JPS596046Y2 - 陰極線管保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は陰極線管を用いた投射型映像装置における陰極
線管の保持装置に関するものである。

従来、陰極線管を用いた投射型映像装置の一つとして投
射型テレビジョン受像機が知られている。

この投射型テレビジョン受像機の中には、赤，緑，青そ
れぞれの色に対して専用の陰極線管を用意し、これら３
個の陰極線管の画面をスクリーン上に投射し合威して所
要の色を得る構或のものがある。

本考案はこの種の投射型受像機に代表される投射型映像
装置における陰極線管を安定かつ確実に保持する陰極線
管保持装置を提供するものである。

以下、本考案の実施例について図面と共に説明する。

第１図において、１は陰極線管で、その前部１ａ（螢光
面側）外周には取付孔２ａを有する取付金具２が固定さ
れ、ネック部１ｂには締付部３ａを有する偏向ヨーク３
及びねじ孔４ａを有する取付金具４が固定されている。

５は上記陰極線管１挿入用の３個の透孔５ａと上記取付
金具２の取付孔２ａに対応するねじ孔５ｂを有する前板
で、上記ねじ孔５ｂに取付金具２の取付孔２ａを合致さ
せて取付ねじ６をねじ込むことにより陰極線管１の前部
１ａが保持される。

上記陰極線管挿入用の３個の透孔５ａはそれぞれの中心
が正三角形の頂点位置に位置するように設けられている
。

またこの前板５は取付孔５Ｃを用いて受像機本体側に取
付けられる。

７は一端が前板５に取付けられた断面がＹ字状の補強部
材で沖心軸７ａから放射状に伸びる３枚の補強板部７ｂ
を有している。

本実施例ではこの３枚の補強板部７ｂの隣接するものの
威す角をほぼ１２０゜に設定している。

また上記中心軸部７ａの一端は上記前板５に設けた３個
の透孔５ａの形戒する三角形の中心部に位置し、補強板
部７ｂの端部は上記３個の透孔５ａのうち隣接する透孔
間の中心線に一致するように位置せしめられている。

８は補強部材７の他端に取付ねじ９で以って取付けられ
た後板で、上記陰極線管１のネック部１ｂが挿入される
透孔８ａと、上記取付金具４のねヒ孔４ａに対応する透
孔８ｂとマグネットホルダ１０の取付孔１０ ａに対応
するねじ孔８Ｃと、マグネット位置調整ねじ１１の先端
部が挿入される透孔８ｄを有している。

上記透孔８ｂに取付金具４のねじ孔４ａを合致させ取付
ねし（図示せず）をねしこむことにより後板８に陰極線
管１のネック部１ｂが保持される。

また上記陰極線管１のネック部１ｂが挿入される透孔８
ａは前板６の透孔６ａに対応して設けられており、それ
ぞれの中心を結ぶと正三角形が形或されるよう配置され
ている。

上記マグネットホルダ１０は、その取付孔１０ ａを後
板８のねじ孔８Ｃに合致させ、取付ねじ１２をねじ込む
ことによって後板８に固定される。

このマグネットホルダ１０には後板８の透孔８ｄに対応
するねじ孔１０ ｂとマグネット１３が挿入される円筒
状のマグネットガイド部１０ Ｃを有している。

上記マグネット１３は陰極線管１のネック部１ｂが挿入
される中心孔１３ａを有し、取付板１４が取付けられて
いる。

この取付板１４の取付孔１４ ａに上記調整ねじ１１を
挿入し、このねじ１１を圧縮スプリング１５を介してマ
グネットホルダ１０のねし孔１０ｂにねしこめば、マグ
ネット１３は後板８に取付けられる。

調整ねじ１１のねじ込み度合を調整して、陰極線管１の
ネック部１ｂに対するマグネット１３の傾きを調整する
。

なお、第１図では３個の陰極線管１のうち１個のみを図
示したが、他の２本の陰極線管も同様にして保持される
。

また取付ねじ１２、調整ねじ１１とスプリング１５はそ
れぞれ３個あるが図には１個のみ示した。

次に第２図〜第４図を用いて補強部材７の各種構或例を
説明する。

第２図に示す補強部材は、合或樹脂等を戒形して形威し
たものであり前板５及び後板８をねし止めするためのね
し螺入溝７Ｃが一体に形威されている。

第３図に示す補強部材はく字状の２板の金属板１６．１
６を互に溶着して形威したものである。

第４図に示す補強部材は略く字状の３板の金属板１７，
１７．１７を互に溶着して取付ねじが挿入される孔１８
を形或したものであり、この孔１８部分に設けた角孔１
８ ａには取付ねじの先端がねじ込まれるねじ孔１９ａ
を有する取付片１９が挿入される。

以上実施例を用いて説明した本考案の陰極線管保持装置
によれば、３本の陰極線管が補強部材によって連結され
た前板と後板によって保持されるため陰極線管相互の位
置関係が正確になリ、シかも安定して保持することがで
きる。

また上記補強部材は中心部から放射状に伸びる３枚の補
強板を有する断面Ｙ字状のものとしたので、曲がりやた
わみ、温度変化による歪等に対して強く、シかも偏向ヨ
ークの調節を容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における陰極線管保持装置の
斜視図、第２図〜第４図は同装置の補強部材の各種構戊
例を示す斜視図である。 １・・・・・・陰極線管、１ａ・・・・・・前部、１ｂ
・・・・・・ネック部、５・・・・・・前板、７・・・
・・・補強部材、７ｂ・・・・・・補強板部、８・・・
・・・後板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ３個の陰極線管を軸方向にほぼ揃えて略三角形に配置す
   ると共に上記陰極線管の前部を保持する前板と、上記陰
   極線管のネック部を保持する後板と、上記前板と後板と
   の間に配置され上記３個の陰極線管の形或する略三角形
   のほぼ中心から上記隣接する陰極線管の隙間に伸びる３
   枚の補強板を有する断面Ｙ字状の補強部材を備えてなる
   陰極線管保持装置。