JPS5966994A - ニツケル基耐熱合金の溶接用溶加材 - Google Patents
ニツケル基耐熱合金の溶接用溶加材Info
- Publication number
- JPS5966994A JPS5966994A JP17592982A JP17592982A JPS5966994A JP S5966994 A JPS5966994 A JP S5966994A JP 17592982 A JP17592982 A JP 17592982A JP 17592982 A JP17592982 A JP 17592982A JP S5966994 A JPS5966994 A JP S5966994A
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- Japan
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- creep
- nickel
- resistant alloy
- metal
- welding
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
- B23K35/30—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
- B23K35/3033—Ni as the principal constituent
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Arc Welding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は1000℃付近までの高温で使用するニッケ
ル基耐熱合金の溶接用溶加材に関するものである。
ル基耐熱合金の溶接用溶加材に関するものである。
化学プラントや高温ガス原子炉においては600〜10
00℃もの高温で作動する種々の機器が使用される。そ
れらには高温で十分な強度を有する耐熱合金としてニッ
ケル基耐熱合金が構成材料として用いられる。しかし公
知のように高温機器の部材に苦爪が長時間作用すると、
部材が時間とともに変形するクリープ現象が生じる。し
たがって高温機器に用いられる材料ではクリープ強度が
高いことが最も重要な材料特性になる。さらに機器は溶
接構造をとることが多いので、溶接部のクリープ強度も
母材と同等ないしはそれ以上必要になる。
00℃もの高温で作動する種々の機器が使用される。そ
れらには高温で十分な強度を有する耐熱合金としてニッ
ケル基耐熱合金が構成材料として用いられる。しかし公
知のように高温機器の部材に苦爪が長時間作用すると、
部材が時間とともに変形するクリープ現象が生じる。し
たがって高温機器に用いられる材料ではクリープ強度が
高いことが最も重要な材料特性になる。さらに機器は溶
接構造をとることが多いので、溶接部のクリープ強度も
母材と同等ないしはそれ以上必要になる。
しかし、溶接金属は一旦溶融させ急速に凝固させたもの
であるため、母材とは金机組織が異なり、金属学的にも
安定な状態でない。このため、母料と同一の金属で母材
同志を溶接しても、溶接金属のクリープ特性は母材とは
全くかけ離れたものになるのが普通である。
であるため、母材とは金机組織が異なり、金属学的にも
安定な状態でない。このため、母料と同一の金属で母材
同志を溶接しても、溶接金属のクリープ特性は母材とは
全くかけ離れたものになるのが普通である。
クリープ特性の中で重要なものに三つの特性が挙げられ
る。すなわちクリープ破断時間、クリープ速度および破
断延性である。溶接金属のクリープ特性の中でこの3特
性がそれぞれほぼ母材のクリープ特性に等しいと高温構
造物の健全性−ヒからは理想的なのであるが、現実には
そのような条件が満たされることはほとんどない。一般
には母材と溶接金属のクリープ破断時間をほぼ等しくす
るのは可能だが、破断延性やクリープ速度に関しては溶
接金属の方が著しく小さくなることが多い。
る。すなわちクリープ破断時間、クリープ速度および破
断延性である。溶接金属のクリープ特性の中でこの3特
性がそれぞれほぼ母材のクリープ特性に等しいと高温構
造物の健全性−ヒからは理想的なのであるが、現実には
そのような条件が満たされることはほとんどない。一般
には母材と溶接金属のクリープ破断時間をほぼ等しくす
るのは可能だが、破断延性やクリープ速度に関しては溶
接金属の方が著しく小さくなることが多い。
このようなりリープ特性のくい違いは部材の強度や信頼
性を著しく低下させるのである。以下この代表的な実験
結果を紹介する。
性を著しく低下させるのである。以下この代表的な実験
結果を紹介する。
??、1図に示す丸棒形のクリープ試験片1の中央部に
溶接部2があるものを900℃で軸方向に荷重をかけて
破断するまでの時間を求めた。その結果は第2図に示す
とおりで、溶接継手のない試験片3と継手のあるもの4
とでは破断時間にほとんど差がない。破断は溶接部で起
こっている。同じ試験を1000℃で行なうと母材部で
破断するようになり、溶接部があっても十分なりリープ
強度があるように思われる。しかしこれが構造物となる
と全く様相が異なってくる。
溶接部2があるものを900℃で軸方向に荷重をかけて
破断するまでの時間を求めた。その結果は第2図に示す
とおりで、溶接継手のない試験片3と継手のあるもの4
とでは破断時間にほとんど差がない。破断は溶接部で起
こっている。同じ試験を1000℃で行なうと母材部で
破断するようになり、溶接部があっても十分なりリープ
強度があるように思われる。しかしこれが構造物となる
と全く様相が異なってくる。
第3図はニッケル基合金から作られた管5の中央部に突
合ぜ溶接周継手部6があるような構造物を模擬した試験
体で、小管7から管5の内部にガスを導入して内部から
圧力をかけ、高温下に置くと管は徐々にふくらんで第4
図に示すようなつづみ形になって、最後には変形に耐え
きれなくなって破裂するか、小さな割れ8が発生して内
部のガスが漏れ出してしまう。第4図は正常な高温にお
けるクリープ変形挙動であり、むしろ溶接継手のない場
合に相当する。
合ぜ溶接周継手部6があるような構造物を模擬した試験
体で、小管7から管5の内部にガスを導入して内部から
圧力をかけ、高温下に置くと管は徐々にふくらんで第4
図に示すようなつづみ形になって、最後には変形に耐え
きれなくなって破裂するか、小さな割れ8が発生して内
部のガスが漏れ出してしまう。第4図は正常な高温にお
けるクリープ変形挙動であり、むしろ溶接継手のない場
合に相当する。
これに対して@3図のような溶接周継手部6がある場合
には、第5図に示すように溶接金属6のクリープ速度が
小さいため、中央部が凹んだひようたん型になる。そし
て溶接金属の破断延性も小さいので溶接′金属はほとん
ど伸びないでき裂が発生して破損に至る。特に給5図に
示す形状かられかるように、母材のクリープ速度が溶接
金属のそれより太きいため、溶接金属を引張ってぞの破
断を速めてしすう働きがあり、第4図のように十分変形
した後に破断する場合の時間に比べ1/2〜1/10も
の短時間で破断してしまう。このように前述した三つの
クリープ特性が母材と溶接金属とでそろわないと高温溶
接構造部材の信頼性が著しく低下する。
には、第5図に示すように溶接金属6のクリープ速度が
小さいため、中央部が凹んだひようたん型になる。そし
て溶接金属の破断延性も小さいので溶接′金属はほとん
ど伸びないでき裂が発生して破損に至る。特に給5図に
示す形状かられかるように、母材のクリープ速度が溶接
金属のそれより太きいため、溶接金属を引張ってぞの破
断を速めてしすう働きがあり、第4図のように十分変形
した後に破断する場合の時間に比べ1/2〜1/10も
の短時間で破断してしまう。このように前述した三つの
クリープ特性が母材と溶接金属とでそろわないと高温溶
接構造部材の信頼性が著しく低下する。
本発明はニッケル基耐熱合金に対して以上述べたクリー
プ特性上の欠点を改善した溶接金属を得ることがてきる
溶加材を提供することを目的とする。この目的は溶接用
の溶加材としてニッケル基耐熱合金にボロンを30〜1
50ppm含有させたものを用いることによって達成さ
れる。
プ特性上の欠点を改善した溶接金属を得ることがてきる
溶加材を提供することを目的とする。この目的は溶接用
の溶加材としてニッケル基耐熱合金にボロンを30〜1
50ppm含有させたものを用いることによって達成さ
れる。
溶接金属のクリープ特性の中で最も改善しなければなら
ないものは破断延性である。なぜならば、溶接構造部材
中の破断延性に乏しく/)溶接金属力5なんらかの変形
を強いられて少しでも変形すると、短時間内に破断に至
ってしまうためであって、信頼性を高めるには破断延性
の改善が最も重要であり、ついで破断時間も長い方が良
い。
ないものは破断延性である。なぜならば、溶接構造部材
中の破断延性に乏しく/)溶接金属力5なんらかの変形
を強いられて少しでも変形すると、短時間内に破断に至
ってしまうためであって、信頼性を高めるには破断延性
の改善が最も重要であり、ついで破断時間も長い方が良
い。
第1表は本発明を実証するために母材として用いたニッ
ケル基耐熱合金の化学組成である、。この合金はノ・ス
テロイXの商品名で呼ばれてGする。この材料で第3図
に示すような管を製作し、本発明による溶加材を用いて
管の突合せ溶接をTIG溶接法で行なって、前述のよう
な900℃で内圧クリープ試験を実施した。T I G
溶接法におG1て(ま、タングステン電極と母材である
被溶接金属との間にアークを飛ばし、その時にワイヤ状
の溶カロ材を挿込んでアーク熱によって溶かしながら溶
接した。
ケル基耐熱合金の化学組成である、。この合金はノ・ス
テロイXの商品名で呼ばれてGする。この材料で第3図
に示すような管を製作し、本発明による溶加材を用いて
管の突合せ溶接をTIG溶接法で行なって、前述のよう
な900℃で内圧クリープ試験を実施した。T I G
溶接法におG1て(ま、タングステン電極と母材である
被溶接金属との間にアークを飛ばし、その時にワイヤ状
の溶カロ材を挿込んでアーク熱によって溶かしながら溶
接した。
その溶加材には第1表に示す組成の合金にボロンを種々
のp p m !微量添加したものを溶製した上で、ワ
イヤ状に加工したものを用いた。
のp p m !微量添加したものを溶製した上で、ワ
イヤ状に加工したものを用いた。
第 1 表
第6図は溶加材中のボロン含有量と900℃における溶
接周継手付き管の内圧クリープ破断時間との関係を示す
。曲線11に示すようにボロンの含有量が多くなるに従
って破断時間が延び、含有量70 ppmでは母材の方
が破断するようになり、さらlこ100 ppmを越え
ると点線12で示すようにそれ以上破断時間は長くなら
ない。図には溶接継手のない管の破断時間範囲を10で
示している。
接周継手付き管の内圧クリープ破断時間との関係を示す
。曲線11に示すようにボロンの含有量が多くなるに従
って破断時間が延び、含有量70 ppmでは母材の方
が破断するようになり、さらlこ100 ppmを越え
ると点線12で示すようにそれ以上破断時間は長くなら
ない。図には溶接継手のない管の破断時間範囲を10で
示している。
この図から分るように、ボロン含有量約3 o ppm
の溶加材で溶接すると、i接継子のない管とほぼ同程度
の破断時間が得られるようになる。
の溶加材で溶接すると、i接継子のない管とほぼ同程度
の破断時間が得られるようになる。
第2表はボロンを含有する溶加材を用いて溶接した管の
900℃、 3.4 kgf/mff17−プ応力下に
おけるクリープ破断特性の例を示したものである。
900℃、 3.4 kgf/mff17−プ応力下に
おけるクリープ破断特性の例を示したものである。
この例では、溶加材中のボロン含有量が37 ppmに
なると破断時間は溶接継手のない場合と同程度になるが
、破断伸びが5.5%しかなく構造物の健全性を考慮す
るとまだ十分とはいえない。しかし、ボロン含有量が7
0 ppmになると破断伸びは12.4チに達し、母相
のクリープ破断伸びの半分近くになり、構造物の健全性
は著しく改善される。なおボロン含有fi 70 pp
mの溶加材を用いた場合の内圧クリープ破断時間が溶接
継手のない管より長くなっているのは、溶接金属のクリ
ープ速度が小さいため母材のクリープ変形を抑制する働
きがあるためである。
なると破断時間は溶接継手のない場合と同程度になるが
、破断伸びが5.5%しかなく構造物の健全性を考慮す
るとまだ十分とはいえない。しかし、ボロン含有量が7
0 ppmになると破断伸びは12.4チに達し、母相
のクリープ破断伸びの半分近くになり、構造物の健全性
は著しく改善される。なおボロン含有fi 70 pp
mの溶加材を用いた場合の内圧クリープ破断時間が溶接
継手のない管より長くなっているのは、溶接金属のクリ
ープ速度が小さいため母材のクリープ変形を抑制する働
きがあるためである。
第 2 表
ボロンの微量添加によってクリープ特性が著しく改善さ
れる理由については次のように考えられる。溶接金属は
凝固組織のままであって柱状晶から成っている。柱状晶
と柱状晶の界面には、凝固時に不純物元素が集まってお
り、高温になると界面強度が弱くなって界面で剥離する
ように破断しやすい。このため破断延性が著しく小さく
、破断時間も短くなる。これに対し微量のボロンを添加
すると、柱状晶界面の不純物にボロンが結合して界面を
浄化し、高温強度を高める働きがある。、その証左とし
て、クリープ試験仮溶接金属の顕微鏡組織観察を行なう
と、ボロンが入っていない場合は柱状晶界面に沿って割
れが直線的に進行しているのに対し、ボロンを含有する
ものでは柱状晶界面に気泡状の割れがまず発生し、クリ
ープ変形とともに成長して互いに連なかって破断に至る
形態が観察される1、凍た、ボロンが入っていると90
0〜1000℃の高温下で使用中に溶接金属を再結晶さ
せ、凝固組織が母料組織に近づく現象も認められる。
れる理由については次のように考えられる。溶接金属は
凝固組織のままであって柱状晶から成っている。柱状晶
と柱状晶の界面には、凝固時に不純物元素が集まってお
り、高温になると界面強度が弱くなって界面で剥離する
ように破断しやすい。このため破断延性が著しく小さく
、破断時間も短くなる。これに対し微量のボロンを添加
すると、柱状晶界面の不純物にボロンが結合して界面を
浄化し、高温強度を高める働きがある。、その証左とし
て、クリープ試験仮溶接金属の顕微鏡組織観察を行なう
と、ボロンが入っていない場合は柱状晶界面に沿って割
れが直線的に進行しているのに対し、ボロンを含有する
ものでは柱状晶界面に気泡状の割れがまず発生し、クリ
ープ変形とともに成長して互いに連なかって破断に至る
形態が観察される1、凍た、ボロンが入っていると90
0〜1000℃の高温下で使用中に溶接金属を再結晶さ
せ、凝固組織が母料組織に近づく現象も認められる。
これまではニッケル基耐熱合金のみならずオーステナイ
ト・ステンレス鋼にボロンを含有させると、柱状晶界面
に融点の低いM2 B 2やMllB4が形成され溶接
割れを起こすとされており、またボロン全原子炉用材料
として使った場合に中性子照射によってぜい化するので
、ボロン含有量はなるべく少ない方が良いとされていた
。また、ニッケル基耐熱合金の溶接金属のクリープ強さ
にはばらつきが多く、溶加材の溶製によυ、あるいは製
造者によって特性が著しく異なることが多かった。本件
の発明者はその原因を究明する中でボロ/の効果を見い
出し、しかもクリープ特性を改善するに有効な程度含有
しても全く溶接割れが起らないことを見出したものであ
る。
ト・ステンレス鋼にボロンを含有させると、柱状晶界面
に融点の低いM2 B 2やMllB4が形成され溶接
割れを起こすとされており、またボロン全原子炉用材料
として使った場合に中性子照射によってぜい化するので
、ボロン含有量はなるべく少ない方が良いとされていた
。また、ニッケル基耐熱合金の溶接金属のクリープ強さ
にはばらつきが多く、溶加材の溶製によυ、あるいは製
造者によって特性が著しく異なることが多かった。本件
の発明者はその原因を究明する中でボロ/の効果を見い
出し、しかもクリープ特性を改善するに有効な程度含有
しても全く溶接割れが起らないことを見出したものであ
る。
以上に示した実施例はTIG溶接の場合であるが、MI
G溶接や被位アーク溶接にも全く同一理由で適用が可能
である。また溶加材の形状は11径1.0〜2.6朋程
度のワイヤ状のみならず、同程度これまで使用されてい
るニッケル基転熱合金の溶接用溶加材は1〜10 pp
m程度のボロンを溶製時に自然に混入しており、これが
溶接金属のクリープ特性のばらつきの一因であったと考
えられる。
G溶接や被位アーク溶接にも全く同一理由で適用が可能
である。また溶加材の形状は11径1.0〜2.6朋程
度のワイヤ状のみならず、同程度これまで使用されてい
るニッケル基転熱合金の溶接用溶加材は1〜10 pp
m程度のボロンを溶製時に自然に混入しており、これが
溶接金属のクリープ特性のばらつきの一因であったと考
えられる。
本発明による溶加材は、ボロン含有量の下限値’li=
30 PpITIとすることによりクリープ特性を確
実良好な領域にもってくることができる1、ボロン含有
量の上限値を150 ppmとしたのは、実用上は10
0 ppmでも十分なのであるが、溶製時のボロンの歩
留υが悪いので多口に設定して確実に特性が改善される
ようにしたものである。またボロンが150 ppm含
有されても、溶接割れなどの悪影響は現われない。しか
し200 ppm程度になると他の不純物との関連で溶
接割れ感受性が高くなつたり、溶接後の曲げ試験で割れ
ることが多くなる。
30 PpITIとすることによりクリープ特性を確
実良好な領域にもってくることができる1、ボロン含有
量の上限値を150 ppmとしたのは、実用上は10
0 ppmでも十分なのであるが、溶製時のボロンの歩
留υが悪いので多口に設定して確実に特性が改善される
ようにしたものである。またボロンが150 ppm含
有されても、溶接割れなどの悪影響は現われない。しか
し200 ppm程度になると他の不純物との関連で溶
接割れ感受性が高くなつたり、溶接後の曲げ試験で割れ
ることが多くなる。
つぎに、上記の説明から容易に理解できるようにボロン
を適惜含有したニッケル基耐熱合金は、溶加材としての
みならず母材自身としても有用な合金である。その−例
として、ボロンを70 ppm含有する第1表に示す組
成のニッケル基耐熱合金を溶製し、第1図に示す丸棒形
のクリープ試験片を作成し、900°C2応力4.5
kgの条件でクリープ試験を実施した。この結果を第3
表に示す。
を適惜含有したニッケル基耐熱合金は、溶加材としての
みならず母材自身としても有用な合金である。その−例
として、ボロンを70 ppm含有する第1表に示す組
成のニッケル基耐熱合金を溶製し、第1図に示す丸棒形
のクリープ試験片を作成し、900°C2応力4.5
kgの条件でクリープ試験を実施した。この結果を第3
表に示す。
第 3 表
第3表に示すようにボロン70 ppmを含有する材料
はふつうのニッケル基耐熱合金に比して約4倍クリープ
破断時間が長くなる結果が得られた。
はふつうのニッケル基耐熱合金に比して約4倍クリープ
破断時間が長くなる結果が得られた。
また、一般にニッケル基耐熱合金の破断伸びは試験時間
が長くなると低くなる傾向があり、欠点とされている。
が長くなると低くなる傾向があり、欠点とされている。
ボロンの添加はこのような欠点を解決するのにも有効で
ある。さらに前述のようにボロンの添加によって高温延
性が著しく向上するので、延性に依存することが大な高
温疲れ特性の向上にも有効である。
ある。さらに前述のようにボロンの添加によって高温延
性が著しく向上するので、延性に依存することが大な高
温疲れ特性の向上にも有効である。
第1図は中央部で溶接された丸棒形クリープ試験片、第
2図は第1図の試験片の900℃におけるクリープ破断
強度を示す図、第3図は内圧クリープ試験用の中央部で
溶接された管状のクリープ試験片、第4図は溶接部がな
い場合の管状りIJ−プ試験体のクリープ変形および破
断個所を示す図、第5図は溶接部がある管状クリープ試
験体のクリープ変形形状を示す図、第6図は本発明によ
る溶加材中のボロン含有量と溶接継手付管状試験体のク
リープ破断時間との関係を示す図である。 才 j 閏 砧alTe;!r間(/−1) 才 2 (2) 才 3 関 ′A−乙 閃 才 、5−1¥1 第1頁の続き 0発 明 者 仲西恒雄 横須賀車長板2丁目2番1号株 横須賀車長板2丁目2番1号 0出 願 人 富士電機製造株式会社 川崎市川崎区田辺新田1番1号
2図は第1図の試験片の900℃におけるクリープ破断
強度を示す図、第3図は内圧クリープ試験用の中央部で
溶接された管状のクリープ試験片、第4図は溶接部がな
い場合の管状りIJ−プ試験体のクリープ変形および破
断個所を示す図、第5図は溶接部がある管状クリープ試
験体のクリープ変形形状を示す図、第6図は本発明によ
る溶加材中のボロン含有量と溶接継手付管状試験体のク
リープ破断時間との関係を示す図である。 才 j 閏 砧alTe;!r間(/−1) 才 2 (2) 才 3 関 ′A−乙 閃 才 、5−1¥1 第1頁の続き 0発 明 者 仲西恒雄 横須賀車長板2丁目2番1号株 横須賀車長板2丁目2番1号 0出 願 人 富士電機製造株式会社 川崎市川崎区田辺新田1番1号
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 l)ニッケル基耐熱合金にボロンを30〜150pl)
rTl含有せしめたことを特徴とするニッケル基耐熱合
金の溶接用溶加材。 2、特許請求の範囲第1項記載の溶加材ζこおいて、溶
成によりポロンをニッケル基耐熱合金に含有せしめたこ
とを特徴とするニッケル基耐熱合金の溶接用溶加材。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17592982A JPS5966994A (ja) | 1982-10-06 | 1982-10-06 | ニツケル基耐熱合金の溶接用溶加材 |
DE19833336221 DE3336221A1 (de) | 1982-10-06 | 1983-10-05 | Fueller fuer gegen schweisshitze bestaendige legierungen auf nickelbasis |
US06/731,614 US4673123A (en) | 1982-10-06 | 1985-05-07 | Filler for welding a heat resistant nickel-base alloy |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17592982A JPS5966994A (ja) | 1982-10-06 | 1982-10-06 | ニツケル基耐熱合金の溶接用溶加材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5966994A true JPS5966994A (ja) | 1984-04-16 |
JPH0258040B2 JPH0258040B2 (ja) | 1990-12-06 |
Family
ID=16004714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17592982A Granted JPS5966994A (ja) | 1982-10-06 | 1982-10-06 | ニツケル基耐熱合金の溶接用溶加材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5966994A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63309392A (ja) * | 1987-06-11 | 1988-12-16 | Nippon Steel Corp | オーステナイト系ステンレス耐熱合金用tig溶接用溶加材 |
JPH01122694A (ja) * | 1987-11-07 | 1989-05-15 | Nippon Uerudeingurotsuto Kk | Ni基耐熱合金の溶接用溶加材 |
JP2000158184A (ja) * | 1998-12-01 | 2000-06-13 | Ugine Savoie Imphy | ニッケル基合金で作られた溶接電極およびその合金 |
Citations (3)
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JPS51139537A (en) * | 1975-05-28 | 1976-12-01 | Nippon Steel Corp | Welding rod for heat resistant alloy |
JPS5326221A (en) * | 1976-08-24 | 1978-03-10 | Daido Steel Co Ltd | Nickel based alloy suitable for cores of gas shielded welding rods |
-
1982
- 1982-10-06 JP JP17592982A patent/JPS5966994A/ja active Granted
Patent Citations (3)
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JPH0258040B2 (ja) | 1990-12-06 |
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