JPS5964307A - 集成化粧単板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は集成化粧単板の炒偵方法に関するものである
。

集成化（社）単板は、木質素材小板の複数枚を接着剤を
介して積層し圧締接着して集成フリッチ化し、この集成
フリッチをその積層面と交差する方向にスライスして前
記各木質素材小板の切断面を年輪層に模したものである
。しかし、経時変化に伴ない、徐々に退色するため、春
材部と夏材部との色の差がなくなるという問題がある。

したがって、この発明の目的１は、耐光性に優れた集成
化粧単板の製造方法を提供することである。

この発明の一実施例を図面に示す。まず、春材用の単板
１と１耐用の単板２をそれぞれ染色槽３゜４に浸漬して
目的の色に染色する。染色槽３，４の染色液には酸化防
止剤を添加しておく。このように染色した春材用と夏材
用の単板１，２を接着剤５を介して交互に積層しく図面
（ＢＨＣＩ）、これを山形の型版６（図面（Ｄ））で圧
締して集成フリッチ７（図面（Ｅ））とする。この隔成
フリッチ７を刃物８で項層面と交差するスライス而９で
スライスし、集成化粧単板１０（図面（Ｆ））を得る。

このように、酸化防止剤を染色液に添加して染色したの
で、単板１．２自体の退色が防止され、集成化粧単板１
０の美感が維持される。丁なわち、光による退色はラジ
カル反応により生じる部分が大きく、酸化防止剤は安定
なラジカルを生成する。

そのため、単板１．２中に酸化防止剤が共存することに
より、退色の程度が軽減される。

実施例 南洋材のベニヤ単板を、■ラニルレッドＧ（圧反化学社
製）０．２％（Ｗ／Ｖ　＞の９５ご溶液と、■の溶液に
さらに酸化防止剤どしてハイドロキノンを０、１％（Ｗ
／Ｖ　）添加した液とにそれぞれ３時間浸漬して染色し
た。染色終了後の単板を乾燥してフェードメータにより
４８時間紫外線照射を行なった。この結果、■の溶液で
染色した単板は、照射前後で色差は約１５であったのに
対し、■の溶液で染色した単板では色差は約１０に軽減
した。

つぎに、この発明の他の実施例を説明する。この例は、
単板を染色処理した彼、単板の表面に濃色の捺染を行な
い、この単板を集成フリッチ化した後、スライスして集
成化粧単板とする方法である。前記捺染を行なう捺染液
には耐光性処理剤（例えば銅錯塩）を添加する。

この方法によると、捺染を行なった部分が夏材部となる
が、捺染液に耐光性処理剤を添加しであるため、夏材部
の消失がない集成化粧単板が得られる。

実施例 アイウスの０．８閣厚の中板をチーク色に染色する。こ
の後、チーク夏材部の捺染液に１耐光性処理剤として、
サンドニールサル）　ＤＮ　Ｇランを５チ添加した捺染
液を塗布する。この単板を積層し、凹凸型または平板型
で圧締して集成フリッチ全作成し、スライスする。この
結果、経時変化による夏材部の消失がない集成化粧単板
が得られた。

つぎに、さらに他の実施例を説明する。この例は染色し
た単板を接着剤を介して積層して集成フリッチ化し、ス
ライスし、接着剤層が夏材部となる集成化粧単板を製造
する方法である。前記接着剤には、光による変色が少な
い顔料と、変色の著しいフェノール誘導体とを混合する
。

これら２成分を混合することにより、初期の間は顔料が
主体で夏材部が淡色となるが、徐々にフェノール誘導体
が濃色化するにつれて、夏材部がヤニ感を持つ濃色に変
化する。そのため、天然木と類似した経時変化を持たせ
ることができる。

変色の少ない顔料としては、酸化チタン９酸化鉄系の無
機顔料が好ましい。フェノール誘導体とシテハ、レゾー
ル。ノボラック、および両者のロジン変性体、ヒマシ油
、アマニ油等の変性体があり、これらを微粉末状にして
使用する。顔料とフェノール誘導体の微粉末の混合は、
目標とする樹種の夏材部分の経時変化に類似するように
定める。

夾Ｉ例一般 ■　シナ単板を彩色に染色する＝ ■　下記組成の接着剤を介して■の単板を積層圧締し集
成フリッチを得る。

酸化鉄系の茶色顔料　　　　　５部 酸化チタン　　　　　　　　　２部 ノボワック微粉末　　　　　　３部 つレタン接着剤　　　　　　１００部 ■　このフリッチから得られた集成化粧単板は、アンダ
ーグラス下で暴露試験を行なったところ、徐々に褐色味
？帯びて天然杉と同様の色変化を示した。

、３皇り千− ■　シナ単板を脱色後檜色に染色した。

■　接着剤配合を下記の組成として実験例３と同様に集
成化粧単板全得た。

酸化鉄　　　　　　　　　　　２部 酸化チタン　　　　　　　　　１．５部ロジン変性レゾ
ール微粉末　１．５部 つレタン接着剤　　　　　　１００部 ■　実験例３と同様な結果が得られた。

以上のように、この発明の集成化粧単板の製造方法は、
優れた耐候性金有する集成化粧単板を得ることができる
という効果がある。

つぎに、集成化粧単板の製造方法の他の提案例を説明す
る。

従来、春材部と異なった色の夏材部全表現する場合、捺
染や接着剤によ！７着色する方法が採られている。しか
し、これらの方法では工程が一つ増えるという問題があ
る。

したがって、この提案例の目的は、染色工程だけで春材
部と異なった色調の夏材部の表現をすることのできる集
成化粧単板の製造方法を提供することである。

すなわち、この提案例は、水による移行のほとんどない
染料（Ａｔと、非常に大きい染料（Ｂｌで単板の染色を
し、乾燥する方法である。このように染色すると、乾燥
後の単板の内部は染料（Ｂｌが乾燥時の水の移行に伴な
って単板表面に全て移る。そのため、染料（Ａｌのみの
色が見られ、表面には主とじて染料（Ｎのみの色が見え
る。この単板１１１層して圧締フリッチ化してスライス
し、集成化粧単板ｆｔ得る。このようにして得られた集
成化粧単板の木目は、春材部が染料囚に起因する色で、
春材部間の夏材部は染料ｆＢ１に起因する色が見られる
。

実施例 アガチス１，０朋厚の単板を、移行性のな込茶色の染料
と、移行性の大きい赤茶色の染料からなる染色液で染色
した。これを両面から熱風乾燥し、含水率を適当な値ま
で丁げた後、ウレタン系接着剤を用いてフリッチ化した
。これをスライスして得られた集成化粧単板の春材部は
茶色で夏材部は赤茶色となった。

つぎに、集成化９Ｆ単板の製造方法の他の提案例を示す
。この提案例も、染色工程だけによって、春材部と夏材
部とが異なった色調の表現を得ること′ｆｒ目的とする
。

すなわち、この提案例は、染料と顔料とからなる染色液
中に単板を浸漬し、この単板ケ用いて集成フリッチ化し
、スライスして集成化粧単板を得る方法である。

このように染色すると、染料は単板内部まで浸透するが
、顔料は単板表面に付着するだけなので、最終的に得ら
れる集成化粧単板の春材部は、染料に起因する色からな
り、また、夏材部は顔料に起因する色からなる。

実施例 アガチス１．０叫厚の単板を、茶色系の水溶性染料と、
焦茶系の水溶性顔料を溶かした染色液に浸漬する。一定
時間後車板を取り出し、適当な含水率になるまで乾燥し
、接着剤を介して集成し、フリッチを作る。このフリッ
チをスライスして？４　ラれる集成化粧単板の春材部は
染料による色であり、夏材部は顔料による色であった。

つぎに、集成化粧単板の製造方法のさらに他の提案例を
説明する。従来、集成化粧単板を得る工程シま、素材屯
板を染色して染色単板とし、これを接着剤を介してＶｉ
Ｎ圧締してフリッチ化し、これをスライスして得る。こ
のようにして得た木目表現は、素材単板のばらつきの要
因が大きく作用して、木目間の色調ばらつきが大きく、
不自然感が残る。これは染色する単板の厚みが厚いため
、染色時の染料の浸透性に大きな差が生じるためであり
、その差は素材のばらつきにより増大される傾向にあっ
た。

したがって、この提案例の目的は、均−染色的でかつ明
確な木目表現ができる集成化粧単板の製造方法を提供す
ることである。

すなわち、この提案例は、スライス単板の段階で染色し
て木目表現を行なう方法である。

具体的に説明すると、素材単板（ロータリーレース単板
）を、スペーサーを介してかご詰めし、脱色処理を行な
う。素材単板は通常０．８〜１．５％程度のもので、脱
色処理のばらつきは、染色処理に比べて少なく、均一に
脱色される傾向が高い。

このようにして処理された単板を乾燥し、接着剤を介し
て積層、圧締９７リツチ化する。この工程では板目柄、
あるいは柾目柄用の収形型が用いられる。フリッチ金目
的に応じたスライス厚みでスライスする。通常０．２％
〜０．５％程度である。この状態では積層単板が脱色単
板であるために、木目の表現は明確でなく、ただ柄があ
るだけである。

この提案例は、このスライス単板を染色浴に浸漬して木
目を出現させ、表現しようとするものである。

まず、スフイス単板金スペーサーを介して染色用かご内
に積載する。これを各種の染料？溶解した染色浴内に浸
漬し、染色を施こす。このようにして得られた染色スラ
イス単板は、板目あるいは柾目の木目表現が出現したも
のとなる。スライス単板で染色すると、単板厚みが素材
単板に比べてうすいために単板染色が簡単でかつ均一に
染色される。つまり素材ばらつきによる染色ばらつきが
素材単板染色時より著しく減少する。また、スライス単
板の集成面（接着層）にも染料が浸透し、染色されるた
めに、木目が非常にはつきりした表現となる。このよう
に、均一染色が得られ、力為つ明確な木目表現が得られ
る。

実施例 アガチス（１，０１）の脱色単板？板目柄に接着剤を介
して積層圧締してフリッチ化し、スライスして板目柄ス
ライス単板（０，２１）Ｔｈ得る。このスライス単板を
、染料（Ａ２８９　）　３．５％の染色浴に２時間浸漬
した。この結果、非常に明確な均一染色の板目柄集成化
粧単板を得た。

來１−改↓ 実験例７のスライス単板厚みを０．３５ｔにして同様に
した。染色時間は３．５時間である。

失１］」５ 実験例７のスライス単板厚みを０．７２ｔにして同様に
した。染色時間は４時間である。これら実験例８．９に
おいても非常に明確な均一染色の板目柄集成化粧単板を
得た。

実施例 ラワン（１，２１）の脱色単板の柾目柄全接着剤を介し
て］責層王締してフリッチ化し、スライスして柾目柄ス
ライス単板０．２５１’に得た。このスライス単板を染
料（ＰＭブラック９０８）で、均一な染色のスライス単
板金部た。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例の工程説明図である。 １．２・・・単板、３．４・・・染色槽、５・・・接着
剤、６・・・型版、７・・・集成フリッチ、１０・・・
集成化粧単板 ３０− １２ （Ｃ） （Ｂ） （Ｄ） （Ｆ）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）　　素材の中板を染色する工程と、この染色した
   中板を接着′剤を介して積層し圧締接着して集成フリッ
   チ化する工程と、この集成フリッチを積層面と交差する
   スライス而でスライスして集成化粧単板を得る工程とを
   含む集成化粧単板の製造方法であっ゛て、１１Ｊ記単板
   の染色液または前記接着剤に耐光性を向上させる添加剤
   を添加したことを特徴とする集成化粧単板の製造方法。 ｆ２１　　＋ｉｉｌ記染色の工程が、酸化防止剤を染色
   液に添加してこの染色液に前記単板を浸漬させる工程か
   らなる特許請求の範囲第（１）項記載の集成化粧単板の
   製造方法。 （３）　　前記染色の工程が、前記単板を染色液に浸漬
   させる工程と、この浸ａ後の単板を耐光性処理剤を添加
   した捺染液で捺染する工程とからなる特許請求の範囲第
   （１）項記載の集成化粧単板の製造方法。 （４）　　前記接着剤が、光による変色が少ない顔料と
   光による変色の著しいフェノール誘導体とを混合したも
   のである特許請求の範囲第（１）項記載の集成化４１Ｆ
   単板の製造方法。