JPS5951850B2 - 共役ジエンのジアシルオキシ化用触媒 - Google Patents

共役ジエンのジアシルオキシ化用触媒

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JPS5951850B2
JPS5951850B2 JP55034040A JP3404080A JPS5951850B2 JP S5951850 B2 JPS5951850 B2 JP S5951850B2 JP 55034040 A JP55034040 A JP 55034040A JP 3404080 A JP3404080 A JP 3404080A JP S5951850 B2 JPS5951850 B2 JP S5951850B2
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光治 塩沢
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勝三 金子
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、共役ジエンのジアシルオキシ化用触媒に関す
るものであり、更に詳しくは、共役ジエン、カルボン酸
及び酸素との液相反応によりジアシルオキシアルケンを
製造するための固体触媒に関するものである。
ジアシルオキシアルケンは種々の工業用原料として有用
である。
例えば、1・4−ジアシルオキシブテンー2から得られ
る1・4−ブタンジオールは、溶剤或いはテトラヒドロ
フラン、に−ブチロラクトン、ポリエステル等の中間体
して工業上有用な化合物である。パラジウム系触媒の存
在下、共役ジエン、カルボン酸及び酸素を反応させて、
ジアシルオキシアルケンを製造することは公知であり種
々の方法が提案されている。
例えば、パラジウムとテルル及びセレンの少なくとも一
種を含有した固体触媒を用いる方法(特開昭48−72
090号公報)、パラジウムとアンチモン及びビスマス
の少なくとも一種とテルル及びセレンの少なくとも一種
を含有する固体触媒を用いる方法(特開昭48−965
13号公報)及びそれら固体触媒の触媒活性を上昇させ
る目的から、それら固体触媒で用いる担体の活性炭を硝
酸で前処理して用いる方法(特開昭49−11812号
公報)や固体触媒を還元処理した後、200℃以上の温
度において分子状酸素を含むガスで処理し、更に還元処
理した上で用いる方法(特公昭52−12686号公報
)等が試みられており、又本発明者らは先にパラジウム
とテルルと錫、ゲルマニウム若しくは鉛の一種以上から
なる三成分系の高い触媒効率を有する固体触媒を用いる
方法(特願昭53・ −142244号特開昭55−6
9540号公報参照)を開発した。し力化ながら、上記
の公知の固体触媒を用いる方法や本発明者らが開発した
方法は、高い触媒活性及び選択性を示すものの、触媒活
性の経時低下門が著しく大きく、実用的でない。
この触媒活性の経時低下を防止するために、これら固体
触媒を用いてジアシルオキシアルケンを製造する際に、
ブタジエン中のビニルシクロヘキセン或いは更に酢酸中
のギ酸等の不純物を制限すると共に反応系に重合防止剤
を存在させて行う方法(特公昭5315491号公報)
や劣化防止剤として元素状硫黄を存在させて行う方法(
特開昭52−51313号公報)等が提案されており、
前記の固体触媒の欠点は可成り改善されているものの、
触媒活性の半減期はいずれも1000時間以下であり、
依然として工業的な実施は困難である。一方、これらの
固体触媒で用いられている担体の活性炭に代つて、10
00Å以上の細孔直径をもつ細孔の容積が全細孔容積の
80%以上であるアルミナ、シリカ、シリカーアノレミ
ナ、チタニアを担体として用いることにより、特に気相
反応において触媒活性の低下を防止する方法(特開昭4
8一103509号公報)も知られている。
しかしながら、これらの担体を用いる場合は、活性炭を
担体として用いた場合に比べ、触媒活性ははるかに低く
、実用的ではない。このような状況に鑑み、本発明者ら
は各種担体の液相反応における触媒性能に及ぼす影響に
ついて鋭意検討した結果、特定の細孔構造を有するシリ
カを担体として用いることにより、高い触媒活性を極め
て長時間維持することを見出して本発明を完成した。
すなわち、本発明はパラジウムとテルル又はパラジウム
、テルルと錫、ゲルマニウム及び鉛から選ばれる少なく
とも一種を担体に担持した共役ジエンの液相ジアシルオ
キシ化用触媒において、担体として比表面積が200〜
1000m2/gで平均細孔直径が100〜500人の
シリカを用いることを特徴とする共役ジエンの液相ジア
シルオキシ化用触媒を要旨とするもので゛ある。
本発明で用\いるシリカは、比表面積が200〜100
0m2/gで平均細孔直径が100〜500人(オング
ストローム)の物性を有するものであるが、平均細孔直
径が100〜500人であつても、比表面積が200m
2/g未満のものでは、触媒活性が低く、又比表面積が
200〜1000m・/gであつても、平均細孔直径が
100人未満のものでは、触媒活性レベルが低く、しか
も触媒活性の経時低下が大きいことから、両方の物性を
満足させることが必須要件である。
なお、上記の物性は次の測定法により測定した値である
表面積はBET法により液体窒素温度における窒素の吸
着量から求めた。平均細孔直径はBET法により液体窒
素温度における窒素の脱着曲線から求めた。本発明で用
いるシリカは、5重量%以内でアルミナ、チタニア、ジ
ルコニア等の金属酸化物、力ーボン等を含んでいてもよ
い。
上記のような細孔構造を有するシリカは、公知の方法で
調整してもよく、市販のものを用いてもよい。
このシリカを使用するに当つては、そのまま用いてもよ
いが、100℃以上、好ましくは120℃〜500℃の
温度において、0.5〜3時間空気中で加熱処理するの
が望ましい。これ以上の温度での処理は細孔構造を破壊
するので好ましくない。本発明は、上記構造からなるシ
リカに触媒成分を担持した固体触媒であるが、用いられ
る触媒成分は、パラジウムとテルル又はパラジウム、テ
ルルと錫、ゲルマニウム及び鉛から選ばれる少なくとも
一種であり、特にパラジウムとテルルと錫、ゲルマニウ
ム又は鉛の三成分を担持した触媒は、極めて高い触媒活
性を極めて長期間持続することができる。これらのパラ
ジウム及び上記の元素をシリカに担持する際には、これ
らの貴金属及び元素は、通常水又は有機溶媒に可溶の化
合物、例えばハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩等
の無機塩、酢酸塩、しゆう酸塩、アミン塩等の有機塩の
形で使用するが、元素そのもの、酸化物等有機溶媒と鉱
酸との混合溶液に加えた場合、溶解して溶液となる化合
物或いは元素そのものを使用することもできる。
パラジウム及び上記の元素の化合物としては、次のもの
を挙げることができる。
パラジウムの化合物としては、塩化パラジウム、硝酸パ
ラジウム、硫酸パラジウム、酸化パラジウム、テルルの
化合物としては四塩化テルル、二塩化テルル、ゲルマニ
ウムの化合物としては四塩化ゲルマニウム、゛錫の化合
物としては二塩化錫、四塩化錫、酢酸錫、鉛の化合物と
しては二塩化鉛、塩素酸鉛、酢酸鉛等である。本発明の
触媒は、触媒成分であるパラジウム及び該元素を前記の
シリカ担体に担持してなるものであるが、担体に対する
パラジウムの担持量は、パラジウムとして0.01〜1
0重量%、好ましくは0.1〜 3重量%である。
又、該元素の担体に対する担持量は、元素として0.0
1〜10重量%、好ましくは0.1〜 3重量%である
。又、触媒中のパラジウムと該元素の割合は、パラジウ
ム1グラム原子に対して、該元素が0.01〜10グラ
ム原子であることが望ましく、0.05〜 5グラム原
子であることが特に望ましい。これらの触媒成分をシリ
カに担持する方法は、特に限定するものではなく、公知
の方法を採用すればよい。
例えば、水、塩酸、硝酸等の鉱酸水溶液、有機溶媒等の
溶媒に、触媒成分を溶解して溶液とし、その溶液中に担
体を浸漬した後、加熱乾固して担持する方法、或いは触
媒成分を溶解した溶液に担体を浸漬して触媒成分を担体
に吸着せしめた後、濾過又は傾斜法により溶液を除去し
、そのまま乾燥するか、又は必要に応じて洗浄し、若し
くは焼成する方法等が挙げられる。又、上記の担持方法
は、各触媒成分を総て含んだ混合溶液にシリカ担体を浸
漬して、触媒成分を一段で担持してもよく、各触媒成分
を個別に含んだ溶液に浸漬.して担持する方法を、順次
繰返して全触媒成分を担持してもよい。このようにして
、本発明の触媒は得られるが、上記の構成からなる本発
明の触媒を、共役ジエン、カルボン酸及び酸素を液相で
反応させてジアシルオキシアルケンを製造する際に用い
ると、高い触媒活性を極めて長時間持続することができ
るという優れた効果を発揮する。
この触媒を共役ジエンのジアシルオキシ化反応に使用す
る際には、水素又は還元性の有機化合物例えば、ヒドラ
ジン、ホルマリン、メタノール等によつて処理する方法
を採用するのが望ましい。このときの処理温度は一般に
は100〜400℃である。本発明の触媒を用いる共役
ジエンのジアシルオキシ化反応において、原料となる共
役ジエンは、1・3−ブタジエン、イソブレン、1・3
−ペンタジエン、2・3−ジメチル−1・ 3 −ブタ
ジエン、1・3−ヘキサジエン、2・4−ヘキサジエン
、1・3−オクタジエン及び4−フエニル一1・3−ブ
タジエン等の1・ 3−ブタジエンの誘導体、又シクロ
ペンタジエン、l・3−シクロヘキサジエン及びl・3
−シクロオクタジエン等の環状共役ジエン系の化合物で
あり、特に望ましくは、1・3−ブタジエンである。
なお、これらの共役ジエンは純粋である必要はなく、窒
素、炭酸ガス或いはメタン、エタン、プロパン、ブタン
等の低級飽和炭化水素を含有していてもよい。又、カル
ボン酸は、飽和又は不飽和の脂肪族カルボン酸、脂環式
カルボン酸、芳香族カルボン酸等から任意のものを用い
ることができるが、好ましくは低級脂肪族カルボン酸で
例えば酢酸、プロピオン酸、酪酸等で、特に好ましくは
酢酸である。又、その反応条件については、液相反応を
維持する条件が必要であり、反応温度は40〜180℃
、反応圧力は常圧又は100kg/−迄の加圧下、共役
ジエン/カルボン酸/酸素はモル比で1/0.5〜10
/0.1〜5が適当である。
反応は、触媒の存在下、回分式或いは連続的に行うこと
ができるが、触媒は固定床に存在させる他、反応体中に
懸濁状に存在させてもよい。以下本発明を、実施例にて
詳細に説明する。
実施例 1富士デビソン化学株式会社製シリカゲルID
(商品名)を、空気中で、500℃、1時間加熱処理し
て、第1表に示す物性を持つシリカ担体を得た。
そのシリカ担体10gを、塩化パラジウム(Pdcl,
) 0.1750g及び二酸化テルル(TeO。)0.
0536gを6規定の塩酸40m1に溶解した溶液に加
え、室温で24時間浸漬した。浸漬終了後、湯浴上で徐
々に蒸発乾固し、次いでこの固体を管中において窒素気
流中、150℃で3時間乾燥後、室温においてメタノー
ルで飽和された窒素を使用して200℃で3時間、更に
400℃で2時間の還元を行うことにより、パラジウム
を1.05重量%、テルルを0.20重量%含有し、テ
ルル/パラジウムが原子比で0.16の触媒Aを調製し
た。このようにして調製した触媒A4gを充填した内径
18mmのステンレス製反応管に、氷酢酸を12.5m
1/時間、1・ 3−ブタジエンを60ミリモル/時間
及び酸素を40ミリモル/時間の速度で通し、反応温度
80℃で連続反応を行つた。
反応開始後3時間及び10時間経過後の生成物をガスク
ロマトグラ゛フイ分析して、目的生成物のジアセトキシ
ブテンの空時収率及びコーク析出による経験的劣化速度
式K=K.exp(−αV丁)〔但し、K:反応開始t
時間後の速度定数、K。:初期速度定数、α:劣化速度
定数(時間)−+〕より算出した劣化速度定数α (時
間−i)を求め、その結果を第1表に示した。実施例
2 実施例1で用いたシリカゲルに代つて、富士デビソン化
学株式会社製シリカゲルGrade−70(商品名)を
用いた以外は、実施例1と同様にして、パラジウム含有
量1.05重量%、テルル含有量0.20重量%、テル
ル/パラジウム原子比0.16の触媒Bを調製した。
この触媒Bを用いて、実施例1と同様にして1・3−ブ
タジエンのジアセトキシ化反応を行い、その結果を第1
表に示した。表から明らかなように、本発明の触媒を用
いることにより、優れたジアセトキシブテンの空時収率
を、長時間維持することが分る。
比較例1〜6および実施例3、4 本発明の範囲外および範囲内の物性を有する担体を用い
て下記の触媒を調製した。
触媒C−E 担体として、富士デビソン化学株式会社製シリカゲルR
D.A及び゛B(いずれも商品名)を使用した以外は、
触媒Aと同様にして、触媒Aと同一の金属担持量からな
る触媒C(担体:シリカゲルRD)、触媒D(担体:シ
リカゲルA)及び触媒E(担体:シリカゲルB)を調製
した。
触媒F 実施例1で用いた富士デビソン化学株式会社製シリカゲ
ルID(商品名)を、空気中で゛、900℃、3時間加
熱処理して得た担体を用いた以外は、触媒Aと同様にし
て、触媒Aと同一の金属担持量からなる触媒Fを調製し
た。
触媒G 日産化学株式会社製スノーテツクス20(商品名、Sl
O2、20重量%、Na2OO.3重量%以下、残り水
)を100℃で1時間加熱してゲル化し、更に空気中で
、500℃、1時間加熱処理して得た担体を用いた以外
は、触媒Aと同様にして、触媒Aと同一の金属担持量か
らなる触媒Gを調製した。
触媒H水グラスと硝酸を反応させてシリカゲルを生成・
させる反応において、1号水ガラスを用い、反応時の…
を9〜10にして、ポリケイ酸粒子の重合を促進させて
合成し、空気中で、500℃、1時間加熱処理して得た
シリカゲルを担体として使用した以外は、触媒Aと同様
にして、触媒Aと同一の金属担持量からなる触媒Hを調
製した。
触媒1 デ゛ビソン社製シリカゲルNO.952(商品名)を空
気中で、800℃、3時間処理して得た担体を用いた以
外は、触媒Aと同様にして、触媒Aと同一の金属担持量
からなる触媒1を調製した。
触媒J 富士デビソン化学株式会社製シリカゲルB(商品名)を
空気中で、800℃、3時間処理して得た担体を用いた
以外は、触媒Aと同様にして、触媒Aと同一の金属担持
量からなる触媒Jを調製した。
このようにして調製した8種類の触媒について、実施例
1と同様にして、1・3−ブタジエンのジアセトキシ化
反応を行い、反応開始後3時間経過のジアセトキシブテ
ンの空時収率とコーク析出による経験的劣化速度式から
触媒の劣化速度定数を求め第2表に示した。
表から明らかなように、高い触媒活性を長時間持続させ
るには、比表面積が200〜1000m・/gで、平均
細孔直径が100〜500人のシリカを担体として用い
る必要があることが分る。実施例 5、6 実施例1で調製した触媒Aを4g、内径14mmのステ
ンレス製反応管に充填し、これに氷酢酸を12.5m1
/時間、液状l・3−ブタジエンを5.2m1/時間及
び酸素を6容量%含む窒素ガスを270m1/分(標準
状態)の速度で通して、反応温度80℃及び95℃、反
応圧力40kg/Cm=の液相加圧下で500時間の連
続反応を行い、ジアセトキシブテンの初期空時収率、1
・4−ジアセトキシブテン−2への選択率並びにコーク
析出による経験的劣化速度式から算出される半減期を測
定し、その結果を第3表に示した。
表から明らかなように、本発明の触媒は、極めて高い空
時収率、1・4−ジアセトキシブテン−の選択率を示し
、しかも極めて長い期間、その触媒性能を維持できるこ
とが分る。比較例 7比較例3で調製した触媒Eを用い
た外は、実施例5と同様にして、l・3−ブタジエンの
アセトキシ化反応を行つた結果、空時収率は109g/
l・触媒/時間、1・4−ジアセトキシブテン−2への
選択率は92%、半減期は25日であつた。
参考例担体としてアンガラ活性炭(比表面積892m2
/g、平均細孔直径24Λ)を用いた以外は、実施例1
と同様にして、触媒Aと同一の金属担持量からなる触媒
を調製した。
この触媒を用いて、実施例1と同様にして、l・3−ブ
タジエンのジアセトキシ化反応を行つた結果、3時間経
過後の空時収率(g/l・触媒/時間)は69であつた
が、10時間経過後のそれは55と大巾に低下した〔劣
化速度定数α=0.072(時間一+)〕。
又、この触媒を用いて、反応温度を100℃とした以外
は、実施例5と同様にして、1・3−ブタジエンのジア
セトキシ化反応を行つた結果、反応初期の空時収率(g
/l・触媒/時間)は215、1・4−ジアセトキシブ
テン−2への選択率は92%、半減期は17であつた。
更にこの触媒を用い実施例5と同様の反応において、触
媒活性を持続させる目的から、反応系に元素状の硫黄を
添加し、反応温度を100℃として反応を行つた結果、
空時収率(g/l・触媒/時間)209、1・4−選択
率92%であり、半減期は42E1!こ延びたに過ぎな
かつた。実施例 7〜9 実施例1において、触媒Aを調製する際に、シリカ担体
を浸漬するために用いた溶液に代えて、塩化パラジウム
(PdCl,)0.1750g、二酸化テルル(TeO
)0.0536g及び四塩化錫(SnCl。)0.19
28g、四塩化ゲルマニウム(GeCl。)0.159
3g若しくは硝酸鉛〔Pd(NO,)2〕0.2453
gを6規定の塩酸40m1に溶解した溶液を用いた以外
は、実施例1と同様の方法で、触媒K、触媒L、及び触
媒Mを調製した。
これらの触媒はパラジウムを1.05重量%、テルルを
0.20重量%及び錫を0.88重量%(触媒K)、ゲ
ルマニウムを0.54重量%(触媒L)若しくは鉛を1
.53重量%(触媒M)を含有し、テルル/パラジウム
がそれぞれ原子比で0.16及び錫、ゲルマニウム或い
は鉛/パラジウムが原子比で0.75であつた。このよ
うにして調製した触媒について、実施例1と同様の方法
で1・3−ブタジエンのジアセトキシ化反応を行い、3
時間経過後のジアセトキシブテンの空時収率及び触媒の
劣化速度定数を求めて第4表に示した。
比較例 7〜9 比較例3で触媒Eを調製する際に用いた担体を用いた以
外は、実施例7〜9と同様にして、触媒N、触媒0及び
Pを調製した。
これら3種類の触媒を用いて、実施例1と同様の方法で
1・3−ブタジエンのジアセトキシ化反応を行いその結
果を第4表に示した。第4表から明らかなように、本発
明に係わるシリカ担体と実施例5〜7で用いた三成分系
金属を組合せた触媒は、極めて優れた触媒活性を長時間
持続できることが分る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 パラジウムとテルル又はパラジウム、テルルと錫、
    ゲルマニウム及び鉛から選ばれる少なくとも一種を担体
    に担持した共役ジエンの液相ジアシルオキシ化用触媒に
    おいて、担体として比表面積が200〜1000m^2
    /gで平均細孔直径が100〜500Åのシリカを用い
    ることを特徴とする共役ジエンの液相ジアシルオキシ化
    用触媒。
JP55034040A 1980-03-19 1980-03-19 共役ジエンのジアシルオキシ化用触媒 Expired JPS5951850B2 (ja)

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