JPS595718B2 - 湿潤、多孔性紙匹の乾燥装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は織物紙、薄葉紙、紙タオルなどのような湿潤
、多孔性紙匹の通し乾燥に関し、特に該湿潤、多孔性紙
匹を均一に乾燥する手段を含む湿潤、多孔性紙匹を乾燥
する装置に関する。

通し乾燥における湿潤紙匹は開口セルから成るシリンダ
の回りを移動させる。

温度約２０４℃〜４８２℃の熱風（熱空気）がシリンダ
の外周部を部分的に囲むフードへ供給される。

その熱風は真空源によって紙匹そしてシリンダ・外壁を
径てシリンダ内部へ吸引される。

そして、消費された水分含有空気は片方または両方のシ
リンダ・−ラドを介して軸方向に除去される。

シリンダ周囲の未被覆部をシールするため、シリンダの
内部には密封装置が設けられている。

最近、直径の大きなシリンダ（例えば、約４．８ｍ（１
６ｆｔ）以上の直径）が、薄葉紙を約１８３０ｍ（６０
００ｆｔ ）／分までの高速度で乾燥するのに数多く
使用されるようになってきた。

シリンダの単位長さ当り全体で約３３０４ｒｎ３／分／
ｍ （３５０００ＦＭ／ｆｔ ）と大量の空気を多孔
性紙匹を介して吸引して必要な乾燥をしなければならな
い。

紙匹を通る空気の流動抵抗は水分含量の減少と共に低下
する。

ある部分で流れが増すとその部分の水分含量が低下し、
それが次に流動抵抗を下げて、他の部分を犠牲にしてそ
の部分における乾燥をさらにもたらすことになる。

従って、乾燥用空気がシリンダ全長に渡って多孔性紙匹
を均一に流通することが極めて重要なことは明らかであ
る。

また、ドラム・シリンダからの空気の流動抵抗は最小に
保たねばならない。

少しの圧力降下さえも、多量の空気を必要とするからフ
ァンの馬力の増加を意味する。

本発明は湿潤、多孔性紙匹を乾燥する装置であって、シ
リンダ内に新奇のガス分配システムを含む。

その分配システムはシリンダ内部の圧力を殆んど一定に
保つことによってシリンダの長さに沿って一様な流れ分
布を保証する。

また、このシステムは、ファンの馬力を最小にするため
接線方向の空気速度を利用して空気を軸方向に加速する
。

また、渦流を最少にすることによって分配システム内で
の大きな圧力損失を回避している。

要約すると、本発明は同軸に取り付けた固定ドラムと固
定ドラムより大径の回転シリンダから成る。

その固定ドラムはその外表面に円周方向に隔離され縦方
向に伸びる複数組のガス・バッフルと、ガスを軸方向に
向けるようになっている円周方向に隔離され内側へ伸び
る複数組のルーバ（よろい板）とを具備し７ている。

複数の第１の密封部材および円周方向に離れた複数の第
２の密封部材がそれぞれ固定ドラムと回転シリンダ間の
環状スペースを横断して伸びて該環状スペースを異なる
圧力ゾーン（領域）に分けている。

本発明並びにその多くの利点は図面と共に以下の記載を
参照することによりさらに理解できるであろう。

図面、特に第１図に示す本発明による湿潤、多孔性紙匹
を熱ガスで乾燥する装置は固定ドラム１０を含む。

固定ドラム１０より大径の同軸シリンダ１２は固定ドラ
ム１００回りを回転できるように取り付けられる。

シリンダ１２の外周部は、例えばオスカー・ルーシイ（
Ｏｓｃａｒ Ｌｕｔｈｉ ）による１９７４年１月１日
付は米国特許第３７８１９５７号に開示のシリンダのよ
うに通し乾燥に適した多数の開口を備えることが望まし
い。

固定ドラム１００周面は固定中心パイプ１６から半径方
向に伸びるラジアル・スポーク１４によって支えられる
。

固定パイプ１６は一端を支持体１８に支えられ、他端を
支持体２０によって支えられる。

非対称の真空負荷のためドラム１０が変形しないように
するため、補強リング２２が固定ドラム１０外地面の外
側の回りでラジアル・スポーク１４の各組の所に縦方向
に配置される。

第２図に示すように、ゾーン・バッフル２４と２６を含
む密封部材はそれぞれゾーン・シール２８と３０を備え
る、これらゾーン・シールの各各は固定ドラム１０およ
び回転シリンダ１２の長さと同一長さにドラム１０とシ
リンダ１２との間の環状スペースを横断して伸びて、そ
の環状スペースを真空領域３２と大気圧領域３４とに区
分している。

円周方向に隔離された複数組の縦方向に伸びるガス・バ
ッフル３６がドラム１０の外表面に取り付けられる、そ
して円周方向に隔離された複数組の内側へ伸びるルーバ
（羽根板）３８，３９が、固定ドラム１０内でルーバ３
Ｂ、３９を軸方向に流通するガスをガス排出用スクロー
ル４０，４２に向けるために、固定ドラム１０の金属か
らカットされ、内側へ押して傾きを与えられている。

固定ドラム１０は、その両端からガス流の排出を容易に
するために両端にそれぞれ大きな開口面積を有するヘッ
ドを備える。

カス・バッフル３６はシリンダ１２の逆時計回りの回転
に対して逆方向に彎曲している（第２図参照）。

第１図に示すように、それぞれのルーバ３Ｂ 、３９は
より近いドラム・ヘッドの方向に傾斜している。

ルーバ３Ｂ、３９およびバッフル３６は真空領域３２内
に配置される。

ドラム１０の残部（または大気圧領域３４に囲まれた部
分）は切れ目がなく一枚壁である。

回転シリンダ１２は半径方向に伸びるエンド・スポーク
５０，５２を介してそれぞれ回転シャツ）５４．５６に
連結される。

シャフト５４．５６はそれぞれピロー形ブロック６０．
６１によって支持される。

シリンダ１２全体はシャフトに取り付けた歯車箱５８を
介して駆動される。

第２図を参照して本発明による装置の操作を説明するに
、乾燥さるべき湿潤、多孔性紙匹６２は供給ロール６４
の回りに供給され、次に第１のゾーン・バッフル２４の
付近における回転シリンダ１２へ供給される。

その湿潤紙匹６２はシリンダ１２の周囲を経て第２のゾ
ーン・バッフル２６の付近でシリンダ１２を離れ、巻出
しロール６６によって巻き出される。

紙匹６２がドラム１０の回りを移動する際に、熱ガス（
約１４１５８．５ｍ３／分またはそれ以上の量）がフー
ド６８．７０に供給され、紙匹６２、シリンダ１，２を
経て固定ドラム１０の内部に入り、そして系からスクロ
ール４０．４２を介して排出される。

熱ガスはシリンダ１２０回転速度に等しい接線速度で真
空領域３２に入ることができる。

この速度は、空気が中心方向へ流れて対応する圧力ロス
を受ける際に収縮する渦巻において増加する傾向にある
。

ガス・バッフル３６はガスにおける接線速度の大部分を
除去してガス流を半径方向に向ける作用をする。

多数のルーバ３８．３９がガス流を軸方向に向けて加速
する。

ルーバ３８．３９は、流通するガスの速度が回転シリン
ダ１２の長さに沿って均一で軸方向排出速度より大にな
るような寸法になっている。

流速における過剰エネルギーは固定ドラム１０内の部材
によってもたらされる摩擦および衝撃ロスを打消するに
使われる。

このようにして、回転シリンダ１２の全長に亘る均一な
圧力分布によって均一乾燥が保証される。

固定ドラム１０内での小量のガス回転は、ガスが回転シ
リンダ１２のスポーク５０．５２を流通する際の衝撃ロ
スを最少にするので望ましい。

第２図から、第１のゾーン・バッフル２４近傍で真空領
域３２に入る熱ガスは固定ドラム１０上のガス・バッフ
ル３６方向なる接線方向に向けられることがわかる。

また、第２のゾーン・バッフル２６は固定ドラム１０に
関して鋭角に、かつ該ゾーン・バッフル２６近傍の真空
領域３２における３２におけるガスが内向きの角度で固
定ドラム１０内のルーバ方向へ向くような方向に傾斜し
ていることがわかる。

この構造がガスの急激な方向変化をなりシ、それによっ
て有害な圧力ロスを防止する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す部分断面、横正面図。 第２図は第１図の線２−２についての断面図におけるガ
ス分配装置の構成説明図。 符号の説明、１０・・・・・・固定ドラム、１２・・・
・・・回転シリンダ、１４・・・・・・ラジアル・スポ
ーク、１６・・・・・・固定中心パイプ、２４，２６・
・−・・ゾーン・バッフル、２８，３０・・・・・・ゾ
ーン・シール、３２・・・・・・真空領域、３４・・・
・・・大気圧領域、３６・・・・・・ガス・バッフル、
３８，３９・・・・・・ルーバ、４０，４２・・・・・
・ガス排出用スクロール、５４，５６・・・・・・回転
シャフト。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外表面に円周方向に隔離され、縦方向に伸びる複数
   組のガス・バッフルと、ガスを軸方向に向ける構成の円
   周方向に隔離され、内側へ伸びる複数組のルーバとを具
   備した固定ドラムと：該固定ドラムより大径で該固定ド
   ラムの回りを回転自在に取り付けられた同軸の回転シリ
   ンダと：各々が前記固定ドラムと回転シリンダとの間の
   環状スペースを横断して伸びて該環状スペースを圧力の
   異なる圧力領域に分割する複数の第１および第２の密封
   部材から構成されることを特徴とする湿潤、多孔性紙匹
   め乾燥装置。 ２ 前記エア・バッフルが回転シリンダの回転方向とは
   逆方向に傾斜していることをさらに特徴とする特許請求
   の範囲第１項記載の装置。 ３ 前記固定ドラムのそれぞれ半分の長さに渡って設け
   られたルーバが固定ドラムのより近いヘッドの方向に傾
   斜していることを特徴とする特許請求の範囲第２項記載
   の装置。 ４ 前記第１の密封部材が、接触する前記ドラムとシリ
   ンダ間の環状スペース内のガスが固定ドラム上のガス・
   バッフルへ接線方向に向けられるような方向が傾斜した
   第１のゾーン・バッフルを含むことをさらに特徴とする
   特許請求の範囲第３項記載の装置。 ５ 前記第２の密封部材が、前記固定ドラムに関して鋭
   角に、そして前記ドラムとシリンダ間の環状スペース内
   で接触するガスが固定ドラムの方へ向けられるような方
   向に傾斜した第２のゾーン・バッフルを含むことをさら
   に特徴とする特許請求の範囲第４項記載の装置 ６ 前記第１および第２の密封部材が環状スペースを真
   空領域と大気圧領域に分割し、固定ドラム上のルーバお
   よびガス・バッフルが真空領域に配置され、ドラムの残
   部が一枚壁であることをさらに特徴とする特許請求の範
   囲第５項記載の装置。