JPS59679B2 - 車輛窓組立体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車輌窓組立体に係る。

ドアの窓ガラス板の開口がフレームによって囲まれてい
ないハードトップ型において見られるように、成る種の
自動車車体においては、車輌の窓は、その昇降運動にお
いて、ドア構造物の外板と内板とによって形成される窓
溝内に共に取付けられる窓調整機構と固定案内棒によっ
て専ら案内される。

窓ガラス板が最大限度迄上昇せしめられるとき、それは
ドア開口のフレームを形成する車輛車体構造物に取付け
られた弾性の車体シールに係合して静止しなくてはなら
ない。

在来の装置においては、案内ブラケットは窓ガラス板の
下部分にボルト留めまたはその他の方法で固定される。

案内ブラケットは上フランジと下フランジとを有し、こ
れらフランジは窓ガラス板の平面の横方向に案内棒に向
かって延在する。

前記フランジには、案内棒に摺動自在に係合する案内部
材が取付けられる。

これら案内部材は前記フランジにボルト結合され、前記
フランジまたは案内部材は、ガラス板が車体シールまた
はすきまふさぎ即ちウェザ−・ストリップに対して適正
に係合されることを保証するように、窓ガラス板の調整
を許すオーバサイ／の穴またはスロットを設けられてい
る。

現在採用されている工場内で行われる手順に依れば、車
体組立間、ドア開口及び車体シールに対する窓ガラス板
の嵌合を担当する作業員は、シールに対して適正に係合
させるのに必要とされる調整を見積もらなくてはならな
い。

次いで、作業員は部分的に組立てられたドアを開き、見
積られた調整を行い、次いで、調整が適正で糸るか否か
を決定するためドアを閉じなくてはならない。

もし調整が正しくないならば、前記手順は反復されな（
てはならない。

しかし、組立ラインの速度のために、作業員は時間また
は忍耐を使い果たし、従って車体シールに対する窓ガラ
ス板の最適の嵌合を達成することなしに案内部材ボルト
を締付けるに過ぎない。

その結果として、嵌合は劣悪であり、広範囲の風騒音及
び水漏れの如き保証問題が生じる。

１１自動車のための窓ガラス取付装置１１に対してＲ・
ツクモトほかに１９７７年１０月４日特許された米国特
許第４０５１６３２号に開示されるように、密閉ウェザ
−・ストリップに対して窓ガラスの適正位置を保証する
ためには、窓ガラスの上端縁の横位置が望まれる通りに
調整され得るように窓ガラス案内装置に調整装置を設け
ることが必要である。

特許権者は、在来の調整機構は２個のボルト・スロット
結合部において調整を行うことが要求されるから不利で
あると指摘している。

ツクモトほかは、彼らの発明の目的は単一のねじの作動
を通じて窓ガラスの横位置を調整する手段を有する窓ガ
ラス取付装置を提供することであると述べている。

しかし、組立ライン作業員が適正な嵌合が為されている
か否かを確認するため、そしてもし適正な嵌合が為され
ていないならば、作動ねじを再び調整するため、車輛ド
アを数回開閉しなくてはならないという欠点は前記単一
ねじ調整装置によっても克服され得ない。

本発明は、窓ガラス板の昇降運動間に固定案内棒に対し
て離された関係を保ってそれに沿って運動され得る窓ガ
ラス板を有する車輛窓組立体に係る。

案内ブラケットが窓ガラス板の下部分に取付けられ、該
ブラケットは前記案内棒へ向かって横方向に延びた上フ
ランジ部分と下フランジ部分とを有する。

第１の案内装置が前記上フランジ部分に結合され、該第
１の案内装置は窓ガラス板に対して横方向に延びるスロ
ットを有する。

第２の案内装置が前記下フランジ部分に結合される。

第２の案内装置はその中心に位置された開口であって前
記第１の案内装置のスロットに整合されたものを有する
。

前記案内棒は前記案内装置の夫々のスロットと開口とを
通って突出し、そして前記スロットの側壁と前記開口の
壁とに対して摺動自在に係合する。

前記第１と第２の案内装置は、在来型の装置と同様に、
前記案内棒と協働して窓ガラス板の平面においての傾斜
運動を防ぐように窓ガラス板を安定させる。

第２の案内装置はさらに前記案内棒に対して離された関
係において窓ガラス板を保持するように前記案内棒と協
働する。

本発明の重要な特徴の一つは、窓ガラス板に結合された
案内ブラケットの前記下フランジ部分が、前記案内棒に
相対する窓ガラス板の位置を調整するため、前記枠がそ
れを貫いて突出する第２の案内装置に相対して運動され
得ることである。

保持装置が前記下フランジ部分に取付けられる。

該保持装置と前記第２の案内装置は窓ガラス板を調整位
置に一時的に保持するようにされた互いに協働するラチ
ェット装置を有する。

窓ガラス板の所望の調整位置が得られたのち、前記下フ
ランジ部分と前記第２の案内装置を互いに不倒に固定す
るための固着装置が配設される。

従って、本発明は組立ラインの作業員が車輛の外側から
ガラスをセットすることを可能にする。

車体シールに対してガラスが適正に係合される位置が得
られたとき、前記保持装置は、それと前記第２の案内装
置との間のラチェット運動によって前記ガラスを適所に
保持する。

次いで、組立ライン作業員は、恒久的装置を作るためガ
ラスを適所に保持するのに従来から使用されている２個
のボルトを締付ける。

または、これはトリム・パネルの取付けを担当する作業
員によって組立ラインのさらに下流の一点において行わ
れうる。

本発明のその他の利点と特徴は、添付図面を参照して以
下提供される説明が進むに従って−そう明らかになるで
あろう。

本明細書の背景説明において引用された米国特許第４０
５１６３２号添付図面第２葉、特にその第２図、を参照
すると、自動車の窓ガラス板であってその下縁に固定さ
れたブラケットに担持された溝形部材に連結された在来
形の単腕窓調整器によって上げ下ろしされるようにされ
たものが図示されている。

その平面における傾斜運動そしてまた横運動を防ぐよう
にガラス板を安定させるためブラケットは実質的に垂直
方向に延在する棒に沿って摺動する上及び下案内装置を
設けられている。

本発明はブラケット、案内装置及び棒の構造とこれら３
手段が、ガラス板をその平面における傾斜運動並びに横
運動を防ぐように安定させるべく協働する方式とに係る
。

さらに明細に述べると、本発明は、自動車の車体または
ドア開口の内周縁に沿って取付けられたエラストマー製
のシールまたはすきまふさぎ即ちウェザ−・ストリップ
に対して最適密閉接触を確立するようにガラス板が自動
車の車体またはドア開口に正しく位置されるように固定
棒に対するガラス板の迅速な組立ライン配量を許す調整
装置を提供することに係る。

したがって、添付図面の第１図、第２図及び第３図が以
下参照される。

第１図には、ブラケット１１をそれに結合された自動車
窓ガラス板１０の断片的部分が図示されている。

ブラケット１１は、全体として１３を以て示された上案
内装置を担持する横方向へ延びた上フランジ１２と、全
体として１５を以て示される下案内装置を担持する横方
向へ延びた下フランジ１４とを有する。

上案内装置１３は在来型であり、好ましくはプラスチッ
クを以て作られた平細長ｉ材１６であってフランジ１２
の中心に位置された切欠き即ちノツチ１１にまたがって
配置されたものを有する。

本体部材１６は好適なボルト２１によって上フランジ部
分１２に固定されている。

本体部材１６はその中心に位置されて横方向に延びたス
ロット１８を有し、該スロットは本体部材１６の上と下
とにおいて補強リム即ち補強壁１９によって囲まれてい
る。

下案内装置１５は上案内装置１３よりも構造的に複雑で
ある。

該装置１５もまたその中心部において強化された本体部
材２２を有する。

部材２２はノツチ２３にまたがって配置されている。

本体部材２２はその中心強化部分を貫いて中心に位置さ
れた開口２４を有する。

第２図においてもつとも明らかに示されるように、開口
２４はその中心に向かって突出している夫々直径方向に
対向して位置する対の突起２５．２６を有する。

突起２５と２６は、窓ガラス板をその昇降運動の間に案
内する案内棒２７に対して摺動自在に係合するようにさ
れている。

開口２４の中心は、下案内装置１５が下フランジ１４に
取付けられるとき、上案内装置１３のスロット１８の横
中心に対して垂直方向に整合される。

上案内装置１３の場合、案内棒２７はスロット１８の側
壁に対して摺動自在に係合される。

スロット１８は下案内装置１５が、のちに説明される理
由によって、必要に応じて、案内棒２７に相対して横方
向に運動されることを許す。

下案内装置の本体部材２２は、開口２４０両側に、横方
向に延びたスロット２８を有し、これらスロット２６は
ボルト２９を受入れるようにされている。

ボルト２９は、ノツチ２３の各側においてフランジ１４
に形成されたボルト穴３１を通って突出する。

在来型の自動車窓組立体においては、ガラス板は、車体
組立ラインの１ステーシヨンにおける試行錯誤方式によ
って窓開口に沿って配された車体シールに嵌合するよう
に調整される。

ドアが閉じられた状態で、本体シールに対するガラス板
の嵌合について責任を負う作業員は、ガラス板が適正シ
ール係合を達成するために横方向内方または外方へ移動
さるべきを決定する。

次いで作業員はドアを開き、ガラス板に横方向の圧力を
加えることによってそれを必要にしたがって内方へまた
は外方へ移動しなくてはならない。

上案内装置１３に形成されたスロット１８の故に、上案
内装置１３はガラス板及びブラケット１１と共に案内棒
２７に対して運動自在である。

容易に理解されるように下案内装置１５はかくの如き運
動の自由を有しておらず、従って、ブラケット１１の下
フランジ１４は、本体部材２２に形成されたスロット２
８によって許されるとおりに下案内装置１５に対して横
方向に運動する。

次いで、調整を行う作業員は、車体シールに対するガラ
ス板の密着を検査するためにドアを閉めなくてはならな
い。

この作業は、もしガラス板嵌合が、ボルト２９とナツト
３１とが案内装置１５とフランジ１４を互いに相対的に
不動にさせるべく締めつげられるように最終調整が決定
される以前に、忍耐と時間とを使いつくさないならば、
数回反復されなくてはならない。

本発明においては、ボルト２９と下案内装置１５との間
に急速調整装置が挿入される。

急速調整装置は、おのおの全体として３２を以て示され
る１対の保持装置を含む。

各保持装置３２は成形された弾性プラスチック部材であ
り、実質的に平坦な本体部分３３を有し、該部分３３は
僅かに湾曲した端フランジ３４において終端している。

本体部分３３はボルト２９を受けるように開口を形成さ
れている。

本体部分３３はその下側にその横幅を横切って延びた下
方へ突出するリブ３５を有する。

第３図において最も明らかに示されるように、リブ３５
は下案内装置１５０本体部材２２０幅に沿って延びる溝
即ち凹所３６内に突入している。

案内装置本体部材２２はその各端に一連のセレーション
即ちラチェツト歯３７を有する。

各保持装置３２の端部に形成された湾曲したフランジ３
４と一体に、垂直のリブ３８が形成されている。

該リブ３８は、本体部材２２に形成されたセレーション
即ち歯３７に面するその表面に、少な（とも１対の垂直
の歯３９を有する。

各保持装置本体部分３３は、歯付きのリブ３８の区域に
おけるフランジ３４の可撓性を増進させるため本体部分
３３０幅の相当な部分に亘ってフランジ３４の壁から前
記リブ３５まで延びた拡大された開口４１を有する。

皿型座金４２がボルト２９０頭部と保持装置３２０本体
部分３３の上面との間に使用され得る。

以上説明された如き急速調整装置は、車体シールに対す
る窓ガラス板１１の急速セツティングを可能にする。

車体が窓嵌合工組立ライン・ステーションに接近すると
き、下案内装置１５と案内ブラケットの下フランジ１４
とを組立てれた関係に保持するボルトとナツトは緩んだ
状態に保たれている。

窓嵌合工は車輛の外側から窓ガラス板の上端を単に挿す
こと、または引くことによって、車体シールに対して窓
ガラス板をセットし得る。

下案内装置１５に相対する窓ガラス板１１とフランジ１
４との運動によって、案内装置１５の各端上刃の保持装
置３２は案内装置の横方向に連動され得る。

これによって保持装置のフランジ３４の歯３９は案内装
置１５０本体部材２２の各端の対向するセレーション即
ち歯３７に対してラチェット係合せしめられる。

各保持装置本体部分３３のリブ３５と案内装置１５０本
体部材２１の凹所即ち溝３６との間の協働によって保持
装置の歯３９は保持装置をボルト２９を中心として回転
させることなしに本体部材２２の歯３７を横切って連動
せしめられる。

所望の窓ガラス板位置が得られたとき、弾性の保持装置
３２はガラス板を所望位置に保持する。

次いで、組立ライン作業員は案内装置１５と、保持装置
３２と、下フランジ１４とを互いに相対して運動しない
よう恒久的に固定するためボルト２９を締付けることを
要するのみである。

本発明は図示説明された構造に制限されるものではなく
、特許請求の範囲に記載される本発明の精神と範囲から
逸脱することなしに各種の変更並びに修正が為されうろ
ことは理解されるであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施された窓ガラス調整装置の透視図
、第２図は第１図の２−２線に添う拡大された断面図、
第３図は第１図の３−３線に添う拡大された断面図であ
る。 図面上、１０は「窓ガラス板」、１１は「ブラケット」
、１２は「上フランジ」、１３は「上案内装置」、１４
は「下フランジ」、１５は「下案内装置」、１６は「本
体部材」、１８は「スロット」、２２は１本体部材」、
２４は「開口」、２７は「案内棒」、２８は「スロット
」、２９は「ボルト」、３２は「保持装置」、３７は「
歯」、３９は「歯」、４１は「開口」、４２は「皿型座
金」を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 窓ガラス板の上げ下げ運動間において固定案内棒に
   対して離された関係を保ってそれに沿って運動され得る
   窓ガラス板を有する車輛窓組立体であって、前記案内棒
   に向かって横方向に延びた上フランジ部分と下フランジ
   部分とを有する窓ガラス板に取付けられた案内ブラケッ
   トと；該案内ブラケットの前記上フランジ部分と下フラ
   ンジ部分とに、夫々、取付けられた案内装置とを有し、
   該案内装置の一方が窓ガラス板の横方向に延びたスロッ
   トを有し、他方がそれを貫いて前記一方の案内装置のス
   ロットに対して整合した開口を有し；前記案内棒が前記
   案内装置の夫々のスロットと開口とを通って突出し、そ
   して前記スロットの側壁のみと前記開口の壁とに対して
   摺動自在に係合し；前記スロットを形成された案内装置
   と前記開口を形成された案内装置が窓ガラス板の平面に
   おける傾斜運動を防ぐように窓ガラス板を安定させるた
   め前記案内棒と協働し；前記開口を形成された案内装置
   がさらに前記案内棒に対してその離された関係において
   前記窓ガラス板を保持するように前記案内棒と協働する
   ものにおいて、前記開口を形成された案内装置が、それ
   が装架された前記フランジ部分に相対して可動であり、
   そして該フランジ部分に結合された弾性保持装置に対し
   てラチェット係合し、該ラチェット係合が前記案内棒に
   相対する窓ガラス板の横調整を許し；前記保持装置が、
   前記開口を形成された案内装置と窓ガラス板とを、調整
   された離された関係に一時的に保持するように働き、前
   記開口を形成された案内装置を、それが装架された前記
   案内ブラケットのフランジ部分に、調整後に不動に固定
   するための固着装置を有するように改良された車輛窓組
   立体。