JPS596354B2 - 湯流通口の補修装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 瞳業上の利用分野〕 本発明は転炉、ＤＨ炉等の窯炉の浸流通口（ここで浸流
通口とは出鋼口、出銑口、炉口、湯口等の湯の注出口及
び注入口、吸上管の意味で使用するものとする）に強固
な内壁耐火層を効率よく形成できる補修装置に関する。

〔従来技術〕

一般に、炉の浸流通口は長（使用すればその内側に設け
た耐火層が損耗し破損して（るとともに、地金、スラグ
が付着して耐火層表面を突起状に被覆してくる。

従来の補修装置は、この地金、スラグの付着した状態の
上から耐火材を付着させていたため、充分な耐火層の結
着状態、良質の耐火層が形成されなかった。

又耐人材の付着は不定形の補修用耐火材を湯流通口内に
投入させる方法であり、その補修作業が難しいとともに
、時間、労力とも太き（費やし、更に作業環境が悪い状
態で行わねばならないといった欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明はこれらの欠点を解消し、強固な耐火層を容易か
つ迅速に湯流通口内に形成することができる補修装置を
提供する。

鳴門の構成〕 上記目的を達成するために、本発明では上記補修装置を
、ライニング機構を構成する補修パイプ内に地金スラグ
除去機構を一体的に組込むことによって構成している。

〔実施例〕

以下本発明を添付図に示す実施例を用いて説明する。

第１図に本発明に係る補修装置の全体構造が示されてお
り、同装置は実質的に転炉Ａの出鋼口Ｂ内を進退する補
修パイプＣ１同補修パイプＣを回転且つ進退自在とする
機構Ｄ、調心機構Ｅ、吊下装置Ｆ及び耐火材、酸素ガス
及び作動油の送給装置Ｇより構成される。

また第２図に出鋼口Ｂの詳細が示されており、ａは耐火
層、ｂは付着した地金及びスラグである。

上記補修装置構造をさらに具体的に説明すれば、第１図
から第３図において、１は大パイプ、２は小パイプ、３
は楕円形状をした挿入体、４は耐火材送給路、４７（ま
耐火材注出口、５は酸素ガス送給路、５′は連通路、６
は酸素ガスを吹出すことができる開口部、７は機枠、８
は補修パイプＣを取付けた走行台、８′はガイド筒１０
′を支承する筒受、９は同走行台を走行駆動させる油圧
シリンダー、１０は大パイプ１の途中に周設したウオー
ムホイール、１０′はガイド筒、１１は同ウオームホイ
ールと噛合するウオーム、１２は同ウオームを回転させ
る油圧モータ、１３は走行台の車輪、１３′は機枠Ｉに
取付けた車輪１３のガイドレール、１４は機枠７の炉側
先端に取付けた調心棒、１４′は同調心棒の調心孔、１
５はマグネットコイル、１６は鋼鉄製反力基点板、１Ｔ
は機枠７、補修パイプＣ等全体を支持するホイスト、１
８はスプリング、１９はＩ形し一ル、１９′はホイスト
１７を■形し一ル１９に沿って走行させる走行機構、２
０は耐火材送給ホース、２１は酸素ガス送給ホース、２
２は油圧ホースを示す。

又第５図において、１〃は耐火材送給用パイプ、３〃は
楕円形状の挿入体、４〃は耐火材注出口、２３は前記挿
入体の保持部を示す。

なお上記実施例において、挿入体３，３′は公知の耐熱
性、すなわち補修時の温度、作業条件、等に支障を与え
ないような金属、セラミックが考えられる。

この実施例では走行機構１９′によって■形し一ル１９
に沿つ又補修パイプＣ及び機枠７筒金体を出鋼口Ｂ方向
へ移動させ、次にホイスト１７によって所要の位置まで
その高低を調整し、更に反力基点板１６の調心孔１４′
に向って調心棒１４を貫入させるように再び走行機構１
９′を作動させる。

調心棒１４が調心孔１４′に貫入するに従って、調心棒
１４及び補修バイブＣ１機枠１等全体のその高さ、水平
方向、傾斜が微調整され、それらの変化は変位自在機構
としてスプリング１８の弾性的変位によって逃げさせて
いる。

調心棒１４が調心孔１４′に完全に貫入した後にマグネ
ットコイル１５に通電すれば、そのマグネットコイル１
５の磁力によってマグネットコイル１５０機枠７側と、
炉側に固定された鋼鉄製反力基点板１６とが吸着して機
枠７は固定状態となる。

このように、調心されれば、補修パイプＣと出鋼口が正
確に対応する位置姿勢となる。

この状態を保持したまま、次に油圧シリンダー９を作動
すれば、走行台８及びそれに取付けられた補修パイプＣ
は進退する。

又油圧モータ１２を作動させればウオーム１１、ウオー
ムホイール１０￥介して補修パイプＣを回転させること
ができる。

補修作業はこの準備作業から、油圧シリンダー９を作動
させて補修パイプＣを出鋼口Ｂへ挿入し、又油圧モータ
１２を作動して補修パイプＣを回転させる。

酸素ガスを酸素ガス送給ホース２１、小パイプ２、連通
路５′を経て、開口部から高圧吹付は又出鋼口Ｂの内周
壁に火炎状態を引起し、又補修パイプＣの回転により、
その酸素ガスが内周壁面に均一に当てるようにする。

補修パイプＣを油圧シリンダー９を作動させて出鋼口Ｂ
内を走らせて、出鋼口内周壁の地金及びスラグｂをその
火炎によって溶解させ、更にその火炎の高圧吹付けによ
って溶解した地金及びスラグｂを炉Ａの内部へ吹き飛ば
す。

すなわち、ライニング及び地金は赤熱状態にあり、その
ため酸素を吹付けることによってさらに高温になり、溶
解し、飛散除去できるものである。

補修パイプＣは必要であれば出鋼口Ｂを数回往復させて
地金の溶解、吹き飛ばしを完全にはかつてもよい。

地金、スラグｂを溶解、吹き飛ばした後に大パイプ１の
内部の耐火材を送給路より送り出し、その開口４′より
出鋼口Ｂ内に注出する。

注出しながら又は注出した後に補修パイプＣを後退させ
れば、小パイプ２の先端に突設した滑らかな曲率を有し
出鋼口Ｂの径程の高さをもつ楕円形状の挿入体３が注出
して耐火物を均一に出鋼口Ｂに付着する。

この作業は酸素ガスを吹出しながらでも行える。

必要ならばこの耐火物の均一ならし作業は補修パイプＣ
を所要回数往復させることで完全とすることができる。

補修作業完了後油圧シリンダー９を作動させて進退させ
、出鋼口Ｂより抜いてマグネットコイル１５０通電をや
め、走行機構１９を作動させて後退させることで作業は
完了する。

ここで、酸素ガスは高圧とせず、地金、スラグｂを溶解
して、その突起状態を解消させるだけでもかなりの効果
がある。

第６図は補修パイプの変容例であり、小パイプ２の先端
をラッパ状に拡巾し、同拡巾部内に円錐状拡散板２４を
所定間隔にて取付けている。

２５は拡散板２４を拡巾部に取付けるための支持金具で
ある。

この補修パイプでは燃料又は酸化気体は拡散板２４と小
パイプ２の拡巾部内壁との空間を通過してコーン状に渦
流通口内壁面に吹付けられる。

従って、小パイプ２を回転させる必要性はない。

なお、図中２６は移動可能な防熱板である。

また、本発明の燃料又は及び酸化気体としては、本実施
例の酸素ガスの他、アセチレン、プロパン、重油等があ
る。

なおアセチレン、プロパンと酸素又は空気との混合は、
火炎ガス送給路の先端に図示しない混合器をとり付は行
うものであり、また重油の気化、混合も火炎ガス送給路
の先端に図示しない気化器及び混合器を用いて行うもの
である。

説明の効果〕 以上のように本発明によれば、耐火材を湯流通口内壁に
時間的、労力的に効率よく注出できるとともに、それを
浸流通口内周壁に均一に付着させることができる。

又燃料又は及び酸化気体を吹付ければ渦流通口の地金、
スラグｂが溶解してその突起状態が解消され、本補修パ
イプの挿入が可能となると共に、耐火層の付着状態を良
好とする。

更に高圧吹付すれば筈解した地金、スラグｂを吹き飛ば
し工排除でき、より完全に耐火層が補修される。

又これら作業を危険が少く、衛生的に行え、しかも能率
よく、且つ正確に行うことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る渦流通口の補修装置の実施例を示
す一部切欠正面図、第２図は補修パイプの拡大断面図、
第３図は第２図Ｉ−Ｉ線による断面図、第４図は同側面
図、第５図及び第６図は補修パイプの他の実施例を示す
先端拡大断面図である。 Ａ二転炉、Ｂ二出鋼口、Ｃ：補修パイプ、Ｄ二回転進退
機構、Ｅ：調心機構、Ｆ：吊下装置、Ｇ：送給装置、１
：犬パイプ、２：小パイプ、３二挿入体、４：耐火材送
給路、５二火炎ガス送給路、１〃：パイプ、３／／：挿
入体、４〃；耐人材注出口、ａ二耐大層、ｂ二地金、ス
ラグ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 浸流通口の内壁をライニングするライニング機構と
   地金スラグ除去機構とを有する浸流通口の補修装置にお
   いて、地金スラグ除去機構を、ライニング機構を構成す
   る補修パイプに一体的に取付けたことを特徴とする浸流
   通口の補修装置。