JPS5950666B2 - メタクリルアミドの精製法 - Google Patents

メタクリルアミドの精製法

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JPS5950666B2
JPS5950666B2 JP56005973A JP597381A JPS5950666B2 JP S5950666 B2 JPS5950666 B2 JP S5950666B2 JP 56005973 A JP56005973 A JP 56005973A JP 597381 A JP597381 A JP 597381A JP S5950666 B2 JPS5950666 B2 JP S5950666B2
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crystallization
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正人 堀内
由記 「はた」崎
幸治 寺田
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C231/00Preparation of carboxylic acid amides
    • C07C231/22Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C231/24Separation; Purification

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (1)本発明はメタクリルアミドを水溶媒により再。
結晶して精製する方法に関する。メタクリルアミドの製
法としてはこれまでに多くの方法が知られているが、最
も安価に且つ容易に得る方法は、アセトンシアンヒドリ
ンと硫酸から得られるメタクリルアミド硫酸塩を中和し
て得る方法であり、これに関し特公昭44一26094
、同45−2566、同47−35885等が開示され
ている。
しかしながら、上記の方法で製造されるメタクリルアミ
ドは繊維改質剤、紙加工剤、エマルジョン原料等の分野
に於ては十分使用出来るものの、最近需要のふえてきた
感光性樹脂、風防ガラス、写真フィルム、凝集剤等の分
野における主として樹脂改質剤としての用途には、前記
の方法で製造されるメタクリルアミドはそのままでは品
質的に使用出来ない。
これは、かかる分野の樹脂製品は非常に高透明性を要求
されるものが多いため、該透明性を阻害するような微量
の不純物の混入を極度に嫌うこと、いいかえれば、改質
材として使用するメタクリルアミドを溶液にした際の濁
度や透視度等の透明性が非常に高いことが要求されるた
めであり、また、かかる不純物が極めて微量混入しただ
けで改質対象樹脂の架橋反応や重合反応が大きく妨害さ
れることが多いからである。
すなわち、上記分野に使用可能か否かの品質の程度を示
す尺度をとして溶液の透明性が重要な指標となるのであ
るが、そのためにはたとえば透視度(後記する)が、少
くとも50度以上あることが経験的に必要とされている
。しかるに、通常のメタクリルアミドでは、上記透視度
等の透明性の条件がまつた<充足されないのである。し
かして、メタクリルアミドの精製法として最も簡単で且
つ現実的な方法は、メタクリルアミドを水又は安水を用
いて再結晶する方法であるが(特公昭47−35885
等)、本発明者等の検討結果では、かかる一般的な方法
でメタクリルアミドを再結晶した場合、純度、色度等は
向上するものの、最も重要な溶液の透明性はほとんど改
善されず、前記の高品質品を必要とする分野には依然と
して使用出来ないこと力神リ明した。
すなわち、メタクリルアミドに混入する不純物は有機質
のもの無機質のもの等いろいろ考えられるが、これらの
不純物のうち、中和時に生成する硫酸アンモニウム等の
無機塩の除去は比較的容易で、通常の再結晶法で殆ど除
去できるが、上記不透明性の主因となつていると思われ
る重合物の除去は極めて困難なのである。これは水溶液
中の上記重合物が微細で濾過出来ず再結晶して得られる
メタクリルアミド中へ再度混入するためと、更には該重
合物は水溶性でありその大部分がメタクリルアミドの晶
析時に再度晶析するため、水を用いた再結晶方法では根
本的に除去出来ないためである。(2)本発明者等はメ
タクリルアミドを水溶媒を用いて再結晶して精製する方
法に於て、上記の問題点を解決し高品質のメタクリルア
ミドを得ることを目的に鋭意検討した結果、驚くべきこ
とに、単にメタクリルアミド水溶液のPHをアル力り性
の範囲に調整したのち、晶析操作を行うことのみにより
、きわめて高品質で透明性の高いメタクリルアミドを得
ることができることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は、 単なる再結晶操作によつては除去困難な透明性阻害物質
を不純物として含有するメタクリルアミドを水溶媒を使
用してメタクリルアミド水溶液から再結晶して精製する
に当り、上記メタクリルアミド水溶液の水素イオン濃度
を少くともPB3以上のアルカリ性の範囲に調整したの
ち、晶析操作を行うことを特徴とするメタクリルアミド
の精製法。
を構成要件とするものである。
(3)以下本発明の構成要件を分説し詳細に説明する。
本発明の方法に於て、再結晶原料として使用されるメタ
クリルアミドはいかなる方法で製造されたものでもよい
が、一般的には、常法に従い、アセトンシアンヒドリン
1モルに対し1.3〜1.8モル倍の濃硫酸を用いてア
ミド化温度130〜170℃の反応条件で製造されたメ
タクリルアミド硫酸塩を、水の存在下アンモニアを用い
て、中和終了時のPHがl〜 7の範囲に成るように中
和して得られる粗メタクリルアミドを、粗メタクリルア
ミド100部に対して30〜200部の範囲の冷水を用
いて洗浄して得られたメタクリルアミドを用いることが
好ましい。
以下、本発明におけるメタクリルアミドの再結晶方法に
ついて説明するが、基本的には通常の再結晶方法と何ら
変らない。
即ち、再結晶の工程は概略、メタクリルアミドの昇温に
よる溶解、メタクリルアミド水溶液ql調整、不溶解物
の濾過、晶析(通常は冷却晶析)、遠心分離、メタクリ
ルアミドの洗浄、乾燥の各工程から成る。まずメタクリ
ルアミドの昇温による溶解については、溶媒として水を
用い、溶解温度30〜60℃の範囲、より好ましくは4
0〜55℃の範囲で溶解することが好ましい。この理由
は、溶解温度が高すぎる場合はメタクリルアミドが重合
しやすく、逆に低い場合はメタクリルアミドの溶解度が
小さくなるため、晶析工程で得られる結晶量が少なくな
り効率が低下するためである。しかして、溶解温度30
〜60℃に対するメタクリルアミドの溶解度は約25〜
70重量%であり、同様に40〜55℃に対する溶解度
は約35〜59重量%である。従つて、あとの工程への
移液等を考慮した場合、溶解条件としては溶解温度50
℃、溶解濃度35〜40重量%の条件が好ましい態様で
ある。次いで上記メタクリルアミド水溶液の水素イオン
濃度を少くともPH8以上のアルカリ性の範囲に、好ま
しくはPH9以上、さらに好ましくは、PflIO以上
のアルカリ性の範囲に調整する。
ここでが8未満の場合は、得られるメタクリルアミドの
透視度等が所望の範囲にまで高くならない。
なお、後記実施例に示すように、…8以上の範囲で水溶
液のアルカリ性を強くして’…を高くするほど得られる
メタクリルアミドの透明性が改善されるので、さらに高
品質のメタクリルアミドが要求される場合には、その使
用目的に応じて、Pfl9以上、10以上」2以上等と
メタクリルアミド水溶液の仔L適当な範囲に調整すれば
よい。ただし、mがたとえば13を越えてアルカリ性を
あまり強くしても、それ以上特に透明性は改善されず、
…調整用のアル力りの使用量がふえるだけである。本発
明で調整に使用するアルカリは特に限定はされず、任意
のものが使用可能であり、要求される調整’の程度やそ
の入手容易性等に応じて適当なものを選択すればよい。
通常はアルカリ金属およびアルカリ土類金属の炭酸塩お
よび水酸化物やアンモニア等が使用されるが、そのうち
でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの水溶液が好ま
しい。なお、調整工程は必ずしもメタクリルアミドを溶
解したあとである必要はなく、晶析実施前のメタクリル
アミド水溶液のが上記の範囲に入るように調整すればよ
い〜 次いでメタタリルアミド水溶液中の不溶解物の淵過除去
を行なうが、もちろん不溶解物が極く微量の場合は、本
工程は省略してもさしつかえない。
次に、清澄なメタクリルアミド水溶液からメタクリルア
ミドを晶析させる。
本発明における晶析方法は通常のいかなる方法を用いて
も構わないが、メタクリルアミドの溶解度曲線から冷却
晶析が好ましい。又、晶析操作により析出するメタクリ
ルアミド結晶は、比較的大粒径のものが容易に得られる
ため、特別な晶析装置は特に必要としない。しかして、
上記冷却晶析において、メタクリルアミド水溶液の冷却
方法は間接冷却法(ジヤケツトやコイル等の冷却面を通
して冷却する方法)、断熱冷却法等のいずれでも実施可
能であるが、メタクリルアミドは非常に重合しやすいた
め晶析槽内には周知のごとく不飽和化合物の重合防止効
果を有する空気又は酸素が存在する方が好ましく、この
観点からは、真空断熱冷却法は溶存酸素が減少するため
、間接冷却法の方が好ましい。冷却温度は特に限定され
ないが、0〜25℃の範囲まで冷却するのが好ましく、
現実的には10〜20℃の範囲ま,で冷却する方法がよ
り好ましい。メタクリルアミドの重合を抑制する点から
は、メタクリルアミドの溶解から晶析までの全工程に渡
り少量の空気を吹込むことが好ましい晶析したメタクリ
ルアミドは常法に従い、例えば遠心分離等の方法で、水
溶液から分離される。
分離されたメタクリルアミドの結晶には極く少量の硫酸
アンモニウム等の塩を含む母液が付着しており、少量の
冷水を用いて洗浄することが好ましい。該洗浄に用いら
れる水の量は分離されたメタクリルアミド100部に対
し30〜50部程度で十分である。分離された水溶液(
再結晶母液)および洗浄液は、次回のメタクリルアミド
溶解水(水溶媒)として循環して用いることが出来る。
得られたメタクリルアミドは常法に従い乾燥することが
出来る。なお、本発明の方法は連続、回分のいずれの方
法でも実施可能である。
本発明において、メタクリルアミドの品質評価の指標と
している透視度および濁度は次のごとくして測定したも
のである。
まず、透視度はJISKOlO2−1974工場排水試
験方法の14ページ6透視度の項に従い測定した。
ここで、透視度とは、試料の澄明の程度を示すもので、
透視度計の上部から透視し、底部に置いた標識板の二重
十字が初めて明らかに識別できるときの水そうの高さを
はかり、1cmを1度として表わしたものである。なお
、透視度計については上記JISl4ページ、図17に
示されているが今回は目盛50cm施した市販品を使用
した。また、濁度の測定法は次の通りとした。
濁度はカオリンを標準試薬とし、カオリン濃度と吸光値
の相関より係数を求め、メタクリルアミド10%水溶液
の吸光値に係数を掛ける方法で算出した。なお、カオリ
ン1mgハの濁度を1度とした。ここで、吸光値はメタ
クリルアミド10%水溶液の吸光値を光電光度計を用い
て測定し一10gT値で示した。使用波長は610nm
である。本発明の方法で得られるメタクリルアミドの品
質は、水分を除き、純度99.7〜99.9%、10%
水溶液のハーゼン数(APHA)は5以下、100gの
メタクリルアミドを320m1のメタノールに溶解した
溶液の透視度は50度以上、硫酸アンモニウム等の無機
塩の含有率は10再m以下に達する。なお、透視度計の
目盛が50cmまでしかないため50度以上の測定は不
可能であるが、溶液の吸光値を光電光度計を用いて測定
し、吸光値(−10gT)と透視度の相関から外挿法で
透視度を求めると少くとも50度以上、条件により10
0度以上の値が得られる。なお、このメタクリルアミド
は前記の高品質品を必要とする分野に於て十分使用可能
である。0次に実施例、比較例を掲げ、本発明を更に詳
細に説明する。
実施例、比較例における分析方法は以下のごとくである
純度は、臭素価滴定法で二重結合値を求め、又、ガスク
ロマトグラフイ一を用いてメタクリルアミド中に少量含
有されるメタクリル酸を分析し、この値を二重結合値か
ら差し引く方法で求めた。
ハーゼン数(APHA)は、メタクリルアミド10%水
溶液の値で、ASTMD− 1209−62に記載され
ている方法によつてK。
PtCl。一COCl,・6H。0の水溶液の色を標準
色度として比色法により定めた値である。
吸光値、濁度、及び透視度の測定法は前記した通りであ
る。無機塩については、硫酸根を分析し全量硫酸アンモ
ニウムとして表わした。実施例 1 ウオーターバスに浸漬し、攪拌機を設置した31のビー
エーに水1.41を入れ、50℃に加熱したのち、比較
例1の方法で得られたメタクリルアミド754gを加え
、48℃まで20分かけて昇温しメタクリルアミドを溶
解させた。
次いで、10%苛性ソーダー水溶液を滴下してPHを1
2にした。この間、.溶液中には浮子式流量計(草野科
学器械製作所製、KG2型)を用いて目盛100で空気
を吹込んだ。次いで、メタクリルアミド水溶液をNO.
5の定量濾紙を用いたヌツチエで素早く減圧濾過したの
ち、メタクリルアミド水溶液を攪拌下に氷冷バ.スを用
いて30分間で20℃まで冷却しメタクリルアミドの結
晶を析出させた。得られたスラリーよりメタクリルアミ
ドを内径15cmの遠心分離機を用いて分離し、引続い
て15℃の水180m1をスプレーノズルを用いて噴霧
洗浄した。脱水を十分に行なつたのち、得られたメタク
リルアミドを70℃のウオーターバスに浸した11のナ
ス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターを用い
て、内圧50mm水銀柱で20分かけて減圧乾燥しメタ
クリルアミド340gを得た。このメタクリルアミドの
水分は.カールフイツシヤー法で分析したところ、0.
30%で、メタクリルアミド10%水溶液のは6.7で
あつた。メタクリルアミドの分析値を第1表に示す。な
お、純度等は水分を除いた値に換算して示した。実施例
2、3 実施例1に於て、mを9および8に変えた他は実施例1
と全く同様の実験を行なつた。
得られたメタクリルアミドの水分は0.30%であつた
。分析値を第1表に示す。比較例 1 ウオーターバスに浸漬し、攪拌機を設置した31のビー
カ一に水974m1を入れ、硫酸/アセトンシアンヒド
リン= 1.7(モル比)、アミド化温度160℃の条
件で製造したアミド化率93.5%のメタクリルアミド
硫酸塩739gを、液温30℃以下で滴下した。
次いで、液体アンモニアを気化させたアンモニアガス1
69gを液温40〜45℃を保ちながら氷冷下に1時間
かけて吹込み中和した。得られたスラリーを実施例1と
同様に遠心分離したのち、15℃の水240gを噴霧洸
浄後、脱水し、実施例1と同様の方法で乾燥し、水分0
.32%のメタクリルアミド182gを得た。分析値を
第1表に示す。比較例 2実施例1に於て、苛性ソーダ
ー水溶液を用いて調整を行なう工程を除いた他は実施例
1と全く同様の実験を行なつた。
得られたメタクリルアミドの水分は0.35%であつた
。分析値を第1表に示す。比較例 3 実施例1に於て、PHを7に調整した他は実施例1と全
く同様の実験を行なつた。
得られたメタクリルアミドの水分は0.34%であつた
。分析値を第1表に示す。比較例 4 実施例1に於て、いつたんPHを12とし、空気を吹込
みながら50℃に3時間保つたのち、10%硫酸水溶液
を用いて水溶液のPHを7に調整し、結晶を晶析させた
他は実施例1と全く同様の実験を行なつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 単なる再結晶操作によつては除去困難な透明性阻害
    物質を不純物として含有する、メタクリルアミドを水溶
    媒を使用してメタクリルアミド水溶液から再結晶して精
    製するに当り、上記メタクリルアミド水溶液の水素イオ
    ン濃度を少くともPH8以上のアルカリ性の範囲に調整
    したのち、晶析操作を行うことを特徴とするメタクリル
    アミドの精製法。
JP56005973A 1981-01-20 1981-01-20 メタクリルアミドの精製法 Expired JPS5950666B2 (ja)

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US06/340,597 US4465856A (en) 1981-01-20 1982-01-19 Process for purifying methacrylamide
DE3201626A DE3201626C2 (de) 1981-01-20 1982-01-20 Verfahren zur Gewinnung von reinem Methacrylamid

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GB2091264A (en) 1982-07-28
GB2091264B (en) 1984-09-26
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