JPS59642B2 - レ−ルの接合法 - Google Patents

レ−ルの接合法

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JPS59642B2
JPS59642B2 JP2698279A JP2698279A JPS59642B2 JP S59642 B2 JPS59642 B2 JP S59642B2 JP 2698279 A JP2698279 A JP 2698279A JP 2698279 A JP2698279 A JP 2698279A JP S59642 B2 JPS59642 B2 JP S59642B2
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JP
Japan
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joint
rail
rails
steel
shape memory
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JP2698279A
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English (en)
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JPS55119207A (en
Inventor
鉄治郎 武田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレールの接合法に係り、さらに詳しくは、特殊
な部分的形状記憶効果を有する鋼を利用した新規なレー
ル接合法に関するものである。
現在、レールの接合は溶接、ボルト・ナツトなどによる
方法が広く採用されている。
しかしながらこれらの方法はいずれもその作業が煩雑で
あり、その上、溶接による場合には接合部においてレー
ル自体を一度溶融点以上にまで加熱するので鋼材にとっ
て好ましい特性が失われることがあるとか、あるいはボ
ルト・ナツトによる接合の場合には、継目が特に激しく
摩耗することがあるなどの問題点が不可避的に存在する
これらの諸問題点を改善するためには基本的に、接合法
自体を変更せねばならない。
しかし、現在ではこれらの接合法と異なる方法は見出さ
れていない。
本発明者は、これらの実情にかんがみて、従来にない全
く新しい見地よりレールの接合法を検討したところ、成
る種の合金鋼に認められる部分的形状記憶効果を有効に
利用するなら、在来の接合法にみられない長所を有する
接合法が可能であることを見出して本発明をなしたもの
である。
即ち、本発明は部分的形状記憶効果を有する鋼を素材と
する継目板または、これにさらに挿入板を伴なったレー
ル接合用部材を、室温で予め加工して塑性変形歪を付与
しておき、次いで、該部材を接合部の所定位置に組み込
み通常のボルト・ナツトにより固定したのち前記鋼の変
態点以上に該接合部を加熱することを特徴とするレール
の接合法である。
以下に本発明の詳細な説明する。
まずここで云う部分的形状記憶効果とは次のようなもの
である。
第1図Aは部分的形状記憶効果についてのびと温度の関
係を模式的に示したものであるが、同図に示すように成
る材料にMs点以下の温度で圧縮の塑性歪を与えた後、
As点又はAf点以上に加熱すると温度とのびの関係で
温度上昇と共に、途中変態点を通り点Oから点Aに達し
、次いで温度降下と供に、途中変態点を通り点Bに達す
る。
すなわち、加熱前後で、その材料の寸法が面だけ変化し
ているものである。
このように、圧縮塑性歪を予め与えたときには、加熱冷
却後には材料は膨張することになる。
予め与える塑性歪が引張の場合には、同じような加熱・
冷却後の材料は逆に収縮することになる。
一方策1図Bに示すのは加熱冷却前に何らの塑性歪も与
えない場合ののびと温度の関係を示すもので加熱冷却後
には材料の形状は加熱直前の点0にもどり寸法の変化は
認められない。
また、当然ながら、部分的形状記憶効果を起す性質を具
備しない材料では加熱・冷却前にどのような塑性歪を与
えて次いで加熱・冷却を行なっても、その材料の形状は
加熱前後で変化しないことは論をまたない。
さらに、部分的形状記憶効果を有する材料に予め与える
塑性歪として引張や圧縮のみでなく、ねじりや曲げなど
の塑性歪を与えても全く同様の効果が得られるものであ
る。
以上の如き特性を有する合金鋼として、Mn系、Mn
−S i系、Mn −Cr系、Mn −N i系、 C
−Mn系の種々の鋼があるがこれらはいづれも加工硬化
性がきわめて大きく、これはレールの性能上有効な特性
である。
次に、かかる材料を接合用部材として使用する場合の実
施態様について説明する。
まず、接合すべき任意の種類のレール1,1を第2図に
示すように突き合せる。
次に適当な組成をもつ部分的形状記憶効果を有する鋼を
素材として、予め室温で引張塑性歪をたとえば15%〜
20%程度与え、引張歪がその長手方向に残るように室
温で第3図に示すようなレール用継目板に成形加工する
同図において5はボルト孔である。なお、継目板を一継
手毎に2枚準備することは云うまでもない。
これら継目板3を接合用部材として、レールの継目を組
み立てるには、第4図に示すように継目板3をレール継
手部の両側に配置し、通常のボルト・ナツト4で固定す
る。
この場合、レール1,1、ボルト・ナツト4は通常の材
料によるものである。
また、継目板3に通すボルト4の数は任意である。
このようにして組み立てを終えたら、簡単なバーナー又
はそれ相当の加熱治具を用いて、接合用部材である継目
板3を含むレール接合部を部分的形状記憶効果を有する
鋼の変態点以上に数分間加熱保持し任意の冷却速度で宿
温まで冷却させる。
以上の作業で、継目板3は長手方向に収縮しようとする
性質がレール1,1により支持された数本のボルト4に
より拘束されるため引張応力を有することになる。
従って、レール1,1自体の接合部は継目板3の収縮に
より圧縮応力を生ずることになり接合部として完全なも
のになる。
以上の手段により、レールの接合が強固に行なかれるの
で、普通の使用条件であれば、レールの接合部としては
充分に使用に耐えうるものであるが、特に使用条件が苛
酷な場合、たとえば、高速鉄道などのようにレールの継
目部の摩耗が激しく起りやすい場合でかつ、強固な接合
が望まれる場合には、レールとレールの間にさらに部分
的形状記憶効果を有する鋼で製作した挿入板を使用する
ことにより、この部分的形状記憶効果を有する鋼が有す
る大きな加工硬化能のために、より一層の強固でかつ有
効な接合部が得られる。
かかる挿入板を接合用部材の一つとして使用する場合の
実施態様について次に説明する。
まず、接合すべき任意の種類のレール1,1を第5図に
示すように継目間隔tをもって突き合せる。
次に適当な組成をもつ部分的形状記憶効果を有する鋼を
素材として、予め室温で圧延又は圧縮によりたとえば1
5〜20%程度の塑性歪を与え塑性歪を残すと共に第6
図のようにレールの断面と同一の形状で厚みがtになる
ように挿入板2に加工し一方、前記と同様に予め室温で
引張塑性歪をたとえば15〜20%程度与え、引張歪が
その長手方向に残るように室温で第3図に示すようなレ
ール用継目板に成形加工する。
これら挿入板2および継目板3を接合用部材として、レ
ールの継手を組み立てるには、第7図に示すようにレー
ル1間のギャップtなるところに挿入板2を挿入し、次
いで、継目板3をレール継手部の両側に配置し通常のボ
ルト・ナツト4で固定する。
この場合、レール1,1、ボルト・ナツト4は前述の通
り通常の材料によるものである。
このようにして組み立てを終えたら、簡単なバーナー又
はそれ相当の加熱治具を用いて、接合用部材である挿入
板2と、継目板3を含むレール接合部を部分的形状記憶
効果を有する鋼の変態点以上に数分間加熱保持し任意の
冷却速度で室温まで冷却させる。
以上の作業で、挿入板2は部分的形状記憶効果により板
厚方向に膨張しようとする性質がレール1により抑えら
れ圧縮応力を有することになり、また、継目板3は長手
方向に収縮しようとする性質がレール1,1により支持
された数本のボルト4により拘束されるため引張応力を
有することになる。
従って、レール1,1自体の接合部は挿入板2と継目板
3の双方により圧縮応力を生ずることになり接合部とし
て一層完全なものになる。
しかも、挿入板2は用いられる素材の性質上加硬化性の
大なものであるから車輪と接する部分は車輛通行により
硬化するためこの接合部の特に挿入板2のところのみが
摩耗が優先することはなく健全な接合部を得ることが出
来る。
最後に、実施例により本発明の効果をさらに具体的に示
す。
〔実施例 1〕 通常の50に9Nし一ル2本を間隙Ommで突き合せす
るに際し、第1表に示す3種類(Mn系、C−Mn系、
S i −Mn−AI系)の異なる部分的形状記憶効果
を有する鋼を予め室温で引張により16.1%の塑性引
張歪を残しておき、これを素材としてJISEI 10
2規格の寸法の50に9Nレール用継目板を作成した。
なお、比較のため、規格品の50kgNレール用継目板
を準備した。
継目板第1表に示す鋼材によるものを各2枚づつ計6枚
、規格品の継目板を2枚準備した。
これら、部分的形状記憶効果を有する鋼で作成した継目
板を利用して継手部を組み立てた後、第1表に示す各々
のAs点より100〜150℃高い温度に継手郡全体を
加熱して、約10分保持徐冷した。
比較のための継手は継目板をボルトで締めつけるところ
までは、部分的形状記憶効果を有する鋼を使用する場合
と同一であるが、加熱は行なわずそのままにしておいた
その結果、比較の継手はレール間の密着性は不十分で接
合状態は部分的形状記憶効果を有する鋼を使用した継手
よりも不良であった。
しかるに、部分的形状記憶効果を有する鋼の継目板を使
用したときには、加熱後、冷却した後室温においては、
継目板自体が収縮する傾向を有するために、レール間に
は圧縮応力が働き充分に強固な接合状態が生じ、レール
間の間隙はなくなり極めて良好な密着性が認められた。
〔実施例 2〕 通常の50kgNレール2本を間隙t=10mmで突き
合せするに際し、第1表に示す3種類(Mn系、C−M
n系、S i −Mn −AI系)の異なる部分的形状
記憶効果を有する鋼を予め室温で引張により17.5%
の塑性引張歪を残すことにより得られた素材および、同
じく室温で圧延により16.8%の圧縮歪を残すことに
より得られた素材からJISEI 102規格の寸法の
50に9Nレール用継目板および本発明独特の挿入板を
各々作成した。
この場合、挿入板はその形状は50kgNレールの断面
と同じで、厚みは10mrLである。
なお、比較のため、規格品の50に9Nレール用継目板
および、同成分の鋼材で前記挿入板と同一形状のものを
準備した。
部分的形状記憶効果を有する鋼で製作した継目板および
挿入板を利用して継手部を組み立てた後、第1表に示す
各々のAs点より100〜150°C高い温度に継手郡
全体を加熱して、約10分保持後冷却した。
比較の継手は挿入板をレール間隙に挿入し、継目板をボ
ルト締めするところまでは部分的形状記憶効果を有する
鋼を使用する場合と同一であるが、ボルト締め終了後加
熱は行なわずそのままにしておいた。
その結果、比較の継手では、レール間に挿入した挿入板
はどのようなボルト締めを強くしても密着性が不良で、
レール間で動かせる状態で、レール間の接合状態はゆる
いものとなっており、レール間の密着性の点で十分とは
云えなかった。
しかるに、部分的形状記憶効果を有する鋼を接合部材と
した継手は、加熱終了後室温まで冷却されたときには、
継目板自体の収縮する傾向及び挿入板の膨張しようとす
る傾向が重畳効果を及ぼし合い、挿入板はガタが全くな
い状態で、レール間の密着度合はきわめて大きいもので
あった。
【図面の簡単な説明】
第1図は温度とのびの関係図で、Aは部分的形状効果を
有する鋼に予め圧縮塑性歪を与えた場合、Bは同じ鋼に
予歪を与えない場合の図、第2図、第5図はレール接合
部の正面図、第3図は継目板の正面図および側面図、第
4図、第7図はレール接合部の全体構成図、第6図は挿
入板の正面図および側面図である。 1・・・・・・レール本体、2・・・・・・挿入板、3
・・・・・・継目板、4・・・・・・締付ボルト、5・
・・・・・ボルト孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 部分的形状記憶効果を有する鋼を素材とする継目板
    からなるレール接合用部材を、室温で予め加工して塑性
    変形歪を付与しておき、次いで該部材を接合部の所定位
    置に組み込み通常のボルト・ナツトにより固定したのち
    前記鋼の変態点以上に該接合部を加熱することを特徴と
    するレールの接合法。 2 部分的形状記憶効果を有する鋼を素材とする継目板
    および挿入板からなるレール接合用部材を、室温で予め
    加工して塑性変形歪を付与しておき、次いで該部材を接
    合部の所定位置に組み込み通常のボルト・ナツトにより
    固定したのち、前記鋼の変態点以上に該接合部を加熱す
    ることを特徴とするレールの接合法。
JP2698279A 1979-03-08 1979-03-08 レ−ルの接合法 Expired JPS59642B2 (ja)

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JP2698279A JPS59642B2 (ja) 1979-03-08 1979-03-08 レ−ルの接合法

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JP2698279A JPS59642B2 (ja) 1979-03-08 1979-03-08 レ−ルの接合法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61187724A (ja) * 1985-02-15 1986-08-21 株式会社クボタ 脱穀装置
JP2006257707A (ja) * 2005-03-16 2006-09-28 Nippon Steel Corp 形状記憶合金を用いたレール継目用部材

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