たことを特徴とするＥＬ表示装置。