JPS597421B2 - ハトムギ入り納豆の製造方法 - Google Patents

ハトムギ入り納豆の製造方法

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JPS597421B2
JPS597421B2 JP56150716A JP15071681A JPS597421B2 JP S597421 B2 JPS597421 B2 JP S597421B2 JP 56150716 A JP56150716 A JP 56150716A JP 15071681 A JP15071681 A JP 15071681A JP S597421 B2 JPS597421 B2 JP S597421B2
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JP
Japan
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pearl barley
water
natto
gelatinized
barley
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JP56150716A
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JPS5799169A (en
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善次 鎌田
利彦 鈴木
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Toyo Sugar Refining Co Ltd
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Toyo Sugar Refining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ハトムギ入り納豆の改良された製造方法に関
するものである。
精白ハトム゛ギは漢方で,IJ仁(ヨクイニン)と称し
、イボとり、利尿、消炎、リュウマチの治療に使用され
ており、最近では抗腫瘍などの薬効が期待されている。
さらに精白ハトムギは良好な蛋白質、脂肪等を豊富に含
むなど栄養学上多くの長所を有し、食品としても高く評
価されている。
ハトムギは、このように薬理学上および栄養学上高い価
値を有するが、その皮殼が極めて強固であり、また独特
の臭気(篭蔵仁臭)を有するためその摂取が困難であっ
た。
そこで本発明者等はハトムギの摂取容易な調理方法とし
てハトムギ入り納豆を開発した(特開昭56−5065
)。
ハトムギ入り納豆においては、ハトムギは軟化し、その
不快臭もほぼ消失しているので、通常の納豆と同様に食
することができる。
しかしながら、ハトムギ入り納豆の製造方法については
尚改善すべき問題があった。
即ち、精白ハトムギは非常に固く吸水性が悪いため、納
豆製造に際して、水への浸漬工程および蒸其工程に長時
間を要し、またそのため、ハトムギと大豆とを別々に水
漬けし、蒸煮する必要がある。
これらのことは納豆の製造作業を煩雑にし、大量に生産
することを困難にしていた。
さらに、ハトムギを通常の方法で蒸煮した場合には、納
豆からハトムギ臭を完全に消失せしめることは困難であ
った。
従って本発明の目的は、作業性が優れかつハトムギ臭を
完全に消失せしめることができるハトムギ人納豆の製造
方法を提供することにある。
本発明は精白ハトムギを水に浸漬してその重量が約1.
27倍以上に増加するまで吸水させ、水切りした後ケー
ジ圧約1. 0 kg/crit以上で加圧蒸煮してハ
トムギ澱粉をα化し、そして熱風乾燥して得られるα化
精白ハトムギと大豆とを混合した後水に浸漬するかある
いは水に浸漬した後混合し、次いで得られた混合物を蒸
煮し、これに納豆菌を接種し発酵させることを特徴とす
るハトムギ入り納豆の製造方法である。
本発明で使用するα化精白ハトムギは、精白ハトムギを
そのまま又は必要により挽割した後水に浸漬し、該ハト
ムギの重量が約1.27倍以上に増加するまで吸水させ
、水切りした後ゲージ圧約1.0kg/ffl以上で加
圧蒸煮してハトムギ澱粉をα化し、かくして得られた蒸
煮ハトムキを熱風乾燥することによって得られる。
ハトムギ澱粉の十分なα化率を得るためには、ハトムギ
の吸水量は、吸水係数が約1.27以上であることが必
要である。
ここに吸水係数とは、精白ハトムギの水浸漬後の重量と
水浸漬前の重量との比(水浸漬後の精白ハトムギ重量/
水浸漬前の精白ハトムギ重量)をいう。
精白ハトムギの吸水は通常、吸水係数約1.4で平衡に
達する。
平衡に達するまでの時間は浸漬水の温度やハトムギの品
種、産地等によっても異なり、例えば室温では約2〜1
0時間程度である。
吸水係数が大きくなるにつれてα化率は高くなり、吸水
係数1.35でα化率はほぼ100%に達する。
他方、吸水係数が大きい程、蒸煮後のハヘムギの団塊化
が促進され、乾燥効率が悪くなる。
従って吸水係数は約1.30〜1.35が好適である。
蒸煮時のゲージ圧は1.Oky/i以上が必要であり、
それ以下の圧力では、100%のα化は困難である。
ゲージ圧が高い程蒸煮時間を短縮することができるが、
作業性、経済性を考慮すると約1.0〜1.5kg/c
riのゲージ圧で約20〜30分間蒸煮するのが望まし
い。
この場合の温度は通常約120〜127゜Cである。
熱風乾燥は常法に従って実施される。
例えば、通風乾燥器を用いて、温度約100℃で1〜3
時間乾燥させることによってα化精白ハトムギが得られ
る。
かくして得られたα化精白ハトムギは吸水性が優れ、軟
化も容易であるので、納豆製造に際して、水漬けおよび
蒸煮に長時間を必要とせず、大豆と一緒にこれらの処理
をすることができる。
他方の原料である大豆は、乾燥大豆をそのまま、又は焙
焼および(または)挽割して使用される。
焙焼は乾燥大豆を140〜160℃で約30〜60分間
加熱して行う。
α化精白ハトムギおよび大豆の水漬け工程、蒸煮工程お
よび発酵工程は、通常の納豆を製造する場合に準じて実
施することができる。
即ち、水漬け工程は、α化精白ハトムギおよび大豆を別
々に、又は混合して約4〜8時間水に浸漬することによ
って実施される。
吸水によりα化精白ハトムギは約2.5倍に、大豆は約
2.4倍に重量が増加する。
水漬けしたα化精白ハトムギおよび大豆は、水切り後、
蒸煮工程に供される。
蒸煮工程は、高圧釜を使用して1.2〜1.5kg/c
ntの圧力で約30〜40分間加熱することにより実施
される。
α化精白ハトムギと大豆との混合は、水漬け工程の前後
および蒸煮工程の前後のいずれか任意の段階で行うこと
ができるが、前述した如く作業性の点から水漬け前に混
合するのが最も有利であり、それを可能ならしめたのが
本発明方法の1つの特長である。
ハトムギ人納豆中に占めるハトムキの割合は、10〜9
0%(重量パーセント)の範囲で適宜選択することがで
きるが、食味の点からは10〜30%程度が最も望まし
い。
蒸煮工程終了後、熱いうちに蒸煮物に納豆菌を接種し、
適当な容器に盛り込み、包装した後、発酵室で発酵させ
る。
発酵は品温40〜50℃、湿度80〜95%に15〜2
0時間保持して行なう。
発酵終了後、発酵物を5〜8℃程度に冷却して熟成させ
る。
本発明の方法によって製造されたハトムギ入り納豆は、
ハトムギ特有の臭気が完全に消失し、かつ適度の歯ざわ
りと嗜好性に富んだ風味と芳香並びに糸引きを有してい
るため、大豆単独を使用した通常の納豆と同様に食する
ことができ、薬用あるいは栄養食品として、また動物用
飼料としての広い用途を有する。
本発明によるハトムギ入り納豆には、納豆菌の発酵によ
って生成された各種の酵素、例えばアミラーゼ、リパー
ゼ、プロテアーゼ、ウレアーゼ、マンナーゼ等が見出さ
れ、特にプロテアーゼ、アミラーゼの作用は強力である
これら各種の酵素は、ハトムギ及び大豆に含有されてい
る蛋白質、炭水化物、脂肪等を加水分解するので、消化
・吸収を一層容易にする。
本発明のハトムギ入り納豆においてハトムギ特有の異臭
が完全に消失する理由については、必ずしも明らかでは
ないが、α化の工程にお,ける熱風乾燥と発酵過程中に
生成される各種の酵素の作用によるものと考えられる。
また、ハトムギ中には、アルキ゛ニン、リジン、シスチ
ン等の必須アミノ酸が豊富に存在しており、それらが大
豆中のアミノ酸と相互に補填されるため、アミノ酸類の
構成が改善され、大豆単独の納豆よりも栄養価は大幅に
向上する。
さらに、本発明のハトムギ入り納豆には、ハトムギの薬
理作用に基づく強壮・利尿・抗腫瘍作用があり、シミ・
ソバカス・イボ・魚の目・胃腸病・湿疹等にも効果が認
められる。
本発明のハトムギ入り納豆は、従来の煎剤とは異なり、
ノ八トムギ種子全部を余すところなく摂取利用するため
、無駄が省かれ、上記の種々の薬理効果が一層期待でき
る。
次にα一化精白ハトムギの製造例および本発明のハトム
ギ入り納豆の製造実施例および官能試験例を挙げて本発
明をさらに説明する。
α化精白ハトムギの製造例 精白ハトムギ(中国産)lkgを水洗し水温22℃に約
50分間浸漬した後、水切りを行った。
その時の重量は1.33kgで吸水による重量の増加は
精白ハトムギ1kg当り0.33kgであった。
この浸漬ハトムギを金網籠に取込み加圧釜に入れてゲー
ジ圧1.0kg/iの圧力下で20分間蒸煮した。
その後圧力を解放して蒸煮ハトムギを取り出し、直ちに
通風乾燥器に移し器内温度100℃にて約2時間乾燥し
た結果α化率100%で団塊化もほとんど見られない透
明なα化精白)z5ムギ980gを得た。
実施例 1 乾燥大豆1500gとα化精白ハトムギ500gを混合
し、20゜Cの水に6時間浸漬し、充分吸水させた後水
切りした。
水切りした混合物の重量は495(lで吸水係数は約2
.5であった。
これを加圧釜に入れ蒸気圧1.5kg/fflで30分
間蒸煮を行ない、蒸煮後熱いうちに殺菌水で100倍に
希釈した納豆菌を接種した。
次いで予め用意した50g容の容器に上記蒸煮物を分包
盛込み、発酵室に搬入し、品温40〜45°C1湿温8
5〜90**%で約17時間発酵を行なった。
発酵終了後、5〜8℃に冷却して熟成させ、ハトムギ入
り納豆4. 9 kgを得た。
得られた製品は、ハトムギ特有の不快臭がなく、適度の
歯ごたえと旨味があり、強い糸引(ネバ)がみられた。
実施例 2 乾燥大豆1000gとα化精白ノ寸ムギ1000gとを
混合し、20℃の水に8時間浸漬し、吸水させた後、水
切りする。
水切りした後吸水混合物を加圧釜に入れ、1.5kg/
iで30分間蒸煮した後とり出し、熱いうちに納豆菌を
接種した。
以後実施例1と同様にして発酵させ、ノ寸ムギ入り納豆
4.6kgを得た。
実施例 3 挽割犬豆100゜Ogとα化精白挽割ノ\トムギ200
gを混合した後20℃の水に4時間浸漬した。
後水切りして1.2kg/iで30分間蒸煮した。蒸煮
後、品温80゜Cで納豆菌を接種し、以後実施例1と同
様にして発酵させ、ノストムギ入り納豆2.8k9を得
た。
官能試験例 実施例1の方法に準じて種々の割合でα化精白ハトムギ
を混合した納豆を製造し、ハトムギ臭の有無、ハトムギ
の固さ加減(歯ざわり)、糸引き性および風味について
10名(男女各5名)のパネラーにより官能試験を行な
った。
対照区としてα化しない精白ハトムギを使用して製造し
た/’%トムギ入り納豆を用いた。
結果を表1に示す。上記の結果から、α化精白ノ寸ムギ
を使用する本発明のハトムキ入り納豆が、優れた食味を
有することが明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 精白ハトムギを水に浸漬してその重量が約1.27
    倍以上に増加するまで吸水させ、水切りした後ケージ圧
    約1. 0 kg/crtt.以上で加圧蒸煮してハト
    ムギ澱粉をα化し、そして熱風乾燥して得られるα化精
    白ハトムギと大豆とを混合した後水に浸漬するかあるい
    は水に浸漬した後混合し、次いで得られた混合物を蒸煮
    し、これに納豆菌を接種し発酵させることを特徴とする
    ハトムギ入り納豆の製造方法。
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KR101091400B1 (ko) * 2009-06-19 2011-12-07 한국식품연구원 율무청국장 및 그 제조방법
JP6142197B2 (ja) * 2013-03-29 2017-06-07 栃木県 オルニチンを富化した納豆の製造方法

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