JPS597216Y2 - ラベル貼着装置におけるラベル保持部の構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラベル発行機のラベル剥離板により台紙から
剥離されたラベルをラベル保持部に向けて搬送し、該ラ
ベルの搬送をストツパで止めてこのラベルをラベル保持
部内に吸引保持し、次に上記ラベルにエアーを吹き付け
て飛行させ、商品の所定個所にラベルを貼着させるよう
にしたラベル貼着装置におけるラベル保持部の構造に関
する。

上記のような作用を有するラベル貼着装置において、台
紙から剥離されたラベルを搬送する際に、その搬送手段
によりラベルが挾みつけられるなどして、ラベル裏面の
接着剤がラベル外周縁からはみ出すことがある。

そうすると、ラベルの搬送をストツパで止めて保持部内
に吸引保持した後、該ラベルを飛行させようとした場合
、はみ出した接着剤によりラベルがストツパにひつつけ
られて、ラベルがストツパから離れなかったり、離れて
も斜め方向に飛行したりして、商品の所定個所に貼着さ
せることができない場合がある。

そこで本考案は、たとえラベル外周縁から接着剤がはみ
出していても、ラベルがストツパから容易に離れるよう
にしたラベル保持部の構造を提供するものである。

以下、本考案の一実施例を第１図、第２図に基いて説明
する。

１はラベル発行機、２は該発行機１の正面に取付けられ
たラベル貼着装置であって、上記発行機１から水平方向
に張り出している。

３は貼着ボックスであって、該ボックス３内は仕切板４
で大部屋５と小部屋６とに区切られている。

７はボックス３の底板３ａの上記小部屋６下部の個所に
形或されたラベル保持口、８は上記大部屋５内に配設さ
れたファンであって、該ファン８の吹出し口８ａは前記
仕切板４を貫通してラベル保持口７の上に位置している
。

１０は該保持口７とエアー吹出し口８ａとをつなぐエア
ー吹出し経路を開閉する一対のゲートであって、該ゲー
ト１０が第１図に示す水平状態のときには、小部屋６内
を上方室６ａと下方室６ｂとに区切り、上記エアー吹出
し経路を閉鎖する。

なお図示していないが上方室６ａは外気と連通孔を介し
て連通している。

１２は仕切板４に形或された下方室６ｂと大部屋５とを
連通させる連通孔、１８は前記ゲート１０の回転軸９に
それぞれ固着された円盤、１７は下端が該円盤１６の外
周縁近傍にピン連結された連結杆であって、該連結杆１
７をソレノイド等の駆動手段により第１図に示す状態か
ら上方へ引張ると、ゲー１− １０が９０゜回動して直
立し、前記エアー吹出し経路が開放されて、ファン８の
吹出し口８ａから吹き出されたエアーがラベル保持口７
に到達する。

２１はボックス３の下に設けられたラベル搬送装置であ
って、ボックス３下面に固着されてラベル２５をラベル
保持口７に案内する案内板２２と、該案内板２２下面に
接近して設けられたベルトコンベア２３とを有し、該ベ
ルトコンベア２３は、ボックス３下面に固着された互い
に平行する一対のフレーム３５と、ラベル保持口７近傍
において両端が上記フレーム３５に回転自在に支持され
た小径ローラ３６と、ラベル発行機１近傍において両端
が上記フレーム３５に回転自在に支持された支軸３７と
、該支軸３７上に固着された４つの環状溝３８ ａを有
する大径ローラ３８と、該大径ローラ３８の各環状溝３
８ ａと上記小径ローラ３６間にかけ渡された伸縮自在
な４本のゴムベルト３９と、ボックス３の底板３ａ上に
装置されると共にプーり４０、ベルト４１およびプーり
４２を介して上記支軸３７および大径ローラ３８を高速
回転（約１００ｍ／ｍｉｎ）させる駆動モータ４３と、
両端がフレーム３５に回転自在に支持されると共に前記
大径ローラ３８の上端に接近する押えローラ４４とを有
する。

２４はラベル保持口７に搬入されてきたラベル２５の位
置決めストツパであって、ボックス３下面にラベル保持
口７に沿ってビス７２止めされている。

７３は該ストツパ２４のラベル対向面２４ａの各ゴムベ
ルト３９上を長手方向に沿って通る延長線上に形威され
た突条であって、各突条７３の幅αは大径ローラ３８の
環状溝３８ ａの幅βよりも小に設定され、かつ各突条
７３はラベル２５の飛行方向（矢印八方向）に沿ってい
る。

２６は保持口７内に適当間隔ごとに配設されたラベル支
持バー、４５はラベル発行機１に設けられた剥離板、４
６は該剥離板４５と大径ローラ３８との間に配設された
ラベル案内台、４９はラベル２５に重量、単価、値段な
どを印刷するためのプリンタードラム、５０は該ドラム
４９にラベル２５を押し付けるためのハンマである。

上記構或の作用を説明する。

たとえば計量値付装置では、はかりで計重すると、その
計重値に基いてラベル発行機１内において所定のラベル
２５がハンマ５０によってプリンタードラム４９に押し
付けられ、該ラベル２５に重量、単価、値段などが印刷
される。

次に台紙５１および上記ラベル２５が矢印口方向に送ら
れると、剥離板４５によってラベル２５が台紙５１から
剥離され、案内台４６上を通って該ラベル２５の端が大
径ローラ３８と押えローラ４４との間に挿入される。

すると、この大径ローラ３８は高速回転しているから、
上記ラベル２５は高速度で巻き込まれ、各ベルト３９と
案内板２２との間を高速度で矢印口方向に搬送され、保
持口７内に入ってストツパ２４の突条７３に当たり、該
保持口７に止められる。

ところでラベル２５が前記大径ローラ３８と押えローラ
４４とによって挾持されるときに、裏面の接着剤がラベ
ル外周縁から外へはみ出しやすいものである。

しかし大径ローラ３８の環状溝３８ ａに対向する部分
の接着剤は扶持されないのでラベル外周縁から外へはみ
出ることはない。

したがって前述したごとく突条７３の幅αは環状溝３８
ａの幅βよりも小に設定してあるため、突条７３には
ラベル２５外周縁の接着剤がはみ出していない部分が当
たることになり、ラベル２５が突条７３に接着させられ
ることはない。

次にラベル２５が保持口７内に入った状態では、ゲート
１０は水平でエアー吹出し経路は遮断されており、かつ
ファン８の吸引口８ｂにより保持口７および連通孔１２
を介してエアーが吸引されており、吸引されたエアーは
ファン８の吹出し口８ａから小部屋６の上方室６ａを通
して貼着ボックス３の外に吹き出されている。

したがって上記したごとく保持口７内に入ったラベル２
５は吸引されてバー２６にへは゛りつき、この保持口７
内に吸引保持される。

次に商品２８を該保持口７の下にもたらし、連結杆１７
を上昇させると、ゲート１０が９０゜回動して直立状態
となる。

すると、ファン８の吹出し口８ａから吹き出されたエア
ーは保持口７に向けて吹き出されることとなり、その吹
き出されたエアーによって保持口７内のラベル２５が矢
印ハ方向に飛行し、商品２８の所定個所に貼着させられ
る。

以上述べたごとく本考案のラベル貼着装置におけるラベ
ル保持部の構造によれば、ラベル保持部内に搬送されて
きたラベルを止めるストツパのラベル対向面にラベルの
飛行方向に沿う突条を適当間隔ごとに複数個形威してあ
るから、ストツパはラベルに直接、接触せず、ラベル外
周縁には突条のみが接触するものである。

したがって、たとえラベル外周縁から外へ接着剤がはみ
出ていても、そのはみ出た接着剤によってラベルがスト
ツパに接着させられることはなく、該ラベルは真っ直ぐ
に飛行して商品の所定個所に貼着させられ、ラベルが保
持部から離れなかったり、斜め方向に飛行するようなこ
とはない。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断面図、第２
図は第１図のＩＩ 一ＩＩ線に沿う断面図、第３図は要
部の拡大斜視図である。 １・・・・・・ラベル発行機、２・・・・・・ラベル貼
着装置、７・・・・・・ラベル保持口、８・・・・・・
ファン、２１・・・・・・搬送装置、２４・・・・・・
ストツパ、２４ ａ・・・・・・ラベル対向面、２５・
・・・・・ラベル、３８・・・・・・大径ローラ、３８
ａ・・・・・・環状溝、４５・・・・・・剥離板、７３
・・・・・・突条。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ラベル発行機のラベル剥離板により台紙から剥離された
   ラベルをラベル保持部に向けて搬送し、該ラベルの搬送
   をストツパで止めてこのラベルをラベル保持部内に吸引
   保持し、次に上記ラベルにエアーを吹き付けて飛行させ
   、商品の所定個所にラベルを貼着させるようにしたラベ
   ル貼着装置において、上記ストツパのラベル対向面にラ
   ベルの飛行方向に沿う突条を適当間隔ごとに複数個形威
   したことを特徴とするラベル貼着装置におけるラベル保
   持部の構造。