JPS5975466A - 情報再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は同心円状もしくは渦巻状の情報トランクに情報
が記録された情報記録担体から情報を読み出す情報再生
装置に関するものである。

従来例の構成とその問題点 同心円状もしくは渦巻状の情報トラック（以下、これを
単にトラックと呼ぶ）に情報が記録された情報記録担体
（以下、これをディスクと呼ぶ）の記録密度が高くなる
と、情報再生装置には一般的にトラッキング制御が必要
がある。このようなディスクとしては、光学式のビデオ
ディスクやディジタルオーディオディスクや１その他デ
ータファイル、溝の無い静電容量式ビデオディスクある
いはデータ面ザーボの高密度磁気ディスクなどが既Ｇ′
こ知られている。このようなディスクでは、再生時にド
ラッギング制御を行なうことにより高密度の記録再生が
可能である。ところが、ディスクに欠陥があり、この欠
陥によってトラックが消滅したり、トラッキング誤差信
号に太＠な雑音が混入する場合には、トラッキング制御
かはずれて近傍トラックに跳び易いという欠点があった
。特にトラックの線速度が遅い光学式のディジタルオー
ディオディスクではその傾向が著しかったつこのような
欠点を改善するために、ディスクの欠陥を検出し、その
欠陥部分をトラッキングしている時間中は、その直前の
低置波成分１直を保持する方法が既に提案されている。

第１図は上記の方法を用いたトラッキング制御手段の従
来例を示すブロック図で、１はディスク、２は再生ヘッ
ド、３は前置増幅器、４は欠陥検知手段、５（は誤差検
出回路、６げ低域通過フィルタ、７はホールド回路、８
は切替スイッチ、９は、駆動回路、１０はアクチュエー
タである。

以上のように構成された情報再生装置のトラッキング制
御手段について以下に、その動作を説明する。再生ヘッ
ド２はディスク１から情報信号を読み取るとともに、デ
ィスク１の回転や外乱振動に伴って生ずるトラックと、
この再生ヘッドとの相対的な位置誤差すなわちトラッキ
ング誤差を検出するだめのトラッキング誤差検出信号を
出力する。このトラッキング誤差検出信号を得る方法は
特に限定されず、例えば情報信号の検出器を２分割して
、それぞれの検出信吋のレベルを比較してもよいし、あ
るいは光学式の情報再生装置の場合には、トラッキング
誤差によって生ずるディスクからの反射光の光量分布の
アンバランスを検出してもよい。誤差検出回路５は上記
トラッキング誤差検出信号を受けてトラッキング誤差成
分を抽出し、必要に応じて微分補償などの処理全行なっ
てトラッキング誤差信号を出力する。このトラッキング
誤差信号は通常時は切替スイッチ８を通って１駆動回路
９に入力される。低域通過フィルタ６はこのトラッキン
グ誤差信号から、ディスク１の一１転周波数より低い同
波数成分を含む低域成分を抽出する。Ｉ 一方、欠陥検知手段４は上記前置増幅器３から出力され
るＲＦ倍信号異常からディスクの欠陥全検知し、欠陥が
検知されている間欠陥検知信号を出力する。この欠陥検
知信号に応じてホールト回路７ｉｄその直前の値を保持
し、スイッチ８はその入力を上記トラッキング誤差信号
からこのホールド回路８の出力に切替える。上記駆動回
路９は上古己スイッチ８から出力される信シＧ　、ｌ、
こＬししてアクチュエータ１０を駆動し、上記再生へノ
ド２の位置を制御する。

このようにすることによってトラッキング制御はディス
クの欠陥によって乱されにりくする。

ところが、このような従来の構成では、上記低域通過フ
ィルタの遮断周波数がディスク１の回転周波数に近い場
合、上記トラッキング誤差信号に含捷れる上記ディスク
１の偏心に追従する偏心成分に対して、上記低域通過フ
ィルタによって抽出された偏心成分には移相遅れがある
ため、上記ホールド回路７は正しい値を保持せず、大き
な欠陥があるとトラッキングが乱されてトラック跳びを
起こし易いという欠点があった。１だ、このような位相
遅れを無くするために上記低域通過フィルタ６の遮断周
波数を高くすると、これを通過後の雑音成分が多くなり
、やばり上記ホールド回路７が保持する値は大きな誤差
を含み易く、同様にトラック跳びを起こし易いという欠
点があった。

発明の目的 本発明の目的は上記した従来の欠点を解消し、ディスク
の欠陥に対して安定なトラッキング制御が可能な情報再
生装置を提供することである。

発明の構成 本発明の情報再生装置は、同心円状もしくは渦巻状の情
報トランクに情報が記録された情報記録担体から情報を
読み敗る情報読み取り手段と、この情報読み敗り手段に
よる情報読み取り位置の上記情報トラックに対する位置
誤差を検出する誤差検出手段と、この誤差検出手段力・
ら出力される誤差信号に応じて上記情報読み敗り位置を
補正する閉ループ金倉めて成るトラッキング制御手段と
、上記情報記録担体の欠陥を検知して上記情報読み暇り
位置がほぼ上記欠陥を通過するとき欠陥検知信号全出力
する欠陥検知手段をイ１［７，１−記トラッキング制御
手段は、上記誤差信号の高域成分全通過して高域誤差信
号を得る高域通過フィルタと、この高域通過フィルタと
実質的に並列に接続さｔ’して」二組誤差信号の低域成
分ｋｍ過して低域誤差信号を得る低域通過フィルタと、
上記低域誤差信号と高域誤差信号を再び加算する加算手
段と、」二記欠陥恢知信号にしして上記低域誤差信号の
僅を保持手段と、上記欠陥検知信号に応じて上記加算手
段に上記高域誤差信号が加わらないように信号を遮断す
る信号遮断スイッチと全上記閉ループ内に有するもので
、上記情報記録担体（ディスク）に大きな欠陥があって
もトラッキング制御が乱されにくく、安定なトラッキン
グが可能となるものである。

このような構成にすることによってトラッキング制御が
ディスクの欠陥によって乱されにくくなる理由を以下に
原理的に説明する。

第２図は本発明の原理を説明するためのトラッキング制
御ループのブロック図で、１１ばトラッキング誤差の快
出手段を含む誤差検出手段、１２に高域通過フィルタ、
１３は低域通過フィルタ、１４はアクチュエータを含む
駆動手段である。Ｕはトラックの変位に相当する外乱で
、ＹＵ上記トラックの変位に追従する読み取りヘッドの
変位を示すものであるＯ同図から明らかなように、本発
明はループ内の一部を分岐して複数の分岐路全作り、そ
汎ぞれの分岐路を周波数分割された誤差信号が通過する
ようにしたものである。すなわち、高域通過フィルタ１
２を含む第１の分岐路は誤差信号の高域成分である高域
誤差信号を、また低域通過フィルタ１３′ｆｆ：含む第
２の分岐路は誤差信号の低域成分である低域誤差信号を
それぞれ通過する。外乱振動がなく、トラックの変位Ｕ
［ディスクの偏心による回転周波数成分と直流偏差のみ
の場合について考える。誤差検出手段１１から出力され
る誤差信号は直流成分および回転周波数成分を含むこと
は明らかであるが、その他に上記回転周波数よりか２Ｓ
：り高い周波数の雑音成分を含むのが一般的である。上
記誤差信号のうち、高域通過フィルタ１２の遮断周波数
の高い成分はほとんど上記第１の分岐路の通過し、低域
通過フィルタ１３の遮断周波数より町波数の低い成分は
ぼとんと上記第２の分岐路を通過する。このとき上記低
域通過フィルタ１３の遮断周波数全上記雑音成分の周波
数より十分低くしておけば、上記第２の分岐路を通過す
る信号は上記雑音成分をほとんど含まず、一方、上記第
１の分岐路を回転周波数成分かほとんど通過しらいよう
に高域通過フィルタ１２の遮断簡波数を十分高くしてお
けば、駆動手段１４に加わる駆動信号の直流成分および
回転周波数成分はほとんど上記第２の分岐路を通過する
。このことは、すなわち、上記第２の分岐路を通過する
低域誤差信号は、駆動手段１４に加わる直流成分および
回転周波数成分とほとんど同一の直流成分および回転周
波数を含んでおり、さらに雑音成分をほとんど含んでい
ないことを意味する。したがって、第２の分岐路を通過
する上記低域誤差信号は、誤差信号から直流成分および
回転周波数成分をほとんど理想的に抽出したものとなる
。

以上説明したように、本発明は、誤差信号の直流成分お
よび回転円波数成分の抽出を、トラッキング制御のルー
プ内で行なうことを基本とするものである。このため、
抽出された誤差信号の直流成分および回転周波数成分は
上記低域通過フィルタ１３の遮断周波数がいくら低くて
もその位相遅れなどによる誤差を含まず、特に従来、位
相遅れによる誤差を含み易かった回転周波数成分の抽出
誤差は、この周波数における上記高域通過フィルタ１２
の利得と上記低域通過フィルタ１３の利得の比だけ依存
する。したがって高域通過フィルタ１２０回転同波数に
おけるΔ・１」得を十分小さくしておけは、低域通過フ
ィルタ１３の遮断周波数をいくら低くしても、その位相
遅れの影響を受けず、雑音成分の少ない、正確な回転円
波数成分の抽出が行なわれる。

このようにして誤差信号の直流成分および回転周波数成
分を抽出した低域誤差信号孕、ディスクの欠陥部分を再
生している時間中保持し、同時に上記高域誤差信号全遮
断することにより、トラッキング制銅］の乱れ’ｆｃｆ
軽微に抑えることができる。

なお、光学的なｔ＾￥１ψ再生装置で（・Ｊｌ、ディス
クの半径方向のトラックの変位に追従する制御（一般に
トラッキング制御と呼ばわる）と、ディスクの１ＩＪｌ
に垂直な方向のトラックの変位に追従する？ｌ１ｌＩ　
ｍｌ（一般にフォーカス制御と呼はれる）とがあるか、
こ：Ｉｌらはいずれも広い意味ではドラッギング制能］
とみなすことかでき、ここで菖うトラノキンク；ｌｉ制
御とは、これらのいずれも含むものとする。また本発明
がこれらのいずれに対しても有効であることば勿論であ
る。

実施例の説明 以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。

第３図は本発明の一実施例におけるトラッキング制御装
置のブロック図を示すものである○第３図において、１
はディスク、２は再生ヘッド、３は前置増幅器、４は欠
陥検知手段、１０はアクチュエータ、２０は誤差検出回
路、２１は信号遮断スイッチを構成するアナログスイッ
チ、１２は高域通過フィルタ、１３は低域通過フィルタ
、２２は保持手段を構成するホールド回路、９は駆動回
路である。

以上のように構成された本実施例のトラッキング制御装
置について、以下、その動作を説明する０第４図はこの
トラッキング制御装置の動作を説明するだめの信号波形
図である。同図の（ａ）　、　（ｂ）および（Ｃ）はそ
れぞれ第３図のＡ、Ｂおよび０点の信号波形図で、（Ｃ
′）は０点における仮想的な信号波形図である。捷ず、
前置増幅器３は再生ヘッド２で読み取った読み暇り信号
を増幅して再生信号を出力する。ディスク１に欠陥があ
り、上記再生ヘッド２がこの欠陥の付近をトラッキング
するとき、」−配糸生信号には第４（２）（ａ）に示す
ように振幅の落ち込みなどの異常か現われる。Δｔはデ
ィスクの欠陥部分を再生している時間を示すものである
。

欠陥検知手段４はこのような再生信号の異常を検知して
、第４図（ｂ）のような欠陥検知信号全出力する。

一力、誤差検出回路２０は上記再生ヘット２より出力さ
れる信号からトラッキングの誤差信号を抽出して、これ
を出力する。この誤差イ言号に直流成分やディスク１の
回転周波数成分なと、実際のトラッキング誤差に比例し
た周波数の低い成分の他に比較的高い周波数の雑音を多
く含むのか一般的である。上記誤差信号はアナログスイ
ッチ２１と高域通過フィルタ１２から成る第１の分岐路
を通過する高域誤差信号と、低域通過フィルり１３とホ
ールド２２から成る第２の分岐路を通過する低域誤差信
号とに分割された後、再び加算されて駆動回路９に加え
られる。そこで駆動回路９に加わる信号について着目す
る。一般にディスクの欠陥部分では誤差信号はほとんど
得られず、情報読み敗り位置がディスクの欠陥部分に突
入するとき、および、この欠陥から脱出するときにパル
ス的な雑音が発生することもある。このような欠陥部分
を情報読み取り位置が通過するときには欠陥検知信号が
出力され、これに応じてアナログスイッチ２１は高域誤
差信号を遮断し、ホールド回路２２は低域誤差信号をホ
ールドするが、仮に、これらが上記のような動作をしな
かったとすれば上記駆動回路９に加わる信号は第４図（
Ｃ′）のようになる。

同図に示した破線ば、正常なトラッキングを行なうため
の理想的な信号を示したものである。したがって、同図
に示した信号の破線からのずれは等価的に外乱雑音であ
るとみなすことができることは明らかである。実際には
欠陥検知信号が出力さ扛ている間は、低域通過フィルタ
１３を通過した低域誤差信号はホールド回路２２で保持
され、同時にアナログスイッチ２１が開いて高域通過フ
ィルタ１２を通過する高域誤差信号は遮断されるため、
１駆動回路９に加わる信号は上記欠陥部分の再生時にも
零とはならず、上記ホールド回路２２によって低域誤差
信号を保持した値となる。したがって駆動回路９に加わ
る信号は第４図（ｃ）のようになり、上記欠陥部分の再
生時における等価的な雑音は大幅に軽減される。

第６区は第３図において破線で囲んだ主要部分の具体的
な回路例を示した回路図である。第５図において、３０
は第１のアナログスイッチ、３１は第２のアナログスイ
ッチ、３２（ｄ第１の演算増幅器、３３は嬉２の演算増
幅器である。抵抗Ｒ１とコンデンサ０１ヲ直列にして、
抵抗Ｒ４で負帰還のがかった第２の演算増幅器３３の反
転入力端子に接続することにより、高域通過フィルタを
構成し、その遮断周波数ば１／（２πＲ１Ｃ１）である
。抵抗Ｒ２とコンデンサＣ２１ｌ−１：低域通過フィル
タを・構成し、その遮断周波数は１／（２πＲ２Ｃ２）
である。第１の演算増幅器３２はバッファで、第２のア
ナログスイッチ３１およびコンデンサＣ２とともにホー
ルド回路を構成する。この第２のアナログスイッチ３１
は欠陥検知信号Ｓｄが印加されると開き、コンデンサＣ
２ばそれ丑での電圧を保持する。第１のアナログスイッ
チ３０は信号遮断スイッチを構成し、欠陥検知信号Ｓｄ
が印加されると、これを開いて高域誤差信号を遮断する
。演算増幅器３３は加算手段全構成し、高域誤差信号と
低域誤差信号全加算する。ディスクの回転周波数が例え
ば１０Ｈｚのとき、Ｒ１−Ｒ２−Ｒ４＝１０ｏＫＱ Ｒ３−１０にΩ Ｃ１−０，０１５μＦ Ｃ２＝０．１５μＦ とすれば、高域通過フィルタの遮断ＩＮ波数は約１０６
Ｈｚ、低域通過フィルタの遮断同波数は約１０．６Ｈｚ
である。第６図はこのときの高域通過フィルタと低域通
過フィルタの周波数特性図である。

第６図において、Ａは高域通過フィルタの、また、Ｂは
低域通過フィルタの周波数特性をそれぞれ示す。この図
から明らかなように回転周波数（ｉ。

Ｈｚ）における高域通過フィルタと低域通過フィルタの
利得の比は約７７．６である。したがって欠陥検知信号
に応じて上記低域通過フィルタの出力全保持したとき、
保持する値の誤差は回転周波数においてわずか１．３％
にすぎず、極めて精度の高い保持が行なわれる。

上記の例では、低域通過フィルタの通過帯域の利得を高
域通過フィルタの通過帯域の利得よりも高くして実質的
にトラッキング制御に低域補償を施したが、本発明はこ
のような低域補償と併用することにより、その効果が〜
層顕著となる。甘だ、上記高域通過フィルタの遮断特性
を２次にすれは、この高域通過フィルタ金通過する同転
周波数ＩＮ、分はさらに小さくなり、」二記保持下段か
保持する飴の精度をより高くすることが可能である。た
たし、このとき上記高域通過フィルタと」−記低域通過
フィルタの利得が等しくなるクロスオーバー固波数（第
６図におけるｆｘ）において、それぞれのフィルタの位
相特性の差が１８０度に近くなると、これらの出力全加
算して得られる全体の伝達特性の上記クロスオーバー同
波数付近での利得が低下するため、上記高域通過フィル
タの遮断周波数を上記クロスオーバー周波数よりも低め
に設定する方が望ましい。

第７図は第３圀において破線で囲んだ主要部分の別の具
体的回路例を示した回路図である。第７図において、３
４は第３の演算増幅器である。第６図の例とほとんど同
じ構成であるが、演算増幅器３４によるバッファを用い
て高域通過フィルタを２次で構成する点を異にする。こ
の場合には低域通過フィルタの通過帯域の利得を高域通
過フィルタの通過帯域の利得に比べ′〔必ずしも高くす
る必要はなく、同図の回路全体の周波数特性はほとんど
平坦なま壕で本発明の効果を得ることかできる。例えば
、 Ｒ１＝Ｒ２＝Ｒ３＝Ｒ４＝Ｒ６−＝３３ＫＱＣ１−Ｃ２
−Ｑ、ｏ４７ Ｃ３−０，１６ とすれば、高域通過フィルタは遮断周波数が約１０３　
Ｈｚ　　と３２　Ｈｚの２次のフィルタであり、低域通
過フィルタは遮断周波数が約１０３　Ｈｚの１次のフィ
ルタである。第８図はこれらのフィルタの同波数特性図
である。第８図から明らかなように、これらを加算した
ときの周波数特性はほとんど平坦で、本回路を挿入して
もトランキング制御の開ループ特性に変化を与えない。

回転周波数を８Ｈｚとしたとき、この回転周波数におけ
る高域通過フィルタと低域通過フィルタの利得の比は約
５３倍である。したがって、保持手段が保持する値の誤
差は２チ程度で、これは約１度の極めて小さい位相遅れ
による誤差に相当するものである。

第９図は本発明の他の実施例におけるトラッキング制御
装置のブロック図を示すものである。第９図において、
４０は２つの入力端子を有し、出力端子に接続される入
力端子を切替えることのできるアナログスイッチであり
、他の構成要素は第３図の場合と同じである。

以」−のように構成された本実施例では、欠陥検知信号
Ｓｄが出力されると、高域通過フィルタ１２を含む第１
の分岐路を通過する高域誤差信号をアナログスイッチ４
０によって遮断するのみでなく、上記高域通過フィルタ
１２にホールド回路２２の出力信号が入力され、このと
き必要に応じて上記高域通過フィルタ１２の時定数を小
さくする。上記の動作が第３図の実施例と異なるところ
で、他の動作は全く同じである。このようにすることに
よって本実施例では前記実施例に比べてさらに次のよう
に改善される。すなわち、第４図（−）および（ｂ）の
信号波形図から明らかなように、ディスク欠陥の検知は
瞬時には行なわれずに一般的には多少の遅れが生ずる。

この遅れを小さくするために欠陥を検知する感度を極端
に高くすると外乱振動による再生信号の乱れを誤ってデ
ィスクの欠陥として検知するため、外乱振動に対してト
ラッキング制御が弱くなるという欠点が生ずる。したが
って上記欠陥検知の遅れは避けられず、多くの場合、第
４図（Ｃ）に示すように、欠陥部分への突入時に誤差信
号に大きな雑音（以下、これを初期雑音という）が混入
する。この初期雑音によってアクチュエータ１０は加速
されて速度誤差をもつことになる。したがって第３図の
実施例の場合にはホールド回路２２がいくら正確な値を
保持しても上記速度誤差のために欠陥時間中にトラッキ
ング誤差が増大するため、トラック跳び全起こさないた
めの欠陥の時間Δｔには限界がある。第９図に示す本実
施例はこの欠陥時間Δｔの限界をより長くするものであ
る。すなわち本実施例では、欠陥検知信号が出力された
とき、アナログスイッチ４０の入力信号を誤差検出回路
２０の出力信号である誤差信号からボールド回路２２の
出力信号に切替えるものである。このとき、高域通過フ
ィルタ１２（ｉ低周波成分を通さないために、その出力
信号は、上記アナログスイッチ４０の入力が上記ホール
ト回路２２の出力信号である保持値に切替えられたとき
、この保持値を基準にして、その直前に人力さ扛た初期
雑音を打消すように上記保持値の反対側に振れる。第１
ｏ図は、そのときの駆動回路９の入力端子（第９図の０
点）に加わる入力信号の信号波形図である。第１０図（
ａ）は」二記高域通過フィルタ１２の時定数が一定の場
合、第１０内（ｂ）は欠陥検知信号に応じてアナログス
イッチの入力が上記保持値に切替えられたとき、それと
同時に上記高域通過フィルタ１２の時定数を小さい値に
切替えた場合の信号波形圀である。また同図中の破線は
上記ホールド回路２２の出力信号のレベルを示すもので
ある。この図から明らかなように、初期雑音によって加
速されたアクチュエータ１０はそれに続いて上記駆動回
路９に入力される信号によって制動され速度誤差は打消
される。特に欠陥検知信号に応じて上記高域通過フィル
タの時定数を小さくする場合には第１０図（ｂ）から明
らかなように、短かい時間内に上記速度誤差が打消され
るグこめ、この速度誤差によるトラッキング誤差を非常
に小さくすることができる。以上説明したように本実施
例では、トラック跳びを起こさない欠陥時間Δｔの長さ
の限界をより長くすることが可能である。

第１．１図に、第９図のブロック図において破線で囲ん
だ主要部分の具体的回路例を示すものである。回路定数
は第５図の場合と同じ値を選んで差支えない。アナログ
スイッチ４０の出力端子Ｙは通常時には入力端子Ｓ１に
接続されており、欠陥検知信号Ｓｄが出力されると、接
続が８２に切替えられる。

第１２図は、同様に第９図のブロック図において破線で
囲んだ主要部分の他の具体的回路例を示すものである。

アナログスイッチ４０の動作は第１１図の場合と同じで
あり、Ｒ６ヲＲ１より小さな値に選んでおけば、欠陥検
知信号Ｓｄが出力されて、高域通過フィルタにホールド
回路の保持値が入力されるとき、簡単な回路構成によっ
て上記高域通過フィルタの時定数は小さな値に切替えら
れる。

また、他のｌ’ｌｊｌ路定数は第１１図の場合に僧して
、工支えない、） 発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は情報再生装置
のトラッキング制御において、その閉ループの一部に、
高域通過フィルタを有する第１の分岐路と低域通過フィ
ルタを有する第２の分岐路から成る分岐を設け、情報記
録和体（ディスク）の再生部分に欠陥が検知されている
間、上記第１の分岐路を通過する高域誤差信号を遮断す
るとともに上記第２の分岐路を通過する低域誤差信号を
保持手段で保持するように構成しているので、上記保持
手段で保持する１直は極めて正確となり、トラッキング
制御が」二記欠陥によって乱されにくいという効果が得
られる。

さらに上記低域通過フィルタの通過帯域の利得を上記高
域通過フィルタの通過帯域の利得より高くすることによ
り上記保持手段が保持する値ｎ−一層確になるという効
果が得られる。

さらに、ディスクに欠陥が検知さｎたとき、上記第１の
分岐路を通過する高域誤差信号を遮断するとともに上記
高域通過フィルタに上記保持手段の保持値を入力するこ
とにより、上記欠陥の検知１の遅れによるトラッキング
制御の乱れを軽減することができるという効果が得られ
、また、上記高域通過フィルタに上記保持値が入力する
ときの上記高域通過フィルタの時定数が通常時の時定数
よりも小さくなるように抵抗値を小さくすることによっ
て上記トラッキング制御の乱れを一層軽減することがで
きるという効果も得られる。

さらに上記高域通過フィルタを、抵抗にコンデンサを直
列に接続し、このコンデンサの他端を負帰還のかかった
演算増幅器の反転入力端子に接続して得、上記抵抗を通
常時と欠陥を検知したときとでスイッチによって切替え
るように構成した場合には、上記高域通過フィルタの時
定数を簡単な回路構成で切替えることができるという効
果か得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図ｉｒ：ｉ従来の情報再生装置におけるトラッキン
グ：Ｉｊ！Ｉ　’ＯＵ手段のブロック図、第２図は不発
明の詳細な説明するだめのトラッキング制御ループのブ
ロック図、第３図は本発明の一実施例におけるトラッキ
ング制御手段のブロック図、第４図は第３図における各
部の信号波形図、第６図は第３図の主要部分の具体的回
路図、第６図は第６図の回路例の特性図、第７図は第３
図の主要部分の他の具体的回路図、第８図は第７図の回
路例の特性図、第９図は本発明の他の実施例におけるト
ラッキング制御手段のブロック図、第１０図は第９図の
所定部分の信号波形図、第１１図および第１２図は共に
第９図の主要部分の具体的回路図である。 １・・・・・ディスク、２・・・・・再生ヘッド、４・
・・・欠陥検知手段、１２　・・・・高域通過フィルタ
、１３・・・低域通過フィルタ、２１．３０，３．１．
４０・・・・・・アナログスイッチ、２２・・ホールド
回路、３２゜３３．３４・・・・・・演算増幅器。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名（ζ
１図 第２図 第　３［１ 一、′つ４図 一吟聞 第　５　図 第６図 周浪委匁（＋−１２−λ 第７図 第８図 周波数（１’−１７）　　ｌ　：、＋　４　。 第９図 第１０図 −−１１間

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）同心回状もしくは渦巻状の情報トラックに情報が
   記録された情報記録担体から情報全貌み取る情報読み取
   り手段と、この情報読み取り手段による情報読み取り位
   置の上記情報トラックに対する位置誤差を検出する誤差
   検出手段と、この誤差検出手段から出力される誤差信号
   に応じて上記情報読み取り位置を補正する閉ループを含
   めて成るトラッキング制御手段と、上記情報記録担体の
   欠陥を検知して」二記情報読み敗り位置がほぼ上記欠陥
   を通過するとき欠陥検知信号を出力する欠陥検知手段を
   有し、」二記トラッキング制御手段は、上記誤差信号の
   高域成分を通過して高域誤差信号を得る高域通過フィル
   タと、この高域通過フィルタと実質的に並列に接続され
   て上記誤差信号の低域成分を通過させて低域誤差信号を
   得る低域通過フィルタと、上記低域誤差信号を再Ｏ・加
   算する加算手段と、上記欠陥検知信号に応じて上記低域
   誤差信号の値を保持する保持手段と、上記欠陥検知信号
   にＬ６じて上記加算手段に上記高域誤差信号か加わらな
   いように信号を遮断する信号遮断スイッチを」二記閉ル
   ープ内に有することを特徴とする情報再生装置。 （２）低域通過フィルタの通過帯域の利得で、高域通過
   フィルタの通過帯域の利得よりも大きくしたことを特徴
   とする特許請求の範囲第（１）項記載の情報再生装置。 （３）信号遮断スイッチは、欠陥検知信号に尾、して高
   域通過フィルタに入力される誤差信号を遮断し、その間
   、保持手段の出力信号を上記高域通過フィルタに入力さ
   せるように構成さノ１−ていることを特徴とする特許請
   求の範囲第（１）項記載の情報再生装置０ （４）欠陥検知信号の出力時シて、高域通過フィルタの
   時定数を決める抵抗匝を通常時の抵抗匝よりも小さくす
   ることを特徴とする特許請求の範囲第（３）項記載の情
   報再生装置。 （６）高域通過フィルタは第１の抵抗にコンデンサを直
   列に接続し、上記コンデンサの他端を負帰還のかかった
   演算増幅器の反転入力端子に接続して構成し、上記第１
   の抵抗と上記コンデンサの間に信号遮断スイッチを、そ
   の第１の入力端子に上記第１の抵抗が、出力端子に上記
   コンデンサがそれぞれ接続されるように挿入し、かつ、
   上記信号遮断スイッチの第２の入力端子には保持手段の
   出力が上記第１の抵抗よりも抵抗値の低い第２の抵抗を
   介して入力され、上記信号遮断スイッチの出力端子は通
   常は第１の入力端子に接続され、欠陥検知信号が出力さ
   れると、それに応じて第２の入力端子に接続が切替えら
   れることを特徴とする特許請求の範囲第（４）項記載の
   情報再生装置。