JPS596778Y2 - 振動式電気かみそり - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はひげそり刃ときわぞり刃を備える振動式電気か
みそりに於て、スイッチ摘子の操作によりきわぞり刃の
駆動力伝達切替が行なえる様にしたものである。

そして、部品の数を少なくして、簡単なきわぞり動作機
構を具備した振動式かみそりを提供するものである。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明すると、
本体ケース１内にネジ２，２によって固定された基枠３
が設けられ、これには電池４、モーター５が装着され、
基枠３の垂直面壁６上端には振動杆７の枢支軸８が直角
に突設されている。

振動杆７は下方に、前記垂直面壁６にあけた窓口９より
直角に前方に突出する突杆１０を有し、下端には縦長の
長孔１１，１１が穿設され、この長孔１１， １１にピ
ン１２が挿通されている。

そしてピン１２の両端は二又状のクランクロツド１３に
結合され、後端の保合部１４には、モーター軸１５の偏
心子１６を介して装着した楕円状の偏心カム１７が係合
している。

１８．１８はクランクロツド１３の往復動を水平に案内
させる為に前後に設けた案内突起である。

１９，１９は前記振動杆７の両側に設けた押圧バネ２０
， ２Ｇはそのバネ受部で前記基枠３の垂直面部６に設
けられている。

ひげそり刃２１は振動杆７の上端に取付けた内刃体２２
と外刃枠２３にアーチ形に張られた外刃２４とより威り
、外刃枠２３は本体ケース１の上部に装着されると、コ
イルバネ２５， ２５で突出附勢されている保合ピン２
６． ２６と係合して保持されるようになっている。

ところで、前記基枠３の垂直面壁６と本体ケース前面壁
１′との空間２７には、揺動連結杆２Ｂがその中間部を
前記振動杆７の突杆１０に枢支されている。

前記揺動杆２８の下部は略Ｕ字状に切欠かれ、径小の係
合溝２９と、下方のテーパー状となっているハの字形に
開いた径大開口部３０とが連なっており、上端は板状の
固定刃３１と可動刃３２とより威りきわぞり刃３３の内
、可動刃３２と係合している。

３５は短絡接片３６を裏面に添着する合戊樹脂製のスイ
ッチ基台で内側面は浅い凹状部３７とされ、その中心に
、後述する如く作用して、前記揺動連結杆２８の揺動運
動の中心となる支点ピン３Ｂが突設している。

更に下方に向かって一対の節動片３９， ３９が一体形
威されている。

又、前記基枠３の垂直面壁６背面に設けた凹状部４０に
は前記短絡接片３６と対向して固定接点４１，４１・・
・がプリント配線されている接点基板４２が配設されて
いる。

４３は本体ケース１の前面壁１′に上下三段階に摺動自
在となるよう装着される操作スイッチ嫡子にして、裏側
に突出する一対の弾性取付脚４４， ４４が、前記スイ
ッチ基台３５の両端孔４５，４５に嵌入されて、第３図
の様に爪部４４’， ４４’で弾性係着される。

従って、スイッチ基台３５と一体結合されたスイッチ摘
子４３を上下動することによって、基台３５裏の短絡接
片３６が前記接点基板４２上の固定接点４１， ４１・
・・を短絡、或いは切離して、モーター５のＯＮ，ＯＦ
Ｆ制御を行う。

そして、スイッチ摘子４３が一番下でＯＦＦ、中段でス
イッチＯＮでモーター５が動作し、最上段ではスイッチ
ＯＮのま・で、且スイッチ基台３５の内側に突出してい
る前記支点ピン３８が揺動連結杆２８の狭い係合溝２９
内に入り込み、この揺動連結杆２Ｂの揺動中心軸となる
構或となっている。

４６は前記スイッチ基台３５の一対の節動片３９， ３
９が係脱する節動部で、本体ケース１の内面に形設され
ている。

上記の構威に於いて本考案の作用を説明すると、スライ
ド摘子４３を一段上方へスライドすると、短絡接片３６
が固定接片４１， ４１・・・を短絡し、モーター５が
回転する。

モーター５の回転は偏心カム１７を介してクランクロツ
ド１３の往復運動に切換伝達される。

そして、クランクロツド１３の往復動によって振動杆７
が枢支軸８を支点として振動運動し、内刃体２２は動作
し、外刃２４とによってひげそりが威される。

この時、スイッチ基台３５裏の支点ピン３８は第５図の
様に、揺動杆２８の下端径大開口部３０に在って、非保
合の状態である。

それ故、振動杆７が振動しても、揺動杆２８はきわぞり
用可動刃３２と係合している上端を支点として単に左右
に振れてして単に左右に振れてる振子運動をしているだ
けであり、きわぞり刃３３は作動しない。

更に、スイッチ摘子４３をスライドして最上段へ持って
来ると、前回と同様、固定接片４１， ４１・・・は短
絡接片３６によって短絡され、モーター５は回転するが
、この時、スイッチ基台３５の内側に設けた支点ピン３
８が揺動連結杆２８のハの字状径大開口部３０から第５
図の様にＵ字状の径小保合溝２９に嵌合する。

その結果、揺動連結杆２８は下端をこの支点ピン３８で
固定される状態とされるから、振動杆７の往復振動は揺
動連結杆２Ｂを、この支点ピン３Ｂを揺動運動の中心と
して振動させる。

よって可動刃３２は固定刃３１下面を摺動してきわぞり
刃３３が動作する。

以上の様に、上下摺動自在としたスイッチ操作部材に、
これが上方にスライドされた時に、常時は振子運動を行
なっていてきわぞり刃を動作させていない、揺動連結杆
の揺動中心を形作る支点ピンを形設したから、構或的に
は非常に簡単で、又スイッチ操作部材を上下操作するだ
けで、モーターのＯＮ，ＯＦＦときわぞり刃の動作切替
を連動して同時動作でき便利である。

以上、本考案は、振動杆の前側面に、略中間を枢支され
且上端はきわぞり刃に係合され、この上端を支点として
常時は振子運動している揺動連結杆を枢支し、一方本体
ケースの前面にひげそり刃ときわぞり刃を駆動するモー
タのＯＮ，ＯＦＦ制御をすべく上下に摺動自在な操作ス
イッチ摘子を設け、この摘子の裏側には、これに設けた
一対の弾性取付脚により簡単に取付けられるスイッチ基
台を装着し、このスイッチ基台の内側には前記揺動連結
杆の枢支部を形戒する支点ピンを、そして、その背面側
には短絡接片を添着し、この短絡接片には固定接片を対
向させた構成であるから操作スイッチ摘子を上昇して前
記短絡接片により固定接片間を短絡しスイッチＯＮとし
て電磁振動機構或いはモーター等を作動させて振動杆を
動作させると同時に、前記支点ピンが揺動連結杆の下端
に形戊した嵌合溝に係合して、今迄振子運動していた連
結杆はこの支点ピンを中心として揺動運動するようにな
りきわぞり刃動作可能となる。

この様に単に簡単に組立てられた操作スイッチ部の一部
品であるスイッチ基台に支点ピンを直接設けてある構或
なので、構造は簡単で、部品数は少なく、安価なきわぞ
り刃駆動装置を具備した振動式電気かみそりが提供でき
るその実用的効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は主要断面図、
第２図はスイッチＯＦＦ時の要部縦断側面図、第３図は
きわぞり刃作動時の要部縦断側面図、第４図は要部乎断
面図、第５図は主要構或部品の分解斜視図、第６図はス
イッチのＯＮ，ＯＦＦ状況とそれに対応するきわぞり刃
の連結状態を示す作用図である。 ３２・・・きわぞり用可動刃、２８・・・揺動連結杆、
７・・・振動杆、２９・・・係合溝、１・・・本体ケー
ス、１′・・・本体ケース前面、４３・・・操作スイッ
チ摘子、４４・・・弾性取付脚、３Ｂ・・・支点ピン、
３６・・・短絡接片、３５・・・スイツチ基台、２１・
・・ひげそり刃、５・・・モーター、４１・・・固定接
片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端をきわぞり用可動刃に係着された揺動連結杆が振動
   杆の前側面に枢支され、該揺動連結杆の下端には駆動用
   の保合溝が形成されているものにおいて、本体ケースの
   前面にひげそり刃ときわぞり刃を駆動するモーターのＯ
   Ｎ，ＯＦＦ制御をする操作スイッチ摘子を上下摺動自在
   に設け、該摘子の裏面に設けた弾性取付脚により、内面
   には支点ピンが突設され、背面には短絡接片が添着され
   てなるスイッチ基台を装着すると共に、前記短絡接片と
   対向して固定接片を設け、前記操作スイッチ嫡子の上下
   動時前記支点ピンは前記係合溝に係合して揺動連結杆の
   枢支部となる振動式電気かみそり。