JPS5949445B2 - クラツチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、カムの形状を適宜に選ぶことによシ間嵌的
なクラッチのオン、オフ動作を可能とするクラッチに関
する。

この発明の目的とするところは、適数個の鋼球の上部を
臨出するように装填せしめてなるホルダーを主軸に固設
してなる内輪と常時的に回転する外輪との間隙部に遊嵌
すると共に、上記鋼球を上記外輪の内径テーパー面方向
に押圧する弾圧材をホルダーの一側に装着する一方、ホ
ルダーの他側と、主軸に回転自在に設けられた板カムの
１側とにそれぞれ傾斜面を付設した噛合クラッチ爪を形
成することにより，、適宜に開俵的なクラッチのオン、
オフ動作を容易且つ確実にすると共にコンパクトな構造
で安価なクラッチを提供しうるものである。

以下、この発明を添付図面に示す実施例に従って説明す
る。

主軸１に対し回転自在に設けられたスプロケット２が外
輪３に螺着されている。

スプロケット２は鎖ベルト４を介してモーター５によ多
回転すると共に外輪３もそれと同時に回転する。

外輪３０円周面６の１側は、その外方に向ってその内径
を小さくするようなテーパー面Ｔを設けてある。

８は鋼球９のホルダーで、適数個の鋼球９を、その上部
が臨出するように鋼球保持孔１０内に装填されている。

このホルダー８は、主軸１にキー１１止めされている内
輪１２の外周と外輪の内周面６との間に遊嵌されている
。

ホルダー８の１側は板バネ１３のような弾性材が装着さ
れており、ホルダー８を常時的に＝定方向に加圧してい
る。

内輪１２の外周はホルダー８内に装填される鋼球９の数
に対応する数の切欠き面１４を設け、個々の鋼球９の下
部は切欠き面１４に載置される。

ホルダー８の他端には、数個所の凸部１５と凹部１６と
からなるクラッチ爪１７を形成してある。

このクラッチ爪１７の凸部１５と凹部１６とは傾斜面１
８で連続している。

このクラッチ爪１７はこれと対向し噛みあうようにされ
た他のクラッチ爪１７′は板カム１９の１側外周部に形
成してある。

このクラッチ１７′もホルダー８に配設されたものと同
様に、凸部１５′と凹部１６′とは傾斜図１８′で連続
している。

板カム１９はカムサポータ−２０の大径部２１によシ水
平方向への移動が阻止されると共に、その小径部２２の
外周を回転可能に嵌め込まれている。

カムサポータ−２０はセットボルト２３によシ主軸１に
固定している。

板カム１９にはレバー２４の抜き差し段部２５をその外
周に設けである。

レバー２４はスプリング２６によりその先端部２７を板
カム１８方向に牽引している。

上記の構成に於て第４図はクラッチオフの状態を示すも
ので、図示のレバー２４が手動又は電気的手段で矢印方
向に引かれると、第１図の状態となる。

この場合クラッチオンの状態でスプロケット２に回転が
与えられると内輪３が回転し、板はね１３の押圧力でホ
ルダー８が押されホルダーの保持孔１０の内部に装填さ
れる鋼球９も移動し、回転する外輪３の内径テーパー面
７と内輪１２の外周面に設けられた切欠き面１４を強圧
し外輪３の回転は内輪１２主軸１を回転させ、同時に板
カム１９も回転する。

逆に、スプリング２６の牽引によってレバー２４の先端
部２７がカムの外周を摺動し板カム１８の次の段部２５
に落ちると、第６図に示すように、板カム１９に付設さ
れたクラッチ爪１７′の傾斜面１８′がホルダー８のク
ラッチ爪１７の傾斜面１８に乗シ上げ、ホルダー８は板
バネ１３の押圧力に抗して板バネ１３方向に押動され、
鋼球保持孔１０内に装填されている鋼球９は第７図のよ
うに外輪３の内径テーパー面７から離間し、鋼球９は内
輪１１の外周切欠き面１４の圧接を解除するので、従っ
て外輪３の回転は内輪１２及び主軸１を回転させない。

従って、板カム１９の外周につけたカム状溝の数、レバ
ー２４の着脱時間、スプロケットの回転数によシ自在に
クラッチのオンオフが可能となる。

尚、２８は、板バネ１３を支持する押え板で、２９ばこ
の押え板２８の止め輪である。

この発明は、上述のように、板カムの回転及び停止によ
り自在にクラッチのオン、オフ操作が出来る。

又鋼球の押圧力により確実に回転動作を伝達でき、しか
も鋼球を水平的に微動させる構造とがし得るので、クラ
ッチをコンパクトで安価なりラッチを提供し得るもので
ある。

更に板カムの形状によりクラッチ爪の回転角度を適宜に
選択できるので、本発明によるクラッチは広範囲な利用
が期待できる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示すもので第１図は使用状態
を示す断面図、第２図は鋼球が内輪切欠部を強圧してい
る状態を示す断面図、第３図は板カムの側面図、第４図
はクラッチ爪をオフの状態で示した側面図、第５図及び
第６図はクラッチ爪の噛み合い状態を説明する拡大断面
図、第７図はクラッチをオフ状態として示した要部断面
図である。 １・・・・・・主軸、３・・・・・・外輪、７・・・・
・・テーパー面、８・・・・・・ホルダー、９・・・・
・・鋼球、１０・・・・・・鋼球保持孔、１２・・・・
・・内輪、１３・・・・・・板バネ、１４・・・・・・
切欠き面、１７．１７′・・・・・・クラッチ爪、１８
．１８′・・・・・・傾斜面、１９・・・・・・板カム
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 適数個の鋼球の上部を臨出するように装填せしめて
   なるホルダーを主軸に固設してなる内輪と常時的に回転
   する外輪との間隙部に遊嵌すると共に、上記鋼球を上記
   外−の内径テーパー面方向に押圧する弾圧材をホルダー
   の一側に装着する一方、ホルダーの他側と、外周に複数
   の段部を形成すると共に主軸に回転自在に設けられた板
   力゛ムの１側とにそれぞれ傾斜面を付設した噛合クラッ
   チ爪を形成し、上記板カムの段部に対してスプリングに
   よって牽引されるレバーの先端部の抜き差し得るように
   したことを特徴とするクラッチ。 ２ 内輪の外面鋼球着座位置を切欠き面としたことを特
   徴とする特許 クラッチ。