JPS596219Y2 - 太陽熱利用温水器用貯湯タンク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は太陽熱利用温水器に使用する貯湯タンクに関す
るものである。

屋根上に配設する太陽熱利用温水器は、水管を備えた太
陽熱集熱パネルと、該パネルの上端側に設ける貯湯タン
クとから構戊されており、貯湯タンクとパネルの木管と
が循環水路を形成するように連通されている。

而して、太陽熱集熱パネルに入射する太陽熱で加熱され
た水管内の水が比重の減少により貯湯タンク内に移行し
、タンク内底部の冷水が水管内に移動し、これらの繰り
返えしにより貯湯タンク内が温水で占められていく。

太陽熱温水器において、浴槽等への一括給湯は、貯湯タ
ンクの下部に設けた出湯口から行われる。

一方、一時的に比較的少量の温水を給湯することも往々
にして要求され、この場合は、貯湯タンクの湯面近傍に
出湯口を設け、貯湯タンク内に給水器から一時的な給水
を行い、この給水量で湯面近傍の温水（貯湯タンク内の
温水温度は湯面近傍ほど高温である）を押出すようにし
ている。

この場合、冷水である給水が直に出湯口に達するようで
は、充分に高温の温水を得ることができない。

このため、従来、種々の提案がなされている一が、構或
が複雑であったり、効果が不充分である。

本考案に係る太陽熱利用温水器用貯湯タンクは、上述の
点に鑑みて案出されたものであり、上端に給水受口を有
する縦管をタンク内に設け、該縦管の下端に臨むタンク
底面部分を該タンク底面よりさらに低い凹部に形或し、
該凹部内に縦管下端を納めたことを特徴とする構戒であ
る。

以下、図面により本考案を説明する。

図において、１は横型の筒状プラスチック製タンクであ
り、一端部にはボールタップ収容室１１が設けられてい
る。

２は縦管であり、上端には給水受口２１が設けられ、給
水受口２１のや・下方には横管２２が突出されている。

３はタンク底面に設けた凹部であり、タンク底面よりさ
らに低いレベルとなるように形威され上記縦管２の下端
２０がこの凹部３に納められている。

４はタンク下方部に設けた一括出湯口、５は一括出湯口
４よりも上方に設けた湯口である。

６は太陽熱集熱パネルであり、水管６０が納められてい
る。

この水管６０の入口６１は、上記の横管２２に、水管出
口６２は、上記湯口５にそれぞれ連通されている。

７は一時的に少量の高温水を出湯するために設けた随時
出湯口である。

８はポールタップ式給水器であり、給水口８１は、上記
縦管２の給水受口２１の上方に配設、されている。

図において、太陽熱集熱パネル６への入射太陽熱のため
に、水が矢印で示すように自然循環し、タンク１内が温
水で゛占められていく。

一時的に少量の温水を使用する場合は、随時出湯口７を
開にし、ボールタップ式給水器８から給水を行う。

而して、この給水量に応じてタンク１内の湯面近傍の温
水が随時出湯口７より出湯される。

この場合、給水器８からの冷水は、縦管２を経て、縦管
直下のタンク底面凹部３に達するが、この冷水は、その
比重が大であるために凹部３に溜まり、また、凹部３よ
り溢れ出た冷水も、凹部３がタンク底面より低いレベル
とされているから、タンク底面に沿って層状に拡がり、
タンク１内の温水との混合が妨げられ、同時に温水を上
方へ押し上げていく状態となる。

従って、随時出湯口７からは、低温給水の直接の流出が
なく、タンク内湯面近傍の温水のみを出湯できる。

上述した通り、本考案に係る太陽熱利用温水器用貯湯タ
ンクによれば、低温の給水をタンク底部の凹部に溜めて
、タンク内湯面近傍の高温水のみを随時出湯できるとい
った利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る太陽熱利用温水器用貯湯タンクを示
す説明図である。 図において、１はタンク、２は縦管、２１は給水受口、
３は四部で゛ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端に給水受口を有する縦管をタンク内に設け、該縦管
   の下端に臨むタンク底面部分を、該タンク底面よりさら
   に低い凹部に形威し、該凹部内に縦管下端を納めたこと
   を特徴とする太陽熱利用温水器用貯湯タンク。