JPS597501B2 - ガス液処理工程における沈殿槽より得られる沈殿物の利用方法 - Google Patents
ガス液処理工程における沈殿槽より得られる沈殿物の利用方法Info
- Publication number
- JPS597501B2 JPS597501B2 JP53130886A JP13088678A JPS597501B2 JP S597501 B2 JPS597501 B2 JP S597501B2 JP 53130886 A JP53130886 A JP 53130886A JP 13088678 A JP13088678 A JP 13088678A JP S597501 B2 JPS597501 B2 JP S597501B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas liquid
- gas
- treatment process
- liquid treatment
- precipitate
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Industrial Gases (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はガス液処理工程における沈澱槽より得られる沈
澱物の利用方法に関する。
澱物の利用方法に関する。
コークス炉ガス製造設備で生成するガスの冷却によつて
えられるガス液の処理装置としては、本願人の出願にか
かる特開昭52−68号(特願昭50−76316号)
によつて各含有不純物の除去をはかるのが望ましい。す
なわち前記出願によれば活性汚泥処理後のガス液処理装
置として、塩化第2鉄添加槽、高分子凝集剤添加槽を設
け、前記活性汚泥処理後のガス液を順次これら各槽に通
し、最終的に沈殿槽に導いて処理をはかることが示され
ている。処理工程を図面に例示すれば、沈澱槽における
沈澱物は濃縮槽に迷られ、濃縮槽によつて得られた沈澱
は遠心分離機によつて分離され、炉液は濃縮槽に戻され
る。この沈澱については従来全ぐ利用方法が知られてお
らず、産業廃棄物としてその処理に全く困窮していた。
本発明はこの遠心分離機によつて分離された沈澱の利用
に関するものである。本発明者はコークス炉ガス製造工
程で得られるガス液等の排水を処理する工程中における
塩化第2鉄添加槽、高分子凝集剤添加槽の後に設けた沈
澱槽より得られる沈澱物に対し、その利用方法について
種々考究したところ、ガス製造工程の最終精製用に用い
る乾式脱硫用脱硫剤として利用できないかという新規な
着想に到達した。そこで前記沈澱物に対し、おが屑を添
加し、又は添加せずして成形し、又は乾燥成形したとこ
ろ、脱硫剤として利用できることを見出すに至つた。塩
化第2鉄を凝集沈澱剤として用いるときには2FeCI
3→2Fe+ 3+6CI−6H20→6H++60H
一 2FeC工3 + 6H20→Fe2O3・3H20+
6(H++Cl−)に示されるようにFe2O3・3H
20を核として凝集沈澱物がえられる。
えられるガス液の処理装置としては、本願人の出願にか
かる特開昭52−68号(特願昭50−76316号)
によつて各含有不純物の除去をはかるのが望ましい。す
なわち前記出願によれば活性汚泥処理後のガス液処理装
置として、塩化第2鉄添加槽、高分子凝集剤添加槽を設
け、前記活性汚泥処理後のガス液を順次これら各槽に通
し、最終的に沈殿槽に導いて処理をはかることが示され
ている。処理工程を図面に例示すれば、沈澱槽における
沈澱物は濃縮槽に迷られ、濃縮槽によつて得られた沈澱
は遠心分離機によつて分離され、炉液は濃縮槽に戻され
る。この沈澱については従来全ぐ利用方法が知られてお
らず、産業廃棄物としてその処理に全く困窮していた。
本発明はこの遠心分離機によつて分離された沈澱の利用
に関するものである。本発明者はコークス炉ガス製造工
程で得られるガス液等の排水を処理する工程中における
塩化第2鉄添加槽、高分子凝集剤添加槽の後に設けた沈
澱槽より得られる沈澱物に対し、その利用方法について
種々考究したところ、ガス製造工程の最終精製用に用い
る乾式脱硫用脱硫剤として利用できないかという新規な
着想に到達した。そこで前記沈澱物に対し、おが屑を添
加し、又は添加せずして成形し、又は乾燥成形したとこ
ろ、脱硫剤として利用できることを見出すに至つた。塩
化第2鉄を凝集沈澱剤として用いるときには2FeCI
3→2Fe+ 3+6CI−6H20→6H++60H
一 2FeC工3 + 6H20→Fe2O3・3H20+
6(H++Cl−)に示されるようにFe2O3・3H
20を核として凝集沈澱物がえられる。
それ故この凝集沈澱物がもし最終ガス精製工程に用いら
れる乾式脱硫剤として用いることができれば、ガス液処
理工程における副産物利用と省資源の見地から極めて望
ましいことが十分知られる。本発明者はこのような観点
から、凝集沈澱槽より得られる沈澱物に対し、乾式脱硫
剤として使用の可能性を追求したところ、使用に値する
ものであることを確認するに至つた。更に、従来の鉄粉
系脱硫剤は、だらい粉等の鉄粉とおが屑を混合した後、
鉄の表面を酸化するために、1ケ月程度の熟成を必要と
するが、本発明にかかる脱硫剤は水酸化鉄のフロックの
ため、そのような必要がないというすぐれた特徴をも見
出すに至つた。つぎに従来用いられている鉄粉系脱硫剤
(試料1)に対し、該脱硫剤とおが屑を重量比で1:1
に混合したもの(試料2)及び凝集沈澱汚泥とおが屑を
重量比で1:1に混合したもの(試料3)について比較
試験を行つた。
れる乾式脱硫剤として用いることができれば、ガス液処
理工程における副産物利用と省資源の見地から極めて望
ましいことが十分知られる。本発明者はこのような観点
から、凝集沈澱槽より得られる沈澱物に対し、乾式脱硫
剤として使用の可能性を追求したところ、使用に値する
ものであることを確認するに至つた。更に、従来の鉄粉
系脱硫剤は、だらい粉等の鉄粉とおが屑を混合した後、
鉄の表面を酸化するために、1ケ月程度の熟成を必要と
するが、本発明にかかる脱硫剤は水酸化鉄のフロックの
ため、そのような必要がないというすぐれた特徴をも見
出すに至つた。つぎに従来用いられている鉄粉系脱硫剤
(試料1)に対し、該脱硫剤とおが屑を重量比で1:1
に混合したもの(試料2)及び凝集沈澱汚泥とおが屑を
重量比で1:1に混合したもの(試料3)について比較
試験を行つた。
第1表は組成分析値であり、第2表はテストに用いた充
填条件である。このような充填条件下で一定量のH2S
を含有するガスを線速度ならびに空間速度を一定として
通過せしめ、硫黄の吸着量と破過に至るまでの処理ガス
量を比較したものを第3表に示す。また第4表は破過後
の試料を大気中に放置することによつて再生したときの
各資料の分析値を示す。なお、従来の脱硫剤の硫黄吸着
能力は、テストの結果0.17V−S/F7脱硫剤であ
るが、処理ガス中に酸素が存在する場合には吸収反応器
内でも再生反応が起り、硫黄の捕集能力が向上する。そ
れ故脱硫剤は遊離硫黄が40%近くになるまで硫黄の捕
集能力があることが知られている。そこで第4表の硫黄
捕集能力の結果からも、本発明による凝集沈澱汚泥が十
分実用に適するものであり、再生能力についても従来使
用のものと大差のないことを確認するに至つた。またガ
ス液は塩化第2鉄が添加された後は、高分子凝集剤添加
槽において高分子凝集剤が添加されているが、最終沈澱
物を処理して脱硫剤として利用するに際しても、これら
高分子凝集剤の添加が脱硫反応ならびに再生反応の遂行
に何ら悪影響を及ぼすことがないことを確認するに至つ
た。かくして本発明にかかる凝集沈澱汚泥はおが屑と混
合し又は混合せずして適当に成形することによつて、ガ
ス精製の最終工程における乾式脱硫用脱硫剤として十分
利用できる。
填条件である。このような充填条件下で一定量のH2S
を含有するガスを線速度ならびに空間速度を一定として
通過せしめ、硫黄の吸着量と破過に至るまでの処理ガス
量を比較したものを第3表に示す。また第4表は破過後
の試料を大気中に放置することによつて再生したときの
各資料の分析値を示す。なお、従来の脱硫剤の硫黄吸着
能力は、テストの結果0.17V−S/F7脱硫剤であ
るが、処理ガス中に酸素が存在する場合には吸収反応器
内でも再生反応が起り、硫黄の捕集能力が向上する。そ
れ故脱硫剤は遊離硫黄が40%近くになるまで硫黄の捕
集能力があることが知られている。そこで第4表の硫黄
捕集能力の結果からも、本発明による凝集沈澱汚泥が十
分実用に適するものであり、再生能力についても従来使
用のものと大差のないことを確認するに至つた。またガ
ス液は塩化第2鉄が添加された後は、高分子凝集剤添加
槽において高分子凝集剤が添加されているが、最終沈澱
物を処理して脱硫剤として利用するに際しても、これら
高分子凝集剤の添加が脱硫反応ならびに再生反応の遂行
に何ら悪影響を及ぼすことがないことを確認するに至つ
た。かくして本発明にかかる凝集沈澱汚泥はおが屑と混
合し又は混合せずして適当に成形することによつて、ガ
ス精製の最終工程における乾式脱硫用脱硫剤として十分
利用できる。
Claims (1)
- 1 コークス炉ガス製造行程で得られるガス液の処理工
程において、塩化第2鉄添加槽ならびに高分子凝集剤添
加槽の後に設けた沈澱槽より得られる沈澱物に対し、お
が屑を添加し、又は添加せずして成形してガスの乾式脱
硫に用いることを可能ならしめたガス液処理工程におけ
る沈澱槽より得られる沈澱物の利用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53130886A JPS597501B2 (ja) | 1978-10-24 | 1978-10-24 | ガス液処理工程における沈殿槽より得られる沈殿物の利用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53130886A JPS597501B2 (ja) | 1978-10-24 | 1978-10-24 | ガス液処理工程における沈殿槽より得られる沈殿物の利用方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5556821A JPS5556821A (en) | 1980-04-26 |
JPS597501B2 true JPS597501B2 (ja) | 1984-02-18 |
Family
ID=15044990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53130886A Expired JPS597501B2 (ja) | 1978-10-24 | 1978-10-24 | ガス液処理工程における沈殿槽より得られる沈殿物の利用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS597501B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61202803U (ja) * | 1985-06-10 | 1986-12-19 | ||
JPS63120302U (ja) * | 1987-01-29 | 1988-08-04 |
-
1978
- 1978-10-24 JP JP53130886A patent/JPS597501B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61202803U (ja) * | 1985-06-10 | 1986-12-19 | ||
JPS63120302U (ja) * | 1987-01-29 | 1988-08-04 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5556821A (en) | 1980-04-26 |
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