JPS5949802B2 - 人間工学的椅子 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は人間工学的椅子に関する。

人間工学的椅子とは、使用者が姿勢を変えた場合におい
ても、できるだけ疲労を少なくするような態様で使用者
の身体を支持し得るように設計された椅子のことを言う
。

これは椅子が人間の運動および身体の解剖上の構造に適
応するような構造を有し、椅子の使用者がその特定の要
求にかなう正しいシートの位置を選択することができ、
またはバックレストに対する身体の関係が正しくなるよ
うにシートを動かし得るようになっていることを前提と
している。

この目的に対してはすでにいくつかの調節機構が提案さ
れており、これらの調節機構においては正しい身体の支
持は、直列または並列に連結され、手動的に作動し得る
レバー機構およびばね装置によって行われるようになっ
ている。

このような機構の例としてはＣＨ−ＰＳ５２４９８２お
よびＤＥ−Ｏ５２７３３３２２がある。

このような従来の調節機構は自由に運動し得るばね装置
を備え、椅子柱に対するシートの枢動点および作用点の
位置関係によって生じるシートおよびバックレスト間の
相対位置の調節を、椅子の身体支持部分で゛あるシート
および゛バックレストにかかる負荷の両方によって行な
うようになっている。

所要の平衡位置および“堅さ゛はばね装置、なるべくは
ガスばねの適当な調節によって選択することができる。

しかしながら座り心地を良くするためには、調節機構お
よびばね装置がシートおよびバックレストに負荷が加わ
る度びに運動を開始するようになっていることは望まし
くない。

その理由は椅子使用者が立上りおよび着座を行なうたび
にシートの後方部分が下降してしまい、これは使用者に
心地良さより疲労を感じさせてしまうからである。

したか゛つて本発明の目的は前記の型の人間工学的椅子
に対し、シートおよびバックレストの調節機構を適当に
設計することにより、１由ばね装置が使用されているに
もかかわらず、シートの後方部分の下降運動を直ちに開
始させることなくシートに負荷を加え得るようになすこ
とである。

換言すれば本発明による椅子に座る場合には、傾斜の一
定したシートを有し、かつ椅子柱の作用点の後方に位置
する部分に、シートの傾斜を変化させることなく負荷を
加えることのできる椅子に腰掛けるのと同様である。

このシートの傾斜の変化はバックレストが使用者によっ
て後方に押圧され、その力がある限界値を越えた時だけ
起こるようにすべきであり、この場合シートおよびバッ
クレストの傾斜の調節は人間工学的に行うことができる
。

バックレストが釈放されれば、該バックレストはシート
の運動と同期してその原位置に復帰する。

なお調節機構は所要の位置に選択的に錠止し得る１よう
にすべきである。

本発明によれば上記問題を解決するため、高さを調節し
得る椅子柱と、前記椅子柱の上端に嵌着された支持腕と
、前端部分が前記支持腕の半径方向外端に、垂直に枢動
し得るように枢着されたシ−ト支持枠と、前記シート支
持枠の後端に枢着されたバックレストとを有し、前記バ
ックレストが連結部材および運動案内および復帰機構を
介して前記シート支持枠および支持腕に連結され、該バ
ックレストの傾斜が変った時にこれに比例して前″記シ
ート支持枠の傾斜を自動的に変え得るようになっている
人間工学的椅子において、前記運動案内および復帰機構
が、 （イ）二腕かじ取りレバーを有する運動案内機構にして
、その後端が前記バックレス）・の連結部材に連結され
、その枢動点が第１の１対のリンクによって前記支持腕
に連結され、その前端が第２の１対のリンクによって前
記シート支持枠に連結された運動案内機構と、 （ロ）圧縮力が調節し得る圧縮ばね装置の形をなした復
帰機構にして、前記バックレストの連結部材と前記支持
腕との間で作動し、かつ前記バックレストを最少傾斜位
置に向けて押圧するようになった復帰機構と を有し、かつ前記最少傾斜位置を保持するための運動制
限ストッパが設けられ、前記ストッパが前記運動案内機
構と前記支持腕との間で作動し、このスＩ・ツバに力が
加えられた時に前記第１の１対のリンクおよび第２の１
対のリンクが相互に少なくとも平行となるか上向きに拡
開し、それによって錠止機構を形成していることを特徴
とする人間工学的椅子が提供される。

本発明の人間工学的椅子を在来の椅子と比較した場合の
主なる利点は、ばね装置が運動案内機構と直列または並
列関係を有するようには配置されておらず、調節運動を
行なわない構成部材とバックレストとの間に直接配置さ
れていることである。

したがってばね装置は調節機構の機械的要求に応じて寸
法法めする必要がなくなる。

したがってまた椅子使用者の体重に適応するように調節
力を決定する時にしばしば生ずる調節上の問題もなくな
る。

過大な寸法を有する複雑なばね部材の使用も不要となる
。

その理由は調節の容易な追加ばねを比較的簡単に連結し
得るからである。

ばね装置が損傷した場合その交換も比較的容易である。

その理由はばね装置だけを取外せば良いからである。

ガスばねを使用すればユニットが小さくなるから、空間
および費用に関する問題も容易に解決し得ると言う利点
が得られる。

さらにばね装置に対するばかりでなく、運動案内機構に
対しても所要空間が少なくて済むから好適な設計を行う
ことができる。

次に添付図面によって本発明の詳細な説明する。

第１図において１は全体的にシート支持枠を表わし、シ
ート支持枠１は支持腕４上にピボット軸５によって枢動
自在に支持され、支持腕４は中央椅子柱３の頭端２上に
載置されている。

シート支持枠１及び支持腕４は第２図ａ、 ｌ）、
ｃおよび第３図ａ、 ｌ）、 ｃに二連つメ断面
で示されている。

シー１〜支持枠１は平らな前方部分１・１を有し、この
部分には補強リブおよび孔（図示せず）が設けられ、か
つ図面ではその中央部分は切除して示されている。

シート支持枠１の後方部分には二つのフォーク状担持部
材１・２が設けられ、その端部に軸６によりバックレス
ト８の連結部材７が枢動自在に装架されている。

ピボット軸５はシート支持枠１の成形孔（図示せず）の
中に装着された中空短軸であり、かつその中空短軸の孔
の中に後述する調節機構の制御リンク９，１０が通され
それを案内している。

これらリンク９，１０は第１図に破線によって線図的に
示されている。

調節機構はシート支持枠１およびバックレスト８を相互
に、かつ椅子柱３に対して枢動せしめ得るためのもので
あり、その主な構成部材は、その一つが第２図ａおよび
第３図ａに示された運動案内機構１１であり、他の一つ
が第２図Ｃおよび第３図Ｃにさらに正確に示された復帰
機構すなわちばね機構１２である。

運動案内機構１１は後述する複数のレバ一部材１３，１
４，１５よりなり、かつ一方においてはピボツＩ・ピン
１６ （第４図ｂ）によりバックレスト連結部材７の下
端に連結され、かつ他方においてはピボットピン１７に
より支持腕４（第２図ａおよび第３図ａ）に連結される
と共にピボットピン１８によりシート支持枠１に連結さ
れている。

ばね機構１２は連結部材７を横切るピボットピン１６と
、支持腕４上に位置する連結ブロック１９との間に位置
し、かつ連結ブロック１９上においてはピン２１を備え
た詳細には示されていない懸架構造２０により碇着され
ている。

この配置は第２図Ｃおよび第３図Ｃにも示されている。

このような構造により、バックレスｌ−８が前後に枢動
すれば、同時に支持腕４に対するシート支持枠１の傾斜
も変化する。

ばね機構１２は支持腕４とパックレス１〜連結部材７と
の間だけで作動する。

図示の実施例においてばばね機構１２はピストン行程が
調節し得るガスばね２８として示されている。

このガスばね２８は、ピストンに設けられた弁を開けた
場合にピストンの一方の側から他方の側に空気が流れる
ようになっていることを除いてショックアブソーバと実
質的に同じ作用をするものである。

ばね作用はピストンが動く時の空気の圧縮性に基づいて
おり、ピストン行程はピストンロッド３２の中を長手方
向に延在する制御ロッドを操作して弁を開けることによ
って調節することができる。

従ってこのばね機構はばね部材として使用し得るばかり
でなく、ピストン行程を変えることによりシート支持枠
およびバックレストの傾斜位置を調節するための位置決
め部材としても使用し得ることが分かる。

バックレスト８の連結部材７に対するシート支持枠１の
調節に使用される構造部材およびそれらの支持および受
入部材は第２図ａ−ｃおよび第３図ａ−Ｃに詳しく示さ
れている。

文字ａ、 ｌ）およびＣによって表わされた図の部分
は第１図の線Ａ−Ａ、Ｂ−ＢおよびＣ−Ｃに沿って取ら
れた詳細断面であり、第２図ａ−ｃは椅子の静止すなわ
ち初期位置（常態ではバックレストの立上った位置）に
おける部材を示し、第３図ａ−ｃはバックレストが後方
局限位置に傾斜した位置における同じ部材を示す。

すべての図において同じ部材は同じ参照数字で表わされ
ている。

第２図ａ−Ｃおよび第３図ａ−Ｃにおいて１は再びシー
ト支持枠を示し、シート支持枠１の前端１・１′はたと
えば枠形構造をなす支持腕４上に、中空のピボット軸５
（第２図ａおよび第３図ａだけに示されている）によ
って枢動自在に装架されている。

支持腕４はその内端にシートキャツプ４・１を備え、キ
ャップ４・１はわずかに先細に傾斜した孔を有している
。

このシートキャップ４・１は椅子柱３の頭端２または高
さを調節するために設けられたガスばね（図示せず）の
先端を囲繞している。

したがって支持腕４は椅子柱３に対して一定の位置を有
し、この位置は椅子のシート部分が柱の軸線Ｘ−Ｘのま
わりを回転しても変化しない。

さらにシート支持枠１の前方部分１・１は強いコイルば
ね２３によって支持腕４上に支持され、コイルばね２３
はその底端においてばね座２２の中に保持されている。

シート支持枠１はもう１つのばね座２４を有し、コイル
ばね２３の頂端を受入れるようになっている。

このばね２３の強さは椅子の使用者の体重の大部分をシ
ート支持枠１から支持腕４に直接伝達し、運動案内機構
１１およびばね機構１２にかかる負荷を軽減するように
決められている。

シート支持枠１の後端（フォーク状担持部材）１・２に
は軸６によって連結部材７が担持されている。

この連結部材７は第２図ａ−ｃおよび第３図ａ−ｃにお
いてはバックレスト８と共に概略的に示されている。

この詳細については第４図を参照して後述する。

フォーク状の連結部材７の下端にはピボットピン１６に
より一腕かじ取りレバー１３の一端が連結されている。

レバー１３の他端の近くには枢動点としてピボットピン
２５が位置しており、ピボットピン２５はその両端部が
かじ取りレバー１３の側面を越えて両側に突出し、１対
のレバーリンク１４の一端に形成されたそれぞれの受入
孔と係合している。

この第１の１対のり。ンク１４はそれらの他端に第２の
受入孔を有し、この孔にピボットピン１７を係合させる
ことによって支持腕４に枢着されている。

かじ取りレバー１３の短い腕の端部にはピボットピン２
６が受入れられており、ピボットピン２６の両端は一腕
し。

バー１３の側面を越えて突出し、１対のレバーリンク１
５の一端に形成されたそれぞれの受入孔と係合している
。

この第２の１対のリンク１５はその他端に第２の受入孔
を有し、この孔にピボットピン１８を係合させることに
よってシート支持枠２１に枢着されている。

運動案内機構１１のピボット部材６，１６，２５，１７
，２６，１８およびこれらの間に位置するレバ一部分は
、第３図ａに示される如くバックレスト８が時計方向に
枢動した時にシート支持枠１の後方部分を下降し得るよ
うにするためのものである。

シート支持枠１のみに負荷が加えられるだけではバック
レス１へ８が時計方向に枢動しないようにするために、
第１および第２の１対のリンク１４，１５はそのピボッ
トピン１７，１８，２５，２６の軸線位置が最初はこれ
らリンクの対によって自動錠止状態が得られるような相
互関係を有していることが必要である。

これはこれら対をなすリンク１４．１５の縦ｉ長手方向
軸線が第２図ａに示される如く平行に位置するか、好ま
しくは上向きに、すなわちシートの方に拡開するように
位置した時である。

この場合はリンク１４の少なくとも一つが支持腕４に連
結されたストッパ２７に衝当し、このストッパは時計方
向における前記リンク１４の枢動を制限し、したがって
バックレストの最小傾斜位置を決定するようになってい
る。

これによってまた初期位置、すなわち静止位置において
支持腕４に対するシート支持枠１の安定位置が得られる
ようになる。

このようにして運動案内機構として作用する比較的高さ
の低い錠止機構が椅子の垂直柱軸線Ｘ−Ｘの前方に位置
することになることが分かる。

第３図ａに示される如く軸６のまわりに力Ｐを加えるこ
とによってバックレスト８またはその連結部材７を時計
方向に枢動させれば、かじ取りレバー１３はピボットピ
ン１６によって左方に移動せしめられ、したがってリン
ク１４，１５の長手方向軸線前記平行位置を越えて上向
き収斂位置に移動する。

この行程が行われる時にはリンク１４．１５の錠止作用
は失われる。

同時にシート支持枠１はその前端１・１′の区域におい
て、ピボット軸５のまわりを支持腕４に対して枢動し、
シート支持枠１の後部は下方に傾斜する。

この行程が行われる時にシート支持枠１の下降運動の結
果としてばね２３が第３図すに示される如く圧縮される
。

前述の如くこのばねは椅子に対する重量の垂直分力の大
部分を補償し、運動案内機構１１およびばね機構１２へ
の負荷を軽減するようになっている。

第２図ａに示された運動案内機構１１の”安定゛位置は
ばね機構１２によって得られる。

第〉図Ｃおよび第３図Ｃに示されている如く、このばね
機構はバックレスト連結部材７ （第４図）を横切るピ
ボットピン１６と、ばね機構の左側前端において支持腕
４に作用をおよぼす懸架ピン２１との間に圧縮力を加え
る。

したがって連結部材７は反時計方向の力を受け、したが
ってまたかじ取りレバー１３ （第２図ａおよび第３図
ａ）が右方に引かれ、リンク１４力戒トツパ２７に触圧
するようになる。

前述したように本実施例においてはばね機構１２はガス
ばね２８を有し、そのピストン端部には懸架構造２０
（図においては簡単に示されている）が位置し、端部部
材２９を動かすことによって前述したようにピストンロ
ッド３２の中を延在する制御ロッドを操作し、弁を開け
てピストン行程を調節するようになっている。

このガスばね２８の圧縮力は圧縮ばね３０によって増幅
することができる。

圧縮ばね３０の初期ばね力はアダプタスリーブ３１によ
って可変的に調節することができ、アダプタスリーブ３
１はガスばね２８および圧縮ばね３０と係合し、かつね
じ軸（図示せず）の上に回転自在に装架されている。

端部部材２９を操作して弁を開けることによってガスば
ね２８のピストンロッド３２は自由に運動してそのピス
トン行程を変えることができ、弁を閉じることによりそ
の錠止位置でばね作用を行なうことができる。

図示の実施例においては中空ピボット軸ら（第１図）内
に装架された制御リンク９によって端部部分２９を動か
しこの操作を行わせるようになっている。

制御リンク９の作動端にはハンドル３３が設けられ、ハ
ンドル３３はシート支持枠１および阻止スライド３４を
越えて横方向に突出し、かつそのばね側端部はカム３５
を担持し、このカム３５でガスは゛ね２８ （第２図Ｃ
および第３図Ｃ）の端部部材２９に作用をおよぼすよう
になっている。

前述の如きガスばね２８に対する制御装置によって、シ
ートまたはシート支持枠１の表面と、バックレストとの
相対位置はその運動範囲内の任意の位置に錠止すること
ができ、一方ピストンロッドを自由に動かし得るように
することによってバックレストおよびシート表面の傾斜
は、椅子使用者がバックレストを後方に動かすことによ
って所要の如く自動的に調節することができる。

前記ばね機構１２は他の態様で形成し得るものと解すべ
きである。

特に図示の配置はガスばねを使用することだけに制限さ
れるものではなく、同じまたは同様なばね特性を有する
ばね装置となすことができる。

椅子柱３内における懸架および高さ調節装置に対しても
同様であり、この装置をガスばね式のもの（図示せず）
となすことができる。

この制御を行うためには第１図において破線によって線
図的に示されかつ第２図すおよび第３図すにさらに詳し
く示されているような制御リンク１０を設けることがで
き、該リンクはその作動端（第１図）にシート支持枠を
越えて横方向に突出するハンドル３６を有している。

制御リンク１０は中空ピボット軸５の中を通ってその他
端に至り、この他端にはカム３９が設けられ、このカム
３９は、支持腕４上に枢動自在に装架された、椅子柱ガ
スばねの制御ピン３７を作動する押圧レバー３８の一端
に作用をおよぼすようになっている（第２図すおよび第
３図ｂ）。

シート支持枠１の後方部分にあるフォーク状担持部材１
・２上にバックレスト８を装架するために、第１図およ
び第４図に示される如き連結部材］が設けられ、これは
バックレストを装着するための上向きに突出する連結板
４１および二つの下向きフォーク担持部材４２．４３が
水平支持管４０上に溶接されている。

これらフォーク状端持部材４２．４３の一方の対は運動
案内機構１１を連結°するためのものであり、他方の対
はばね機構１２を連結するためのものである。

前記支持管４０の端部には軸承ブツシュ４４が挿入され
、バックレストのピボット軸６を公法めするようになっ
ている。

１ フォーク状担持部材４２，４３に対する運動案内機
構１１およびばね機構１２の連結は１本のピボットピン
１６または各フォーク状担持部材ごとに２本のピンを貫
通孔に挿入することにより簡単に行うことができるが、
工具を使用することなく′釈放し得る継手装置を設ける
ことが望ましい。

このためフォーク状担持部材４２，４３はピン孔（図示
せず）の代りにフォーク溝４５を有し、この溝は前方に
向って開き、かつ受入凹所を有し、この凹所に前方から
（矢印Ｂから）ピボットピン１１６が挿入される。

このような方法による時はピン１６を前記凹所に押入れ
、かつハウジング４７内を移動し得るように装架された
締着スライド４６がばね４８の作用に逆って矢印Ｃの方
向に押し動かされる。

この締着スライド４６はハウジング４７の縁４９と衝当
し得るばね舌片５０によってハウジングの摺動室５１内
に保持されるようになっている。

【図面の簡単な説明】

第１図はシート支持枠及びバックレストと、椅子柱、シ
ート支持枠およびバックレスト間の連結部材とを示す概
略斜視図；第２図ａ、 ｌ）、 ｃは第１図の線Ａ
−Ａ、Ｂ−ＢおよびＣ−Ｃに沿って取られた断面図で、
椅子に負荷が加わらず、したがってバックレストにも負
荷が加わらず、該バックレストが比較的水平に位置する
シート支持枠に対して急な角度をなしている状態を示す
図；第３図ａ、 ｌ）、 ｃは第１図の線Ａ−Ａ、
Ｂ−ＢおよびＣ−〇に沿って取られた断面図で、椅子に
負荷が加わり、したがってバックレストにも負荷が加わ
り、該バックレストが後方に傾斜し、かつシート支持枠
が後方に傾斜した状態を示す図；第４図ａ、 ｌ）は
第１図の線Ｄ−Ｄに沿って取られた断面図および第４図
ａの矢印Ａの方に向いた平面図で、バックレスト連結構
造を示す図である。 図において１はシーＩ・支持枠、４は支持腕、６は軸、
７は連結部材、８はバックレスト、１１は運動案内機構
、１２はばね機構（復帰機構）、２３はコイルばね、２
７はストッパ、４０は支持管、４１は連結板、４２．４
３はフォーク担持部材、４６はスライド、５０はばね舌
片である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 高さを調節し得る椅子柱３と、前記椅子柱の上端に
   嵌着された支持腕４と、前端部分が前記支持腕の半径方
   向外端に、垂直に枢動し得るように枢着されたシート支
   持枠１と、前記シー１へ支持枠１の後端に枢着されたバ
   ックレスト８とを有し、前記バックレストが連結部材７
   および運動案内および復帰機構１１，１２を介して前記
   シート支持枠および支持腕に連結され、該バックレスト
   の傾斜が変った時にこれに比例して前記シート支持枠の
   傾斜を自動的に変え得るようになっている人間工学的椅
   子において、前記運動案内および復帰機構が、 （イ）二腕かじ取りレバーを有する運動案内機構１１に
   して、その後端が前記バックレストの連結部材７に連結
   され、その枢動点２５が第１の１対のリンク１４によっ
   て前記支持腕４に連結され、その前端が第２の１対のリ
   ンク１５によって前記シー）・支持枠１に連結された運
   動案内機構１１と、 （ロ）圧縮力が調節し得る圧縮ばね装置の形をなした復
   帰機構１２にして、前記バックレストの連結部材と前記
   支持腕との間で作動し、かつ前記バックレスト８を最少
   傾斜位置に向けて押圧するようになった復帰機構１２、 とを有し、かつ前記最少傾斜位置を保持するための運動
   制限ストッパ２７が設けられ、前記ス１〜ツバが前記運
   動案内機構１１と前記支持腕４との間で作動し、このス
   １〜ツバに力が加えられた時に前記第１の１対のリンク
   １４および第２の１対のリンク１５が相互に少なくとも
   平行となるか上向きに拡開し、それによって錠止機構を
   形成していることを特徴とする人間工学的椅子。 ２、特許請求の範囲第１項記載の人間工学的椅子におい
   て、前記シート支持枠１の前方部分］・１を実質的に補
   強リブを有する板の形に形成し、かつ後方部分１・２を
   フォークの形に形成し、さらに前記バックレスト連結部
   材７が水平支持管４０を備え、該支持管が前記シート支
   持枠のフォーク端部の間に枢動自在に挿入され、該支持
   管の頂部が枠連結板４１を担持しかつその下側がフォー
   ク形部材４２．４３を備え、前記第１ユニツト１１およ
   び第２ユニツト１２を前記バックレスト連結部材に連結
   するようになっている人間工学的椅子。 ３ 特許請求の範囲第２項記載の人間工学的椅子におい
   て、前記フォーク形連結部材４２，４３の半径方向外端
   に切落し溝底部を有する受入れ溝が形成され、前記第１
   ユニツト１１および第２ユニツト１２の連結端部を通っ
   て延びるピボットピン１６と係合するようになっており
   、かつこのピボットピン１６を前記溝の底部に押入れ、
   前記フォーク形連結部材の中に保持するようになってい
   る人間工学的椅子。