JPS594927B2 - 変圧器保護継電方式 - Google Patents

変圧器保護継電方式

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JPS594927B2
JPS594927B2 JP5657982A JP5657982A JPS594927B2 JP S594927 B2 JPS594927 B2 JP S594927B2 JP 5657982 A JP5657982 A JP 5657982A JP 5657982 A JP5657982 A JP 5657982A JP S594927 B2 JPS594927 B2 JP S594927B2
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relay
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JP5657982A
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恵造 稲垣
照信 宮崎
安郎 秋沢
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3相用変圧器に係り、特に励磁突入電流を検出
するに好適な第2高調波抑制機能を備えた変圧器保護継
電方式に関する。
変圧器励磁時に発生する励磁突入電流の大きさ含有高調
波成分は励磁時の電源電圧位相、変圧器鉄心の残留磁束
密度の大きさと方向などにより種種異なった様相を示す
のは周知の通りである。
また変圧器巻線短絡などによる事故電流は正弦波に近く
、その第2高調波成分は基本波成分の10係以下と言わ
れており、一方変圧器励磁時の励磁突入電流中の第2高
調波成分は、従来基本波成分の20%以上と言われてい
る。
これを利用し、事故電流と励磁突入電流を判別するのに
、従来では前2者の中間の値、例えば電流中の第2高波
波成分が基本波成分の15係以上の場合は励磁突入電流
と判定して、遮断器の引外し指令を阻止する機能を継電
器に持たせている。
しかし、励磁突入電流でも第2高調波成分が前記設定値
15係以下になる場合があり、継電器の誤動作の一因と
なっている。
以下計算例によって説明を加える。第1図において1は
変圧器Y巻線、2は変圧器へ巻線を示す。
1 (J’ t I V t I WおよびIU。I
y 、I Wはそれぞれ△巻線側から電圧を印加したと
きのU、V、W各相の相電流および線電流を示す。
第2図は第1図においてU相の電圧位相θUが0度のと
きに電圧を印加した場合、電源インピーダンス、巻線抵
抗などを無視し変圧器鉄心中の磁束密度と各相の電流の
関係を模擬的に示しだ図で、BU、BV、BWはそれぞ
れ各相鉄心内の磁束密度、BRU5 BRV + B□
Wはそれぞれ電圧印加時の各相鉄心内の残留磁束密度、
Bsは飽和磁束密度を示す。
第2図中の電流を示す記号は第1図中のものと同一であ
る。
鉄心磁束密度が飽和磁束密度BS以下の場合に励磁電流
がゼロとすると、iU、iV、iWはBUt By t
BWがB8を越えている期間のみ流れる。
また第1図から線路電流は ■U−1U−1w、■V−1V−1U、■w=iw−1
V(1)であるから、IU、IV、Iwは第2図中に示
す波形となる。
第2図に示した例のようにBRVとBRWが等しい場合
、工UとIVの含有高調波成分はほぼ等しい。
次に、電源インピーダンス、変圧器巻線抵抗などを考慮
した厳密計算式を用い、150MVA3相変圧器を例に
とって残留磁束密度BRU、BRV。
BRWを種々変えた場合の変圧器励磁突入電流の含有高
調波成分を計算した結果を第3図〜第6図に示す。
但し、電源電圧投入位相、残留磁束密度などの条件は第
2図と同一であり、第3図〜第6図において、各相の残
留磁束密度BRU?BRVtBRWは定格磁束密度に対
するパーセントで表わしている。
本計算例ではBRV:=BRw二30%の場合、■。W
相の鉄心磁束密度は飽和磁束密度BSに達しないため1
w−0である。
第3図、第4図はそれぞれB RUを69係、・90飴
に固定した場合で、横軸にBRVtBRWを示す。
縦軸は励磁突入電流■い、■■、■ツ中の基本波成分と
第2高調波成分の定格電流波高値に対する倍率を示す。
IUl。■い、IWlは夫々各相の基本波の倍率、IU
2 。
IV2.1w2は第2高調波の倍率である。
第5図、第6図はそれぞれBR,Uが60係、90係の
場合で、各相の励磁突入電流■。
、I y t IWの基本波成分に対する第2高調波成
分の含有パーセントを示す。
第5図、第6図から第2高調波成分の基本波成分に対す
る割合は、残留磁束密度によって異なるが一般的に励磁
突入電流が犬であるほど第2高調波成分の割合は小とな
る。
本計算例では第2図に示すように、U相の相電流iUが
他の2相に比して大であるため、(1)式からiUの影
響を強く受けるU、V相の線路電流IU、IVはIWに
比して犬であり、IU、IVの第2高調波成分の割合は
Iwに比して小となっている。
更にU相の残留磁束密度B□。
が犬となるほど、iUが犬となるためIU。1■の第2
高調波成分の割合は小である。
即ち本計算例では、第6図に示すようにBRu=90%
の場合は、■o、■■の第2高調波成分は基本波の15
係以下となり、従来方式の継電器では誤動作を避けられ
ない。
本発明の目的は従来方式の欠点をなくし、3相用変圧器
における励磁突入電流と事故電流を正確に判別し得る3
相用変圧器保護継電方式を提供するにある。
本発明は要するに基本波成分と第2高調波成分の比較を
1相毎でなく3相一括して行なうようにしたもので、具
体的には各相ごとの基本波を許容電圧とし、各相第2高
調波成分それぞれの総和を抑制電圧として使用するもの
である。
今、各相の電流電圧変換器の入力電流基本波成分の絶対
値をIIUll tIIy、ltIIwll とし、第
2高調波成分の絶対値をl I U21 t I I
V21 + +■W21とすると、従来方式では励磁突
入電流と事故電流の判別を各相での基本波成分に対する
第2高調波成分の割合の最小値、即ちmin これは従来方式が基本波成分とその第2高調波成分の比
較を一相毎に行なっているため、抑制電圧として上記両
成分の割合の最小値をとらざるを得なかったものである
しかし本発明では各相の基本波成分を許容電圧とし、抑
制電圧としては第2高調波成分を3相一括して行なうこ
とにより事故電流か励磁突入電流かをより高精度で判別
することが可能となったのである。
従来方式と同様に本発明を数式で示せばU相のものにつ
いては となる。
比率差動継電器と組み合せた場合の本発明の一実施例を
第7図に示す。
第7図において、変圧器Y巻線1.△巻線2に接続され
た線路を流れる電流は変流器3,4を介して比率差動継
電器5に流れ込む。
変圧器に励磁突入電流が生じている場合もしくは変圧器
内部事故があった場合は、アンペアターンの差電流分が
差動電流変流器7を通って変流器4に戻る。
前記差電流が所定値以上になった場合は比率差動継電器
5の接点6が閉じる。
又差動電流変流器7を流れる電流は変換されて阻止継電
器8内の電流電圧変換器9に流れ込む。
この電流は電流電圧変換器9により電圧に変換され、各
相ごとの抑制電圧部13、許容電圧部14の入力電圧と
なる。
抑制電圧部13の入力電圧は第2高調波フイルタ10を
介して全波整流器12を経ることにより、各相の入力電
圧の第2高調波成分を全波整流した直流電圧が、各相の
抑制電圧部の出力1′圧KV RU t KV Ry
t KV R,Wとなる。
許容電圧部14の入力電圧は基本波フィルタ11、全波
整流器12を経ることにより、各相の入力電圧の基本波
成分を全波整流した直流電圧が、各相の許容電圧部の出
力電圧VoU、vo■、vowとなる。
そして、各相の抑制電圧の和KVR,と各相(例えばU
相)の許容電圧VOUの差電圧VOU−KV□が検出部
15の入力電圧となる。
検出部では許容電圧に対する抑制電圧の割合を判定し、
この割合が所定値以下のとき接点を閉じ、比率差動継電
器接点6とのAND条件が満たされると事故と判定し、
遮断器列外し信号を出す。
前記割合が所定値以上のときは励磁突入電流と判定し、
接点を閉じないのである。
なお上記差電圧は、検出感度をαとすると動作式はvO
U kVB>αと表わされ、αの値を非常に小さく(
αキ0)するとvo−kVR〉0、VR,11 つまり く−となる。
すなわちに−0,15VOU 〜) の時は実質的に か15%より小さい場合にOU 継電器が動作することになる。
ちなみに本発明及び従来方法による基本波に対する第2
高調波の割合を数学的に比較すると次の入電流が犬とな
る場合を想定し、第3図乃至第6図からl IU、 l
’=l IVI l>l IWI l 、l IU2
l÷1■V21〈]■w21及びkU−i−ky<kw
の条件を設定する。
この条件に従うと第2高調波成分の割合は、従来方式で
は とな枚上記本発明実施例でば3組の検出部に夫夫、が得
られる。
(3式のうち、最も小さい値となるのは、基本波酸成分
が最大のU相又はV相についてのものである。
そこで(2)式と(3)式のU相のものの比をとると、
となる。
即ち本発明においては励磁突入電流における第2高調波
含有率を従来方式より大きくとることができ、励磁突入
電流と事故電流が弁別し易くなる。
第7図に示した本発明の実施例が、従来方式に比してど
の程度効果があるかを計算したものを第8図、第9図に
示す。
第8図、第9図は第3図〜第6図と同一変圧器、同一条
件で計算したものである。
第8図、第9図はそれぞれBRUが60係。90係の場
合に検出される第2高調波成分の割合を示したものであ
り、実線は従来方式、一点鎖線は第7図に示す本発明の
実施例に相当する。
一点鎖線のものは明らかに従来方式より優れている。
また第7図に示しだ本発明の実施例において、許容電圧
部14は基本波成分のみを取り出すように示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば基本波成
分と第3高調波成分のように幾つかの高調波成分を含ま
せるようにしても、本発明の効果を妨げるものではない
一方、今まで述べてきたのは変圧器の△巻線側投入時の
線路電流に関してであったが、Y巻線側投入時の線路電
流を利用する場合でも本発明は効果がある。
Y巻線側投入時の線路電流に関し、第8図、第9図と同
様に計算した結果を第10図。
第11図に示す。
第10図、第11図はそれぞれBRUが60%、90%
の場合に検出される第2高調波成分の割合を示したもの
であり、本発明は従来方式に比して第2高調波成分の割
合が大巾に大きくなることがわかる。
この発明によれば特に励磁突入電流を検出し易いという
効果がある。
例えば基本波の総和(ΣIIf、l)を許容電圧、第2
高調波の総和(ΣIIf21)を抑制電圧とする場合と
本発明(各相の基本波(I Ul t IV、1
” Wl )を許容電圧、Σ11f21を抑制電圧)
とを比較すると、本発明では許容電圧の最大のもの(例
えば■U1 )は、必らず■。
、くΣ11f11である。このため、許容電圧に対する
抑制電圧の比同志を比較すると本発明の方が大きく励磁
突入電流を検出し易い。
以上の説明のように、各相基本波と第2高調波成分の3
相−柄信号とを比較する本発明によれば、励磁突入電流
と事故電流とを正確に判別することができ、継電器の誤
動作を最小限にとどめることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はY△3相変圧器を示す図、第2図は変圧器の励
磁突入電流と鉄心磁束密度の関係を説明するだめの図、
第3図〜第6図は変圧器励磁突入電流の含有高調波成分
を計算により求めた図、第7図は本発明の実施例を示す
概略結線図、第8図〜第11図は本発明の効果を従来方
式と比較するために計算した図である。 9・・・電流電圧変換器、10・・・第2高調波フイル
タ、12・・・全波整流器、13・・・抑制電圧部、1
4・・・許容電圧部、15・・・検出部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 13相変圧器各端の電流差に応じて変圧器内部事故を検
    出する差動継電器が電流差を検出し、変圧器流入電流が
    励磁突入電流であることを検出する阻止継電器が励磁突
    入電流を検出しないとき前記3相変圧器を送電線から開
    放する変圧器保護継電方式において、前記阻止継電器は
    3相変圧器各相の電流差よシ第1の信号として基本波成
    分信号の絶対値を求め、また3相変圧器各相の電流差よ
    り第2の信号として第2高調波成分の絶対値の総和を求
    め、各相位の第1の信号と第2の信号の比又は差によっ
    て励磁突入電流か否かを判定することを特徴とする変圧
    器保護継電方式。 23相変圧器各端の電流差に応じて変圧器内部事故を検
    出する差動継電器が電流差を検出し、変圧器流入電流が
    励磁突入電流であることを検出する阻止継電器が励磁突
    入電流を検出しないとき前記3相変圧器を送電線から開
    放する変圧器保護継電方式において、前記阻止継電器は
    3相変圧器各相の電流差より第1の信号として基本波成
    分と第3高調波成分の合成信号の絶対値を、または基本
    波成分と第3高調波以上の高調波成分との合成信号の絶
    対値を求め、また3相変圧器各相の電流差より第2の信
    号として第2高調波成分の絶対値の総和を求め、各相位
    の第1の信号と第2の信号の比又は差によって励磁突入
    電流か否かを判定することを特徴とする変圧器保護継電
    方式。
JP5657982A 1982-04-07 1982-04-07 変圧器保護継電方式 Expired JPS594927B2 (ja)

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JPS57202834A JPS57202834A (en) 1982-12-11
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6321427A (ja) * 1986-07-16 1988-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 一体型空気調和機のフアンモ−タ台固定装置

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JPS6321427A (ja) * 1986-07-16 1988-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 一体型空気調和機のフアンモ−タ台固定装置

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