JPS5950577B2 - 帯状材をジグザグに折りたたむための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、紙、織物、シート、プラスチック又は類似の
ものから成る帯状材をジグザグに折りたたむための装置
であつて、折りたたまれる単数又は複数の帯状材のため
の往復旋回可能な案内装置を有し、該案内装置が、ヒン
ジによつて相互結合されて互いに相対的に可動である少
なくとも２つの部分から成る、プレート、薄板又は類似
のもので組立てられた通路形状の装置であり、またこの
案内装置の、帯状材走行方向で見て後続の方の部分が、
その都度の折りたたまれるべき単数又は複数の帯状材の
ために、複数の回転するロールから成る引張り装置を備
えている形式のものに関する。

上記形式を有する装置は印刷機、特にフォーム印刷機に
用いられる。

これらの機械内で印刷されて打抜きや又は他の方法で処
理された帯状材は、ジグザグに折りたたむための装置を
介して後続の折りたたみパイルに供給されるか又はその
ようなパイル上に載せられる。上記形式の装置において
は１枚の帯状材のみが供給され得る訳ではない。互いに
重なり合つた複数の帯状材がこの装置を貫通することも
可能である。これは例えば、多くのページから成るフォ
ーム用紙が製造されるような場合に当てはまる。本説明
を分りやすくするために便宜上以下の記載では一貫して
、帯状材が１枚である場合を設定している。多くの場合
このようなジグザグに折りたたむための装置は、帯状材
のための数部分から成る案内通路を有しており、この案
内通路は、帯状材を往復旋回案内しそれによつて帯状材
を、予め該帯状材にその走行方向に対して直角に形成さ
れているミシン目の所で折り曲げ、しかもその際に帯状
材が例えば空気渦によつてふくらまされたりしないよう
にするために働いている。

この場合数部分から成る案内装置の方が１部分から成る
案内装置よ，りも著しく良好に、当該の載せられた帯状
材を案内することができる。この案内装置を往復旋回さ
せ、かつ折りたたまれるべき帯状材を当該の折りたたみ
機のみでなく該折りたたみ機に前接続された例えば印刷
機などｌの機械をもできるだけ迅速に走過せしめようと
すると、該案内装置の往復旋回する部分に必然的に生じ
る慣性力が問題となる。

高速運転においてはこの慣性力が、印刷機の運転速度延
いては帯状材の走行速度を制限する程の影響力を持つて
しま２う。この制限作用によつて例えば、当該の折りた
たみ機に前接続された機械がその後接続された折りたた
み機故に独自の最大速度以下で運転されなければならな
いということになる。前記形式の装置は例えばドイツ連
邦共和国特許２第１０７００１０号明細書に基づいて公
知である。

この装置は帯状材用の旋回装置又は案内装置の、帯状材
の走行方向で見て下方端部に配置された引張りロールを
有している。しかしこの引張リロールの配置の結果更に
、当該の折りたたみ装置の最大速５度を不都合に制限し
てしまうような慣性力が生ぜしめられる。別の装置が例
えばドイツ連邦共和国特許第１１５２３０１号明細書に
基づいて公知である。

この装置は折りたたまれるべき帯状材の走行方向で見て
５その下側部分に２組もの引張りロールを備えており、
その間で帯状材が引張られるようになつている。この装
置においても、当概の折りたたみ装置に前接続された機
械の能率を不都合に制限せしめるような大きな慣性力が
ひき起こされてしまう。４それ故に本発明の課題は冒頭
に述べた形式の装置を改良して、案内装置の往復運動に
よつて引起こされる慣性力が従来公知の装置よりも著し
く少ないものを提供することである。

この課題は本発明によれば、複数のロールから成る引張
り装置が、案内装置を成す２つの部分をつなぐヒンジの
近傍に配置されており、しかも案内装置の各側壁の前装
置の両部分の間に少なくとも１つの開口が形成されてお
り、更に案内装置の側壁の少なくとも、その都度の折り
たたまれるべき帯状材の表面に接触する部分に成形面が
配設されていることによつて解決された。

本発明によれば、折りたたみ装置の作業速度のみならず
、該折りたたみ装置に前接続された例えばフオーム印刷
機などの機械の作業速度をも高めることが可能となる。

これによつて機械全体の効率が著しく高められる。また
本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、種々
の変化例に応用可能である。

次に図示の実施例につき本発明を説明する。

自らの走行方向に対して直角に所定の間隔を置いたミシ
ン目を予め有しておりかつ単数又は複数の層から成る、
紙、シート、織物又は類似のもの製の帯状材１は上方か
ら折りたたみ装置内へ走入する。この帯状材は例えば個
所２で打つけ部材３によつて前記の直角ミシン目の範囲
内で折り曲げられて、それによつてジグザグなパイル４
を形成する。この目的のために帯状材１は、該帯状材の
走行方向で相前後して配置された通路状の複数の案内装
置を通過し、この各案内装置は紙案内通路の複数の異な
る部分によつて形成されている。この各部分の運動は連
接棒５， ６によつて行なわれ、この連接棒自体は駆動
される偏心部材７，８によつて運動せしめられる。案内
装置の２つの部分９，１０はヒンジ１１によつて互いに
結合されそしてその結果互いに相対的に旋回可能となつ
ている。案内装置の、帯状材１の走行方向で見て手前の
第１部分９は更に、折りたたみ装置のフレームに配置さ
れた第２ヒンジ１２を中心にして旋回可能である。即ち
第２ヒンジ１２は位置固定的であり、第１ヒンジ１１は
連接棒５の運動によつて往復旋回する。従つて当該の通
路状の案内装置は全体として、帯状材１の走行方向で相
前後して配置された複数の部分から組み立てられている
。第２ヒンジ１２は、機械のフレーム１４内に回転可能
に支承された駆動される軸１３を有している。軸１３に
べルト車１５が結合されており、このべルト車１５を介
して運転されるべルト （図示せず）によつて第２べル
ト車１６が駆動される。第２べルト車１６は軸１７と結
合されており、この軸１７の幾何学的中心はヒンジ１１
の旋回中心点に相応している。更に軸１７には歯車１８
が結合されており、この歯車１８は更に別の歯車１９，
２０にかみ合つている。歯車１９，２０自体は引張りロ
ール２１，２２と結合されている。引張りロール２１，
２２は案内装置の、帯状材１の走行方向で見て後方の第
２の部分１０内に回転可能に支承されている。従つてヒ
ンジ１１の旋回軸線と引張リロール２１，２２の軸線と
の間には、可及的に小さくされるべき間隔２３が形成さ
れている。こうしてロール２１と２２とから成る、帯状
材１のための引張り装置は案内装置の両方の部分９と１
０とを結合するヒンジ１１のすぐ近くに位置することに
なる。この間隔２３は例えば、歯車１８，１９，２０を
できるだけ強度の高い材料から形成することによつて小
さくされ得る。帯状材１のための通路状の案内装置は、
少なくとも当該の折りたたまれるべき帯状材１と同じ幅
を有する側壁２４，２５，２６，２７を備えている。こ
の各側壁は、案内装置の第１部分９に位置する保持部材
２８と第２部分１０に位置する保持部材２９とに結合さ
れている。この側壁は通常、帯状材１が貫通走行する案
内通路に溶接又はねじ，留めされた薄板部材から成る。
本発明によればこの場合、当該の薄板部材がアルミニウ
ム又は高価な鋼から成り、できるだけ軽くしかも耐振動
的に形成され得ると有利である。このために例えば所謂
高級鋼が用いられる。通路が往復運動する際．に、折り
たたまれるべき帯状材１がこれらの側壁に接近し延いて
は該側壁が少なくとも時折は帯状材と接触するに至る。
従つてこれらの側壁の安定性をより高めるため、しかも
側壁を可及的に薄くかつ軽く形成可能とするために、こ
れら側壁にはｊ例えばチエツカー板３０，３１から成る
ような成形面が配設されている。しかし図示のチエツカ
ー板以外の形状でも可能である。側壁２４乃至２７に付
与される成形面は例えば波型薄板を以つて形成されるも
のであつていても４いい。

しかし有利には、十字形に延びるエンボス変形部がプレ
スされている高級鋼製の薄板から成るとよい。このよう
にして第４図及び第５図に黒塗りされて示されている多
くの島と、２方向に傾斜して延び互いに交差している通
路（図面上では白くなつている）とが形成されている。
これによつて帯状材１がその島の上に載つてしまつても
、潤滑膜としての作用を行なうべき空気が当該の各通路
を通つて流れ得る。また帯状材１が常に全ての島の上に
同時に載せられることはないので、通路から流出する空
気はその島の上を容易に流れていくことができる。従つ
て帯状材１が薄板である側壁２６と２７との間を貫通す
る時に、該帯状材のためにほとんど常に良好な空気潤滑
が行なわれることになる。従つてこの成形面全体はチエ
ツカー板３０，３１として形成されることになる。第４
図及び第５図は写真から作られた図である。案内装置の
第１部分９と第２部分１０との間に配置されたヒンジ１
１の範囲内で、各側壁がノズル形状に曲げられており、
それによつて案内装置の個々の部分９，１０の各側壁の
間にノズル状部分又は窓状部分が形成されている。例え
ば側壁２４は角度αを以つて、側壁２７は角度βを以つ
て曲げられている。これによつて例えば折りたたまれる
帯状材の全幅に亘る開口として形成されるこの窓３２を
通して空気が案内装置の通路状部分内に流入し、側壁と
折りたたまれるべき帯状材１との間に侵入する。この空
気は帯状材１と一緒に移動していく。しかしこの窓を図
示の実施例におけるのとは別の形状に製作すること、例
えば側壁の曲げ加工部なしに製作することも可能である
。上述の本発明の装置を用いることによつて、相対的に
重くかつ厚い帯状材でもまた相対的に軽くかつ薄い帯状
材でも良好に処理することが可能となる。また連接棒５
， ６及び側壁２４， ２５， ２６，２７のための各
保持部材が、折りたたまれるべき帯状材の両方の狭幅面
側に配置可能であることは専門家にとつては自明のこと
で゛あろう。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであつて、第１図は本
発明による装置の側面図、第２図は第１図の１１−１１
線に沿つた断面図、第３図は第１図の１部分を、案内装
置の各部分が互いにまつすぐに延ばされている状態で示
した拡大図、第４図は案内装置の側壁の拡大部分図、第
５図は第４図に相応した別な変化実施例である。 １・・・・・・帯状材、２・・・・・・個所、３・・・
・・・打つけ部材、４・・・・・・パイル、５， ６・
・・・・・連接棒、７， ８・・・・・・偏心部材、９
・・・・・・案内装置の第１部分、１０・・・・・・案
内装置の第２部分、１１・・・・・・第１のヒンジ、１
２・・・・・・第２のヒンジ、１３・・・・・・第２の
ヒンジの軸、１４・・・・・・機械フレーム、１５・・
・・・・第１のべルト車、１６・・・・・・第２のべル
ト車、１７・・・・・・軸、１８，１９，２０・・・・
・・歯車、２１， ２２・・・・・・引張りロール、２
３・・・・・・可能最小間隔、２４，２５，２６， ２
７・・・・・・側壁、２８， ２９・・・・・・保持部
材、３０， ３１・・・・・・チエツカー板、３２・・
・・・・窓。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 紙、織物、シート、プラスチック又は類似のものか
   ら成る帯状材をジグザグに折りたたむための装置であつ
   て、折りたたまれる単数又は複数の帯状材のための往復
   旋回可能な案内装置を有し、該案内装置が、ヒンジによ
   つて相互結合されて互いに相体的に可動である少なくと
   も２つの部分から成る、プレート、薄板又は類似のもの
   で組立てられた通路形状の装置であり、またこの案内装
   置の、帯状材走行方向で見て後続の部分が、その都度の
   折りたたまれるべき単数又は複数の帯状材のために、複
   数の回転するロールから成る引張り装置を備えている形
   式のものにおいて、複数のロール２１，２２から成る引
   張り装置が、案内装置を成す２つの部分９，１０をつな
   ぐヒンジ１１の近傍に配置されており、しかも案内装置
   の各側壁２４，２５，２６，２７の前記ヒンジ１１の範
   囲内で該案内装置の両部分９，１０の間に少なくとも１
   つの開口３２が形成されており、更に案内装置の側壁２
   ４，２５，２６，２７の少なくとも、その都度の折りた
   たまれるべき帯状材の表面に接触する部分に成形面が配
   置されていることを特徴とする、帯状材をジグザグに折
   りたたむための装置。