JPS59501Y2 - 油圧クラツチの嵌入圧力調整装置付調圧弁 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、油圧クラッチに於けるクラッチ嵌入時の緩衝
装置の嵌入圧力の調整装置に関するもので、従来クラッ
チ作動油のクラッチ嵌入時の嵌入圧力の調整装置がなか
ったので、作動油のトルク伝達用の圧力調整としての調
圧弁のバネを各機種毎に製作する必要があり、上記調圧
弁のメインピストンを押圧するバネ力を調整するための
パツキン等を挿入し仕組時調整をしていたが、この場合
、分解してパツキン等を入れ換える手間が必要であり、
又いずれの場合も運転中に調整できなかった。

そこで本考案は、これらの欠点を解消するために案出さ
れたもので、これを実施例につき説明すれば、先ず、本
考案に関する摩擦式油圧クラッチは、図示していないが
、機関からの動力を推力軸に伝える際、その途中に前進
用、後進用の多板の駆動板と被動板とを重ねこれら多板
を油圧でもって着脱自在にし、クラッチの作用を行なう
。

この着脱作用の際の作動油の圧力を調整することは、す
でに知られている。

例えば、第１図でオイルパン（図示しない）より合板内
コシ綱５を介して作動油ポンプ６により加圧された作動
油は、回路１７’、 １７”によって分岐され回路１７
″には調圧弁Ａに連通され回路１７′の圧力が調整され
る。

調整された作動油は、作動油コシ綱２１を介してトロー
リング弁内蔵の切換弁８へ導かれハンドル１８を操作す
ることにより前進クラッチ９又は後進クラッチ１０へ導
入され、前進又は後進のクラッチが行われる。

この作動油をクラッチに入れる際、クラッチ嵌入時のシ
ョックを防止するため二段階にして入れるが、低圧力で
前進又は後進クラッチに先ず入れる。

切換弁８からの回路１Ｂより調圧弁Ａの背部１９に絞り
弁１１を介して導入され、サブピストン２０を図中左方
へ移動させる。

サブピストン２０内に設けられた高圧用バネ４と低圧用
バネ３を同時に左方へ移動させ、今迄低圧用バネ３のみ
が調圧作用をしていたのが、高圧用バネ４もメインピス
トン７のフランジ部２２に当接し、調圧弁Ａの調圧は、
低圧用バネ３と高圧用バネ４の合成された高圧となる。

即ち作動油は、これを第２図の実線で示すように、クラ
ッチ嵌入圧力から若干の時間遅れでトルク伝達圧力（例
えば１８ｋｇ／Ｃｍ２）となる。

切換弁８を中立の位置にすれば、サブピストン２０を押
していた作動油は逆止弁２３を介して早戻りをする。

１２は潤滑各部、１３は潤滑油調圧弁、１５は排出口で
゛ある。

以上の本考案の実施例の従来技術に於て、メインピスト
ン７の前部の調圧弁Ａの入口部１４に更に調整バネ１を
入れ、該調整バネを調整ボルト２にて調圧弁Ａ外部より
バネ力の調整を行なう。

もち論調整に際してはキャップ１６をはずす。

この調整により規定のクラッチ伝達トルクに達する圧力
を得ることができる。

第２図の点線のようになる。以上要するに本考案は、摩
擦式油圧クラッチ、韻油圧クラッチへの切換弁、切換弁
へ送る作動油ポンプ、これら各部に連通ずる油圧クラッ
チ嵌入圧力調整装置付調圧弁に於て、前記切換弁と作動
油ポンプとの間に前記調圧弁を設け、該調圧弁は入口部
と背部を加圧されているメインピストンと排出口から戊
り、該メインピストンの入口側に小加圧装置を設け、該
小加圧装置を油圧クラッチ作動中に調節可能とした油圧
クラッチの嵌入圧力調整装置付調圧弁であるから、 ｉ 本文記載の問題点を解決した。

ｉｉ メインピストンに対し作動油側に小加圧装置を
設けたのでクラッチ容量に対し作動油圧がベストマツチ
ングできるし、これをクラッチの嵌入圧力調整装置と併
用しているので、初期の作動油圧力に対して大幅に影響
し、クラッチのショック防止効果が大となり確実になる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例で、第２図圧力状態図である。 Ａ・・・調圧弁、１・・・調整バネ、６・・・作動油ポ
ンプ、７・・・メインピストン、８・・・切換弁、１４
・・・入口部、１５・・・排出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 摩擦式油圧クラッチ、該油圧クラッチへの切換弁、切換
   弁へ送る作動油ポンプこれら各部に連通ずる油圧クラッ
   チの嵌入圧力調整装置付調圧弁に於て、前記切換弁と作
   動油ポンプとの間に前記調圧弁を設け、該調圧弁は入口
   部と背部を加圧されているメインピストンと排出口から
   成り、該メインピストンの入口部側に小加圧装置を設け
   、該小加圧装置を油圧クラッチ作動中に調節可能とした
   油圧クラッチの嵌入圧力調整装置付調圧弁。